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2013.04.03

芦川から古の峠みちを辿って八坂へ

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(岩谷峠直下の段々畑??跡)

さてさて、芦川さんぽのあとの本編は長年懸案になっていた芦川側から南稜への峠みちを辿って、下部側の八坂を訪れるというもの。今回は登りは高萩から地蔵峠(栂ノ峠)。下りは八坂峠から向島と二本の峠みちを探りつつ歩いてきました。

芦川駅から一時間半ほどで高萩(向村)に到着したら、まずは峠みちの取付探しからはじめなければいけません。最初は地形図通りに集落外れの名無し沢から行こうとしたものの道はなし。しょうがないので手前の階段を上がってみたら、じきにほら穴にしまわれた?お地蔵さまを見て、その先にも明瞭な道が延びており、どうやらこれで正解のよう。

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(高萩からの峠みちは基本明瞭だが・・・)

とはいえ峠みちは沢沿いにつけられているはずなのに、実際の道は尾根上につけられているので、微妙な分岐を見かける度に少々不安ながらも辿りつつ行くも、やはりというか気がつくと上へ上がりすぎていました。

しょうがないので適当な所でトラバースをはじめると、偶然にも獣道とは思えない細い踏み跡が通っていたのでさほどの難なくトラバースできたのはラッキーでした。そのまま平行にトラバると、やがて下手から明瞭な峠みちと合流。やはり途中の分岐で沢へ降りる方の道を辿れば良かったようです。

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(今年お初のミツバツツジ)

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(峠直下の岩壁には山ノ神?)

ということで無事峠みちと合流すればあとはその道を追うだけ。沢に沿っていた道がつづら折れに変わると、やがて麓との物資をやりとりしていた??索道施設を見て、蛾ヶ岳から延びる尾根上の708m峰西鞍部に出ました。

ここは鐵道省の日本山岳案内では「岩谷峠」とされている所で、鞍部の東側には馬頭さま。そして南側には広々とした段々畑?の跡が広がっていて、東の岩壁には山ノ神。その下を横沢(日本山岳案内ではユワヤ沢)が流れていて、みるからに集落があったようにも思えるのですが、実際はどうだったのでしょう?

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(峠直下の広がりが少しはわかるでしょうか?)

そんな不思議な広がりに後ろ髪ひかれつつ、朽ちた橋を横目で見つつ横沢を渡ると、その先には放置された耕耘機があり、この辺りはどうやら1980年代前半まで?は畑として使われていたようですね。そおいや山ノ神も祠は昭和34年につくられたようで、この手のものとしてはかなり新しいものでしたし。

そして次の沢を渡って道に上がる所が少々危なっかしかったものの、なんとか這い上がって先を行くと

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(岩谷峠から先も道は基本的に明瞭)

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(右が708m峰、真ん中の凹が岩谷峠)

道はじきにトラバースからつづら折れの登りに変わって、すると道が幾分不明瞭になるのはしょうがないですね。そんな登りをこなして尾根上に上がると再び広い道に変わって、そんな道を追いつつゆるゆる上がって行きます。

しかし踏跡・道筋をハナから信用しないバリエーション癖のせいで(笑)直登直降に慣れきっている自分でも、こういう古い峠みち道はゆったりと、無理なく登れる感じがなんとも快感。本当にうまく道がつけられている印象です。そうそうこの道って、かつては下九一色村に属していた下部側の折門・八坂と下九の中心地である高萩を結ぶメインルートだったのでしょうか??

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(荒れている箇所も もちろんあり)

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(雑木林の許、道は丁寧につけられている)

そんな雑木の尾根道もしばらく行くと、東の植林帯に入ってトラバース。それを抜けると、道は再びつづら折れに変わって、周囲もなく見覚えのあるような雰囲気。そろそろ南稜も近そうです。

するとじきにアンバ峠への道を分け、稜線が近づく頃、あやふや気味な地蔵峠への分岐を見おとさずに左折すると、すぐ先にはもう大栂の立つ地蔵峠が見えていました。

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(地蔵峠の大栂と六角柱の六地蔵)

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(八坂<はっさか>に降り立ちました)

地藏峠に着いたらまずは六地蔵に挨拶。そしてここから蛾ヶ岳からの登山道と合流して八坂へ下る道は歩いたことがなかったので、その道を辿って八坂へ降りたのですが、なぜか南風が寒いこと寒いこと。南風というより南ア颪とか??

折八林道に降り立っても風はまだ冷たいし天気は元々良くないし、これでは天空採園の方へ寄ってもランチどころではないので、そのまま林道を西へ行き八坂峠へ登り返すことに。あー。

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(八坂峠)

八坂峠に着いても、片方が植林でどうも落ち着ける感じではないので、東の釈迦ヶ岳方面へ折八林道が横切る所まで登ると、それなりの場所が見つかってようやくランチとなりましたが、ここも寒ーい。一応7℃もあるのに。

そんな訳で一時間近く休憩したものの、これはのんびりしたと言うより、寒さで動きがいちいちのろくなったからでしょう(笑)。

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(八坂峠みち・下り出しから道形は明瞭)

あまりの寒さに東の釈迦ヶ岳へ寄る気もなく、休憩を終えたらそのまま八坂峠に戻って、北へ延びている峠みちを下りはじめます。

のっけは皆伐後放置された雑木中木林の中、道筋は一応明瞭だけど、さすがに枝木が邪魔する箇所もあって少々歩きづらいですね。

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(八坂沢に沿うようになると、より明瞭になるが倒木も多い)

そんな中を下って行くと、やがて広い扇状地状に変わってこの辺りが道筋の不明瞭なところ。でも適当に下ればおそらく道は見つかると思います(笑)。

その扇状地状を過ぎると、次第に八坂沢の右岸を行くようになり、道も明瞭に。ただし今度は倒木が煩いかも。

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(ヨゴレネコノメ)

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(何か曰くありげな大岩だ)

この辺りからお花もでてきて、お馴染みのダンコウバイ、アブラチャン、フサザクラ、ネコヤナギ。そして足下にはようやくのねこのめさんなヨゴレネコノメ。ヤマエンゴサクあたり。

あと道中は枝分かれした異形のケヤキが目立ちます。そして↑↑の曰くありげな大岩を見ると、まもなく道は左岸に渡ってふた下り。そして再び徒涉して右岸に戻ると、道は沢から離れて植林の中を行くようになり、じきに芦川や対岸の県道が見えてきます。

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(最初の徒涉点)

そして芦川に近づいたところで地形図通りに橋を渡ろうとしたら、なんとその橋は水力発電所の施設(取水口)用で立入禁止。ここは東の向島の畑を延々行って、橋を渡って県道に出る、というのが正解のようです。

その橋を渡って県道に出ると、そこは向島入口のバス停。釈迦ヶ岳へ寄らなかった時点で時間が余りまくりだったので、八坂峠からの下りはゆっくりゆっくり歩いたつもりだったんですけど、この時点でまだ15時前。

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(向島に出ました)

予定ではここから上九一色の梯に出て、そこからバスに乗って甲府へ出るつもりも、バスの時間まで二時間以上あるので、結局長躯芦川駅へ戻ることに。

芦川まではちょっと長いからどうかな?と少々躊躇はしたものの、いざ歩き出してみると、前の記事の「芦川さんぽ」で載せたとおり、見所も多くて楽しい道のりでした。でも今度は明るいウチに上九の方へも歩いてみたいし、なにより三帳からの二本の破線路・峠みちが俄然気になってきました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.03.30 (Sat)   曇
芦川駅 07:15- 畑熊入口 08:00- 高萩(向村)08:40- 岩谷峠(708m峰西鞍部)09:35/09:45- 地蔵峠 11:00- 八坂 11:35- 八坂峠 11:55/13:00- 最初の徒涉点 14:20- 二度目の徒涉点 14:30- 向島入口 14:50- 三帳 15:10- 高萩 15:40- 畑熊入口 16:20- 芦川駅 16:55
 

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【御坂・天子・富士 2013】」カテゴリの記事

コメント

yamaさん、

たしかに八坂峠みちの上部はこれから藪っぽくなるかも知れないですね。

でもこの辺りの道は破線路であれば昔はかなり歩かれていたので、道筋自体は判別できると思っています。こちらは冬や今の時期ばかりで緑の覆う時期の様子も見てみたいので、今年は一度そんな時期に歩いてみようと思っています、

投稿: komado | 2013.04.06 23:01

AKIOさん、

やはり尾根の道はそのまま蛾ヶ岳からの尾根へ上がる道だったのですね!岩谷峠へ回るより早いはずだし何より道が安定しますからね。

ボクも次は蛾ヶ岳から峠への尾根を歩きたいですね。それに708m峰には何か祠でもありそうな気がしているので、そちらにも寄りたいと思っております。

投稿: komado | 2013.04.06 22:58

こんばんわ。毎度楽しみにしてます。
前回の蛾ヶ岳南西尾根も今回の八坂峠から芦川への下りも歩いてみたいと思うコースでした。
尾根筋や北側の植林がどーもね。たぶん6月位までじゃないと下草で踏み跡も不明瞭となってしまうかな。でもでもホントに気持ち安らぐとっておきの山域ですよね。連休中にも挑戦したいです。ご案内ありがとうございます。とはいえ帰りのバス便どーしょう。


投稿: yama | 2013.04.05 22:48

Komadoさん、こんばんは。

小生も1年少し前に同じ階段から登りました。やはり沢沿いの道の分岐でどちらにしようかと考えましたが、地形図の破線で蛾ヶ岳へ行くつもりだったので尾根道をたどると822点の少し東で稜線にでました。岩谷峠もまた訪れてみたいと思います。山の雰囲気は違いますが、二万五千図「市川大門」は「武蔵日原」同様いろいろなコース取りで楽しめる地図ですね。

投稿: AKIO | 2013.04.04 20:23

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