タワ尾根の枝尾根、落ち穂拾い
(岩下窪右岸尾根の一コマ)
いやあ、先週末は台風が来て天気が崩れると思って木曜に歩いてきたのに、実際週末になってみると天気が崩れるどころかしんどい猛暑がぶり返して、山日和じゃないですかっ。
そんな訳でどこ歩こうかなぁ?と思案していたところ、ふと思いついたのが長らくとっておいてあった、タワ尾根の枝尾根である孫惣谷側から篶坂ノ丸へ突き上げる岩下窪右岸尾根のこと。土曜(08/31)に歩いてきました。
(林道端にはイワタバコ)
しかし暑い日は朝から暑い。尾根取付までの林道歩きはいきなり工事で10分近く足止め食ったりして大変な道のりでしたが、それでも林道端には長尾谷では見られなかったイワタバコがぼちぼち咲いていて、この花に逢えたのが唯一の救いだったかも。
目的の岩下窪右岸尾根の取り付けはもちろん岩下窪・・・のはずも実は擁壁が聳えているので取り付けません(笑)。というかこれは以前お隣の栃ノ木窪右岸尾根を登ったときに確認していたので、いい加減イヤになりながらもなおも林道を行って栃ノ木窪に出て、そこから左岸の斜面に取り付いて東へトラバース。岩下窪右岸尾根の尾根上に上がる段取りを踏みました。
(岩下窪右岸尾根・下部は植林と分けられた間を行く)
(巡視路を横切るとちょっとしたブナ帯を過ぎ)
尾根に上がると風が通って意外に涼しかったのは助かりました。まずは植林と雑木林に分けられた中を行き、オロセ尾根へつながる下段、そして金袋山へ抜ける中段の巡視路を突っ切ると、全面雑木林に変わって、ここからが岩下窪右岸尾根のハイライト。
途中でちょっとしたブナ帯を介すると、そこから上は篶坂ノ丸の他の枝尾根と同じくミズナラの大木目立つ、素晴らしい道のりが続きます。
(ミズナラが目立つようになります)
(尾根上部・尾根右側が緩斜面状になる)
そんな木々を愛でながらゆるゆる上がっていると、右手からオロセ尾根が近づいてきて、いつのまにやら尾根の右手が緩斜面状になっていました。
ショートコースゆえ、そちらの緩斜面も散策しつつ、登っていきます。
(篶坂ノ丸山頂附近にて)
尾根は急なものの短いせいでしょうか?いろいろ寄り道しながら歩いても、栃ノ木窪から一時間半かからず篶坂ノ丸に着いてしまいました。
頃合いも良いので今回は山頂でランチ。この日は虫は比較的少なかったものの、代わりに?蜂にまとわりつかれてしまい、気の休まらない大休止でした(笑)。
(タワ尾根・軌道がなくなったのは良いですね)
(小川谷林道が使えれば巡視路下って東へ降りたいのに・・・)
ランチを終えたら今回は早くも下山開始。タワ尾根をそのまま下ります。モノレール軌道が無くなって久しいですが、こう歩いてみると目障りなものが無いのはやはりいいことです。
でもでも・・・かの大地震以降小川谷林道は通行止めのままで、たまにはね、久しく歩いてない東の巡視路でも下りたいな、と思ったりもします。完全自己責任で良いので(本当に!)あそこの道、いい加減通してもらえないでしょうかねええ?酉谷の整備とかも絡むから難しいのでしょうけど。
(人形尾根との分岐・この撓みが素晴らしい)
(とうとう折れてしまいました)
そして今回タワ尾根を訪れたのが、枝が折れたという情報のあった人形山のミズナラを確認するためだったんですけど、見事に折れてました。折れた枝についている葉がまだ緑なので折れたのは8月中でしょうか??
まぁこの木に関して言えば、昔からこちらやよそでいろいろ申し上げてきたので多くは語りませんが、今後どうするのかなあ?と。斜めに延びている異形の木ですので、このまま行く末を見守るのか?手を入れるのか?その辺りの判断が個人的にはヒジョーに気になっております。
(燕岩の岩頭に寄るのも久しぶり)
(ヤハズハハコ)
今回はショートコースなので、久しぶりに燕岩の岩頭にも寄ってみました。お花は思いの外少ないですねえ。ギボウシとヤハズハハコとナカバノコウヤボウキを本当にちょこっと見るだけ。他のキク科のお花はまだ早かったです。でも蕾をつけたキッコウハグマはちょこっと見かけましたよ。
・・・・・☆
◆ 2013.08.31 (Sat) 晴 後 曇
奥多摩駅 07:55→ 東日原 08:25- 八丁橋 09:10- 栃ノ木窪 09:50/10:00- 中段の巡視路横切る 10:40- 篶坂ノ丸 11:20/12:05- 一石山 12:55/13:10- 一石山神社 13:30/13:40- 東日原 14:05
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コメント
高橋さん、
自然に戻りつつあるというからにはスズタケも復活しているのですか?(^^)というツッコミはさておいて、人が入らなくなるから故の変化はやっぱりありますよね~。ワクワクするような近況ありがとうございます。
まぁ遠回りすれば入れないことは無いし、ダマで入っても良いんだろうけど(笑)ブログやってるとそうおおっぴらにも行かないですからね。小川谷林道はですねというか、問題なのはまだ日原街道である燕岩の辺りだけなので、徒歩の人間だけでも便宜を図って欲しいなと思う今日この頃です。
投稿: komado | 2013.09.07 00:09
れれちゃん、
ほんとボッキリいっちゃいましたね。
ここ5年ほどは明らかに樹勢が落ちて、キノコが生えるぐらいでしたから、これは何か起こるだろうなああ?と漠然と思ってましたが、実際目の当たりにするとショックは少々はありました。
しかし広葉樹はこういうのに本当に弱い。それに比べると黒木は倉沢のヒノキを見てもわかるように強いですね。
投稿: komado | 2013.09.07 00:01
東の巡視路は上段も下段も落ち葉が重なったりして、ややワイルドになっていますよ。林道は、当然、5回も10回も入ってはいないですよ・・・、ですが、全く問題はありませんね。自分はよくしりませんが・・・。酉谷の道や廻りの尾根は、前からそうですが、ワイルドになっていますね。四間小屋尾根と喜右衛門尾根の中間黄金地帯は、当然として、四間小屋・材木小屋など銀座地帯も、今は無人地域となり、地震のおかげで自然に戻っていくかんじで嬉しい限りです。滝谷の遡行でも人には絶対にあいません。・・・ということで、地震前から崩壊していた場所をのぞけば、私のしるかぎりでは、道も踏み跡もそのまま残っていますね。
投稿: 高橋 | 2013.09.06 23:12
あぁーあの大ミズナラが
こんな痛々しい姿になっちゃって。。。
投稿: れれちゃん | 2013.09.06 09:16