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2014.09.24

本仁田山・安寺沢よりひとめぐり

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(平石尾根のひとコマ)

先週末の南関東は天気イマイチと思っていたら、日曜(09/21)は思いの外晴れましたね。ということで急遽遅出のお山ということで軽く本仁田山を歩いてきました。

雲一つない快晴も11時前となると電車も空いていて快適ですね(笑)。ただ少々暑いのが難ですけど、この時期の暑さは暑いのが苦手な自分でもガマンできる暑さ。まずはてくてく安寺沢へ向かいます。

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(安寺沢の乳房観音)

40分ほどで安寺沢に着いたら、大休場尾根の登山道に入ったのですが、すぐ先の分岐で「乳房観音」なる道標があったので(15年前はおそらくなかったように思いますが・・・)試しに寄ってみることにしました。

分岐からひと登りであっさり着いたら、さっそく観音様にご挨拶。脇に由来が書かれてあったので読んでみると、要はご神木であるイチョウの木の乳根(ちちね)に由来するそう。これは納得ですね。ちなみに今のご神木は二代目のようなので乳根らしきものしか見られません。

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(カシワバハグマ)

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(本仁田山より・まわりの木々が育ってきた)

分岐に戻ったら後はひたすらに登るだけ。前に歩いたのは15年前でその時は尾根に上がるまでの間に間伐跡があって藪っぽくなっていたのが、今はスッキリ。かなり歩きやすくなっていました。

ということで尾根上に上がれば、急がなくても一時間とかからずに本仁田山の山頂に到着。好天のお昼時とあってさすがにベンチは埋まっていましたが、展望の利く東側も木々が育ってずいぶん狭くなった印象です。

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(まだ残っていたのか)

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(ミヤマママコナ)

それでもコースの都合上休憩ポイントはここしかないので、立ちっぱなしでおにぎりを食べつつ休憩。立ちっぱなしでも今回はコースが短いので問題ありません。

短い休憩を終えたら、下山開始。今回はこういう時のためにとっておいてあった平石尾根を下ります。

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(平石尾根・ひと下りでモノレールを横切って・・・)

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(ツガの大木はおしなべて樹勢が弱い)

北へひと下りした本仁田山の北峰?から分かれている尾根が平石尾根で、さっそく下り始めると雑木と植林に分けられた中をそれなりの踏跡が延びています。雰囲気は悪くないですけど、ぼちぼち見かけるツガの樹勢の弱さが少々気になります。

しかし今年は秋が早いですね。木々もうっすらと緑が抜けて明るくなっている感じ。夏の気候は今ひとつでしたけど、今年の近場の紅葉はどうなるのでしょうねえ。

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(この露岩帯を過ぎると)

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(山ノ神がありました)

基本的にはマーキングもあって、それなりのスキルがあれば問題なく下れるレベルの尾根ですが、平石山(1075m)からの下りが要注意と言えば要注意。マーキングは一旦北へ下る巻き道に付いているので、それを見落としてそのまま下ってしまいそうです。

ひと下りで露岩が現れて、その露岩をこなしつつ下りきると↑↑山ノ神がありました。

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(開けたところから日原の集落が見える)

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(ヤマトリカブト・咲き始め)

山ノ神に挨拶をしてなおも下るも、ここから830m圏峰にかけての辺りが今までの雑木林と違って、妙に人くさいですね。

まさか畑があったとは思いませんが、尾根上は開けたところもあって明るく、日原の集落を南東側からを見下ろせるのも新鮮だし、おかげ?で今年お初のヤマトリカブトにも逢えました。

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(830m圏峰の辺りはどこか人くさい)

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(この道標は!)

830m圏峰を過ぎると再び植林帯に入り、754m峰に出たらあとは平石橋へ向け下るだけ、と思ったら、754m峰から下りだして間もなく、↑↑こんな道標があってビックリ。

道標があることにも驚いたのですが、もっと驚いたのがその行き先。「安寺沢」って・・・どんな道?その上誰かが「奥多摩駅まで葯80分」と書いてあり、たぶん植林ばかりだろうけど安寺沢に出られればバス代浮くなあ(笑)。とここで平石橋へ降りる予定を変更して、この道を辿ってみることにしました。

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(送電線巡視路は植林の中、明瞭に延びている)

道はやはりというか当然というか植林帯の中を画然と延びていて、少ないながらも道標もあり、迷いようがありません。道中、尾根上を横切るときに送電塔の標柱があったので、どうやらこの道は送電線の巡視路のようですね。

そんな訳であとはそのまま下れそう・・・と思ったら道が妙指尾根(安寺沢右岸尾根・626m附近)にさしかかったところで、道はここでトラバースから尾根上を下るようになり、途中の鞍部から直接安寺沢へ下る形になっていました。

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(9号鉄塔より・この送電線の巡視路でした)

でもそのまま下るのでは物足りないので、鞍部からひと登りして送電塔にも寄って最後の展望を楽しんでから、来た道を戻って帰路に就きました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.09.21 (Sun)   晴 時々 曇
奥多摩駅 10:50- 安寺沢 11:25- 大休場尾根に上がる 12:00- 本二田山 12:50/13:05- 754m峰 14:10- 分岐 14:15- 安寺沢 15:00- 奥多摩駅 15:30
 

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【奥多摩】」カテゴリの記事

コメント

ママコナは そうなんですか??

なんだか自分は ママコナしか見てなくて。

投稿: いっき | 2014.09.25 06:14

芳城屋さんが閉店しちゃいましたからね。アレはマジで悲しかった。まぁおやっさんがなくなった時点で閉店してもおかしくなかったわけで、あれでも続いてくれた方なのでしょう。

にっぱらでビール買えないのは痛い。

投稿: komado | 2014.09.24 23:38

「東日原の転回場でビール」は 難しくなりましたね
酒屋さんがお店締めちゃって 確か自販機もなかったような・・・?

投稿: ba_sobu | 2014.09.24 22:46

いっきさん、

はて??ミヤマママコナだったらよそでも普通に見られますけどね(笑)。少なくとも近場の範囲では普通のママコナよりも総量は多いです。

投稿: komado | 2014.09.24 21:26

ba_sobuさん

そそ、東日原の転回場で本仁田山を眺めながらビール飲みながらバスを待つのが至福の時間。麓の氷川辺りよりも思い入れがあるようなお話は自分も聞いたことがあります。確かにそうですよね。

個人的にはヤマトリカブトよりレイジンソウの方が嬉しいかな。昨日降りるバス停を間違えたためにうまいこと逢えました。紅葉は良いという話を聞きますけど、近場はこれからの天候次第でしょう。でも楽しみですね。

投稿: komado | 2014.09.24 21:23

やっぱり ミヤマママコナいるんですね。

あの安寺沢への指導標の道歩かれたんですね。

平石尾根歩いた時に気になって そのうちと思いつつ

随分経っちゃったな。

投稿: いっき | 2014.09.24 19:10

komadoさん こんにちわ
先週末は意外に晴れましたね!
天気予報を信じて山行きを中止にした人は、もったいないことでした(わたしは行きましたけど)

本文にあるように、本仁田山から日原がよく見えますね
つまりは、日原からも本仁田山がよく見え、そればかりか、素晴らしくかっこよく見えます
日原の人が 本仁田山を自慢しているのを耳にしたことがありますし、外部の人には思いつかない親しみ?のようなものを、あの山に抱いてるのでないかと思っています

komadoさんは この秋初めてのトリカブトですか?
わたしは、この秋はじめてのカツラの黄葉を近所の公園で見たので、無性に日原の大カツラにあいたくなりました。

ことしは紅葉がよいらしいですね。

投稿: ba_sobu | 2014.09.24 16:57

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