2013.06.14

初夏のお花見をかねて三ツ峠へ

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(1513m峰・右のブナが・・・)

ネット接続のトラブル等があって更新が遅れてすみません。先週末(06/09)は初夏のお花見を兼ねておおよそ一年ぶりの三ツ峠でした。

今回は少々遅出で、珍しく天下茶屋行きの二番バスで三ツ峠登山口に出てみたんですけど意外に人が少なくて驚きました。やはり一番バスが一番乗客が多いのでしょうかね。それでも登山口のあたりは車があふれて道路上にまで停められている始末。

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(1513m峰南西尾根のひとコマ)

そんな状況を横目に10分ほどで清八林道のゲートに着いたら、金ヶ窪を渡った先で1513m峰南西尾根に取り付いてみました。

さっそく尾根に上がると植林のおかげかスズタケの藪が全くなかったのはラッキーで、その後は雑木林が続いても藪は皆無。三ツ峠らしくちょっとしたギャップ状の鞍部を何度か越えるところが、なんとも小気味いいですね。

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(さきの1513m峰のブナ・少々喰われ始めていた)

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(これでもツルキンバイ)

尾根の雰囲気は悪くないし、そもそも尾根が短いこともあって、のんびり登っても30分ほどで1513m峰に着いてしまいました。

立派なブナがこのピークの目印なのでしょうけど、この時期なので葉っぱを確認してみると・・・少々喰われ気味。途中でブナハバチではないと思われるものの、みどりのイモムシさんも這っていたし(ぐぐたすに載せています →こちら)、なんとも不安がよぎるのですが。。。

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(キバナコマノツメ)

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(この下草の感じが御坂らしい)

ここからは普通に御巣鷹山を目指す段取り。でもここの登りは急なんですよね-。それでも下草の茂る様子は夏の御坂らしくて好ましいし、

それよりなにより、ツルキンバイやユキザサ、ミヤマカラマツ、そしてキバナコマノツメはこちらにもいるんですね!てな感じでお花がぼちぼち咲き始めているので、急な登りも実はあまり気にならないのでした。まぁここへ来るまでにかなり楽してるのが大きいのでしょうけど(笑)。

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(コイワザクラ・奇跡的に残っていた!)

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(コヨウラクツツジ)

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(御巣鷹山より本社ヶ丸方面)

御巣鷹山に近づくと花付きはよろしくないものの満開のコヨウラク、蕾のウラジロヨウラク(実は違っていた)にも逢えた上に完全にあきらめていたコイワザクラに逢えたのは、日頃の行いが良かったおかげでしょうか?(笑)

そして御巣鷹山の草原は野の花こそ少ないけど(オオバギボウシは思ったより減っていない感じ)、ズミはなかなかの咲きっぷり。木の花がおしなべて低調な中、一人気を吐いている感じでした。

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(御巣鷹山の草原はズミが満開)

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(ウラジロヨウラクではなくムラサキツリガネツツジでした)

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(ミヤマザクラ・花付きは良くない)

今回は東尾根を下るつもりなので御巣鷹山から素直に開運山に上がったんですけど、おかげで↑の咲いたツツジがウラジロヨウラクではなく、ムラサキツリガネツツジ(もしかするとその亜種のフジツリガネツツジ)とわかったのは大収穫で、この近辺で見た蕾もおそらくほとんどがムラサキツリガネなのでしょうね。

開運山も13時を回ったせいか人出は意外に少なく、木無山の方を見下ろしてもそんな感じ。富士も雲に隠れてしまっているので、軽く休んだら来た道を戻って、東尾根を下り始めます。

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(開運山より)

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(マイヅルソウ)

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(ルイヨウボタン)

開運山と東尾根のピークの間で思いもかけずルイヨウボタンに逢えたのはちょっとうれしかったなぁ。。。

そんな出逢いに気をよくしつつ久しぶりに東尾根を下ると、かなり久しぶりだったせいか、自分の中で持っていたイメージと違う感じで少々焦りましたが、右手に植林帯が出てきたところで、あぁこれこれとようやく思い出して、あとはすいすい。

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(東尾根上部)

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(クルマバツクバネソウ)

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(クサタチバナ)

お花はさすがに減りますけど、クサタチバナはまだいました。以前は御坂の稜線を白く染めるぐらいありふれたお花で、個人的には「御坂の花」といえばこのクサタチバナが真っ先に浮かぶんです。

そして下草の茂る自然林はやはり御坂らしい光景で快適ですね。この時期なので虫は多いですけど(笑)。

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(大久保山の周辺は自然林が素敵だ)

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(咲き始めでした♪)

近年はバリエーションをやる人も増えているので、こういう尾根はとかく踏跡が明瞭になる傾向が強いのですが、大久保山から下は意外にそんな感じではなく、だからこそ却って好ましいように思いました。

そして今回湯之沢峠から林道を初めて下りてみたのは、かのわんちゃん地帯の話を聞かなくなったから。でも実際にはまだありましたけど(笑)、この道はいろいろ変化があって意外におもしろいですね。じゃばじゃば水の流れるワサビ田?を見ながら登り返すところとか。おかげで東桂駅までの道のりも退屈しないで歩き通せました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.06.09 (Sun)   晴 後 曇
河口湖駅 09:40→ 三ツ峠登山口 10:15- 清八林道ゲート 10:25- 1513m峰 11:00- 御巣鷹山 11:45/12:35- 開運山 13:00- 大久保山 13:45- 湯之沢峠 14:40- 東桂駅 15:35
 

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2013.04.03

芦川から古の峠みちを辿って八坂へ

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(岩谷峠直下の段々畑??跡)

さてさて、芦川さんぽのあとの本編は長年懸案になっていた芦川側から南稜への峠みちを辿って、下部側の八坂を訪れるというもの。今回は登りは高萩から地蔵峠(栂ノ峠)。下りは八坂峠から向島と二本の峠みちを探りつつ歩いてきました。

芦川駅から一時間半ほどで高萩(向村)に到着したら、まずは峠みちの取付探しからはじめなければいけません。最初は地形図通りに集落外れの名無し沢から行こうとしたものの道はなし。しょうがないので手前の階段を上がってみたら、じきにほら穴にしまわれた?お地蔵さまを見て、その先にも明瞭な道が延びており、どうやらこれで正解のよう。

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(高萩からの峠みちは基本明瞭だが・・・)

とはいえ峠みちは沢沿いにつけられているはずなのに、実際の道は尾根上につけられているので、微妙な分岐を見かける度に少々不安ながらも辿りつつ行くも、やはりというか気がつくと上へ上がりすぎていました。

しょうがないので適当な所でトラバースをはじめると、偶然にも獣道とは思えない細い踏み跡が通っていたのでさほどの難なくトラバースできたのはラッキーでした。そのまま平行にトラバると、やがて下手から明瞭な峠みちと合流。やはり途中の分岐で沢へ降りる方の道を辿れば良かったようです。

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(今年お初のミツバツツジ)

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(峠直下の岩壁には山ノ神?)

ということで無事峠みちと合流すればあとはその道を追うだけ。沢に沿っていた道がつづら折れに変わると、やがて麓との物資をやりとりしていた??索道施設を見て、蛾ヶ岳から延びる尾根上の708m峰西鞍部に出ました。

ここは鐵道省の日本山岳案内では「岩谷峠」とされている所で、鞍部の東側には馬頭さま。そして南側には広々とした段々畑?の跡が広がっていて、東の岩壁には山ノ神。その下を横沢(日本山岳案内ではユワヤ沢)が流れていて、みるからに集落があったようにも思えるのですが、実際はどうだったのでしょう?

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(峠直下の広がりが少しはわかるでしょうか?)

そんな不思議な広がりに後ろ髪ひかれつつ、朽ちた橋を横目で見つつ横沢を渡ると、その先には放置された耕耘機があり、この辺りはどうやら1980年代前半まで?は畑として使われていたようですね。そおいや山ノ神も祠は昭和34年につくられたようで、この手のものとしてはかなり新しいものでしたし。

そして次の沢を渡って道に上がる所が少々危なっかしかったものの、なんとか這い上がって先を行くと

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(岩谷峠から先も道は基本的に明瞭)

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(右が708m峰、真ん中の凹が岩谷峠)

道はじきにトラバースからつづら折れの登りに変わって、すると道が幾分不明瞭になるのはしょうがないですね。そんな登りをこなして尾根上に上がると再び広い道に変わって、そんな道を追いつつゆるゆる上がって行きます。

しかし踏跡・道筋をハナから信用しないバリエーション癖のせいで(笑)直登直降に慣れきっている自分でも、こういう古い峠みち道はゆったりと、無理なく登れる感じがなんとも快感。本当にうまく道がつけられている印象です。そうそうこの道って、かつては下九一色村に属していた下部側の折門・八坂と下九の中心地である高萩を結ぶメインルートだったのでしょうか??

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(荒れている箇所も もちろんあり)

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(雑木林の許、道は丁寧につけられている)

そんな雑木の尾根道もしばらく行くと、東の植林帯に入ってトラバース。それを抜けると、道は再びつづら折れに変わって、周囲もなく見覚えのあるような雰囲気。そろそろ南稜も近そうです。

するとじきにアンバ峠への道を分け、稜線が近づく頃、あやふや気味な地蔵峠への分岐を見おとさずに左折すると、すぐ先にはもう大栂の立つ地蔵峠が見えていました。

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(地蔵峠の大栂と六角柱の六地蔵)

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(八坂<はっさか>に降り立ちました)

地藏峠に着いたらまずは六地蔵に挨拶。そしてここから蛾ヶ岳からの登山道と合流して八坂へ下る道は歩いたことがなかったので、その道を辿って八坂へ降りたのですが、なぜか南風が寒いこと寒いこと。南風というより南ア颪とか??

折八林道に降り立っても風はまだ冷たいし天気は元々良くないし、これでは天空採園の方へ寄ってもランチどころではないので、そのまま林道を西へ行き八坂峠へ登り返すことに。あー。

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(八坂峠)

八坂峠に着いても、片方が植林でどうも落ち着ける感じではないので、東の釈迦ヶ岳方面へ折八林道が横切る所まで登ると、それなりの場所が見つかってようやくランチとなりましたが、ここも寒ーい。一応7℃もあるのに。

そんな訳で一時間近く休憩したものの、これはのんびりしたと言うより、寒さで動きがいちいちのろくなったからでしょう(笑)。

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(八坂峠みち・下り出しから道形は明瞭)

あまりの寒さに東の釈迦ヶ岳へ寄る気もなく、休憩を終えたらそのまま八坂峠に戻って、北へ延びている峠みちを下りはじめます。

のっけは皆伐後放置された雑木中木林の中、道筋は一応明瞭だけど、さすがに枝木が邪魔する箇所もあって少々歩きづらいですね。

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(八坂沢に沿うようになると、より明瞭になるが倒木も多い)

そんな中を下って行くと、やがて広い扇状地状に変わってこの辺りが道筋の不明瞭なところ。でも適当に下ればおそらく道は見つかると思います(笑)。

その扇状地状を過ぎると、次第に八坂沢の右岸を行くようになり、道も明瞭に。ただし今度は倒木が煩いかも。

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(ヨゴレネコノメ)

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(何か曰くありげな大岩だ)

この辺りからお花もでてきて、お馴染みのダンコウバイ、アブラチャン、フサザクラ、ネコヤナギ。そして足下にはようやくのねこのめさんなヨゴレネコノメ。ヤマエンゴサクあたり。

あと道中は枝分かれした異形のケヤキが目立ちます。そして↑↑の曰くありげな大岩を見ると、まもなく道は左岸に渡ってふた下り。そして再び徒涉して右岸に戻ると、道は沢から離れて植林の中を行くようになり、じきに芦川や対岸の県道が見えてきます。

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(最初の徒涉点)

そして芦川に近づいたところで地形図通りに橋を渡ろうとしたら、なんとその橋は水力発電所の施設(取水口)用で立入禁止。ここは東の向島の畑を延々行って、橋を渡って県道に出る、というのが正解のようです。

その橋を渡って県道に出ると、そこは向島入口のバス停。釈迦ヶ岳へ寄らなかった時点で時間が余りまくりだったので、八坂峠からの下りはゆっくりゆっくり歩いたつもりだったんですけど、この時点でまだ15時前。

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(向島に出ました)

予定ではここから上九一色の梯に出て、そこからバスに乗って甲府へ出るつもりも、バスの時間まで二時間以上あるので、結局長躯芦川駅へ戻ることに。

芦川まではちょっと長いからどうかな?と少々躊躇はしたものの、いざ歩き出してみると、前の記事の「芦川さんぽ」で載せたとおり、見所も多くて楽しい道のりでした。でも今度は明るいウチに上九の方へも歩いてみたいし、なにより三帳からの二本の破線路・峠みちが俄然気になってきました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.03.30 (Sat)   曇
芦川駅 07:15- 畑熊入口 08:00- 高萩(向村)08:40- 岩谷峠(708m峰西鞍部)09:35/09:45- 地蔵峠 11:00- 八坂 11:35- 八坂峠 11:55/13:00- 最初の徒涉点 14:20- 二度目の徒涉点 14:30- 向島入口 14:50- 三帳 15:10- 高萩 15:40- 畑熊入口 16:20- 芦川駅 16:55
 

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2013.03.31

芽吹く山肌・芦川さんぽ

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(芦川駅 07:17)

ここへ来てぐつづいた天気が続いて菜種梅雨でしょうか??昨日のお山はお花見のつもりだったんですけど、天気が宜しくなく、笹子峠を越えた甲府盆地の方なら少しは天気がマシかと、先週に引き続いての芦川南稜。

でもこちらでも曇り主体で寒い一日でしたけど、この日は芦川沿いで芽吹きが始まってなかなか良い感じです。なので山歩き本編の前にぐぐたす企画のつもりだった芦川さんぽ。写真が多くなってしまったのでこちらで記事にしてみました。

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(川浦交叉点を過ぎると山間に入ります 07:30)

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(光勝寺 07:43)

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(畑熊入口 08:00)

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(大岩の上にある馬頭さま 08:08)

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(ヤマブキが方々で咲き始めていた)

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(ここはやまぶき街道だったのか! 08:18)

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(千波の滝を望む 08:20)

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(芦川を挟んで左・中山、右・垈<ぬた> 08:25)

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(新田 08:36)

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(高萩<向村> 08:40)

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(地蔵峠の取付に到着 08:45)
 
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と本来はここまでのハズで、下山後は上九一色側の梯(かけはし)へ出てからバスで甲府に戻る予定も、上が寒くて麓の向島に降りた時点で15時前。バスの時間まで二時間以上あるので長躯芦川駅まで戻ることにしました。

しかしこの辺りから歩くなんて悪夢の天皇誕生日以来。上九一色からのバスって日祭日は休みなんですけど、数年前の天皇誕生日が土曜で、祭日であることに気づかず勘違いしたまま上九に降りてしまい、当然祭日なのでバスはお休み(笑)。半泣き状態で真っ暗な中を芦川駅まで14km歩いたのでした。あれはほんとうに凹んだなー。

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(左手が向島 14:51)

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(観音城 14:55)

「芦川の清流を前にしてそそり立つ絶壁が観音城である。昔から芦川沿いの市川往還は旅人も通るが、土地の人々にとっては生活路で木炭、材木、薪、塩、魚等の生活物資を馬の背や背負子などで運んでいた。この附近は特に悪路で馬の事故も多く難所として恐れられていたところである。

名称の起こりは伝説によると徳右衛門という村人が先祖のお告げにより馬頭観世音をまつって往来の安全を祈ったことから、観音城と呼ぶようになったといわれる。馬頭観世音はその後、水害で流されたが村人に発見され、下芦川の雲洞寺の門前に安置されている。」

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(三帳<さんちょう>外れのお稲荷さま 15:08)

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(三帳 15:12)

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(馬頭さまと双体道祖神が二体づつ)

改めて歩いてみると道中、馬頭さまをほんとうによく見かけました。芦川沿いの道が険路だった名残なのでしょうか??

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(古宿を過ぎた辺り 15:22)

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(対岸の岩尾根・照葉樹が目立つ 15:35)

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(高萩に戻りました 15:39)
 

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2013.03.26

久しぶりに南西尾根から蛾ヶ岳へ登る

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(蛾ヶ岳南西尾根1125m峰の南にこんな所があったとは!)

しかし何遍も言ってるような気がするけど(笑)一度歩いただけでは見落としている所ってたくさんありますね。↑↑この展望地もその一つ。

ということで今回(03/23)は久しぶりに御坂の西端。9年ぶりに南西尾根を登路にとって蛾ヶ岳(ひるがたけ)を訪れました。

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(南アを望める大山集落)

9年前(記事は→ こちら)は尾根末端から蛭坂峠を通って蛾ヶ岳まで上がったのですが、それは行程が長くなってしまうので今回は甲斐岩間駅からタクシーで山上集落である大山(¥2960)に出てからのスタート。

その大山も以前、下部(今は身延町ですけど・・・)の山上集落を繋いで歩いた時(記事は→ こちら)以来5年ぶりの再訪。まだ住人さんがいらっしゃったことにホッとしつつ、雲一つ無い快晴とあって、集落からは正面に南ア、振り返ると富士を拝めるのはなんと素晴らしい所でしょう。

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(この仙元さま??とも久しぶりに対面)

尾根上の道祖神に挨拶したらそのまま尾根伝いに登っていき、870m圏のピークに上がると、富士に向かって置かれている「/ ̄\ 仙元大菩薩」と彫られた古い石碑とも再会。

ここまでは何となく覚えていたのですが、前に歩いたのが9年も前でここから蛾ヶ岳の間がほとんど記憶になく、だからこそ今の自分だとこの南西尾根がどう見えるのか、それが少し楽しみで、ちょっとわくわくしながら先を行きます。

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(926m過ぎ辺り・雑木林が素敵です)

尾根上は素敵な雑木林が続いて楽しい道のりだったものの、お花が案外で見かけたのはダンコウバイのみ。開花も予想より遅い上に、いると思っていたアブラチャンとマンサクを見つけることができなかったのは少々淋しかったかも。

あと道中、綺麗に立ち枯れた黒木がぼちぼち目に入ったんですけど、最初はモミ?と思っていたら、なんとネズでした。まだ生きているのも元気がなく、その様子はアカマツと同じ感じ。(本当に!)でもこちらは松食い虫ではないんですよね??

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(1023m峰への登りだったと思う)

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(枯れてはいたがアカマツの大木)

そして926m峰の尾根と合流すると時折露岩を交えるのも記憶になく、あぁこんな感じだったのか!と自分で驚く始末(笑)。

登につれ、雑木林の中でアカマツが徐々に増えてくると、立派な大木を見かけるようになりますが、どれも枯れているのはもうしょうがない。それでも↑↑この木はやはり目立ちますね。

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(1125m峰南の展望地より・奥に富士、龍ヶ岳~雨ヶ岳~毛無山)

そしてこの↑↑展望地は1125m峰の登りしな、右手に高い崖で切れた枝尾根が目に入って、コレは気になる!寄ってみよう!!と1125m峰に上がったところで南の尾根を5分ほど下ると、もくろみ通りに出たのでした。

ということで場所は最高だし、頃合いも良かったので今回はここでランチ。ここは数名が座ればいっぱいの小さいスペースでしたけど、周囲の木が人為的に切られているところを見ると、山仕事の人達の休場?にもなっているよう??ですね。

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(露岩混じりの痩尾根も多い)

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(西肩峠の六地蔵)

休憩を終えて、10分ほどの登り返しで1125m峰に戻れば、あとは目の前に聳える蛾ヶ岳を目指すだけ。

少々急な登りを40分ほどこなすと西肩峠に飛び出します。というか登山道の通る西肩峠から蛾ヶ岳の尾根は実は南西尾根の延長なんですね。今まで歩いて来た南西尾根の方は峠の道標だと、当然道がない表示になってますけど。

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(蛾ヶ岳より)

峠の六地蔵に挨拶して、最後の登りをこなすとようやく蛾ヶ岳に到着。この頃になると曇っていたし、13時を過ぎていたこともあって先客は二名のみと閑散としていました。

そんな山頂で少し休んだら下山開始・・・なのですが、今回は諸般の事情により、これより先のコースの説明はすべて省略。一部を除いて写真のみになってしまうことをお許しください。<(_ _)> <(_ _)>

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(下って)

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(下って~)

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(なんとヤドリギが落ちていた!)

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(ヤドリギのお花は雌花でした)

ヤドリギはよく見かけるけど、高い樹上で寄生しているので、間近で見るのは今回が初めてのこと。これはかなり興奮しましたし、ラッキーでした♪

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(ダンコウバイ)

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(このケヤキは見事)

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(そろそろフィナーレ)
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.03.23 (Sat)   晴 後 曇
大山 08:05- 1023m峰 10:15- 1125m峰 11:00/12:20- 西肩峠 13:00- 蛾ヶ岳 13:10/13:30・・・・・
 

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2013.01.30

本社ヶ丸の北斜面でちょこっと雪遊び

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(奥野沢川900m圏二俣左俣<山迫リ沢?>左岸尾根上部にて)

ようやく降りましたね、雪が!でも先週は諸事情によりお山は泣く泣くお休みと、かなり出遅れてしまいましたが、今週のお山は日曜日(01/27)。今回はドカ雪後用の尾根としてとっておいていた、本社ヶ丸北尾根西隣の奥野沢川900m圏二俣左俣左岸尾根を登路にとって、久しぶりに本社ヶ丸を訪れました。

去年笹一へお酒だけ買いに行ったものの、笹子周辺の山となるとおおよそ一年ぶりでしょうか。東山梨変電所までの道のりはさすがに除雪はバッチリ。笹子ダムはとうとう完成してるし、リニア関連の施設も着々と建設中でずいぶんと変わりましたね。

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(左は枯れているが6m級のクリの老木)

一時間ほどで変電所に着いたら、ここから先は雪道。少し行った所から分かれる林道に入ると、こちらも轍があったのには助かりました。おかげで楽に歩けて、林道が目的の左俣左岸尾根を絡んだところから尾根に取り付きました。

のっけは植林と灌木煩い二次林に分けられた中を行きますが、やはり雪があるとスムーズ藪を避けられません。そんな様子にちょっとイヤらしいなぁ・・・と思い始めた頃、片側は枯れていたものの6mほどのクリの大木のお出ましにようやくやる気が出てきます(笑)。

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(雪は意外に少ない・0~50cm、平均20~30cmほど)

それでももちろん雪はあるものの積雪は平均で20~30cmほどと意外に少ない感じ。中腹辺りの日当たりの良い所では地肌が出ている箇所もあって、そこは楽に歩かせてもらいました。

尾根は時折良い感じの雑木林を交えますが、基本は植林か伐採後放置された灌木の煩い二次林が大半。でもコレは昔からの偵察でおおよそわかっていた事で、ここはずるずる滑りながら淡々と登るしかありません。

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(こんな岩屋らしきのもあった・左俣左岸尾根上部)

登につれ徐々に雪が深くなり、サラサラになってくると尾根上に大岩がぼちぼち現れるようになって、ここからがこの尾根のハイライトでした。

まずは岩屋らしき大岩を右に見て捲き気味になおも行くと、また右にチョックストン?を見て、その先から尾根上に復帰すると

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(左俣左岸尾根上部の岩頭より・南アはクッキリ、八ツには雲が)

足場は少々宜しくないですが、↑↑こんな展望を楽しめる岩頭に出ます。天気はもちろん最高。聖から甲斐駒まで南アがくっきり見えるのが良いですね。南ア見るなら本社の山頂よりもいいかも。

でも八ツには雲がかかっていて残念でしたけど、正月と比べると日差しはかなり明るくなっているし、これから暖かくもなるので、こんなクリアな展望を楽しめるのもそろそろお終いに近いですね。

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(露岩帯は灌木の藪がうるさく、行く手を阻む)

あとはそのまま露岩の尾根を行く形になりますが、今度はツツジなどの灌木が煩く、これまた歩きづらい道のり。積雪もあって思い通りに進めませんが、もう目の前には稜線が見えているので、徐々に徐々に登るだけ。

そしてようやく稜線に飛び出したら、もうお昼を過ぎていました。ラッセルには苦労しなかった印象でしたけど、やっぱり3時間はかかってましたね。当然お腹も減ってるのでそのまま本社ヶ丸の山頂へ向かいます。

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(本社ヶ丸山頂)

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(改めて見ると御巣鷹山の枝尾根ってどれも急だわ・・・汗)

しかし本社ヶ丸って駅から歩けて展望もいい山なのに、雪が降ると人がガタ減りしますね。山頂までに一人すれ違って、山頂ではパーティさんと入れ違いで、それだけ。メインの登山道が北斜面のせいでしょうか。

まぁおかげで狭い山頂でものんびりできるから良いんですけどね(笑)。ただ晴れてるのは良いんだけど、日差しが強くてボーッとしていると頬があっちっち。サングラスは持参してたけど、日焼け止めは完全に忘れていました。

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(本社ヶ丸より東の稜線はトレースなし。でもこんな所はごく一部)

そんな状況なので必要以上に長居もできず、落ち着いた所で腰を上げて稜線をなおも東へ行きます。

が、なんと山頂より東はトレースなし。これは嬉しいのですが、北尾根を下るつもりの身としては、バリエーションの方にトレースをつけてしまうことに少々罪悪感を感じてしまうのです。

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(ブナ美し、本社ヶ丸東峰)

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(本社ヶ丸北尾根・上部は積雪30cmほど)

いつ訪れてもブナの素敵な東峰に着いたら、ここから北尾根に。一旦下り出せば、周囲の木々を愛でる間もなくすいすい降りられます。

雪は少し締まって良い感じですけど、積雪はこちらも意外に少なく、平均すれば30cm程でしょうか。それでも真っさらな雪面にずぶずぶトレースをつけながら下るのは本当に楽しい!

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(北尾根中部は地肌の出ている箇所もあった)

それでも一気に下るのではなく、寄り道したり、わざとコケたり、ゴロゴロ転がったり(笑)遊びながら下っても、変電所までは一時間足らず。もうちょっと尾根のリーチがあればもっともっと楽しかっただろうに・・・と思いつつも、気分は上々で笹子駅へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.01.27 (Sun)   快晴
笹子駅 08:00- 東山梨変電所 09:00- 稜線に上がる 12:15- 本社ヶ丸 12:40/13:20- 1245m峰 14:00- 東山梨変電所 14:40/14:30- 笹子駅 15:20
 

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