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2014.05.16

三ツ峠へお花見のつもりが・・・

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(雪渓に埋もれる七福ノ滝)

実は先週末も連荘でしたんです・・・(汗)。ということで翌日曜(05/11)は丸一年ぶりの三ツ峠でした。

しかし富士山の世界遺産登録以降、富士山周辺の街が妙に元気です。河口湖駅周辺はまだまだガンガン変わっているし、人出も多い。なので一本前の電車で河口湖に出たのは正解で、天下茶屋行きのバスは超満員。

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(開運山より・南ア全山が一望)

30分ほどで登山口に着いたら、すぐに歩き出して元の登山道へ。こういう時はボッカ道は歩きません。でも登山道の方もまだ人混みを避けたい向きには歩かれているようですね。近年まで道端で見かけることのできたレンゲショウマはまだ見られるのでしょうか?

稜線に上がったら、とりあえず木無山へ寄り、引き返して開運山へ。お花は極少でマメザクラもまだ咲き始め。これではお花は望めないけど、天気が良いので展望は良好。もちろん人は多すぎるけど、こんな好天の日は皆さん笑顔でこれはこれで悪くない光景ですね。

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(マメザクラ・咲き始め)

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(御巣鷹山直下の草原もまだこんな状態)

そんな人の多すぎる三ツ峠も開運山から御巣鷹山へ向かうと人がガタッと減ります。御巣鷹山直下の草原も↑↑こんな状態でお花はアカフとはいえないようなタチツボスミレとマメザクラぐらい。

なので山頂に着いたらちょっと休憩して、もう下山(笑)です。引き返して北口登山道に入ります。

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(ツルシロカネソウ)

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(コイワザクラ)

北口登山道は12年前の盛夏(この頃はお花がまだたくさん咲いていた頃でしてねえ・泣)に下って以来。ひと下りして着く、コメツガとトウヒの合体木の脇にはなんと思い出ノートがまだ置かれていてビックリ!というかポスト自体がリニューアルされていたことにまだビックリ。

北口登山道は通行止めの期間が長かったのに、こういう光景を目撃するとなぜがほのぼのとしてしまいます。

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(思い出ノートってまだやっていたのですね!)

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(白龍ノ滝からして・・・)

でもでも北口登山道はちょっとしたワイルドさが身上。急降下+か細い道のトラバースが続く道のりは結構スリリングでもあります。

やがて周囲にミツバツツジの咲き残りやツルキンバイを見るようになると、じきに白龍ノ滝に出るのですが、なんと滝はほとんど雪渓に埋もれていて唖然。ちょっとちょっと・・・ここは南関東の山ですよっ?

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(オオヤマザクラ)

ここから道は四十八滝沢に沿って左岸斜面を巻きながら降りていきます。でも沢を見ると下まで雪渓が続いていて、ちょっと困りましたねえ。というのも、途中で一箇所徒渉点があるので、、、

と思っているうちに件の徒渉点に出てしまいました。まず沢へ降りるところからして崩れていてヒヤヒヤでしたし、肝心の雪渓はまだしっかりしていたものの、水流の多い沢なのでちょっと薄いところがありそうな感じ。

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(徒渉点は雪渓・今後の通過は大変危険です)

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(初滝)

今回のところはうまく渡れましたけど、周囲が急斜面なので巻きは厳しく、渡れない時は三ツ峠まで引き返すか(笑)少し引き返して北東尾根を下るという、体力かRFスキルのあるハイカーしか選択肢のない状況はかなり危険ですね。

雪はこれから溶けるのですから、少なくとも御巣鷹側の入口は以前通行止にしていた時と同じく、ロープを張って無用な立入りを制限するようにしないと、少々マズいと思うのですが。。。

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(対岸の新緑が美しい)

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(ここも雪渓を下るが、迂回可能)

このあとも雪渓を二度ほど渡ったり下ったりする所があって笑ってしまいました。というかこの道のワイルドさ+雪渓って、これでお花がもっと咲いていれば、まんま東北の山ですよ!

雪渓の上では倒れたオオヤマザクラのマクロを数年ぶりに撮れたり、フサザクラが咲いていたりと、そんな出逢いがあったのも嬉しかったです。

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(なんと5月にフサザクラ!)

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(この大トチを見ると滝めぐりはお終い)

そして↑↑この大トチを見ると今まで続いた滝めぐりはようやくお終い。

ここから先は頭上から足下まで緑に染まった中をゆるゆる下って行きます。

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(道中、ケヤキの立派な木々が目立った)

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(ルイヨウボタン)

滝めぐりが終わった後はすぐに植林に入るイメージでしたが、植林より雑木林の割合の方が全然多かったです(笑)。

道中は立派なケヤキがかなり目につきました。お花はシロバナエンレイソウにルイヨウボタン、フタバアオイあたり。個人的に狙っていたお花にはフラレてしまいましたけど。。。

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(緑がひたすらに美しい道)

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(北口登山道は通行止めでした・・・)

でもそんな滝めぐりの後の道のりは意外に短くて、再び植林に入るとすぐに見覚えのある登山口に出ました。そしてその登山口のど真ん中には通行禁止の表示が・・・やっぱりそうでしょう!ちょっとホッとしましたー。

まだまだ丁重に面倒見されていた水雲山の権現さまに一日の山行きを感謝したら、あとはてくてく宝鉱山のバス停を目指したのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2014.05.11 (Sun)   晴
河口湖駅 09:40→ 三ツ峠登山口 10:10- 木無山 11:20/11:30- 開運山 11:50/12:00- 御巣鷹山 12:20/12:30- 白龍ノ滝 13:30- 徒渉点 14:15- 北口登山口 15:15- 宝鉱山 15:40
 

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コメント

AKIOさん、

そうそう!四十八滝沢でしたね!
沢の名前忘れて困っていたんですよ。ありがとうございました~。

投稿: komado | 2014.05.16 22:36

Komadoさん、こんばんは。

この時期になると、さすがに四十八滝沢は傾斜が強いので厳しそうですね。雪渓も結構硬くなってきているでしょうね。雪渓の感じは写真からよく伝わっていると思います。

投稿: AKIO | 2014.05.16 22:02

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