峠越え、岩尾根登って再び小持山へ
(小持山~大持山のアカヤシオ・見頃に入った)
さてさて春は忙しくて、GW前半は天気も宜しく当然?連荘です。翌日曜(04/27)はアカヤシオの様子見も兼ねて大持・小持山方面でした。
前日はマイナーな権現山稜だったのでハイカーはほとんどいなかったけど、遅出と言うこともあってこちらの方は飯能駅から凄い人出!結局さわらびの湯までは立ちっぱなしでしたが、案外平気でしたね。バスを降りたらさっそく妻坂峠へ向かいます。
(妻坂峠)
林道を一時間ほど歩くと登山口である林道の終点に出て、ちょっと一息。でもGWなのにマイカーが一台しかなかったのは意外で、コレはハイカーも少なめなのか?と思って妻坂峠に出たら、休憩中にハイカーが何人も通り過ぎて(笑)やはりお山はGWまっただ中だったのでした。
休憩を終えて生川へ下り始めるとここからしばらくはお花が楽しめるところなのに、先の大雪の影響でしょう、斜面が荒れてお花が激減していたのは、まぁしょうがないですね。
(コガネネコノメ)
(峠みちは大雪のせいで斜面が荒れていた)
そんな荒れた斜面にはコガネネコノメやニッコウネコノメ、ニリンソウ辺りが本当にぽつぽつ。カタクリはお終いで、期待していたトウゴクサバノオはどうやら雪崩で流されてしまったみたいです(泣)。
去年は一の鳥居まで降りましたが、今回は林道に出たところで林道を降りて小持沢に出てみました。
(小持沢左岸尾根・下部から岩屑混じりの痩尾根)
さて、小持沢に出たらお次は小持沢の左岸尾根を登り返すつもりなので取付を探すも、尾根末端部が崖や急斜面になっていて取り付くしまが全くありません。
ここはしょうがなし小持沢をしばらく上がってから、ちょっとはましな急斜面をムリヤリ登って尾根に取り付きましたけど、これはかなり危険で非常に宜しくないやり方でした。。。
(フデリンドウ)
(芽吹きの大持沢左岸尾根を望む)
それでも尾根上に上がればとりあえず一安心。尾根はこの近辺らしく岩屑混じりの痩せ尾根が続き、それにアセビが少々煩く絡むぐらい。ふた登りぐらいで左手が開けた箇所に出て、去年登った芽吹き美しい大持沢の左岸尾根を一望できたのはちょっと嬉しい光景でした。
そこからひと登りすると今度は大岩が行く手を塞いで、さあどうしましょう。これがあるから情報のない秩父のマイナー尾根は侮れません。見たところ直登は可能そうだけど、尾根の両側に巻道らしきものも確認できて、途中にギャップでもあったら面倒だなあ。。。と思いつつやはり最初は直登してしまいます。
(838m峰を前にこれは・・・)
(838m峰)
ということで直登してみたら案外行けました。じきに出る細長い平頂が838m峰で展望も良いし、終わりかけながらもアカヤシオもいてそこそこ雰囲気の良いピークなので、ここで休憩がてら軽くランチ。
838m峰から先も、一部ちょっと慎重に通過する箇所がありましたけど、ほぼ尾根通しに行けました。次の明瞭な岩こぶを越えると岩尾根はお終いで、それからひと登りで登山道の通る林道に飛び出しました。
(岩尾根まだまだ続きます)
(林道に出ました)
林道に出たらしばらくは登山道に沿って歩く段取りなんですけど、シラジクボからのこの道も結構歩かれているんですね。道が尾根を外れるまで10人近くとすれ違ったのには驚きました。
持山寺跡への分岐からひと登りすると道は尾根を右へ外れるので、ここで再び尾根を忠実に登るとマーキングが現れたのは、ここが小持山からのショートカットに使われているからでしょう。あとは植林尾根をひたすらに登ると、あっけなく稜線に飛び出します。
(稜線は低木が芽吹き始め)
(振り返ると武甲山が巨きい)
稜線に出たらただちに小持山へ向かいます。自分のことを差し置いてなんですけど、この時間でも小持方面へ向かうハイカーがぼちぼちいたのにはこれまたビックリ。
登るにつれアカヤシオもぼちぼち出てきて、自然とドキドキワクワクしてきます。
(小持山山頂)
そしてようやく辿り着いた小持山はハイカーがあぶれる大盛況ぶりにまず驚き、そして山頂に咲いていたアカヤシオの綺麗さにまた驚きました!一見自生の花とは到底思えない鮮やかなピンクこそ、アカヤシオのアカヤシオたる所以。こんなの久しぶりに見ましたよ!
辿り着いたハイカーみんなが歓声を上げるくらいな状態の良さは、蕾から傷まずに開花したとか、咲き始めのタイミングとか、好天だけでなく、ミツバツツジの頃から薄々感じでいたのが、今年のツツジはやはり「色が良い」ということではないでしょうか。
(これぞアカヤシオ!今年は色が素晴らしい!)
そんな綺麗なアカヤシオが大持山までの間にぼちぼち見られて、花付きこそ「近年の例年並」ですけど(期待したんですけど・・・)、ここ二年はハズレ年だったので今年はもうこれで十二分です。
そして周囲にアカヤシオが見られなくなるとじきに大持山で、とりあえずここがこの日の最高点。なので休憩がてらメープルメロンを食べていたら、団体さんがやってきたので慌てて撤収。下山を始めます。
(大持山山頂)
(ウノタワへの道すがらは自然林が美しい)
大持から妻坂峠へ直接降りても良いんですけど、時間もあるし、久しぶりにウノタワに寄ることにして先を行くと、こちらの道の相変わらずな林の美しさに引き込まれます。
大持からウノタワにかけての道は自然林も多く、奥武蔵の登山道随一の美林帯。ただ周囲のスズタケが枯れて久しいですけど、スズタケが枯れたことによって林自体のの潤いがなくなってしまったのが(それはここだけの話ではないのですけど)残念で、少々気がかりでもあったりするのですが。。。
(ミツバツツジもまだまだ)
(ウノタワ)
そんな林や足下のスミレやカタクリなど愛でつつ歩いて、大持山から30分ほどでウノタワに着きました。だだっ広いとしか言いようのない不思議な鞍部。もう何遍も言ってますけど東側の植林が本当に惜しいんですよねえ。。。
さすがにこの時間になるともう人通りはありません。久しぶりだったので周囲を少し散策したら、今回はここから横倉入へ下ります。
(アサノハカエデ)
(道脇に普通に咲いているのが奥武蔵らしい)
横倉入への道を歩くのはなんと13年ぶり。当時は深雪で沢筋をサクサク直滑降できたのを覚えているぐらいで、道の様子は全く記憶にありません。道は一旦北の尾根に乗って、しばらく降りてから南の沢筋へトラバースして、あとは沢筋をひたすらに下る感じなんですね。
でも意外だったのが沢筋のサワグルミ主体の渓畔林の美しさで、こちらも北側の植林が惜しかったんですけど(笑)こんなに「沢らしい」ルートだったですね。
(道は急ながらも、こんなサワグルミの林だったのか)
(チドリノキの新緑は最高潮)
やがて水流が現れると今度はチドリノキの新緑が最高潮。谷底ながら夕日が少々入って、そのおかげで周囲が様様な緑で輝いている様子に言葉が出ません。
その上、足下にはネコノメソウやニリンソウなどの花が再び現れて、想像以上に楽しい道。
(ニリンソウ)
(まだスノーブリッジも残っていた)
やがて行く先にスノーブリッジが現れ、それを乗り越えると林道終点でした。
終点に出たら名郷までは林道歩き。この道は林道歩きの長さがネックですけど、素敵な沢沿いの道に心も体も?潤って、今回の所はこちら廻りで大正解。ほくほく気分で名郷へ向かったのでした。
・・・・・☆
◆ 2014.04.27 (Sun) 快晴
飯能駅 08:30→ 名郷 09:30/09:35- 林道終点 10:25- 妻坂峠 10:50/11:00- 小持沢 11:35- 838m峰 12:10/12:30- 稜線に出る 13:15- 小持山 13:40/13:50- 大持山 14:15/14:25- ウノタワ 14:50/14:55- 林道終点 15:40- 名郷 16:40
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コメント
AKIOさん、
いや、こればかりはタイミングの問題ですのでしょうがない。今年は暦のあんばいが良かった、ということでしょう。(^^)
今の時期は気温が上がると一気に進みますね。今日熊倉でしたが、稜線で満開でした。
投稿: komado | 2014.05.03 19:25
小持山と横倉入の変化には驚きました。たった3日の違いでも、今の季節は変化度が大きいですね。(画像掲示版#7380)これだから、山歩きは止められないです。
でも、平日にフライングでアカヤシオを見に行くと山の神様に見放されるのかもしれませんね。(苦笑)
投稿: AKIO | 2014.05.02 11:28