今度こそ・・・ギフチョウ探して石砂山へ
(石砂山への道すがら・中低木が芽吹いてきた)
ここのところかなり暖かくなって一気に春めいてきましたね。こうなるとお花も本番に入ってくるのですが、近年課題になっていたのが石砂山でギフチョウを見ること。
そろそろ出てきたという情報が入ってきたので土曜日(04/05)にさっそく訪れてみました。
(石砂山山頂より)
当初の予定ではバスで入山のハズだったのに、朝起きたらすでに7時を回っていて(笑)、当然のことながらこれでは予定のコース取りは無理な話。しかも時間的にやまなみ温泉行きのバスもダメな時間で、しょうがなし相模湖駅からタクシーで篠原の登山口へ入りました。(¥2710)
朝起きたときは雲一つない快晴だったのが、中央線の車中では大山辺りに雲がかかり、相模湖駅に着いたときには石老山の真上に大きな雲が。。。ということで篠原の登山口についた頃にはすでに曇り空で、これではギフチョウはヤバそうな感じ。初っぱなからテンション低めで歩き出します。
(山頂は晴れたり曇ったり)
篠原はさすがにメインの登山口。人が多いですね。でも植林は登りだしてからじきに途切れて、それから先は雑木林が続いたのは意外で、中低木が芽吹き始めたこともあってなかなか良い雰囲気。パーティが多かったのでやり過ごしながらのんびり登っても一時間で山頂に着いてしまいました。
山頂も大パーティさんが休んでいて凄い人出。蝶マニアの方もかなりいらっしゃっていろいろお話を聞くことができましたが、おしなべてこの天気では絶望的(泣)とのこと。せっかく来たのだからと40分ほど粘ってみたものの、この天気ではやはりダメでした。じっとしている間に寒くもなってきたので、諦めて石老山へ向かうことにします。
(カンスゲ)
(ミツバツツジはなかなか見事)
登山道と離れて北東へ延びる尾根を捉えると、ここから石老山までは未踏の尾根で、ここを歩けば小さい穴はあるものの杓子山から石老山までおおよそ繋がるのです。でも意外やこちらも明瞭な道が通っているんですね。牧馬峠から来ているハイカーも多くて驚きました。
こちらも植林は少なく雑木林メインなのが好ましい。ここで今年初のミツバツツジと逢えましたが花付きはなかなか良いですよ!今年のツツジはこんな感じで推移してくれると本当に嬉しいんですけど。。。
(牧馬峠への稜線も雑木林が多い)
(完全に諦めていたのに!!)
そんな訳でちょっとだけテンション上がったのに、いつの間にやら風が吹き出し、暗くなり、なんと雨も落ちてきたのには参りました。でも雨具を出すほどではなかったのは幸い。
雨が降ってきたので急ぎ足で歩いていたら、行く先に人が立ち止まっていたので、通りかかる際に「どうしたんですか?」と聞いてみると、その足許にはなんとギフチョウがいるではありませんか!どうやら天気の急変で気温の急降下に対応できずに動けなくなっているとか。ギフチョウは完全に諦めていたので、これは本当にラッキーでした。
(ヒトリシズカ)
(スミレはタチツボスミレのみ)
(牧馬峠)
ということで想定外に目的を果たせてしまったので(笑)これで心おきなく石老山へ向かえます。じきに牧馬峠に降り立ったら、道路沿いには凄い車。そしてここには市で立てた?テントがあって、ギフチョウの時期は関係者さんが常駐されているのでしょうか?
そんな光景をよそ目に稜線の続きに取り付いたら、あとはひたすらに登る感じ。こちらも雑木林がメインだったのは意外で、石砂~石老の間がこんなに好ましい所だったとは。もっと早く歩いておくべきでした。
(ウグイスカグラ)
(大ケヤキと山ノ神)
(篠原からの登山道と合流するまでは雑木が多い)
一面雑木から雑木と植林の尾根に変わると急登になって、それをこなすと篠原からの登山道と合流。あとは植林の中せっせと登るとふた登りぐらいで石老山でした。
石老山は学生の時以来だから25年ぶりぐらいでしょうか。少し遅い時間でしたが、さすがにここはパラパラながらもハイカーが途切れませんね。南側が開けて石砂山から歩いてきた稜線が一望できるのがなんとも宜しく、しみじみしてしまいます。
(石老山山頂より・大室山と石砂山から歩いてきた稜線を見下ろす)
(お花はこちらがぼちぼち)
山頂で休憩がてら明太フランスを食べたら、今回の所はおとなしく鼠坂へ下ることにします。
この鼠坂への道も初訪の折以来でしたけど、植林メインながら、尾根道に展望に沢道にとバラエティに富んで想像よりも悪くない道のり。
(今は里が春真っ盛りですねええ)
(せっかくなので渡しにも乗ってみました)
山頂から一時間ほどで箕石橋に出たら、あとはバスに乗って帰るつもりだったんですけど、春本番の山麓を歩いていたらふと「渡し舟」の看板が目に入って・・・そうだ、ここは渡しがありましたね!珍しくこちらに降りたのですから、これは良い機会で、乗らない理由はありません。
さっそく船着場に降りてみると、舟がいないのでどうしようと思ったら、そういう時は近くのドラム缶を叩いて舟を呼ぶシステムとか(笑)。でもたまに舟に乗ると本当に気持ちいいですね!バスと比べると少々お高い(¥600)ですが、船頭である若おかみから貴重なお話を聞くことができて、なかなか有意義な舟旅でした。
・・・・・☆
◆ 2014.04.05 (Sat) 曇 後 晴 一時 雨
篠原登山口 10:00- 石砂山 11:00/11:40- 牧馬峠 12:35- 石老山 13:30/13:40- 大明神展望台 14:10- 箕石橋 14:40- 渡し舟乗場 15:00/15:07→ 相模湖 15:18- 相模湖駅 15:30
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コメント
> こういう残り方になったのでは(笑)
tawaさん、そういうことです(笑)。
でも去年末に歩ける予定だったんですけど雪に阻まれましたー。
杓子~倉見はもちもち歩いてますよん。
投稿: komado | 2014.04.11 19:38
komadoさん、ご教授ありがとうございます。
そうか、道志はおおかたは桂川と道志川にはさまれた山塊なのですね。中に秋山川と朝日川が入り込んでいて、その北が前道志、南が主稜線ですね・・納得。地図で見ると、杓子~石老間の距離は金峰~雲取ぐらいはありますね。
私の場合、平野峠の東587mはまいていますので、完全に稜線通しではないです。途中が岩稜とかいう倉見山にもつながっていません。
本坂峠~高丸間が未踏? おそらくヘンなところを歩かれるので、こういう残り方になったのでは(笑)
投稿: tawa | 2014.04.10 21:39
tawaさん、
確かに晴れてギフチョウがたくさん出たとしても、じっとしてくれないとカメラには収められないから、自分の場合はそういう意味でもラッキーだったんですね。でも次は乱舞している姿を見たいです。
石老~杓子は道志の主稜線なんです。西はともかく東の入道丸以東はバリエーションをやってないと稜線は歩きませんですからね。自分は本坂峠と高丸の短い区間が未踏のまま残ってます(笑)。
投稿: komado | 2014.04.10 19:50
ガス欠のがいてよかったですね!
ギフチョウは山頂状のところでよく見るように思います。というか、シロウトには見つけやすいのでしょうね。石砂山山頂から少し離れた500m台の例の山頂状のところで何匹(頭)かまとめて見たことがあります。(人間は私だけ)でも、ナワバリ争いなのか、追いかけあって、なかなかじっとしていてくれませんでした。
杓子山から石老山までって、いったいどうつながるのか?・・と地図をトレースしてみると、何と、私もつなげてました! このあたり、好きですからね。
投稿: tawa | 2014.04.10 00:44
AKIOさん、
天気に恵まれなかったものの、おかげさまで幸運にも無事に逢えました。ありがとうございました。
中沢の峠越え旧道は東尾根と同様に気になっていたのですが、やはり今は無住なのですね。ギフチョウ関連の掲示も気になるし、お次のコースが浮かんで来ましたよ。おそらく何年後でしょうけど(笑)
投稿: komado | 2014.04.09 21:12
kbさん、
数年前はそんな感じだったのですね。
今は立ち入り禁止と言うより入ってくれる名的な柵がささやかにあるだけで、自分も今回は稜線に忠実に歩けました。
今回はうまく撮れましたけど、次回はあまたのギフが乱舞している様子を見てみたいですね。
投稿: komado | 2014.04.09 21:05
Komadoさん、こんばんは。
ギフチョウに遭われて良かったですね。他のハイカーや写真家がいるのも役に立つこともあるようです。お花も同じですが、一人の目では限界があるのは小生も経験したことがあります。
土曜日の天気でも沢山の人出のようですね。小生は平日だったので、やまなみ温泉〜篠原のバスを往復使いました。片道100円と良心的です。下山は牧馬峠への途中から中沢集落へ下ってみました。今は無住です。こちらの道もギフチョウ関連の掲示がいろいろ出ていました。檜植林に入る手前でもギフチョウを待っている人が3名いました。ギフチョウのねぐらはどこか知りませんが、頂上で待つ人と、カンアオイが生えている植林と雑木林の境目辺りで待つ人がいるようです。おそらく卵を生みにくるギフチョウを待っているのでしょう。中沢から牧馬に出て、峠を越えて車道を篠原に戻りましたが、峠直下では太陽光発電のパネルが沢山並べてあり発電中なのには驚きました。
投稿: AKIO | 2014.04.08 20:59
何年か前に逆コースを歩いたことがありましたが
牧馬峠から石砂山へのコースがギフチョウの保護のため
巻き道が多く山頂付近は立ち入り禁止になっていましたね
山頂で黒い蝶が飛んでいるのを見てギフチョウだと
叫んでいる人を見て人気の山なんだと思いました。
シュンランにギフチョウ 漸く春爛漫ですね
投稿: kb | 2014.04.08 09:47