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2013.09.05

タワ尾根の枝尾根、落ち穂拾い

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(岩下窪右岸尾根の一コマ)

いやあ、先週末は台風が来て天気が崩れると思って木曜に歩いてきたのに、実際週末になってみると天気が崩れるどころかしんどい猛暑がぶり返して、山日和じゃないですかっ。

そんな訳でどこ歩こうかなぁ?と思案していたところ、ふと思いついたのが長らくとっておいてあった、タワ尾根の枝尾根である孫惣谷側から篶坂ノ丸へ突き上げる岩下窪右岸尾根のこと。土曜(08/31)に歩いてきました。

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(林道端にはイワタバコ)

しかし暑い日は朝から暑い。尾根取付までの林道歩きはいきなり工事で10分近く足止め食ったりして大変な道のりでしたが、それでも林道端には長尾谷では見られなかったイワタバコがぼちぼち咲いていて、この花に逢えたのが唯一の救いだったかも。

目的の岩下窪右岸尾根の取り付けはもちろん岩下窪・・・のはずも実は擁壁が聳えているので取り付けません(笑)。というかこれは以前お隣の栃ノ木窪右岸尾根を登ったときに確認していたので、いい加減イヤになりながらもなおも林道を行って栃ノ木窪に出て、そこから左岸の斜面に取り付いて東へトラバース。岩下窪右岸尾根の尾根上に上がる段取りを踏みました。

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(岩下窪右岸尾根・下部は植林と分けられた間を行く)

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(巡視路を横切るとちょっとしたブナ帯を過ぎ)

尾根に上がると風が通って意外に涼しかったのは助かりました。まずは植林と雑木林に分けられた中を行き、オロセ尾根へつながる下段、そして金袋山へ抜ける中段の巡視路を突っ切ると、全面雑木林に変わって、ここからが岩下窪右岸尾根のハイライト。

途中でちょっとしたブナ帯を介すると、そこから上は篶坂ノ丸の他の枝尾根と同じくミズナラの大木目立つ、素晴らしい道のりが続きます。

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(ミズナラが目立つようになります)

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(尾根上部・尾根右側が緩斜面状になる)

そんな木々を愛でながらゆるゆる上がっていると、右手からオロセ尾根が近づいてきて、いつのまにやら尾根の右手が緩斜面状になっていました。

ショートコースゆえ、そちらの緩斜面も散策しつつ、登っていきます。

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(篶坂ノ丸山頂附近にて)

尾根は急なものの短いせいでしょうか?いろいろ寄り道しながら歩いても、栃ノ木窪から一時間半かからず篶坂ノ丸に着いてしまいました。

頃合いも良いので今回は山頂でランチ。この日は虫は比較的少なかったものの、代わりに?蜂にまとわりつかれてしまい、気の休まらない大休止でした(笑)。

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(タワ尾根・軌道がなくなったのは良いですね)

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(小川谷林道が使えれば巡視路下って東へ降りたいのに・・・)

ランチを終えたら今回は早くも下山開始。タワ尾根をそのまま下ります。モノレール軌道が無くなって久しいですが、こう歩いてみると目障りなものが無いのはやはりいいことです。

でもでも・・・かの大地震以降小川谷林道は通行止めのままで、たまにはね、久しく歩いてない東の巡視路でも下りたいな、と思ったりもします。完全自己責任で良いので(本当に!)あそこの道、いい加減通してもらえないでしょうかねええ?酉谷の整備とかも絡むから難しいのでしょうけど。

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(人形尾根との分岐・この撓みが素晴らしい)

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(とうとう折れてしまいました)

そして今回タワ尾根を訪れたのが、枝が折れたという情報のあった人形山のミズナラを確認するためだったんですけど、見事に折れてました。折れた枝についている葉がまだ緑なので折れたのは8月中でしょうか??

まぁこの木に関して言えば、昔からこちらやよそでいろいろ申し上げてきたので多くは語りませんが、今後どうするのかなあ?と。斜めに延びている異形の木ですので、このまま行く末を見守るのか?手を入れるのか?その辺りの判断が個人的にはヒジョーに気になっております。

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(燕岩の岩頭に寄るのも久しぶり)

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(ヤハズハハコ)

今回はショートコースなので、久しぶりに燕岩の岩頭にも寄ってみました。お花は思いの外少ないですねえ。ギボウシとヤハズハハコとナカバノコウヤボウキを本当にちょこっと見るだけ。他のキク科のお花はまだ早かったです。でも蕾をつけたキッコウハグマはちょこっと見かけましたよ。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.08.31 (Sat)   晴 後 曇
奥多摩駅 07:55→ 東日原 08:25- 八丁橋 09:10- 栃ノ木窪 09:50/10:00- 中段の巡視路横切る 10:40- 篶坂ノ丸 11:20/12:05- 一石山 12:55/13:10- 一石山神社 13:30/13:40- 東日原 14:05
 

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2013.09.01

巡視路歩きは楽し(長尾谷~棒杭ノ頭~塩地谷)

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(長尾谷の水源林巡視路のひとコマ)

しかし関東はまだまだ暑い日が続きますね。先週の木曜は(08/29)久しぶりの平日山行。水源林巡視路が改修されたと聞いてから少々気になってきた倉沢の辺りを久しぶりに歩いてきました。

まだまだ夏休みとはいえ、さすがにこうも暑い平日となるとさすがに人出は限られます。当然倉沢で降りたのは自分だけで、まずはシオジ窪出合までの林道歩き。でも道中、意外や風が通ってこの林道歩きを快適にこなせたのは気持ちよかったし、ラッキーでした。

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(倉沢一帯の巡視路が改修されているようだ)

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(でもこの橋は手つかず・笑)

歩き出しから1時間ほどで廃林道の終わるシオジ窪出合に出たら、そのまま道なりに巡視路に入ると、やはりというか道が改修されていてかなり歩きやすくなっています。

すぐ先の道が一旦左岸へ移って滝を高巻く箇所も、以前と比べるとわかりやすくなっていて、「今のところは」初めての人でもスムースに道を辿れそうですね。

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(980m圏二俣・径はここで終わりと思っていましたが・・・)

そんな訳でたやすく980m圏の二俣に着いて、少し休憩。ここはちょっとした広がりが居心地良いし、涼しい風も通って、快適に休めてもうご機嫌です(笑)。

今まで辿ってきた巡視路はここでお終い。と思っていたらなぜかマーキングが奥へ延びているのはいったい・・・。とはいえここから実質軽い沢歩きになるのは変わりません。

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(この滝の巻きは少々面倒だったのに)

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(左又窪・この滝乗り越えてから、右岸尾根へ)

マーキングはまだまだ続いて左又窪とセンゲン前窪との出合に出たら、この先は左又窪の方についていて、う~ん。。。

登山者がつけたマークとは明らかに違うものの、「何だよこれは!」と思いつつ小滝を越えて、右岸の尾根に取り付いてみると、

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(上がったら、ぬあんと植林帯とは。。。)

ぬあんと尾根上は植林帯になっていて(笑)疑問は氷解。要はこの辺りの植林の手入れのために巡視路が改修されていたのでした。

しかしこの奥まで来て植林帯というのは、はなはだ自分勝手な言いぐさなのは承知してますけど、やはりちょっとしたガッカリ感は否めません。

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(イヌブナさん、見事でした!)

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(左又窪左岸尾根・植林帯が切れればこんな林も)

しかも尾根に上がってからしばらくは植林下の急登が続くところもしんどいところ。でもそれもじきに緩んで、植林と雑木林に分けられた尾根上を行くと、ミズナラやブナの立派な木を見るようになるところがこの尾根のハイライトでしょう。

でも良い感じになったなぁ、と思ったら右側に植林が現れて、ひと登りで縦走路に出てしまいました。でもこれだけではあっさり過ぎていたので、試しに植林帯が出たところまで戻って、東へ延びている踏跡を追ってみると、意外やこちらもなかなかの美林帯で結構と楽しめました。

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(棒杭ノ頭)

そんな寄り道を楽しんだら稜線上まで上がって棒杭ノ頭へ。稜線から秩父側のブナ林も見事でしたけど、ここへ来てなぜかハエのような虫にまとわりつかれてまとわりつかれて・・・

それでもお腹が減ったのでめげずにランチにしようとしたのですが、珍しく払っても払っても虫がひっついてきて、とてもじゃないけどランチどころではなく、おにぎりを食べるのが精一杯。しょうがないので逃げるように下山開始(笑)。棒杭尾根を下ります。

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(棒杭尾根も上部は楽しい)

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(途中、尾根西側に開けた箇所ができていた)

棒杭尾根も尾根が急で短いけど上部は残された自然林が楽しいですね。

今回久しぶりに歩いて驚いたのが、途中、尾根の西側が崩落してちょっとした展望地になっていたところ。この日は天気が天気だったので「あー周囲が開けてるなあ」ぐらいでしたけど、これもちょっとしたアクセントになりそう。

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(5mあると思うこのブナは見落としていました)

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(塩地谷へ・巡視路歩きは本当に楽しい)

そんな道のりも時期に植林帯に入ればあとは急降下が続いて、小一時間で塩地谷へ下る巡視路との分岐に着いたら、ここは迷わず塩地谷へ向かいます。

この道は三年ぶりになるのかな?時折渓畔林も交えた美しい道のりは短いけど、歩いていて本当に楽しくなる道。何度歩いても!東京都の水源林にはこんな雰囲気のある道がまだまだあるなんて、実はオソロシー事なのかもしれませんネ(笑)。

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(シオジクボ小屋跡)

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(桟道が新しいと妙に嬉しい)

サワグルミとシオジのすらりと伸びた木々が美しいシオジクボ小屋跡に降り立ったら、周囲を散策して、それからこちらも改修されていた巡視路を下って倉沢を目指したのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.08.29 (Thu)   晴 後 曇
奥多摩駅 08:10→ 倉沢 08:35- 魚留橋 09:15- ワサビ沢出合 09:30- 980m圏二俣 10:10/10:25- 左又窪 センゲン前窪出合 10:45- 縦走路突っ切る 12:00- 棒杭ノ頭 12:10/12:25- 塩地窪小屋跡 13:25/13:35- 魚留橋 13:55- 倉沢 14:30
 

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