« 雪を求めて三頭山周辺の尾根を登り降り | トップページ | 将門馬場を一山として愉しむ »

2014.01.03

海沢から大岳山を登り降り

B140104a
(海沢・三ツ釜ノ滝) 
 
 
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
 
 
・・・・・☆
 
12月も暮れに入ってようやく満足に山歩きができるようになって、先週というか昨年の山納めは大晦日(12/31)。前の三頭山でそこそこ歩いたので納めは短めにしたいな、ということで思いついたのが海沢(うなざわ)側からの大岳山。

ということで今回は海沢園地から滝見物をした後、井戸沢尾根を登って大岳山に上がり、三ノ沢尾根を辿って海沢へ下るコースを組んで歩いてきました。

B140104b
(ネジレノ滝・寄るのは初めてでした)

奥多摩駅でも暮れも押し迫るとハイカーは減りますね。それでも朝の電車は人出が少なかったものの、鴨沢行きのバスだけ増発が出ていたのはさすがに大晦日と言ったところでしょうか。

とはいえこちらは海沢なのでバスはなく、海沢園地まで歩くつもりだったのでストレッチをしていたら、運良くタクシーがやってきたので飛びついちゃいました(笑)。(¥1970)

B140104c
(大滝)

おかげで予定よりかなり早く海沢園地に着いたので、探勝路の滝めぐりをしてから登ることにして、さっそく滝めぐり。園地は7年ほど前に寄っていたものの、探勝路自体は学生時代以来かなり久しぶりのこと。でも三ツ釜ノ滝の脇にあった道標がなくなっていたので、もう道は整備されてないの?と思って階段を上がると道標が現れて、滝の辺りはまだ整備されているようです。

肝心の滝の凍り具合はまぁこんなものでしょう(笑)。三頭は標高が高いからまだ「らしかった」けど、これから最低気温が下がってくれないと今年の氷瀑は少々厳しかもしません。でもおかげでネジレノ滝は初めて見られましたし、ここは園地から巡るだけでも楽しめるようになっていたんですね。

B140104d
(井戸沢尾根枝尾根下部のそそられる緩斜面・ここは右の尾根上を行く)

B140104e
(ここを登り切れば主尾根と合流)

滝めぐりを終えたらそのまま井戸沢尾根へ適当に・・・ではなく(笑)今回は松浦本の取付まで下ってから尾根に取り付きました。

尾根は基本的に痩せていながらも踏跡もあって歩きやすいです。途中左手の沢筋が近づいた辺りはかなりそそられる緩斜面になっていて、そっちへ行きたくなるところも今回は我慢して尾根上を行きます。

B140104f
(930m圏峰手前の露岩より、水松酉谷~三ツドッケ)

B140104g
(同じく、本仁田・蕎麦粒・川苔)

じきに主尾根と合流すると、尾根上にはアセビが混じって少々藪っぽくなってきますが、雪は時折見かける程度。なので至ってスムーズに登っていくと、途中で踏跡が尾根を左に外れたので??と思っていたら、まもなく北側の展望が開けた岩頭に出ました。

ここからは石尾根に長沢背稜/都県界尾根の山山が一望。日陰なのは残念でしたけど、この日の展望は大岳だけだろうと思っていたので、これはちょっと嬉しい想定外。周辺は岩が多いとは言え、ここまで開けたところはなかなかないですから。

B140104h
(930m圏峰を過ぎた辺りから雪が出てくる)

B140104i
(雪は多くても15cmほど)

そんな展望を楽しんだら先を行きます。ひと登りで明瞭な930m圏峰を越えると雪がぼちぼち出てきますが、すでに多くても15cm程度。雪の感触を楽しみながらざくざく行けます。

するといつのまにやら周囲の山肌がいつの間にか白くなっていて、今の季節らしい姿に。そんな雪でクッキリ浮かび上がった稜線北側の雑木の山肌に見とれながら登っていくと、あっけなく稜線のトバノ中岩(1158m峰・松浦本ではトバノ岩山)に着いてしまいました。

B140104j
(縦走路はまだ圧雪路が大半)

B140104k
(大岳山山頂、お昼時なのにガラガラ)

そのまま東へ降りると縦走路で、道は凍っているかと思いきや意外やまだ圧雪の箇所が多く、難なく歩けます。

縦走路ではハイカーとぼちぼちすれ違ったので、大岳だし、山頂は大晦日でも満員かなあ?と思いつつ山頂に上がると、あれー??山頂は大岳にしてはガラガラのレベル。おかげで難なく良い場所を占領できてのんびりランチをとることができました。暖かかったせいで展望はもやもやでしたけど、今回の所は穏やかなのがなによりも良かったです。

B140104l
(富士はこんなものでしょう)

B140104m
(オキノ中岩への道すがら)

おかげでちょっと昼寝もできたりと、のんびりしたら下山です。来た道を戻ってオキノ中岩(オキノ岩山)を目指します。

圧雪路が心地よい稜線を西へ40分ほど歩くと道標のあるピークに出ます。ここが三ノ沢尾根を派生しているオキノ中岩で、ちょうど単独のハイカーさんが休んでいたので、そのハイカーさんがいなくなるのを待ってから北へ延びる三ノ沢尾根を下り始めました。

B140104n
(三ノ沢尾根・下りだし間もなく出てくる掛小屋)

B140104o
(植林だが尾根筋は明瞭)

ひと下すると掛小屋が現れて、右へ回り込むと本格的な下りになりますが、植林の中、尾根筋は明瞭。すいすい下れます。

そして915m峰を過ぎると尾根左手がようやく雑木林に。なおも下ると左の雑木林の斜面が徐々に広がっていくのがわかって、そんな様子に無視できず(笑)いつのまにかそちら側を歩いていました。この辺りが三ノ沢尾根のハイライトと言えるかも。

B140104p
(915m峰直下の広尾根・ここが一番楽しいところ)

再び植林に戻って尾根が分かれる740m峰手前の鞍部に降りると、明瞭な道が右後から左前へ抜けていて、とりあえず無視するも、740m圏峰から左へ降りると先ほどの明瞭な道と合流。

その道は尾根上を通っていて、あとはそれを辿るだけでした。道はじきに行く先に大岩を見ると、その手前から尾根を左に外れて、あとはつづら折れに下っていって(今の時期は問題ないけど、夏場はかなり藪っぽそうです)、三ノ沢の出合に降り立ちました。

B140104q
(740m圏峰の手前から明瞭な径が現れる)

出合から海沢の上流側へ少し行くと対岸へ桟橋が架けられているのですが、パッと見その橋の踏板がボロいので、これはちょっとマズいかも・・・と思いつつ橋を確認。すると下の梁はしっかりしていたので実際は問題なく渡れて一安心でした。

奥多摩駅までの帰りは当然歩きです。行きがけにも驚いたんですけど、吉野街道?のバイパスがずいぶんできていました。今掘っている城山トンネルなどが通じた暁には、青梅街道と吉野街道が愛宕大橋まで完全に分離される形になるのでしょうね。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.12.31 (Teu)   晴
海沢園地 08:55- 大滝 09:30/09:40- 尾根取付 09:50- 930m圏峰 10:50- トバノ中岩(1158m峰)11:45- 大岳山 12:30/13:25- オキノ中岩(1100m圏峰)14:10- 915m峰 14:30- 三ノ沢出合 15:15/15:20- 奥多摩駅 16:20
 

|

« 雪を求めて三頭山周辺の尾根を登り降り | トップページ | 将門馬場を一山として愉しむ »

【奥多摩】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 海沢から大岳山を登り降り:

« 雪を求めて三頭山周辺の尾根を登り降り | トップページ | 将門馬場を一山として愉しむ »