6月の八ヶ岳まったり縦走 2
(台座ノ頭附近より・稜線に雪はなし)
よく眠れると朝も早い。天気も良いせいか4時前には目が覚めたので、のこのこ外を見てみると、雲海の奧に御嶽、乗鞍に北アが浮かぶ様子はなんか本当に久しぶりに見る光景。でもワクワクするというよりちょっと現実感がなかったかも。
そのあとは明るくなった小屋の周囲を少し散歩なぞしつつ、それから朝食をとって出発しました。
(朝の小屋より・雲海の奧に北アが浮かぶ)
(昨日歩いた天狗岳を振り返る)
箕冠山を越えて夏沢峠に降りると、ここからはもう八ヶ岳の核心部。でも人っ子ひとりいなくて閑散としています。前に歩いたときは凄い人出だったのを覚えていたので、この静けさは意外。いやぁ6月の平日は良いですねぇ!
おかげで硫黄岳への登りも快調そのもの。樹林帯を越えると展望が一気に広がって、振り返れば昨日歩いた天狗岳に北八ツ方面。そして峰の松目の奧には中央アルプスがクッキリ。あちらも随分とご無沙汰しているなぁ。。。
(硫黄岳三角点へは火口の縁を行く)
(硫黄岳を振り返る)
そんな展望を楽しみつつ歩いても、夏沢峠から小一時間程で硫黄岳に着いてしまいました。広い山頂には先客さんが僅かに三名という閑散さがこれまた嬉しい限り(笑)。
時間もあるので今回は東の三角点へも寄ってみました。意外に距離があって往復15分ほどでしょうか。でも三角点に寄ると富士が見えるんですね!
(キバナシャクナゲ)
(オヤマノエンドウ)
硫黄岳から先も相変わらず人がいなくて素晴らしい道のり(笑)。硫黄岳山荘に一旦降りてから台座ノ頭に登り返すと、ここでようやく見頃のキバナシャクナゲ。久しぶりですねぇ♪
そんなお花をカメラに収めていたら、ちょうどスライドしたパーティの方からツクモグサを見つけられなかった話を聞いてちょっと愕然。そんなに見つけづらいお花なのかなぁ。。。まぁ気にしてもしょうがないので先を行く事にします。
(赤岳と阿弥陀岳の間に北岳甲斐駒仙丈)
(ミヤマキンバイ)
(ウラシマツツジ)
横岳を過ぎる辺りから総じて咲き始めなものの徐々にお花が出てきて、徐々にテンションが上がってきた・・・というかそろそろツクモグサの自生地あたりらしいので、かなり目を光らせながら歩いていたと思います(笑)。
でもそんなツクモグサも三叉峰の手前であっさり発見してしまいました。岩と岩の間に咲いてるなんて白馬で見かけたのとは違って意外でしたが、ここは数が少なく、かなりわかりづらい所。以前歩いた時に花の多いところだったなあ、と覚えていたので見つけられた感じです。
(ミネズオウ)
(イワウメ)
(ツクモグサ・ちょうど見頃でした♪)
でもそんなお花も三叉峰を過ぎるとあぁ!ありますあります。必死に探して損したわと思ってしまうぐらい咲いていてホッとしました。毛むくじゃらの花がまとまって咲く様子はお花と言うより、なんかヒナのよう。
そんな様子に思わずお花にちょっと触れてしまいましたけど、やっぱりふわふわでした。
(クモマナズナ)
(赤岳まではもうひと頑張り)
目的のお花にも無事に逢え、あとは赤岳を目指すだけ、と先を行くとお花も一気に減りますね。しかし赤岳に近づいても人がまったく見あたらない!お花の最盛期でもこれぐらいの人出だと、もっと八ツに通っても良いんですけど(笑)。
おかげでしんどい登りも大したことなく、あっさりと赤岳に到着。山頂には先客さんがいらっしゃいましたが、直にいなくなってとうとう赤岳の山頂も貸し切り。平日登山は最高ですね!
(赤岳山頂の赤嶽神社)
(権現岳方面はガスが上がりはじめていた)
ただこの頃から南側からガスが上がり始めて、天気も少々曇り気味。でも北側はまだまだ展望が利いていたので、そちらの方を向きながら軽くランチをとったら、さぁ下山しましょうか。
今回は初めて美濃戸の方へ降りて見たのですが、いやぁ中岳の東鞍部へ下るまでが急で嫌らしいですね。ここまでもかなり気を遣ったのですが、文三郎尾根も階段が続いて少々嫌になる下りでした。
(美濃戸への道すがら・一部雪も残るがアイゼン不要)
(ウスギオウレン)
それでも急なだけあって50分ほどで行者小屋に到着。こちらも閑散としていて、せっかく来たのだから記念に何か食べてみようかと当初は思っていたのも、結局やめてしまいました。
あとは南沢を下って美濃戸に出るだけ、のつもりも美濃戸までが意外に長くて(一時間ぐらいで下れると思っていた)面食らいましたけど、こちらも種類は少ないながらもお花がぼちぼち見られて楽しい道のり。
(コイワカガミは惜しかった・・・)
(キバナコマノツメ)
個人的にはコイワカガミが蕾がほころびはじめまで、でちょっと惜しかったかな。あとホテイランの自生地は美濃戸に近い所まで下った所にあったのも意外。ちょっと真剣に探して損しましたよ(笑)。
そんなこんなで目的のお花に無事逢えたら、美濃戸に到着。とはいえ、この日は平日ながら美濃戸口からのバスが運行していたのでもうひとがんばりです。
(ホテイラン)
(あとは美濃戸口へ向かうだけ)
でもその美濃戸口までの林道歩きが、周囲の新緑の中をエゾハルゼミの鳴き声を聞きながら歩ける、初夏らしい趣のある素敵な道のり。今回の歩きのフィナーレに相応しい光景になんとも良い気分で美濃戸口へ向かったのでした。
・・・・・☆
◆ 2013.06.03 (Mon) 晴
根石岳山荘 06:00- 夏沢峠 06:30- 硫黄岳 07:15/07:40- 横岳 08:30- 地蔵ノ頭 09:30- 赤岳 10:05/10:25- 行者小屋 11:10- 美濃戸山荘 12:55- 美濃戸口BS 13:35
八ヶ岳山荘 入浴料 ¥500
生ビール ¥600
バス(美濃戸口-茅野駅)¥900
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コメント
komadoさん
今になって 思ったのですが 2枚目の写真のなかほどに写っているのは 影なんとか?
投稿: ba_sobu | 2013.07.25 03:59
ホント、八ツの小屋って快適だとは聞いてはいたけど、本当にすごいですね。よく本で見かける初めての山小屋は八ツにするというは正解なんだなぁ、と今回初めて泊まって思いました。
布袋さんも次は放し飼いの方にお目にかかりたいものです。
投稿: komado | 2013.06.15 01:08
根石岳山荘はリッチな新しい山小屋のようですね。
お風呂も入れたなんて~♪
硫黄でも6月からシャワーが使えるとありました。
北アより食事もいいし、お風呂やシャワーがあって八ヶ岳はいいですねぇ…
ホテイさん、いっぱい咲いてたご様子で良かった!
2株の咲き出しだったので心配してました。
あまりの近さにますます残れるか心配ですよね。
投稿: SAKURA | 2013.06.12 22:04
SAKURAさん、
やはり普通は反対回りに歩くのが普通のようですね。根石に泊まったのでこうなりましたけど、もう二週間前だったらボクの周り方は少々気を遣ったかもしれませんね。
布袋さん、本当に美濃戸に近いところだったんですね。ちょうど盛りだったのではないでしょうか。登山道から遠い斜面でも結構咲いているんですね。おかげでいろいろな意味でお勉強になりましたですよ(笑)。
投稿: komado | 2013.06.12 19:33
後半を拝見です。
反対周りですが9日前に通過したので興味深です。
確か土日は山開きでしたよね。
月曜日も静かな山々のようですね。
似たお写真があったので比較すると、やはり山の雪は消えてます。
好天続きだもんね。
キバナシャクナゲ、イワウメ、コイワカガミは咲いてませんでした。
ツクモグサが育って背が高くなってるなぁ…
もう、キノトウには見えない…(笑)
ホテイさん、咲いてたのは上下で2株のみでしたが、ふえて咲いてましたか~?
花茎の上がったのも見つけられなかったなぁ…
貴重品ですよね!
投稿: SAKURA | 2013.06.10 22:35