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2014.05.22

権現沢左岸の短い枝尾根をゆるゆる登り降り

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(権現沢<セギノ沢>800m圏二俣中間尾根のひとコマ)

この冬はもっと世附(世附川流域)の山に入る予定だったのに、大雪のせいで予定がことごとく潰れたのには本当に参りましたねえ。。。ということで今回は丸三ヶ月ぶりでしょうか。

とは言っても今回は世附の成分は本当にちょこっとだけ。屏風岩山西尾根から北の権現沢(セギノ沢)左岸の短い枝尾根を登り降りするという、誰も気にもとめないであろう悉くマイナーなプランを組んで歩いてきました。

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(大滝峠への道すがら)

さて、松田の方から西丹沢に入るってかなり久しぶりですよね?(笑)小田急では朝食がとれないので、新松田のおそば屋さんで朝食をとってからバスに乗るなり、谷峨へ向かうのですが、今回は臨時のバスが出るのを横目で見みつつ谷峨へ向かうと、

谷峨にやってきたバスは先ほど見かけた臨時だったのはラッキーでした。でもそろそろ檜洞のシロヤシオの時期となると大半が西丹沢のようで、大滝橋で降りたのはごく僅か。まずは大滝峠を目指します。

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(ギンリョウソウ)

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(ツルシロカネソウ)

三ヶ月空いた間に大雪があって登山道の状況が気になっていたものの、実際はキレイにかたづけられていてごく普通に歩けます。さすがにこの標高だと雪も完全にとけていますね。

沢沿いのお花はツルシロカネソウとツルキンバイがメイン。シロカネソウが普通に咲いているのが個人的にはかなり新鮮です。そおいや世附の沢でもツルシロカネソウばかりで、沢で見かけるお花の典型であるニリンソウをまったく見かけなかったことを思い出しました。

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(屏風岩山が見えるようになると大滝峠は近い)

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(まずは権現沢820m圏二俣中間尾根を下ります)

歩き出しから90分ほどで大滝峠に着いたら、稜線をなおも南へ行き、二つ先のピークから西へ延びる枝尾根を下ります。これが一つ目の権現沢820m圏二俣中間尾根。のっけから屏風岩山西尾根を彷彿とさせるような素敵な林の中、一旦鞍部に降りて登り返すと広い960m圏峰に出ます。

想像通り、ここはブナやイヌブナにミズナラの立派な木も散見される広々とした好ましいピークで、なんかのんびりしたくなるような所でしたけど、まだまだ歩き始めなので、周囲の散策にとどめてなおも下ります。

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(960m圏峰の広い頂)

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(ケヤキの立つ尾根末端部・鞍部を権現歩道が通る)

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(権現沢800m圏二俣)

960m圏峰を過ぎると尾根は一気に痩せて権現沢へ急降下。まもなく権現沢に降り立つ直前に鞍部に降り立つと、その鞍部をやや明瞭な道が横切っていますが、これが権現歩道。この鞍部から径路を伝って権現沢に降りて、ひと下りするとすぐに出る出合が800m圏の二俣で、お次はこの中間の尾根を登り返す段取りです(笑)。

尾根末端は岩崖になっているので少し戻ってから、尾根に取り付けば、同じように素敵な林の許ゆるゆる歩けて嬉しい限りです。

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(イワタバコの葉っぱがいっぱい!)

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(次に800m圏二俣中間尾根を登り返します)

こちらもこの周辺の尾根と同じようにブナやイヌブナなどの立派な木々が散見される、これまた素敵な尾根。施行図(第3次国有林野施業実施計画図)を見てわかってはいたものの、歩いていてにやにやが止まりません。

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(こちらの尾根も960m圏のピークは好ましい)

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(立派なミズナラもいた)

急登が落ち着くとそこは960m圏の明瞭なピークで、こちらも先の尾根よりは狭いものの、小広い素敵なピーク。だったのでちょっとだけ休憩させてもらってから、先を行くともう稜線は目の前です。

稜線に出たらすぐ先の989m峰を往復して(笑)、少し南へ登ると今度は見覚えのある尾根が西へ分かれるピークに着きます。この尾根は2月にも歩いた690m圏二俣中間尾根で、今回は尾根を下まで下るのではなく、尾根上部の緩い箇所を散策するのが目的。

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(その次は690m圏二俣中間尾根上部の散策)

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(これは・・・♪)

ということでさっそく散策を始めると、これが想像以上に楽しくて歩みが止まりません(笑)。

この周辺は自然林と言うより二次林なのでしょうけど、ブナは凄いおおものさんこそいないものの、若くて樹勢があるし、花は少なくても十二分に楽しめる素晴らしさ。尾根が短いのでコース取りなど悩みまくったけど、ショートと割り切ったのは正解でした。

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(この日一番のおおものさん・4mほど)

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(ここも素敵です♪)

心ゆくまで周囲を散策をしたら稜線に戻って、屏風岩山へ上がるとちょうど13時。まだまだ遊べる時間ですけど、今回はここまでにして下山をはじめます。

下りは南南東尾根というか笹子沢左岸尾根の径路。大雪のせいなのか、単に植林の手入れが入っていないせいなのか、ミツマタ畑周辺を中心として道が少々不明瞭になってきたように感じます。

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(屏風岩山山頂)

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(笹子沢・径路はやや不明瞭になってきた)

それでも尾根をキッチリ追えるのであればさほど問題ないルートで、このままだど14時台のバスに間に合いそうだったので、急ぎ足であしがら荘のバス停を目指したのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.05.17 (Sat)   晴
大滝橋 08:15- 一軒屋避難小屋 09:15/09:20- 大滝峠 09:55- 権現沢820m圏二俣 10:35- 800m圏二俣 10:40/10:50- 989m峰 11:20- 690m圏二俣中間尾根上部散策&休憩 11:30/12:40- 屏風岩山 13:00- あしがら荘前BS 14:40
 

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【前道志・道志・丹沢】」カテゴリの記事

コメント

ba_sobuさん、

そうそうあそこはイワタバコの葉っぱがそこかしこ凄く生えていて花期は見事でしょうね。

でもその時期にここを訪れることはおそらくない可能性が高いし、遡行対象となっている沢でもないので、行き先に迷ったら訪れてみるのも良いのかな?って思っています。緑に染まった世附の森は素敵でした。

投稿: komado | 2014.05.26 20:09

komadoさん

お写真のような岩間のイワタバコが、咲いているところをぜひ見たいものです。
でもその季節には丹沢にはなかなか足が向きません

それにしても5月の丹沢の大きな緑と陽射しに浸れるのは
最高ですね

投稿: ba_sobu | 2014.05.26 18:07

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