なぜか金峰山へ転進・・・
(五丈石より金峰山山頂を見下ろす)
もう乗られた方も多いでしょうけど、栄和交通さんが今年から運行を始めた塩山と大弛峠を結ぶバス路線。あれ、個人的に乗るのは夏の花咲く乙女高原かな~ってずっと思っていて、先の日曜(08/03)にようやく念願かなった!と思ったら諸般の事情により大弛峠へ持って行かれてしまいました(笑)。
ということで、さあどうしましょう??甲武信ヶ岳や石楠花新道を歩くには遅すぎるし、結局思いつくプランは金峰山のみ。そおいや金峰山なんてバイクに乗らなくなってからかなりご無沙汰していたし、今回の所はいろいろ下見を兼ねて瑞牆山荘まで普通に縦走することにしました。
(縦走路は黒木の樹林帯)
しかしこの路線は予約制の上に歩き出しが遅いのがネックですけど、大弛峠まで1850円ってタクシー代の6分の1です。ほんとうに凄い時代になりましたねえ。
さすがに2300mまで上がると気温は20度を割っていて快適に涼しく、それだけで歩き気力が湧いてくるというもの(笑)。この時期はもっと高い山へ行かれる方も多いのでしょう、このインスタントコースももちろん多くの人が歩いてはいるものの、想像よりはかなり少ない印象です。
(オオバスノキ)
(すでに金峰にはガスが・・・)
大弛峠からの歩き出しはまだ晴れて五丈石も見えていたのに、30分も歩くとすでにあちらの方はガスがかかっています。まぁ天気が不安定なのは承知しているので、こちらとしては砂払ノ頭までは保ってくれればいいかなあ、って感じです。
稜線のお花は余り多くなく、ハナニガナにゴゼンタチバナとウスユキソウが本当にちょこっと。でもハクサンシャクナゲが思いの他たくさん咲いていて、これは稜線上でかなり楽しめました。
(ハクサンシャクナゲ・道中まだまだ見事でした)
(小川山はなんとか見える)
アップダウンを繰り返しながら鉄山を捲き終えると、樹林帯を抜け、ここで一気に展望が・・・ガスのため広がりませんが、ちょこっとアルペン気分を楽しめるのが良いですね。
やがて巨岩を縫いながら行くようになると、まもなく金峰山の山頂に到着。ここはバイクでの往復登山以来だったのでおおよそ20年ぶり。でも三角点の辺りは落ち着けないので五丈石の方へ下ります。
(コメバコゴメグサ)
(一礼して登りませうか)
五丈石の辺りは広々として良い休憩場所なのですが、吹き抜ける風が冷たくて寒いぐらい。しょうがないのでランチの前に周囲の散策をしていたら、いつのまにやら南風に変わってTシャツでも平気なぐらいに気温が上がったのは助かりました。
思いもかけず体も温まったので、ランチ前に一礼して五丈石にも登ってみました。五丈石を登るのは初めての事で、どんな感じか少々気がかりでしたけど、あっさり登れました。ただ誤って落ちると大ケガ以上は確実なので、フリーで登るのは些か宜しくないかなあ、と思います。
(大日岩方面もこんな感じ)
(トウヤクリンドウ)
当初は岩の上でランチをとるつもりでしたけど、思いの外ギャラリーがいて恥ずかしいので(笑)下に降りてからランチをとって、早くも下山です。空を見ると天気はどうやらもちそうな感じ。ちょっとツイてきたでしょうか。
大日岩の方へ向かうと人が一気に減りますね。もちろん金峰ですのでぼちぼちすれ違いますけど、それでも充分に静かなレベルで、砂払ノ頭までは高木もなく、高山らしい歩きが楽しめるところ。
(小川山も隠れてしまった)
(ハコネコメツツジ)
道中はハクサンサシャクナゲがかなり楽しめましたけど、個人的に嬉しかったのが久しぶりに会ったハコネコメツツジ。やはり奥秩父のコメツツジはハコネだったようで、両門ノ頭で見かけた紅葉もおそらくハコネなのでしょう。
そんな高山気分もじきに樹林帯に入っておしまい。樹林帯に入ればもういつ雨が降ってもかまいません(笑)。
(大日岩は捲きました・笑)
(大日小屋と鷹見岩・奥)
ひと下りしたところで出た大日岩は、今回はあえて捲きました(予定があるので)。
そしてもう営業はしていない?大日小屋に降りれば、道は歩きやすくなってあとはすいすい下っていきます。
(小屋の周りはハナチダケサシ)
(富士見平小屋を過ぎると広葉樹林に変わる)
まぁこの辺りを訪れるのは5年おきぐらいですけど(笑)富士見平小屋って訪れる度に華やかになって、人も増えているような気がします。今回は日曜なのにテントも結構多かったなぁ。
下ってみると意外に余裕が出来たので、初めて里宮神社にも寄って、瑞牆山荘に着いたのは14時前。バスの時間にはちょうど良かったけど、
(里宮神社・初めて寄りました)
その帰りのバスが明野のひまわり祭りの渋滞で20分遅れ。しかも車内は満員で、自分は増富の湯から座れたから良かったものの、終始立ちっぱなしとか温泉帰りで立たされるのは何ともキツいですね。
増富の湯からはバス停までの歩きがプラスされますが、日帰り温泉利用の際の帰りは山梨峡北交通の通しではなく、山梨交通のバスで帰った方が良いのかも知れません。
・・・・・☆
◆ 2014.08.03 (Sun) 曇 時々 晴
塩山駅 07:30→ 大弛峠 08:40/08:50- 金峰山 10:30/11:10- 大日岩 12:20- 富士見平小屋 13:15- 瑞牆山荘 13:50
| 固定リンク
「【奥秩父・秩父・奥武蔵】」カテゴリの記事
- 塩水山~倉沢山 秋の軽い藪山(2023.10.13)
- 乙女高原をゆるゆる、くまなく散策(2023.07.15)
- 木の花をめでつつ帯那山の東側を下る(2023.04.08)
- 帯那の山山をめぐる(阿梨山~興因寺山~淡雪山)(2023.01.08)
- アカヤシオが意外によく咲いていた熊倉山(2022.05.02)
コメント
SAKURAさん、
上日川峠も破壊的でしたけど、この路線はもっと破壊的ですね(笑)。金峯はもちろん、甲武信岳だってこちらから歩いた方が楽。深田百名山を二つつなげて歩く方も増えたかも知れませんね。
コメツツジは南関東の方では丁字型のハコネしか見た事がありません。なんと八ツでもそうでしたか!
投稿: komado | 2014.08.09 18:53
お~!例のバスですねぇ…
1850円で歩き出しは9時近くのご様子ですね。
大弛峠までバスでいかれれば、奥秩父の山々が楽に歩きやすくなり嬉しい事ですね。
五丈石にサクサク登られたご様子…上からのお写真にパチパチでっす。
登ったら降りなくちゃで降りる方が問題だもんね。
ハクサンシャクナゲが見事ですね。
八ヶ岳でも当たり年なのか遠目でいっぱい咲いてるのが見えました。
似たコメツツジを八ヶ岳でも見たのですが、オオコメツツジに命名…調べなおしたらハコネに軍杯があがりそうです。
命名しなおさなくちゃでっす。
今週末は台風で山も花火も残念で~す。
投稿: SAKURA | 2014.08.08 22:52