« 西丹沢登山詳細図の英断 | トップページ | 雪を求めて三頭山周辺の尾根を登り降り »

2013.12.24

菜畑山東尾根から櫓沢を半分だけ繞る

B131222a
(菜畑山東尾根のひとコマ)

せっかく天気の良い週末が続いたの言うのに多忙が続いて・・・ようやく山歩きができるようになったと思ったら、いきなり雪が降ってしまいました(笑)。

ということで先週(12/21)は世附のつもりも降雪直後とあって西沢林道に入れず、すぐに歩きだせる道志へ転進。10年ぶりとなる菜畑山(なばたけうら)を東尾根から登り、あとはブドウ沢ノ頭~本坂峠と主稜を辿って本坂峠みちを下るという、櫓沢(やぐらさわ・ヤツグラ沢)を半分だけ繞るショートコースを組んで歩いてきました。

B131222b
(降雪直後で戸渡の様子も一変)

道志への車中は最初こそ雪なんて見当たらない状態でしたが、西野々を過ぎると道脇に雪が現れはじめ、月夜野から道志に入る辺りから周囲は雪景色となって、それはそれは見事な光景でしたけど、西沢林道が冒頭の通りだったので、引き返して今回は道志村役場からのスタート。

なので結果遅い歩き出しになったにもかかわらず、麓の戸渡の辺りはまだ↑↑こんな感じで本当に見事でしたけど、お山の方を見るとすでにあらかた溶けていたのは残念。でもこの時間でそれを望むのは贅沢というモノですね。

B131222c
(送電線巡視路から東尾根に取り付いた)

B131222d
(中腹には痩せ尾根もある)

のっけから櫓沢沿いの林道を捉え損ねて少々ロスしてしまいましたが、無事に送電線巡視路の入口を見つけたら、さっそく入山。雪がうっすら積もった巡視路を辿っていくと、ひと登りぐらいで菜畑山の東尾根を乗り越すので、そこから尾根伝いの登りに切り替える段取り。

東尾根は最初こそ急なものの、尾根上に枯れたアカマツの大木が現れると地形図通りの緩やかな登りに変わって、あとは新雪を分けながらせっせと登っていきます。

B131222e
(梢越しに道志主稜を望む)

B131222f
(菜畑山東尾根上部・積雪は10~20cmほど)

しばらくは左手に植林が絡みますが、それが切れると全面雑木林に変わってここからが東尾根のハイライト。雪は多くて20cm程とほどよく歩きやすいし、天気が良いから梢越しの展望も良好です。

地形図を見る限り広尾根が続くのかと思っていたら、途中ではちょっとした痩せ尾根も介したりして、それも良いアクセント。そんな様子にこんな気持ちの良い歩きがまだまだ続いてくれたらいいなあ、と思いつつ歩いていると、行く先がスッキリしてきて、あっけなく菜畑山の山頂に飛び出してしまいました。

B131222g
(菜畑山より)

B131222h
(アミハリへの下りしなより菜畑山頂を振り返る)

山頂には先客さんがいらっしゃいましたが、じきに下山してくれたのでボロくなった東屋?を使えたのはラッキーでした。

雪のない場所を確保できたら、あとは周囲の展望を楽しみつつのんびりランチ。風がないのもラッキーで、そんな心地よさに珍しくかなり長居をしてしまいました(笑)。

B131222i
(アミハリへの下りしな・積雪は同じく10~20cmほど)

B131222j
(おそらくオヤマボクチかと・・・)

登りが思いの外時間がかかったのと、山頂での長居のおかげで朝日山までは・・・の予定もそれでは日が暮れてしまうので、この時点で稜線歩きは本坂峠までが決定。実は道志主稜のブドウ沢ノ頭と高丸の間が個人的に未踏だったので、ぜひとも歩きたかったんですけど、また機会を見つけて歩きましょうか(笑)。

休憩を切り上げて北の稜線を下り始めると、予想はしていましたけど、こちらは嬉しいことにトレースなし。積雪も東尾根と同じく多くて20cmとスノーハイクにはほどよい感じで、道中は雑木林も多く、こちらも楽しい道のり。

B131222k
(本坂峠<道志口峠>この辺りが一番雪が深かった)

B131222l
(本坂峠道のひとコマ)

ブドウ沢ノ頭への登りが少々しんどかったものの、距離としては知れたもの。結局未踏区間を歩けたのはブドウ沢ノ頭から本坂峠までの短い間でした(笑)。

ということで戸渡へ下る本坂峠みちはもちろんはじめての道。以前は荒れていたそうですが、近年はじまった道志のトレラン大会のコースになったおかげで、今は整備されているらしいとのこと。当然去年のエアリアも赤実線の道。

B131222m
(大室山は一時的に大荒れ?だったかも??)

B131222n
(櫓沢<ヤツグラ沢>に沿う箇所は短いが風情がある)

さっそく下り始めると道標こそ少なめかな?という気はしますが、道は細いながらもしっかり延びていて間違えようのない道になっています。道は沢に沿って延びているのかと思ったら、時折トラバースを交えるものの基本は尾根道といったところでしょうか。

それでも区間としては短かったものの櫓沢に沿っている箇所が雰囲気もよろしく、そこが本坂峠みちのハイライトでもありました。ただ積雪がある時にあの踏板の少ない桟道は結構恐怖で、まあ歩く人は少ないでしょうけど(笑)歩く際はくれぐれも踏み抜きには注意された方が宜しいかと思います。

B131222o
(こんな滝もあった)

B131222p
(土曜の月夜野07:50発 長又行きは年末年始も運行します!!)

そんな沢沿いの道から再び尾根に戻るも、ひと下りで林道終点に出て桟道はここでおしまい。あとは妙に立派な別荘?見たりしながら、駐車場所である村役場を目指したのでした。

あっ、あと戸渡のバス停に年末年始ダイヤの掲示があって、やはりというか基本は運休のようですが(笑)土曜の月夜野07:50発 長又行きバスは12/28も翌01/04も運行するそうです!この日は乗客0のよう?だった??ので乗れる人はぜひぜひ乗りましょう(笑)。
  
・・・・・☆
 
◆ 2013.12.21 (Sat)   晴 一時 曇
道志村役場 08:15- 巡視路取付 09:00/09:10- 931m峰 10:10- 菜畑山 11:45/13:15- アミハリ 13:45- ブドウ沢ノ頭 14:45- 本坂峠 15:00- 林道終点 16:00- 道志村役場 16:40
 

|

« 西丹沢登山詳細図の英断 | トップページ | 雪を求めて三頭山周辺の尾根を登り降り »

【前道志・道志・丹沢 2013】」カテゴリの記事

コメント

ゴン太さん、

近年はネットで情報を得られるようになったとは言え、こういう短期のダイヤ変更の情報はやはり現地に頼らざるを得ないので、うまいこと行きました。(^^)

道志の湯は大盛況のようですので(笑)バスは難しいでしょうか。でも夕方の便は復活して欲しいですね。16時台の都留市駅行きはシーズンはそこそこ乗っていたような気もするんですけどねえ。。。

投稿: komado | 2013.12.26 23:13

AKIOさん、

前に歩いた時は大旅沢側から周回したんですけど、この10年の間にこちらへのバスでのアプローチは完全に潰えてしまいましたね。

でも大旅沢側の方は山としては面白かったですけど、林道ができすぎですね。アミハリの方もかなり近くまで道ができている話も聞いたことがあります。

投稿: komado | 2013.12.26 23:06

 komadoさん、おはようございます。
私も日曜日に富士急バスの年末年始のダイヤを拾ってきたのですけれど、この月夜野~長又線は掬ってこられなかったので、ありがたいです。

 なばたけうら、まだ道志に夕方のバス便があった大昔に行って以来なので、あの東屋がとても懐かしいです。夕方の便復活は難しいでしょうね~。道志の湯が東野まででいいので送迎バス出してくれたり…しないかなぁ…しないよなぁ…(笑)

投稿: ゴン太 | 2013.12.26 08:16

Komado さん、こんばんは。

東尾根はちょうど2年前に登ったので、写真は懐かしかったです。全般的に道志主稜はそれほど山深い雰囲気はありませんが、アミハリの辺りは結構山深い感じがしたのを覚えています。一昔前のガイドブックの挿入図にはアミハリから大旅沢へ破線が入っているし、本坂峠の曽雌側など、個人的には興味を持っている山域です。

投稿: AKIO | 2013.12.25 20:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 菜畑山東尾根から櫓沢を半分だけ繞る:

« 西丹沢登山詳細図の英断 | トップページ | 雪を求めて三頭山周辺の尾根を登り降り »