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2013.11.05

錦繍の日原・滝谷へ寄りつつ小川谷をひと繞り

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(シオジ平・・・たいへんご無沙汰しておりました)

先週の紅葉が意外に良かったので、今週も日原へ行ってしまいました。(^^ゞ

今回はタワ尾根から一旦小川谷側へ降りて、4年半ぶりにシオジ平(あくまでkomado呼称です)や滝谷の下ッ滝・上ッ滝を再訪。それから滝谷と藤小屋窪の中間尾根を登り返して、それから長沢背稜/都県界尾根の縦走路もおおよそ2年ぶりに歩いてきました。

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(一石山附近・色づき始め)

今週も珍しく一番バスでの日原入り。さすがに三連休の初日です、先週とうって変わってバスは満員で、一番なのに立たされるとは。偶然会ったリブルさんと昔はガラガラだったのに~と愚痴のひとつでもこぼしたくなりますよ(笑)。

一番バスなのに川乗橋でかなりのハイカーを下ろしたのは意外でしたが、ホッともしました。東日原に着いたら、いつものように軽くストレッチをして歩き出します。

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(人形山辺りから見頃になって・・・)

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(なかなか素敵でござる)

一時間ほどで一石山に上がると、今年は紅葉がやや遅れているのでまだだろうと思っていたら、意外やこちらも既に色づき始め。この辺りは今度の週末がちょうどいい感じでしょう。

そしてタワ尾根をゆるゆる上がっていくと徐々に色づいた木々が増えてきて、人形山より上が見頃の範疇でしょうか。贅沢な言い方なのは承知してますけど、色づきは当たり年だった去年と比べるのは少々酷なレベル。まぁ「近年の例年並」といったところでしょうね。

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(金袋~篶坂の間が紅葉の盛りでした)

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(オオモミジ・今年は紅く色づくのでしょうか?)

それでもタワ尾根は紅葉が見事です。なんというか様々な紅がグラデーションと言うより、ぽつぽつと滲むようにまとまって色づく感じは良いですね~。結局あっちこっちうろうろしながら登っていくことになるんです(笑)。

今後はタワ尾根に限らず、これから色づくオオモミジがどれだけ紅くなってくれるかがキーになると思いますけど・・・期待薄?かも??

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(篶坂ノ丸山頂附近にて)

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(上段歩道へ向けテキトーに降ります・笑)

そんなわけで一石山から一時間半かかって篶坂ノ丸に着いたら山頂の周辺を散策して、それから東の上段歩道へ向け歩きやすい箇所を選びつつ適当に下ります(笑)。

周囲を偵察しながらゆるゆる下り、30分ほどで上段歩道に降り立ったら、もうすぐ先が元小屋窪(鳥居谷佐俣)。沢は水量がまだまだ豊富で元小屋窪も四軒小屋窪(鳥居谷右俣)もなかなか見事でした。

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(上段歩道・そんなに荒れている感じではなかった)

上段歩道は自然林の箇所で道が埋もれかけてはいるものの歩行に支障のないレベル。カラマツ植林帯に入ってからの分岐にある掛小屋はとうとう屋根が落ちて骨組みだけになってました(笑)。

緩い下りから登りに変わって四間小屋尾根上に出たら、今回はシオジ平へ向かうのでそのまま尾根を乗り越す薄い踏跡を追っていきます。

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(四間小屋尾根を越えて、シオジ平へ向かうのだ)

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(この大カツラもシオジ平のシンボル的存在)

ここから周囲はサワグルミやシオジなどの渓畔林に加えてブナの巨樹も見られる素敵な林に変わって、シオジ平へ導かれるのですが、シオジ平を前にすると妙にドキドキしてしまうんですよね。いつも。

そして間もなく着いたシオジ平は一部倒木があったものの、やはりシオジ平でした。

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(シオジが見事なのは当然!)

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(ブナもあるでよ♪)

ここは東向きなので、晴れている日は午前中に行かないと日陰になってしまうのが難なのですが、曇ってくれたおかげで意外に明るい。時間も良かったのでこちらでランチと相成りました。

ランチをとって少しお昼寝したら周囲を散策して、お次は滝谷の滝見物。まずは薄い踏跡を追って二ノ沢出合へ下ります。

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(滝谷・両門の滝<F5>)

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(こちらは上ッ滝<F6>の下部・水量多く壮観でした)

二ノ沢へ下る踏跡は以前と比べるとわかりづらくなっている感じ。特に滝谷へ降りる箇所は藪がかぶっているので、今はおのおのが安全に下れるルートを探す、というのが正解なのでしょう(笑)。

下ッ滝(F4)は寄るのが面倒だったので手前から見るだけにして、あとはまきまきしなが両門の滝(F5)を鑑賞。それから藤小屋窪の出合に出て上ッ滝(F6)へむかうと、滝は水量が多くて見事でしたけどここは晴れて欲しかったなぁ。。。

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(藤小屋窪 滝谷中間尾根・こんなにブナがあったっけ?)

上ッ滝を鑑賞したら、今回も滝谷と藤小屋窪の中間尾根に取り付きました。4年半前の初訪の折はひと登りした大岩の所から左に捲いたのですが、今回は直登してみました。

直登したのは標高は微妙ながらも岩場なので、アズマシャクナゲでもいないかというスケベ心があったのですが(笑)やっぱり甘くて、尾根はヒノキやツガに覆われた黒木の尾根でした。

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(あがりこブナ)

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(中間尾根はもっと二次林くさい記憶だったのに、意外や素敵でした)

そんな黒木帯を抜けると、再び広葉樹林に変わってなんとなく見覚えのある光景になってきます。

そんな中をせっせと登っていると、飛び抜けた大木こそないものの周囲に立派なブナが目立ちますねえ。この尾根はもっと二次林くさい記憶があったので、人の記憶なんてアテにならないことこの上ない(笑)。

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(都県界尾根/長沢背稜縦走路・行福ノタオ附近)

それでも周囲があからさまに二次林っぽくなってくると、タワ尾根は近いサインで、じきにタワ尾根に飛び出すと、すぐ上はもう都県界尾根/長沢背稜の縦走路が通っています。

さて、縦走路に出た時点で13時半前。これからどうしましょうか?なんですけど(笑)ここからタワ尾根を下るのが一番穏当だけど、それはちょっと気が向かない感じ。小川谷へは当然降りられないし、天祖は先週歩いたし、孫惣谷は林道歩きが長い。では秩父側はといえばこちらは林相が今三つなので論外。となると結局酉谷・一杯水廻りしか選択肢はなかったのでした。

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(都県界尾根/長沢背稜縦走路・酉谷山を捲いている辺り)

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(ハナド岩より)

でもよくよく考えてみると縦走路も2年歩いてなかったのでちょうどいい機会でした。

縦走路は歩き出しこそガスガスだったものの、東へ向かうにつれ時折ガスが切れたり、晴れて明るくなったりして、紅葉を愛でたい身には何よりもありがたかったです。

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(三ツドッケ周辺のカラマツは黄葉真っ盛り)

おかげで黄葉真っ盛りだった三ツドッケ附近のカラマツも楽しめたし、道の現況も把握できて、想像よりもかなり収穫のあった道のりでした。バスの時間の都合で酉谷や三ツドッケを捲かざるを得なかったのが少々心残りでしたが、まぁそちらは近いうちに訪れるでしょうから、それまでの楽しみにしておきます。

ちなみに4年半前のシオジ平・滝谷は→→こちら。参考程度にどうぞ (^_-)-☆
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.11.02 (Sat)   晴 後 曇
奥多摩駅 06:25→ 東日原 06:55- 一石山神社 07:25- 一石山 08:05- 篶坂ノ丸 09:30- 上段歩道に出る 10:00- シオジ平 10:40/11:30- 下ツ滝(F4・二ノ沢出合)11:40- 上ツ滝(F6・藤小屋窪出合)12:00/12:10- 縦走路に出る 13:25- 酉谷峠 14:10- ハナド岩 15:15/15:20- 一杯水避難小屋 15:45- 東日原 16:55
 

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【奥多摩 2013】」カテゴリの記事

コメント

kiha58さん、

なんともお恥ずかしい限りです。。。
そもそもいちハイカーが名付けるなんて不遜も甚だしいのに、そのくせ某所でネットで一番先に発表したからと言って尾根の名前を勝手につけて、それが定着してる件については甚だ憤慨している、というひたすらに自分勝手な人間ですので私は(笑)。

それはともかく、滝谷の辺りは本当に良いところですね。奥多摩を知悉したある方もあそこは奥多摩の宝だと仰ってっていました。ヤマレコの記録拝見しましたけど山中天泊なんて主に担げない身には羨ましい限り・・・なんて思っていたら南アのコース取りや白砂~佐武流なんてすんごい所歩かれていて、記録に見入ってしまいました。

おかげで楽しみが増えました。(^^) 急行型気動車萌えの自分にはHNも引っかかりました。こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: komado | 2013.11.09 23:51

はじめましてkiha58と申します。
2013/11/3にシオジ平を訪ねました。
四間小屋尾根から先は初めてでとても美しい所で来て良かったと思っていました。
滝谷に向かう所のトラバースで新しいトレースがあったので、「物好きな人もいるもんだ」などと思っていたら、komadoさんが辿っていらしたのですね。
想像以上に厳しい地形だったので、緊張してしまって滝を楽しむ余裕はなかったのですが、2009年の記録を拝見すると見事な滝ですねぇ。

許諾無く勝手にシオジ平という地名をお借りしてしまいました。申し訳ありません。

タワ尾根本当に素晴らしかったです。
こちらの記録を参考にさせて頂いております。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: kiha58 | 2013.11.08 01:20

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