« 菰釣山シキリ尾根・・・のほぼ定点 | トップページ | 西丹沢登山詳細図の英断 »

2013.12.05

菰釣山~地蔵平~屏風岩山をゆるゆる歩く

B131204a
(世附のブナ林にはスズタケが良く似合う)

さてさて更新が遅れましたが、先の週末は3月以来となる世附(世附川流域)の山入り。今回はシーズンはじめに世附の現状確認と言うことで、菰釣山シキリ尾根~シキリ沢右岸尾根~地蔵平~屏風岩山西尾根というkomadoが「世附のゴールデンルート」と呼んでいるコースを寄り道しつつゆるゆる歩いてきました。

ということで今回も相模湖からバスを乗り継いで道志・下善の木に出てからのスタート。月夜野行きのバスはそこそこ埋まってましたけど、長又行きの方は私を含めて僅か三名。まぁこのくらいが通常でしょうか(笑)。

B131204b
(ブナ沢の登山道は改修された)

道志の奥の方は標高が高いので朝は8:30くらいでもかなり寒いのですが、この日は意外に暖かい感じ。天気は良いし富士もクッキリ。おかげで気分良く歩き出せます。

秋の台風以降、少々気になっていた西沢林道は通行に問題なし(車も)。そして今回驚いたのがブナ沢の登山道が改修されていたことで、道標こそないもののブナ沢の脇から入れるようになったし、貧弱ながら木橋もかけられて面目を一新。ただこれも大雨でも降ればまた変わってしまうのでしょうけど。。。

B131204c
(甲相国境稜線を行きます)

B131204d
(菰釣山より)

そんな様子に驚きつつブナ沢乗越に上がったら、朝日を浴びるブナが美しい道のりをひとがんばりで菰釣山に到着。この日はさすがに展望よろしく、南側には海が輝いて、富士の脇には南ア南部の稜線。そして御正体の脇には八ヶ岳もクッキリ見えて、もうすっかり冬ですねえ。

そんな展望を楽しみつつメロンパンを食べたら、来た道を引き返しシキリ尾根に入ります。

B131204e
(シキリ尾根のひとコマ・Part2)

B131204f
(シキリ尾根のひとコマ・Part3)

前の記事でも書いた通り、近年世附のブナも明らかに樹勢が落ちて立ち枯れがぼちぼち目立ってきましたけど、それでもこの尾根のブナ林はやはり出色の素晴らしさ。

特に上部は尾根上だけでなく尾根の右も左も立派なブナが広がっていて、そんな光景を目にしてしまうと、やっぱり歩くペースは自然と落ちるし、尾根のスズタケも枯れてきているので、障害なしにあちこち移動できるようになったのは、果たして良いことなのか悪いことなのか(笑)

B131204g
(シキリ尾根のひとコマ・Part4)

B131204h
(5m超のモミの大木も健在)

そんな訳で尾根上部のRFさえ間違えなければスズタケはかぶるものの、今となっては比較的歩きやすくなって、周囲に立派なモミを見るようになるとまもなく1000m圏のシキリ沢源頭ピークに到着。

シキリ尾根はそのまま直進なのですが、その先はほぼ植林になってしまうので、今回ももちろん右のシキリ沢右岸尾根の方を下ります。

B131204i
(シキリ沢右岸尾根も楽しい)

B131204j
(モミとアカガシの区間もある)

今回時間をかけて下ったのが何を隠そうこちらの尾根。まぁこちらもスズタケが枯れたおかげなんですけど、こう自由に歩けるようになるといろいろな発見があって、あれもこれも・・・と(笑)。

そんな様子にもういっそのこと、この尾根とイデン沢(菰釣沢)の間を行ったり来たりしたくもなったのですが、今回の所はこれでも我慢してすうっとなでる程度に下ったのでした。

B131204k
(忍橋)

B131204l
(イロハモミジ・最後の輝き)

シキリ沢右岸尾根の末端部は植林帯なので、その手前辺りから適当に富士見林道に降りて、とりあえずイデン沢にかかる忍橋に挨拶。それからランチ場を探しつつ地蔵平方面へ少し下ると良い場所があったのでそこでランチとなりました。そこって思いっきり林道上なんですけどね(笑)。

でも富士見林道はせっかく長い時間かけて改修したのに、その直後にあの台風とは・・・何とも不運でした。今は落葉が積もりまくっているだけでなく、何かの草がボウボウ生えているところや、ミツマタが育っているところもあって、思わず笑ってしまいました。

B131204m
(林道のど真ん中にミツマタが!笑)

B131204n
(この日の地蔵平)

ということで富士見林道の方は白水沢橋手前のデブリと、イデン沢出合附近の路肩の欠損が相変わらずそのままの状態。ここを車が通れるようになるのはまだまだ先のことなのでしょうかねえ。まぁ個人的には通れない方が安心安全に山遊びができるので却って好都合なのですが(笑)。

地蔵平に着いたらお地蔵様に手を合わせて、今度は屏風岩山西尾根に取り付きます。

B131204o
(菰釣山とシキリ尾根を振り返る)

B131204p
(屏風岩山西尾根のひとコマ・Part1)

B131204q
(屏風岩山西尾根のひとコマ・Part2)

シキリ尾根のブナ林はもちろん素晴らしいけど、西尾根の二次林の中にブナ大木がぽつぽつ混じる様子も、これはこれで捨てがたい素敵な光景です。

とにかく低いところからブナの大木が見られるのが、ここに限らず丹沢の凄いところで、尾根上のスズタケが消滅間近なこともあって、やはりあっちへうろうろこっちへうろうろ。でもあんまりのんびりしてるとこの日で最後となる16時台のバスを逃してしまうので、ほどほどにほどほどに。。。

B131204r
(屏風岩山西尾根のひとコマ・Part3)

B131204s
(屏風岩山山頂)

尾根上部に来る頃には日も傾きはじめて、屏風岩山の山頂に着くともう日陰も多くて休む気にもなれない感じ。まぁ西尾根の登りがのんびりすぎたのでそこで休んだものでしょう(笑)。あとはそのまま東尾根を下って大滝橋へ向かったのでした。

さて、今シーズンの世附の様子は想像したよりもそのまま、って感じで山遊びをする身にとっては少々ホッとしたというのが正直なところです。とりあえずこの秋の台風の影響は少ないようですし、今まで通りの感じで歩けそうかなあ、と。昨シーズンはあまり入れなかったので、今シーズンはぼちぼち入りたいなあと思ってます。
  
・・・・・☆
 
◆ 2013.11.30 (Sat)   快晴
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:50/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 下善の木 08:35- サガセ西沢ゲート 09:20- 菰釣山 10:25/10:35- 1000m圏シキリ沢源頭ピーク 11:30/11:40- 忍橋 12:20/13:05- 地蔵平 13:45- 屏風岩山 15:05- 大滝橋 16:05
 

|

« 菰釣山シキリ尾根・・・のほぼ定点 | トップページ | 西丹沢登山詳細図の英断 »

【前道志・道志・丹沢 2013】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 菰釣山~地蔵平~屏風岩山をゆるゆる歩く:

« 菰釣山シキリ尾根・・・のほぼ定点 | トップページ | 西丹沢登山詳細図の英断 »