錦繍の日原・久しぶりの三ツドッケ
(棒杭沢右岸尾根上部のひとコマ)
さてさて前の週は3年ぶりの酉谷山でしたが、今週は2年半ぶりの三ツドッケでした(汗)。
今回は倉沢から塩地谷を遡り、棒杭沢右岸尾根を登って三ツドッケに上がり、下りはこれまた久しぶりにハンギョウ尾根~中段歩道経由で日原へ戻るルートを組んで歩いてきました。
(塩地谷の水源林巡視路・紅葉は盛りを過ぎた)
今回は二番バスでの倉沢入りでしたが、最近は倉沢で降りる人が増えましたね。この日はボクも含めて三人。意外だなあと思いつつ、まずは魚留橋まで林道をてくてく。魚留橋に着いたら一休みして、さっそく塩地谷の水源林巡視路に入ります。
シオジクボ小屋跡までの道のりは渓畔林が美しく、いつ歩いても本当に楽しい道のり。紅葉はもう盛りを過ぎていましたが、それでも充分に見られました。でも沢に近いチドリノキはまだ日陰だったのが残念。少々心残りです。
(小ガッコー沢出合の滝)
(沢床が広がると棒杭沢出合はすぐ先)
そんなわけで小屋跡はまだ日陰なので右岸の高台で一息ついたら、ここからしばらくは塩地谷の沢歩き。とはいえすぐ先は結構な滝がかかっているので、まずは右岸の尾根を上がって大高巻きしてから塩地谷に降りる段取り。
塩地谷はちょっとした廊下状に小ガッコー沢出合の滝など、棒杭沢の出合までは短いですが、見所もあってなかなか楽しいところ。やがて沢床が広がって、行く先にカラマツ植林が目に入るとすぐ先が棒杭沢の出合でした。
(這い上がろうとしている?ツガの大木・棒杭沢右岸尾根下部)
(チチブドウダン)
一休みしたらさっそく右岸の尾根の取り付いたのですが、のっけは杉植林下の急登が続くのは7年前に塩地谷を歩いた時にチェックしていたので、わかっちゃいたけど少々ガッカリ感があるのは否めません。
尾根は基本岩がちの痩尾根で左側は雑木林、右側は植林という植生が上部まで続きましたが、尾根は急登一辺倒ではなく、ちょっとした尾根の肩があったりと緩急あって、ときおり露岩が絡むものの意外に歩きやすいです。
(尾根上部にさしかかってようやく植林を抜けると・・・)
(なかなかの林でございます・^^)
そんな登りも尾根が広がるとやっとこ植林を抜け、一面自然林に変わって、ここからが棒杭沢右岸尾根のハイライト。
尾根が広いので緩くは見えるけど、実際はそこそこ急なので周囲を彷徨いながら歩くのは結構大変ながらも、思わずそう歩いてしまうような素敵な林が続いて、いやいや・・・コレは楽しいし、こういう出逢いがあるからこういう山はやめられないんですね!
(長沢背稜/都県界尾根に上がりました)
(一杯水のこのアングルは珍しいでしょ?)
でもこういう楽しいところはゆるゆる歩いてもすぐに終わってしまうように感じます。という訳でまもなく長沢背稜/都県界尾根の稜線に飛び出したら、西の三ツドッケへ向かいます。
稜線に上がった直後は天気も良いしランチは三ツドッケでとるつもりだったのですが、北風が強かったので避難小屋の方でとりました。酉谷山もそうだけど、この時期は避難小屋の存在が本当に有り難いですね。
(三ツドッケより川苔山方面)
(同じく、大平山)
そんなわけで小屋でランチをとってから三ツドッケへ向かうと、山頂は意外や先客さんが一人と閑散。しかし山頂に山名プレートがたくさんつけられているのは、いったいどういう意味があるのでしょうか?各々が別個に持ってきたようには見えない感じもしたもので。。。
山頂がガラガラだったのでおかげで気兼ねなく展望を楽しめました。
(ミズナラ美し、ハンギョウ尾根)
(下るにつれ紅葉が徐々に復活してきた)
さて、展望を充分に楽しんだらそろそろ下山のお時間です。
鉄砲の音も聞こえなかったのでまずは久しぶりにハンギョウ尾根へ。ミズナラ疎林が相変わらず美しい道のりはいつ歩いても楽しいですね。この尾根はモノレールがとにかく惜しいんですけど、近年はそれすら趣に変わりつつあるように感じるのは、もうこの光景に慣れてしまったからなのでしょう。
(中段歩道・ほぼ定点のイロハモミジの色づきはここまで)
(カロー谷・チドリノキはほぼ終了)
カロー谷へ下る巡視路を分けるとカラマツ植林も混ざってきますが、カラマツの黄葉はこの辺りでもそろそろお終いの雰囲気。ということは今シーズン最後になるかも知れないので、目に焼き付けておきました。
やがて中段歩道に降り立ったら、ここから先は先週と同じ帰り道。イロハモミジは紅葉の盛りすぎでしょうか?それ以外はほぼ終わりに近く、カロー谷のチドリノキもほぼおしまい。今週は曇りでも良いから先週晴れて欲しかった・・・なんて言っても詮無いことなのはわかっているんですよ。。。
(中段歩道より、今さっき歩いたハンギョウ尾根を望む)
(カロー谷~日原間も紅葉は終わりに近い)
それでも午後まで晴れていたのって結構久しぶりだった気がします。この日は晩秋初冬の傾きかけた日差し、というにはそぐわないような明るさがあったのは、なんなんでしょうねえ??そんな疑問を持ちつつ東日原へ向かったのでした。
・・・・・☆
◆ 2013.11.24 (Sun) 晴
奥多摩駅 07:25→ 倉沢 07:50- 魚留橋 08:25/08:30- シオジクボ小屋跡 08:55- 棒杭沢出合 09:25/09:35- 都県界尾根に上がる 11:00- 一杯水避難小屋 11:20/11:50- 三ツドッケ 12:10/12:20- 中段歩道に出る 13:20- カロー谷 13:40/13:50- 東日原 15:40
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