« アカヤシオは不作でしたが・・・ | トップページ | 宮地山からトズラ峠へ・新緑の尾根歩き »

2013.05.04

お寝坊したので秋川側から御前山へ・・・

B130504a
(これは立派なモミ大木の合体木・黒ンゾリノ沢左岸尾根にて)

さて秩父の翌日(04/29)はちょっと行きたい所があったんですけど、やはりというか寝坊してしまい(笑)、ならばそんなお寝坊用にとって置いていたルートでも歩いてみようかと、久しぶりに奥多摩方面へ。

ということで今回は北秋川の藤倉から、昨年末いっきさんが歩いて以来気なっていたモーテ山南西尾根たる黒ンゾリノ沢左岸尾根を登って湯久保尾根上のモーテ山に上がり、それから御前山~体験の森を下って境橋に出るルートを歩いてきました。

B130504b
(840m圏にあがると沢又から明瞭な道が合わさった)

しかし秋川方面へほとんど行かないボクが悪いんですけど、藤倉行きだから~ってのんきに五日市駅前のロータリーに出たら、なんとバス待ちの行列が恐ろしく長く続いていて、ただ唖然(笑)。結局二台体制で動いたものの、お客さんの8割方は拭沢の滝で降りちゃうんですね。あ~ビックリした。

そんな訳で、辺りはすっかり新緑な藤倉から歩き出し、20分ほどで黒ンゾリノ沢出合に着くと、尾根末端にはやや藪がかかるものの、比較的明瞭な道が延びていました。

B130504c
(フデリンドウ)

ひと登りで林道に飛び出すも尾根つづきは民家だったので、ここは林道を奥へ。そしてヘアピンで林道が切れるところから、急な斜面を無理矢理登ると、運良く細いながらも明瞭な道が横切っていたので、戻るようにトラバース。なんとか左岸尾根に復帰しました。

左岸尾根には尾根に復帰した道のすぐ上にも明瞭な道がもう一つ尾根を横切っていたので、これらはこの周辺の山上集落を結ぶ道だったのでしょう。それはともかく、尾根上にはモミの大木がほんとうにたくさん。3.5mクラスなんて見飽きるぐらい。その中でもトップの写真のモミの合体木は両方ともに大木で、コレは見事でした。

B130504d
(この辺りは雑木林の素敵なところ)

そして840m圏に上がると尾根が広がり、左手から登山道と云いたくなるような広い明瞭な道が合わさりました。この左岸尾根はどうやら黒ンゾリノ沢出合からではなく、奧の沢又からの方がスムーズに行けそうですね。

ここから1000m圏ぐらいまでの尾根の緩い所が新緑の林相も見事で、この尾根のハイライト。まわりの尾根の見え方もボクにとっては新鮮です。そんな局面から尾根が痩せて、再び急になるとモーテ山への登りになって、さほどの時間もかからずにモーテ山に上がりました。

B130504e
(湯久保尾根の登りしなより大岳山)

このあたりは二重山稜状になっていて、登山道は窪地から東の尾根に通っているので、一旦その窪地に降り周囲をぐるぐる回って(笑)それから湯久保尾根の登山道と合流。あとは御前山を目指すだけです。

湯久保尾根もかなり久しぶりで。「花のひかり」を始めてから初めてなので10年以上はご無沙汰していましたか。ほぼ植林のイメージは間違えてはいないけど、カタクリなんかも見かけて意外にお花もいるんですね。

B130504f
(御前山周辺のカタクリは満開)

湯久保尾根の道は稜線直下で東へ捲くのがなんともいら立つのですが、場所が場所ですのでこればかりはガマンガマン。じきに稜線に出ると、周囲のカタクリはなんと満開!

狙ってなくても実際目の当たりにするとこれは嬉しいですね。なので山頂も凄い人出。そのせいか簡易トイレ(有料)まであったのにはビックリで、この人出ですから当然なんだろうけど、これは大変ですよお。関係者の労力に頭が下がる思いです。<(_ _)>

B130504g
(頂稜は薄く芽吹いてきた)

B130504h
(ヒゲネワチガイソウ)

でもお昼を過ぎていたせいか、山頂からひと下りのベンチには人っ子ひとりいなくてラッキーでした。御前山頂よりも楽しめる?展望は霞まくりで、富士は念じて見るしかなさそう。でも晴れているだけで「良し」としなければね。お花も見られたのに、これ以上望むのは贅沢というものです。二日連続で言っちゃいましたけど(笑)。

ベンチでワサビいなりとクイニーアマンをサクッと食べたら、今日の所は早々に下山。そのまま惣岳山の方へ下ってから体験の森に入ります。

B130504i
(カラマツ・頂稜で近い所でも芽吹きはじめた)

B130504j
(体験の森・大カツラのあたり)

こちらは沢筋を行くせいか、のっけからカタクリ、ネコノメ関係にハシリドコロ、ニリンソウもぼちぼち咲き始めている花の道。今回はすぐ先の分岐でしっかりシロヤシオの森方面への道に入りましたよ(笑)。

おかげでうまく撮れなかったので載せませんでしたけど、大カツラ(すでに芽吹いていた)を初めて見られたし、体験の森の中の径路の延び方もようやくつかめてきた感じです。

B130504k
(シロヤシオ、花芽は皆無・今年も宜しくなさそう・・・)

それにこちらの方がそのまま下るよりも植林の割合が少ないのも良いですね。

あとおまけ程度に様子を見ようと思っていたシロヤシオの方は、う~ん、花芽がまるで見あたりません(笑)。残念ながら、これは今年もシロヤシオは花付きが宜しくないことを暗示してそうです。。。

B130504l
(新緑がとにかく素晴らしい)

B130504m
(ラショウモンカズラ・栃寄沢下部で咲き始め)

でもでも周囲の新緑真っ盛りで眩しいくらいですし、ニリンソウも満開でそれだけで楽しい道中。

それとこの日歩いて気がついたんですけど、体験の森のあの入り組んだ径路のおかげで、下山のハイカーがうまくバラけるのが面白い。これは静かに歩けて結構なことですヨ。下の方ではさして珍しくもない花なのに、なぜか7年ぶりに見かけた咲き始めのラショウモンカズラにひとり勝手に狂喜しつつ(笑)境橋へ向かったのでした。
  
・・・・・☆
  
◆ 2013.04.29 (Mon)   晴 後 曇
武蔵五日市駅 09:48→ 藤倉 10:40/10:50- 黒ンゾリノ沢出合 11:00- モーテ山 12:35- 御前山 13:15/13:35- シロヤシオの広場 14:05- 林道終点 14:40- 境橋 15:35
 

|

« アカヤシオは不作でしたが・・・ | トップページ | 宮地山からトズラ峠へ・新緑の尾根歩き »

【奥多摩 2013】」カテゴリの記事

コメント

Hgさん、

あそこは以前に花期に直登してきたパーティさんが、その時は山頂にいたハイカーの方にかなり怒られていた姿を見たことがあります(笑)。当然ですけど。

あの体験の森の道はお花もそうだけどおっしゃるとおり使う人がほとんどいないから却って好都合。次はミドリニリンソウを探したいと思います。

投稿: komado | 2013.05.06 23:32

こんばんわ~。
komadoさんにしては珍しく^^;、御前山ですか。
さすがのkomadoさんと言えども、湯久保を最後まで登り詰めるわけにはいかんでしょう・・・山頂で白い視線を浴びまくり^^;....でも、以前最もカタクリが濃かったのがその辺でした。
下山路に使った道、使うヒトはほとんどいません。あの周辺は道が錯綜していて花に合わせて使い分けるとけっこう楽しいです。
自分の場合も栃寄沢~御前山、と記録は簡略ですが、実は見たい花により大カツラから先はコースを何本か使い分けています^^;

投稿: Hg | 2013.05.04 21:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お寝坊したので秋川側から御前山へ・・・:

« アカヤシオは不作でしたが・・・ | トップページ | 宮地山からトズラ峠へ・新緑の尾根歩き »