後山川の未踏の尾根と峠道を繋げて歩く
(サオラ峠みち・御岳沢の手前あたり)
今は晩秋という事もあるんでしょうけど、七ツ石小屋の朝は遅い(笑)。といいつつ、自分もぐっすり寝すぎて寝坊してしまい、片付けを終えて歩き出したのは7時過ぎ。それでも自分は早い方でした。
まずてくてく七ツ石山に上がり、南アや久しぶりに見る雲取方面の展望を楽しんだら、一旦ブナ坂に降りて石尾根をなおも上がります。
(夜明け前の七ツ石小屋テン場)
(七ツ石山より)
石尾根を登っているときからヘリが何度か尾根に近づいていたので、荷揚げか?と思って五十人平のヘリポートに着くと、端には猟師さんがひとり。質問がてらいろいろお話を聞くと、どうやら噂の?猟師さんヘリ通勤とのこと。
そうこうしているとヘリが着陸・・・も、うまく行かずに再び飛び立ってしまったので、最初は間近に残っていたテントのせいか?と思っていたら、この後も失敗していたようなので風が原因??のようですね。
(猟師さんを乗せたヘリが降りられない!)
(ヨモギ尾根も・・・)
そのヘリポートからひと登りした奥多摩小屋に着いたところで登りはお終い。って?雲取はもちろん寄りませんのです(笑)。
ここで石尾根と別れてモギ尾根を下ると一気に人が減って、というかいなくなると、やっぱり落ち着きますね~。尾根上は紅葉こそ終わっているものの、尾根の林相の良さにもホッとします。
(自然林の多い素敵な尾根だ)
(奥後山)
そんな木々を愛でつつ下っていくと、ゆるゆる歩いているつもりでも奥後山まではあっという間。ブナの若木が美しい山頂でのんびり休憩を取ったら、ここからが第一の未踏もの。奥後山西尾根を下ります。
さっそく下り始めると、山頂直下にモノレールが来ていてビックリ!と思ったらエアリア(2012奥多摩)にはもう記述されているんですね。
(山頂直下にモノレールが来ていたとは!)
(奥後山西尾根・植林と雑木林の間を歩く感じ)
西尾根は急ながらも植林と雑木林に分けられておりRFの必要性はあまり感じられません。
途中左の植林側に明瞭な巡視路が別れていたのを無視して尾根をひと下りすると、再びその巡視路が戻ってきたので、これは西尾根に沿ってつづら折れに下っているのかも?と思ってその戻ってきた巡視路を辿ってみたら、ヨモギ尾根の方に持っていかれそうになってしまったのはご愛敬。
(1250m圏の平頂)
(北の枝尾根に入ると巡視路に飛び出した)
(下部は散策路のよう)
コレだから尾根を外れる道筋は怖いのです(笑)。結局その寄り道で15分ほどロスして再び尾根に戻ったら後は尾根通し。1200m圏の分岐からは北の枝尾根を下ると、すぐに南側から来た巡視路と合流。
巡視路はキッチリ整備されていてまるで散策路のようなデキ。急な尾根をつづら折れに降りており、至って歩きやすく、下りきるとそこは青岩谷橋の袂でした。
(青岩谷橋に降り立ちました)
(三条ノ湯までは紅葉も楽しめた)
青岩谷橋に降り立ったら帰路に就くのではなく、まだまだ歩くので反対側の三条ノ湯へ向かいます。
その三条ノ湯への道中がチドリノキやイロハモミジの紅葉が思いの外残っていて、好天と相まって楽しめました。
(三条ノ湯)
(サオラ峠みち・出だしからいい雰囲気)
三条ノ湯は調べてみたら7年ぶり。時間が時間なせいか周囲は静かでこれはラッキーだったかも。なのでベンチを借りてここで早めのランチをとりました。
ランチをとって少しだけのんびりしたら、腰を上げて、お次は第二の未踏もの。サオラ峠(竿裏峠)へ向かいます。
(イロハモミジが素晴らしい)
(この大トチも見事)
このサオラ峠みちは7年前のアズマシャクナゲお花見の時に歩きそびれて以来、ず~っと課題になっていた道。さっそく歩き出すと、自然林の許、緩やかなトラバース道が続きます。
それだけでも個人的には充分なのに、こちらも道中イロハモミジの紅葉がまだ残っていたのは、これまたラッキーでした。
(御岳沢)
(ブナが目立つようになると峠は近い)
道中植林が想像よりも多かったのは意外でしたけど、それでも緩くトラバースしながら登るのは古くからの峠道ながら、これも水源林巡視路の魅力の一つだと思っています。
やがて御岳沢を過ぎるとブナやイヌブナが目立つようになり、赤みを帯びた落ち葉が一面に敷き詰められた様子はトラバース道と言うよりすでに尾根上のような雰囲気。まもなくサオラ峠に辿り着きました。
(サオラ峠)
峠はお子様連れの大パーティがいてビックリ。日帰りかと思っていたら三条ノ湯へ向かったのにも驚きましたけど、ちょっと羨ましかったです。三条ノ湯も一度は泊まりたいんですよね~。
ということでその大パーティを見送ったら、こちらも下山開始。今回の所はおとなしく丹波へ下ります。
(丹波への道すがら・雑木林の紅葉は盛り)
とはいえ丹波への道も学生の時以来で道中の様子は全く覚えていません。でも急降下は続きますが、想像よりも雑木林が多くてなかなか楽しい道でした。
下部の岩場ではタカノツメがたくさんいて、黄葉が綺麗でしたけど、う~んここでも肝心の甘い香りが立ちません。結局今年はタカノツメはたくさん見られたものの、香りは楽しめずじまい。タカノツメの香るメカニズムを知りたい今日この頃です(笑)。
(タカノツメも黄葉は綺麗だったが・・・)
そして丹波に降りたらバスの時間があいたので、のめこいの湯に寄ってみました。道の駅に施設があると思っていたら、そこから丹波川を渡るんですね(笑)。
でも噂どおりお湯は大変宜しく、きれいさっぱり(翌日も疲れがほとんど出なかった)。連休さなかの帰りのバスも楽々座れて、歩くコースを適当に考えた割にはうまく行ったことに一人ほくそ笑みながら帰途に就いたのでした。
・・・・・☆
◆ 2014.11.23 (Sun) 晴
七ツ石小屋 07:20- 七ツ石山 07:35- 奥多摩小屋 08:20- 奥後山 09:05/09:20- 青岩谷橋 10:20- 三条ノ湯 10:45/11:10- 御岳沢 12:00/12:10- サオラ峠 13:00/13:10- 丹波BS 14:20- のめこいの湯 14:30
のめこいの湯 ¥600
コーヒー牛乳 ¥130
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