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2014.11.28

後山川の未踏の尾根と峠道を繋げて歩く

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(サオラ峠みち・御岳沢の手前あたり)

今は晩秋という事もあるんでしょうけど、七ツ石小屋の朝は遅い(笑)。といいつつ、自分もぐっすり寝すぎて寝坊してしまい、片付けを終えて歩き出したのは7時過ぎ。それでも自分は早い方でした。

まずてくてく七ツ石山に上がり、南アや久しぶりに見る雲取方面の展望を楽しんだら、一旦ブナ坂に降りて石尾根をなおも上がります。

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(夜明け前の七ツ石小屋テン場)

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(七ツ石山より)

石尾根を登っているときからヘリが何度か尾根に近づいていたので、荷揚げか?と思って五十人平のヘリポートに着くと、端には猟師さんがひとり。質問がてらいろいろお話を聞くと、どうやら噂の?猟師さんヘリ通勤とのこと。

そうこうしているとヘリが着陸・・・も、うまく行かずに再び飛び立ってしまったので、最初は間近に残っていたテントのせいか?と思っていたら、この後も失敗していたようなので風が原因??のようですね。

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(猟師さんを乗せたヘリが降りられない!)

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(ヨモギ尾根も・・・)

そのヘリポートからひと登りした奥多摩小屋に着いたところで登りはお終い。って?雲取はもちろん寄りませんのです(笑)。

ここで石尾根と別れてモギ尾根を下ると一気に人が減って、というかいなくなると、やっぱり落ち着きますね~。尾根上は紅葉こそ終わっているものの、尾根の林相の良さにもホッとします。

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(自然林の多い素敵な尾根だ)

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(奥後山)

そんな木々を愛でつつ下っていくと、ゆるゆる歩いているつもりでも奥後山まではあっという間。ブナの若木が美しい山頂でのんびり休憩を取ったら、ここからが第一の未踏もの。奥後山西尾根を下ります。

さっそく下り始めると、山頂直下にモノレールが来ていてビックリ!と思ったらエアリア(2012奥多摩)にはもう記述されているんですね。

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(山頂直下にモノレールが来ていたとは!)

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(奥後山西尾根・植林と雑木林の間を歩く感じ)

西尾根は急ながらも植林と雑木林に分けられておりRFの必要性はあまり感じられません。

途中左の植林側に明瞭な巡視路が別れていたのを無視して尾根をひと下りすると、再びその巡視路が戻ってきたので、これは西尾根に沿ってつづら折れに下っているのかも?と思ってその戻ってきた巡視路を辿ってみたら、ヨモギ尾根の方に持っていかれそうになってしまったのはご愛敬。

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(1250m圏の平頂)

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(北の枝尾根に入ると巡視路に飛び出した)

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(下部は散策路のよう)

コレだから尾根を外れる道筋は怖いのです(笑)。結局その寄り道で15分ほどロスして再び尾根に戻ったら後は尾根通し。1200m圏の分岐からは北の枝尾根を下ると、すぐに南側から来た巡視路と合流。

巡視路はキッチリ整備されていてまるで散策路のようなデキ。急な尾根をつづら折れに降りており、至って歩きやすく、下りきるとそこは青岩谷橋の袂でした。

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(青岩谷橋に降り立ちました)

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(三条ノ湯までは紅葉も楽しめた)

青岩谷橋に降り立ったら帰路に就くのではなく、まだまだ歩くので反対側の三条ノ湯へ向かいます。

その三条ノ湯への道中がチドリノキやイロハモミジの紅葉が思いの外残っていて、好天と相まって楽しめました。

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(三条ノ湯)

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(サオラ峠みち・出だしからいい雰囲気)

三条ノ湯は調べてみたら7年ぶり。時間が時間なせいか周囲は静かでこれはラッキーだったかも。なのでベンチを借りてここで早めのランチをとりました。

ランチをとって少しだけのんびりしたら、腰を上げて、お次は第二の未踏もの。サオラ峠(竿裏峠)へ向かいます。

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(イロハモミジが素晴らしい)

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(この大トチも見事)

このサオラ峠みちは7年前のアズマシャクナゲお花見の時に歩きそびれて以来、ず~っと課題になっていた道。さっそく歩き出すと、自然林の許、緩やかなトラバース道が続きます。

それだけでも個人的には充分なのに、こちらも道中イロハモミジの紅葉がまだ残っていたのは、これまたラッキーでした。

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(御岳沢)

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(ブナが目立つようになると峠は近い)

道中植林が想像よりも多かったのは意外でしたけど、それでも緩くトラバースしながら登るのは古くからの峠道ながら、これも水源林巡視路の魅力の一つだと思っています。

やがて御岳沢を過ぎるとブナやイヌブナが目立つようになり、赤みを帯びた落ち葉が一面に敷き詰められた様子はトラバース道と言うよりすでに尾根上のような雰囲気。まもなくサオラ峠に辿り着きました。

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(サオラ峠)

峠はお子様連れの大パーティがいてビックリ。日帰りかと思っていたら三条ノ湯へ向かったのにも驚きましたけど、ちょっと羨ましかったです。三条ノ湯も一度は泊まりたいんですよね~。

ということでその大パーティを見送ったら、こちらも下山開始。今回の所はおとなしく丹波へ下ります。

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(丹波への道すがら・雑木林の紅葉は盛り)

とはいえ丹波への道も学生の時以来で道中の様子は全く覚えていません。でも急降下は続きますが、想像よりも雑木林が多くてなかなか楽しい道でした。

下部の岩場ではタカノツメがたくさんいて、黄葉が綺麗でしたけど、う~んここでも肝心の甘い香りが立ちません。結局今年はタカノツメはたくさん見られたものの、香りは楽しめずじまい。タカノツメの香るメカニズムを知りたい今日この頃です(笑)。

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(タカノツメも黄葉は綺麗だったが・・・)

そして丹波に降りたらバスの時間があいたので、のめこいの湯に寄ってみました。道の駅に施設があると思っていたら、そこから丹波川を渡るんですね(笑)。

でも噂どおりお湯は大変宜しく、きれいさっぱり(翌日も疲れがほとんど出なかった)。連休さなかの帰りのバスも楽々座れて、歩くコースを適当に考えた割にはうまく行ったことに一人ほくそ笑みながら帰途に就いたのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.11.23 (Sun)   晴
七ツ石小屋 07:20- 七ツ石山 07:35- 奥多摩小屋 08:20- 奥後山 09:05/09:20- 青岩谷橋 10:20- 三条ノ湯 10:45/11:10- 御岳沢 12:00/12:10- サオラ峠 13:00/13:10- 丹波BS 14:20- のめこいの湯 14:30
 
 
のめこいの湯 ¥600
コーヒー牛乳 ¥130
 

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2014.11.24

イモリ谷左岸尾根から七ツ石山へ

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(イモリ谷左岸尾根上部)

あの・・・こうやってぼちぼち奥多摩を歩いていると、ある程度の規模の「未踏の尾根」が自然となくなってしまうのは、まぁしょうがないところでして・・・でもそれを一気に歩いてしまうのは、なるべく新鮮な気持ちを持って歩きたい自分にとってはあまり宜しくありません。

なので近年はその未踏の尾根をチェイサー片手に濃いお酒をちびりちびりと飲む感じで歩いていて(笑)、今回(11/22~23)歩いたイモリ谷左岸尾根もその虎の子の一つ(本当に!)。でもただ日帰りで歩くだけでは却ってコース取りにも悩んでしまうので、七ツ石小屋泊の初日のプランとして歩いてみました。

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(日原林道・名栗沢橋の手前より)

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(名残のイロハモミジが綺麗だった)

三連休の暖かい好天とあって二番バスも大盛況?と思いきやバス一台で収まったのは意外。なので東日原から歩き出せばひとり旅は確定で、久しぶりに日原林道をてくてく歩きます。

道中さすがに紅葉は盛りを過ぎていましたが、所々に残るイロハモミジが想像よりも見事で、そのお陰か?重荷の割にスムーズに歩けて唐松谷の下降点まで休憩込みでちょうど二時間。着いたらそのまま唐松谷林道に入りました。

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(唐松谷林道の導入部は素敵な所だ)

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(富田新道との分岐・ここも素晴らしい)

唐松谷林道は渓が深くて日陰なのは少々残念ですけど、のっけのマミ谷・唐松谷出合の様子からしてワクワクしますね。そして吊橋を渡ってから登り返す辺りの自然林も本当に見事です!

ふかふかの落ち葉の許、名残のチドリノキの黄葉を愛でつつ、シオジやトチ、ミズナラ、ブナ、ハリギリなどの巨木が林立する中を歩く道のりは、木々の風情を愛でられる裸木の時期こそ一番好ましいとすら思ってしまいます。

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(ふかふかの落ち葉道)

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(イモリ谷出合・中央の尾根がイモリ谷左岸尾根)

そんな様子にこのまま唐松谷林道を行ってしまいそうになりますけど(笑)、今回はイモリ谷左岸尾根を歩くのが目的なのでそうも言ってられません。尾根末端が延びるイモリ谷出合に出なければいけないので、適当なところで唐松谷へ下降します。

降りたところはイモリ谷出合の手前辺りで、すぐ先に出合が見えるのものの水量が多くて水線は無理。なので巻き巻きしましたけど丸腰さんでは少々厳しいですね。ここは安全のためにも用意をして行くべきでしょう。念のために言っておきますけど、直に出合へ降りるのも丸腰では厳しいですし、上流側に降りたとしても今度は尾根へ取り付くのが厳しくなると思われます。

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(初っぱなの露岩を越えると)

ということで出合に着いたら、さっそくイモリ谷側から尾根に取り付くと、のっけは黒木のもと岩屑混じりの急な登りなのは、お隣の桧尾根やマミ谷右岸尾根を想起させますね。

そして傾斜が緩むと、ツガが林立するようになるのも本谷上流域の尾根群ではお馴染みの光景。スズタケが枯れて荒れた感じがあるのが少々難ですが、意外だったのが、そのツガ林がなかなか途切れないこと。

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(意外やツガの林がずっと続く)

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(1550m圏から尾根左側が二次林に変わった)

1394m峰もそんなツガ林の許の平たいピークで、そこから先もツガ林が続いたのには、石尾根北面のマミ谷より西は二次林のイメージが大きかった(個人的に)故に意外で、驚きでした。

でもそんな様子も左から明瞭な尾根が合わさる1550m圏に出ると尾根の左側が雑木林(二次林)に変わり、その雑木林と黒木林の間を行く感じになります。

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(檜尾根と高丸山が懐かしい)

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(上部まで上がるとコメツガに変わり)

この辺りになるといつの間にやらツガからコメツガに変わって、二次林と枯れた黒木が見られるようになったこともあって、荒れた感じは否めませんね。スズタケもまだ残ってはいましたけど、もやは藪漕ぎの必要もありません。

そしてなおも登っていくと黒木もなくなり、枯木とダケカンバの明るい広尾根に変わると、もう奥にカラマツの樹形が見えて石尾根は間近だということがわかります。うっすら残っている雪に少々喜びながら上がっていくと、あっけなく石尾根に飛び出しました。

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(稜線直下では残雪もうっすら)

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(石尾根に出ました)

この辺りは一昨年ふたご座流星群目的のナイトハイクで歩いたものの、自分の記憶が確かならそれを除くと4、5年は来てなかったような。。。

飛び出したところから東にある防火帯は展望も良く、よくランチ場にしていたところだったので久しぶりに寄ってみると、こちらの方は鷹ノ巣と鴨沢みちの間にあるせいか静かですね。ちょっとだけ展望を楽しんだら、七ツ石山は寄らずに直接小屋へ向かいました。

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(東のランチ場より・赤指尾根と登り尾根)

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(七ツ石小屋の盛況ぶりにはビックリ!!)

小屋は近いので10分ちょいで到着。後はテントでも張ってのんびりしようと思ったら、小屋の人からテントは14時まで待ってくれと言われ、なんで?なんで??と思って前の広場に出てみたら疑問はあっさり氷解。小屋前の広場は整理・整備され、そこにはたくさんのハイカーが思い思いに休憩していたのでした。しかも若いコしかいない!(笑)

運営が変わる前は小屋に寄る人なんてほとんどいなかったので、そのイメージでいたからその光景は個人的には衝撃でしかありません!もちろん小屋の頑張りが一番大きいんですけど、山ブームもここまで来たか・・・いや山の未来を期待できる素晴らしい光景ですよ。本当に!

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(小屋のテン場より)

ということで空いていると思い込んでいたテン場も当然のことながら満員御礼。ロケーション等、雲取周辺のテン場では個人的にはここが一番好みだと思いました。空いていれば、ですけどネ。

もちろん個人的には静かなところが一番好きなんですけど、いろいろな方とお話ししたり、宴会で盛り上がる様子を端で聞きながら過ごすのも悪くないですね。というかなんか北アに来たみたい(笑)。好天の割に気温も高く、おかげでよき一夜を過ごすことができました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.11.22 (Sat)   晴
奥多摩駅 07:27→ 東日原 08:00- 八丁橋 08:45- 名栗沢橋 09:30/09:40- 唐松谷下降点 10:00- イモリ谷出合 11:10/11:15- 1394m峰 11:45- 石尾根に出る 12:50- 七ツ石小屋 13:15
 
 
テント場(七ツ石小屋) ¥500
ビール (ショート缶) ¥500
 

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2014.11.18

錦繍の日原・小川谷の中流域をふたたび周回

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(下段歩道・材木小屋尾根を回りこむ辺り)

しかし今年は休みと天気がイマイチ合わない上に紅葉の色づき自体も宜しくもありませんね。まぁこれぐらいの色づきが「近年の例年」と言われればそれまでですけど(笑)そうこうしているうちにお山の紅葉はもう終盤戦。

そうなってから今回はようやくな日原に入り。当然高いところの紅葉は終わっているので、先の土曜は(11/15)は二年ぶりに紅葉目当てで小川谷の中流域をぐるりと?繞ってきました。

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(一石山への登りしな)

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(コハウチワカエデ・まだまだ残ってます!)

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(一石山を過ぎた辺り)

冒頭にも書いたとおり今年も紅葉の色づきがあまり宜しくないし、タワ尾根自体が近年妙に評価が高かったりしたこともあって、今年は意識的に入っていませんでした。でも紅葉終わりと思われたこの日もタワ尾根には結構人が入っていました。

まぁのんびり歩いていたんでみんな抜かされたんですけど(笑)、そんな感じでハイカーをやり過ごしていたら、その中にカセージンさんもいてこれまたビックリ。小川谷林道が使えないこともあって、タワ尾根自体が徐々に長沢背稜へのメインルートになりつつあるのでしょうね。

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(ヤドリギの緑が目につく季節になってきました)

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(エンコウカエデ)

肝心の紅葉の方は想像以上に残っていてかなり楽しめました。もう終わり近いだろうと思い込んでいたコハウチワカエデはまだだまだ健在だし、一石山から少し上がればメグスリノキも現れ、好天と相まって輝く姿に見とれっぱなし。

おかげで歩みは自然とのろくなり、大ミズナラに近づくにつれ木々の葉は減って裸木が増えてきましたけど、素敵な林ですからそれももちろんよし。結局歩き出しから大ミズナラまで二時間近くかかっていました。

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(何遍訪れても素敵なところですねえええ)

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(メグスリノキ)

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(大ミズナラの辺りまで来るとこんな感じ)

紅葉はこの辺りまでのようなのでタワ尾根を辿るのはここまで。大ミズナラの辺りで少し休んだら、お次は小川谷側の九右衛門窪左岸尾根を下降して上段歩道に出ます。

上段歩道はおそらく3年ぶりだったはず。伏木窪の堰堤工事のために通っていたモノレールは撤去されて、今はスッキリ。道には落ち葉が積もっていて、歩く人はほとんどいないような感じにも見えます。

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(上段歩道・モノレールは撤去された)

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(対岸のハンギョウ尾根を望む)

さて、下の下段歩道と比べたら比較的安牌な上段歩道ですけど、久しぶりに歩くに当たって懸念がないわけではなく、それは鈴坂窪の枝沢を渡る桟道の状態。

実際着くと桟道は残っていたものの大雪の影響でしょうか?桟道は傾いており、梁もガタガタ。何とか渡れましたが、当然のことながら安全は保証しませんので悪しからず。でも桟道を当てにしないのは丸腰だと難度が高いですよ。

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(鈴坂窪の枝沢・まだ桟道が残っているだけマシ)

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(885m峰の下で下段歩道に出ます)

その桟道をこなせばじきに篶坂ノ丸東尾根(篶坂尾根)に着いて、ここで上段歩道と分かれて下段歩道に繋がる道を下ります。

今回は下段歩道に出る手前の885m峰の辺りで早めのランチにしましたが、休憩中に曇ってきたので、結果としてコレは正解でした。休憩を終えてたら、ひと下りで下段歩道と合流。なおも奥へ向かいます。

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(真紅のイロハモミジ・これは綺麗でした!)

この下段歩道のラインが紅葉盛りのラインでしょうか?渓畔林が多いので紅は少ないものの、植林も少なく楽しい道のりです。ここで綺麗に色づいたイロハモミジも見られたのは意外といえば意外。ラッキーでした。

でも贅沢な言い方をしてしまうと色付きは全般的に宜しくないですね。楽しみにしていたチドリノキも色づく前に枯れ始めたのも多く、今年はそのまま枯れてしまいそうです。

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(チドリノキも緑から枯れ始めていて、色づきは今ひとつ)

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(犬麦谷出合の吊橋より小川谷の様子)

材木小屋尾根を乗り越して道が通せんぼされている所まで来たら、ここで小川谷へ降りるとそこは犬麦谷の出合。この辺りは広々とした快いところで休憩の適地なのですが、いかんせんこの時分は日陰なのが玉に瑕。

周囲をしばらく散策したら吊橋を渡って、登り返すとじきに小川谷林道に出ます。

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(小川谷林道に這い上がりました)

小川谷林道も通行量が極端に少ないせいか、道に落ち葉が積もって少々山道チック。カラカラに乾いた落ち葉を踏みしめる音が響く道のりは悪くないですね。しかも道中は紅葉も多く、楽しい道のりでした。

そして中段歩道へ出るのに今回はクラミクボの左岸尾根から登ってみました。

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(クラミクボ左岸尾根・急登がひたすらに続く)

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(痩せた露岩帯が良いアクセントだった)

取付は3年前にも歩いた巡視路の入口で、巡視路は間もなくクラミクボへ行ってしまうので、直登に切り替えると最初は尾根と言うより急斜面を登る感じ。

登るにつれ露岩が現れて、やっと尾根が緩むと今度は痩せた岩稜が続いて驚きました。急なのはわかっていたけど、こんな尾根だったのか!おかげで行程の良いアクセントになりました。

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(中段歩道・落ち葉で道形が薄くなっている)

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(意外やコハウチワカエデがまだ残っているという事は・・・)

そんな岩稜も尾根の右手が植林に変わると中段歩道の下段歩道?(笑)を横切って、しばらく登るとモノレール尾根と合流。そこからふたがんばりぐらいで中段歩道に出ました。

ここから中段歩道を行きますが、意外だったのがブナの黄葉がまだ残っていたこと。コハウチワカエデもまだまだ盛りで、怖ろしいぐらい綺麗に色づいた紅葉を見られたのは嬉しかったけど、となると・・・

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(ほぼ定点イロハモミジの色づきはまだ浅い)

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(メグスリノキの森は盛りだったが日差しが・・・)

ほぼ定点のイロハモミジはまだ色付き始め。その先のメグスリノキの森は紅葉こそ見頃になっていましたが、なんとここで日差しがなくなってしまったのは想定外。(本当に!)

個人的にここがメインだったので心中はかなり複雑ですけど、お天道様には逆らえません。しばらく粘っても好転の兆しもないので、帰路に就くことにしました。

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(カロー谷・ここもチドリノキの黄葉は今ひとつ)

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(カロー谷の巡視路・ここがちょっとした難所でしょう)

帰路は久しぶりにカロー谷の巡視路を下ってみました。大雪の影響で雪崩れたのでしょう一箇所だけ難所ありですけど、この手の道に慣れている人ならおそらく通過できるレベルのように思います。そこをこなせば、あとは安全な高巻き道に変わって一安心。一路東日原を目指したのでした。

日原は久しぶりでしたけど、やっぱり楽しいですねー。何遍歩いても素敵な山域ですよ。本当に!
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.11.15 (Sat)   晴 後 曇
東日原 07:35- 一石山神社 08:15- 大ミズナラ 09:40/09:55- 上段歩道に降りる 10:15- 885m峰 11:05/11:50- 犬麦谷出合 12:30- クラミクボ左岸尾根取付 13:15- 中段歩道に出る 14:15- カロー谷 14:55- かろう橋 15:40/15:50- 東日原 16:40
 

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2014.11.14

大月駅~小菅の湯 路線バス運行開始!

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(ここに深城があった頃を覚えている人はどれだけいるでしょう・・・)

18日からとは、松姫トンネル開通と同時に運行開始ですか?

時間は繰り上がりましたが、個人的に一番の営業所発が小菅まで行くのがビッグニュース過ぎる!深城&小菅が7:00から歩き出せるなんて!!もちろん権現の辺りに至っては6時台(笑)。

時刻表・運賃は↓こちら↓をどうぞ♪
http://www.yamanashibus.com/1.newspage.kosuge.htm
 

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2014.11.10

大鹿峠を越えて笹一へ・・・(汗)

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(登山口付近より水野田山と右奥に大天狗)

先の週末は想像よりも良い天気でしたね。だったので土曜(11/08)は朝から重い曇り空だしお山はお休みかな~??と思っていたら、なんと山梨の方は青空が広がっている!

ということでいても立ってもいられず、向かった先は甲斐大和。午後一のバスで景徳院に出て14時スタートはかなり悪い子ちゃんですけど、時間を読めるところなのでまぁいいでしょう(笑)。そのまま大鹿峠みちに入ります。

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(田野の氷川神社)

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(尾根下部はまだ緑が多かったが)

景徳院から歩き出すのも、大鹿峠みちを歩くのもたぶん13、4年ぶりだと思います。でも記憶に自信のなかった登山口までの道のりはちょっと遠回りでしたけど、意外にスムーズに行けてさっそく峠みちに入りました。

ひと登りして樹林帯に入ったところで左手に立派な建物を見るとそれが氷川神社。道中の無事をお祈りして先を行くと植林帯はすぐに抜けて雑木林に変わります。

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(中部で紅葉盛り)

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(上部は落葉)

紅葉は下部でも結構色づいていて、中腹に上がるともう盛り。ただミズナラ主体で紅が少ないですね。でも日差しがあるのでなかなか綺麗で見とれてしまいます。

そんな紅葉も伐採後の中低木に変わると、木々はすべて落葉。まぁコレはしょうがないですね。まもなく稜線に上がるとそこは70号鉄塔で稜線もほとんど落葉しているようでした。

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(大鹿峠)

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(メグスリノキ)

お隣の大鹿峠に降りたら時間も時間なのでもう下山です(笑)。笹子側はここもお坊山の一角と思わせる、素敵な雑木美林の続く道。雑木林の多い笹子周辺の山においても、この辺りの林の美しさは出色で、もっともっと歩かれていい道だと思います。

周囲の木々はほとんど落葉している中、メグスリノキの紅葉が一人がんばっている感じ。色づきも決して悪くないですね。ただ夕方の上に曇ってきたのがちょっと残念でした。

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(落葉してしまったが雑木林が美しい道)

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(カジカエデ)

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(紅葉は大半がメグスリノキ)

そんなメグスリノキの紅葉を愛でつつ、30分弱下るとベンチのある送電線巡視路の分岐に着きます。今の登山道は直進ですが、地形図の破線路にもなっている峠みちは左の巡視路がそれで、今回はもちろん未踏の左です。

巡視路はマキヨセ沢?の左岸尾根上に延びていて、まわりは雑木林なのに巡視路の所だけ植林なのが玉にきず。74号鉄塔を過ぎると、道はここで尾根の左側斜面をつづら折れに下るようになって、まもなくイラ沢に降り立ちました。

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(ウリハダカエデ)

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(イラ沢に降り立ちました)

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(ロープを伝いつつ登り切ると)

イラ沢に降り立ったら、峠みちはここからイラ沢に沿って降りるようですけど、今回はひと下りしたところから対岸へ渡ってなおも巡視路の方を追います。

対岸へ渡ってからのトラバースはぐずぐずの細い道が続きますが、山側にロープが張られており、慎重に行けば問題ありません。登り切ったところが、予想どおりオッ立南尾根の945m峰北鞍部でした。

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(945m峰の北鞍部に出て)

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(スミ沢に降りればあとは登り返すだけ)

ここから先は前にオッ立南尾根を訪れたときに歩いた道。945m峰には75号鉄塔が立っており、その鉄塔を一瞥してからなおも巡視路を追うと、ひと下りでスミ沢に降り立ち、スミ沢を飛び石で何とか徒渉。

後は登り返すだけなんですけど、この登り返しの箇所が意外に不明瞭で驚きました。間もなく76号鉄塔が見えると、すぐ先で滝子山の登山道と合流。ここから先はもう通い慣れた道です。

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(祭りのあとの笹一酒造)

登山口にある道証地蔵に道中の無事を感謝したら、あとは笹一へ一直線(笑)。

とはいえ時間が時間ですから笹一に着いたのはちょうど17時。新酒祭りはとっくに終わっていて、周囲はまさに後の祭り。でもお酒をたくさん飲めない自分にはコレで良いんです!モトを取ろうとしたら酔っ払って動けなくなってしまうので(笑)。なので店内で目的のお酒を買って(なんと抽選は出来た!)ホクホク気分で帰路についたのでした。
 
・・・・・☆
 
あと今年も次の週末から(11/15)から狩猟期に入ります。東京都の水道水源林(鳥獣保護区も猟区に含まれます)はもちろん、他の地域も休猟区に指定されていない限り、基本的に狩猟可能の地域です。これから二月半ばから二月一杯まで気を遣う日々が続きますが、私のような山歩きをする人間は特に(笑)、そして皆様もくれぐれもご注意の程を。
 
・・・・・☆・・・・・☆
 
◆ 2014.11.08 (Sat)   晴 後 曇
甲斐大和駅 13:50→ 景徳院 13:54/14:00- 大鹿峠 15:05- 送電線巡視路分岐 15:30- 945m峰 15:55- 道証地蔵 16:15- 笹一酒造 17:00
 

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