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2013.05.10

大沢川から鹿留山に登る

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(鹿留山北西尾根中部にいた、曰くありげなミズナラの大木)

さてセーメーバンの翌日(05/05)はなぜか6年おきに通っている事になっている鹿留山(ししどめやま)。二本の北尾根は歩いたので、この日は大沢川側からの北西尾根(670m圏二俣左俣左岸尾根)を登路にとって訪れてみました。

今回は谷村町駅からタクシーで大沢川のキャンプ場に出て(¥2510)からのスタート。大沢川は初めて入ったのですが、舗装路が結構奧まで続くんですね。とはいえいきなり奥まで入っちゃうと現在地を捉えづらくなるから今回の所はコレでOK。地形図の破線路が延びる巡視路の入口を目指します。

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(鹿留山北西尾根<大沢川670m圏二俣左俣左岸尾根>下部の様子)

やってるんだかやってないんだかわからない?キャンプ場を過ぎ、しばらく行くと目的の巡視路の入口に到着。すぐ先で林道は二手に分かれていました(なんと両方共に舗装)。

さっそく巡視路に入ると、道は沢沿いに明瞭についていて、ずんずん行くとまもなくダートの林道に飛び出し、それからその林道を戻るようにトラバースして810m圏峰南鞍部に導かれる段取り。当初から地形図の破線路の延び方に疑問をも持っていたのでこれはどういう事なのか?と思っていたら、実際には山道と林道がごっちゃになって表記されていただけだったのですね。

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(一旦廃林道に出た)

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(廃林道から相定ヶ峰、倉見山)

ここから北へ行けば鉄塔のある810m圏峰に出れるのですが、今回のところはパス。さっそく北西尾根に取り付くと、のっけは灌木や枝打ちの枝木が煩いヒノキ・カラマツ植林下の尾根。急な上に歩きづらくて意外に時間がかかります。

それでもそんな中をせっせと登っていくと、突然廃林道に飛び出して、ここでようやく一息。目の前に見える新緑に染まった倉見山の山肌がなんとも素敵だし、大沢川を繞る山稜へ延びる尾根の様子も扇状地っぽくてこれもまたそそられる姿ですね。

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(熊剥ぎ熊はぎくまはぎ累累・・・)

熊剥ぎの多さに驚きつつ、ひと登りで着くピークが1024m峰。ここから先も藪のうるさい植林帯が続きましたが、途中で逢ったミズナラの大木(トップの写真)は周囲が丸く綺麗に整地されて、ちょっと違う雰囲気。この木は明らかに何か曰くがありそう、だと思います。

その大木を過ぎるとじきに尾根上に露岩が現れ、ようやく植林を抜けてくれました。

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(北西尾根中部の、これも曰くありげな大岩)

やはり芽吹き新緑の始まった雑木林は素晴らしい。ひと登りすると出る↑↑この大岩も何か曰くがありそうにも見えます。

この大岩から露岩混じりの急登が始まって、岩を左右に捲きつつせっせと登る辺りは少々スリリングでしんどかったけど、後から考えるとこの急な箇所が北西尾根一番のハイライトでした。

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(大岩付近からしばらくは露岩の急登が続く)

尾根上に露岩が無くなり、尾根が広がっても急な登りはまだまだ続きます。左には北尾根、すぐ上に合流点の1500m圏峰が見えるのですが、まだ結構高く聳える感じなのがしんどい所。でも尾根が広い分だけ歩きやすいですね。

そして尾根が再び痩せて、周囲にウラジロモミが目立ちはじめると見覚えのある1500m圏峰に到着。北尾根の方も急なせいもあるけど、あまり歩いている人がいない感じ?にも見えます。

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(北尾根を合わせると自然林に変わる)

この辺りも久しぶりでしたけど、やはりブナが良いですねー。スッキリ延びたのもあれば、異形のもあってあちこち寄りながら歩く感じになってしまうので、時間がかかりますねぇ(笑)。

そして山頂直下の1570m圏峰でもう一つの北尾根と合わせると、なんとそちらには都留でよく見かける無責任な道標がつけられていて驚きました。ご多分に漏れずこちらのは矢印が消えていて、山慣れていない人が下降するのは明らかに宜しくない感じ。道標をつけるならつけるでキチンと責任持って欲しいものですね。。。

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(山頂直下のブナ林)

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(マメザクラ)

もちろんランチもそんな山頂直下のブナ林の小平地で頂き、のんびり休憩してから鹿留山の山頂へ向かったのですが、なんか山頂がスッキリしているようにも感じるのは気のせいでしょうか?

鹿留山からは6年前と同じコースで、次は杓子山へ向かいます。道中サンショウバラの確認をしたかったんですけど、葉っぱがないせいか見落としてしまいました。それでもマメザクラが見頃になっており、目を楽しませてくれます。

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(杓子山山頂)

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(大ザス峠を過ぎた辺り)

GWだし誰かしらいると思っていた杓子山には誰もおらず、山頂は貸し切り。でも人気の山なのにテーブルもベンチも更新されないでボロいままだったのには唖然としてしまいました。富士には雲がかかっていましたけど、天気が回復傾向なのでおそらく下山している間に晴れるはず。

ということで休憩を終えたら下山開始。山頂もそうですが、大ザス峠方面の登山道も土がむき出しで雨後は泥濘になりそうな荒れ具合。ここも本当は丹沢のように木道木段にしなければいけないレベルのように思うのですが。。。

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(杓子山を振り返る)

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(エイザンスミレ)

この辺りは一段標高が高いせいかいろいろスミレが多くて楽しかったのは意外。天気は宜しく、新緑も良い具合だし、良い気分で下って高座山に着いたら、ここからが二番目のお楽しみのはじまり・・・

だったのですがぁ・・・

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(高座山南面の草原は野焼き直後でした・・・)

ぬあんと高座山直下の草原は野焼き直後で、周囲は真っ黒な平原が続くばかり。この時期のお花はどんな感じだろーってかなり楽しみにしていた自分たちが大バカでした(笑)。でもこうやってキチンと手入れしているからこそ、ここは夏から秋にかけて、いろいろなお花を楽しめるんですよね。

そうとなるとこの状態からどのように草花が育ってくるのかが気になってきました。でもここは通えないからba_sobuさんに様子を聞くしかなさそうです(笑)。
 
・・・・・☆
  
◆ 2013.05.05 (Sun)   晴 時々 曇
大沢川オートキャンプ場 07:35- 巡視路入口 08:05- 810m圏峰南鞍部 08:20/08:30- 1024m峰 09:25/09:35- 北尾根合流(1500m圏峰)11:45- 鹿留山 12:20/13:30- 杓子山 14:35/14:50- 大ザス峠 15:20- 高座山 16:00/16:10- 忍野村役場 17:15
 

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コメント

ba_sobuさん、

えーっそうなんですか?最後の最後でようやく晴れてきたかこ、これは・・・ってかんじでバシャバシャ撮ってました(笑)。

でもあの草原はしらなかったとはいえ確かにショッキングでしたね。

投稿: komado | 2013.05.12 23:28

最後の写真なのですが あのとき富士山が見えていたなんて気が付きませんでした
ちょっと悔しいです
真っ黒な平原の景色に現実感がわかず ひたすら打ちのめされていたのだと思います。

投稿: ba_sobu | 2013.05.11 22:00

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