大血川から長沢山・酉谷山をめぐる 2
(シラカケ岩附近のアカカシオ紅葉は見頃に入った)
前の晩は遅くなるにつれ空がクリアになっていたので、翌日の天気は意外に良いのでは?と期待していたのに、4時に目覚めたらなんと周囲はガスガス。しかも小雨も降っていてガックリ。
こんな天気では予定していたコースは無理なので、2ndプランに変更。となるとコースが短くなるのでもう一眠りすると、雨はやんでガスガスながらも空が明るくなってきた感じ。濡れたテントも小屋前に張ったお陰で、小屋の軒先を借りてキッチリ撤収できたのはラッキーでした。
(朝の酉谷山・一旦ガスが切れたが)
7時なると空はかなり明るくなり、鳥も鳴き出したのでようやくスタート。15分ほどで酉谷山に上がるとガスが晴れて、空はほぼ快晴。う~んこれは雲取辺りだったら雲海が見られたんだろうなああ(泣)。
2ndプランは十数年ぶりに熊倉山まで縦走するプランで、さっそく北へ降りはじめと再びガスの中。それでも周囲が色づき始めたこともあって少しは明るく、決して悪い雰囲気ではありません。
(大血川峠に降りると再びガスの中)
(小黒からの下りは濃霧)
ただ下るにつれガスは濃くなるばかりで、特に小黒からの下りは二重山稜になっていることもあって気を遣いました。この辺りはスズタケが枯れたせいでトレースが却ってわかりづらくなったことと、近年登山者が増えたこともあって道迷い遭難が多発している箇所。
道中それなりに私製の道標なりマーキングなり見かけましたけど、この状況下ではそれらの目印を頼りに明瞭ではない道筋を追うだけの下降は困難です。まぁ平時であれば慣れている人なら普通に歩けるのでしょうけど、悪天候時の下降はこの道筋を熟知しているか、そうでなければ正確な地形判断を出来るスキルのある人以外は避けるべき、要はエアリア赤破線でも登山道ではなく、すでにバリエーションの範疇の状態だという事です。
(大血川分岐の辺りは雑木林が続く)
(檜木岳を過ぎると岩稜に変わり・・・)
そんな道のりも大血川との分岐に着けばほぼおしまい。あとはひと下りで右手(東側)に植林が現れ、その間を辿っていく感じです。しかし尾根上のスズタケがなくなると不思議と深山の感じがなくなりますね。すでに近場のお山のイメージ。
そしてきつい登りをこなして檜木岳(1451m峰)を過ぎると、尾根が痩せて岩稜帯が始まります。
(アカヤシオが出てくるが、色づきは今ひとつ)
(シラカケ岩を見上げる)
ここの岩稜帯と言えばもちろんアカヤシオ。時期的にアカヤシオの紅葉も見頃かな?と予想してこのルートを2ndプランにしてみたのですが、もくろみは当たってすでに紅葉は見頃に入っていました。
しかし・・・やはりというか色づきは今ふたつ。すでに茶色になりつつある木が大半で、まぁ遠目や写真で見るとそれなりに紅く見えますけど、贅沢言っちゃうとアカヤシオならハッとするような紅が見たかったなぁ。。。
(当然「ほぼ定点」は撮れません・笑)
(綺麗に色づいたのはごく一部)
それでもシラカケ岩の辺りには株が多いせいか、綺麗に色づきそうなのもちょこっとあって、ちょこっとだけホッとしました。
ガスガスのシラカケ岩で休憩してから先を行くと、しばらくはアカヤシオの紅葉が楽しめます。
(アカヤシオとタカノツメ)
(熊倉山山頂)
そんなアカヤシオの紅葉が見られなくなると、じきに熊倉山に到着。時間も早いしこんな天気だし、さすがにハイカーはいません。さっきのシラカケ岩で長く休んだのに、なぜかこちらでも普通にのんびり。まあ、あと2時間もあれば下れる山ですからね。
ということで休憩を終えたら本格的に下山です。今回はこれまた10年はご無沙汰している城山コース(小幡尾根)を降りてみました。
(城山コースはひたすらに急降下)
(登山口に降りたってようやくガスが晴れた)
今回城山コースを降りたのは熊倉山をめぐる道の中で一番歩いてなかったことと、確認したいことがあったから。このコースは急降下が続いて、下りの苦手な自分には少々歩きづらいのですが、それでも急なだけにすいすい下れて一時間ちょいで登山口に到着。ただ確認事項の方が不発だったのはちょっとショックだったかも。
熊倉から下りだしたときは、そのまま城山へ登り返そうかとも思ったりもしましたけど、実際に降りてみると天気も今ひとつだし、結局そのまま白久駅へ向ったのでした。
・・・・・☆
◆ 2014.10.12 (Sun) 霧
酉谷山避難小屋 07:10- 酉谷山 07:25- 小黒 07:45- 大血川分岐 08:10- シラカケ岩 09:20/09:40- 熊倉山 10:05/10:15- 登山口 11:25- 白久駅 12:10
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