お花を探しつつ、二子山を西から東へ
(今年はミツバツツジが素晴らしい!三角山への登りしな)
さて、春が本番に入るとそろそろ気になってくるのがアカヤシオのこと。となると様子見の第一弾は自然と奥武蔵の方へ足が向いてしまいます。
ということで今回(04/12)は横瀬駅から長らく懸案となっていた三角山~二子山~甲仁田山を尾根伝いに縦走したあと、時間が余ったのでついでに伊豆ヶ岳も寄るというコースを組んで歩いてきました。
(これから登る三角山と武甲山を望む)
いやあ駅から歩きだせるって本当に良いですね。しかも横瀬は特急レッドアローが止まるから今回は朝から優雅に特急出勤です。特急は早いしがら空きだし、ゆっくりご飯は食べられて、ちょこっと寝ることもできる。大月へも特急使って1000円で収まれば良いのにね。
そんな訳で朝から気分は上々、天気も良いし、まずは取り付けのある猿田彦神社へ。道は武甲山や札所のコースになっているせいか、思ったよりもスムーズに行けて一安心。そこからなおも先へ行ったところの送電線巡視路の入口から尾根に取り付きました。
(古御嶽城址)
ひと登りで送電塔に出てからも道筋が尾根に沿って延びていて、じきに様様な神様の石碑が現れるようになって、これはなんなんだ?と思っていたら、古御嶽城址の標柱が立つピークに出てなんとなく納得。
一応城跡のようですけど今はお猿の住処のようで、侵入者にキレたボスザルに威嚇されまくったので(笑)休むどころではなく、先を行くしかありません。
(ミツバはほんとうに花付きが良い!)
城址を過ぎても植林帯が続いたものの、じきにそれを抜けて露岩混じりの急な登りに変わると、行く先にピンクの塊が見えてきて、これはもしかしてアカヤシオかも?
なんて考えはやっぱり甘くて実際はミツバツツジでしたけど、こちらのミツバも花付きが素晴らしく、尾根の脇の斜面をピンクに染める様子はまさにこの日のハイライト。今年のミツバは大当たりですね!歩く前はもしかしたらアカがいるかも♪・・・なーんてスケベ心を持っていた自分が恥ずかしくなる素晴らしい光景でした。
(三角山直下もこんな感じ)
(三角山より先は植林メインだかこんなミズナラもある)
そんな夢の様な光景も再び植林に入っておしまい。登り切った平頂が三角山で、植林に囲まれた暗いピークも、少し東へ行くと目の前に大きく聳える武甲山を眺められるスペースがあって、ここまでのハイカーもたまにはいるのでしょうかね?
三角山から先も植林が続いて少々冗長だったものの、行く先に二子~武川の稜線が近づくと再び雑木林に変わって、ふた登りぐらいで縦走路に飛び出しました。
(縦走路はアブラチャンが満開)
(二子山より武川岳・大持山方面)
素敵な雑木林の続く縦走路を見てしまう、とこのまま武川岳へ行ってしまいたくなりますが、今回の所はガマンして北の二子山へ向かいます。縦走路はアブラチャンが満開で、好天と相まってこれも楽しい道のり。
20分ほどで二子山(雄岳)に着いたら、山頂には先客さんがぼちぼちいたのにビックリ。ここまでのハイカーも多いのですね。さっそく南の岩頭へ寄って、確認するのはアカヤシオのことですけど、う~ん、これが意外に少なくて少々がっかりな様子。まぁミツバが良すぎたから要らぬ期待もあったのでしょう。この標高でまだ咲き始め。この分だと高いところはGWに入ってからになりそうですね。
(イワウチワ・咲き始め)
(カタクリも咲き始めた)
そんな訳で雄岳の岩頭での休憩のもくろみが外れたので、お隣の甲仁田山へ向かうと、しばらくは岩稜帯が続いてアカヤシオもぼちぼち。でも急斜面に咲いているのばかりでカメラに収められないのがかなりもどかしかったのですが、
それも足下に今年お初となるイワウチワを見つけるとそんな感情も一気に吹き飛ぶから現金なものです。アカにウチワさんとなれば・・・のカタクリももちろんいらっしゃって、甲仁田山に着く頃にはほくほくでした(笑)。
(アンテナ施設上の平地が甲仁田山の山頂)
(甲仁田山南東尾根・所々道形が残っている)
甲仁田山は巨大なアンテナ施設が目印ですが、山頂はその上の小広い平地でした。ここでランチはいささか趣に欠けるので北の雑木林へ向かうと、展望の開けたところがあってラッキーでした。
軽くランチをとったらとりあえず下山で、平地の所まで戻って南東尾根に入ります。
(南東尾根下部は植林帯)
(二子山入口BSに出ました)
のっけは急なものの雑木林の続く明るい尾根で、雰囲気は悪くないですね。一応地形図の破線路でもあるせいか道形もぼちぼち認められます。
ただそれも植林帯に変われば、あとはひたすらに下るだけ。末端部は北の沢筋に逃げると、難なく県道に出ることが出来て、そこはちょうど二子山入口のバス停でした。
(男坂を登る訳は・・・)
この時点でまだお昼過ぎ。このまま芦ヶ久保に戻ってもしょうがないので、もうひと山となればやはり伊豆ヶ岳になってしまいます。とりあえず名栗元気プラザまで県道を歩いて、その先から登山道に入ってせっせと登り返します。
登山道に入って30分ほどで男坂女坂の分岐に着いたら、ここは当然男坂です。
(アカヤシオ・咲き始め)
(男坂の岩頭より・左手に二子山・甲仁田山が見える)
その理由は少ないながらもアカヤシオが見られるから。二子山と同様にこちらも咲き始め。花芽のないものありますが、花がついているのは良い具合です。二子山が意外に悲惨だったのでこれで一安心。
アカが確認できればもうそれで充分なので、とりあえず山頂に寄って、とんぼ返りで今度は花桐の道に入ります。
(伊豆ヶ岳山頂)
(ハナネコノメは盛りを過ぎたが多い)
花桐への道も久しぶり。大雪のせいでしょう、のっけの植林帯からして倒木等で道がわかりづらく、ロストしてしまったので適当に降り、沢に降り立ったところで本来の道と合流。この辺りより上はまだ雪渓でしたが、下は溶けていそうです。
さっそく降りていくと、これも大雪と雪崩のせいでしょう、両岸斜面が荒れていて、倒木も多く、本来見られるはずの草花が見られません。ハシリドコロがぼちぼち顔を出しているぐらい。でも水線ではハナネコノメがたくさん見られてホッとしました。
(大雪の影響で沢の斜面が荒れている)
(コガネネコノメ)
ということでお花は水線の岩場に咲くハナネコノメとツルネコノメぐらい。斜面に咲くニリンソウやスミレの類いは見当たらないし、ヨゴレネコノメですら極小な感じなのはこの状態ではしょうがない。他のお花の多い沢の状態が気がかりですね。
沢の方は下って行くにつれ倒木が煩くなって、徐々に歩きづらくなっていく感じ。倒木を避けたり潜ったりする歩きが続いていい加減イヤになってきた頃、ようやく林道の終点に飛び出しました。
(高木も芽吹きが始まった)
花桐の集落はすでに春爛漫の感じでしたけど、ここも大雪の傷跡が所々で見られて少々複雑な気分。でも周囲の春の花々や木々の芽吹きの様子に元気づけられつつ、帰路についたのでした。
・・・・・☆
◆ 2014.04.12 (Sat) 晴
横瀬駅 07:40- 猿田彦神社 08:20- 古御嶽城址 08:55- 三角山 09:30/09:40- 登山道に出る 10:20/10:30- 二子山(雄岳)10:50/11:00- 甲仁田山 11:35/11:55- 二子山入口BS 12:25- 名栗元気プラザ 12:50- 伊豆ヶ岳 13:50/14:00- 花桐林道終点 15:00- 西吾野駅 15:55
| 固定リンク
「【奥秩父・秩父・奥武蔵】」カテゴリの記事
- 塩水山~倉沢山 秋の軽い藪山(2023.10.13)
- 乙女高原をゆるゆる、くまなく散策(2023.07.15)
- 木の花をめでつつ帯那山の東側を下る(2023.04.08)
- 帯那の山山をめぐる(阿梨山~興因寺山~淡雪山)(2023.01.08)
- アカヤシオが意外によく咲いていた熊倉山(2022.05.02)
コメント
ba_sobuさん、
いえいえいえいえ!
今年は雪が多いからまだまだですよー!
日曜に歩いた大丹波川なんてまだ普通に見られましたし、コチャルメルソウに至ってはほとんど雪の中。前にも言ったかも知れないけど今年は大雪のおかげで早春の花が初夏まで見られる年なんです。諦めない方が良いですよ。
投稿: komado | 2014.04.17 19:59
komadoさん 強烈なアカヤシオですね
それはさておき、ネコノメ。。。
ことしはやっと、火曜日にコガネネコノメにであえただけ。ハナネコさんは、来年までおあずけかも
ふと、チャルメルソウにも出会ってない事に気が付きました
雪が消えたら、あっという間にツツジの季節に入ってたと言うかんじです。
お花はこのサイトで眺めることにいたしましょう。(゚ー゚;
投稿: ba_sobu | 2014.04.17 00:20