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2013.03.31

芽吹く山肌・芦川さんぽ

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(芦川駅 07:17)

ここへ来てぐつづいた天気が続いて菜種梅雨でしょうか??昨日のお山はお花見のつもりだったんですけど、天気が宜しくなく、笹子峠を越えた甲府盆地の方なら少しは天気がマシかと、先週に引き続いての芦川南稜。

でもこちらでも曇り主体で寒い一日でしたけど、この日は芦川沿いで芽吹きが始まってなかなか良い感じです。なので山歩き本編の前にぐぐたす企画のつもりだった芦川さんぽ。写真が多くなってしまったのでこちらで記事にしてみました。

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(川浦交叉点を過ぎると山間に入ります 07:30)

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(光勝寺 07:43)

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(畑熊入口 08:00)

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(大岩の上にある馬頭さま 08:08)

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(ヤマブキが方々で咲き始めていた)

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(ここはやまぶき街道だったのか! 08:18)

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(千波の滝を望む 08:20)

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(芦川を挟んで左・中山、右・垈<ぬた> 08:25)

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(新田 08:36)

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(高萩<向村> 08:40)

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(地蔵峠の取付に到着 08:45)
 
・・・・・☆・・・・・☆
 
と本来はここまでのハズで、下山後は上九一色側の梯(かけはし)へ出てからバスで甲府に戻る予定も、上が寒くて麓の向島に降りた時点で15時前。バスの時間まで二時間以上あるので長躯芦川駅まで戻ることにしました。

しかしこの辺りから歩くなんて悪夢の天皇誕生日以来。上九一色からのバスって日祭日は休みなんですけど、数年前の天皇誕生日が土曜で、祭日であることに気づかず勘違いしたまま上九に降りてしまい、当然祭日なのでバスはお休み(笑)。半泣き状態で真っ暗な中を芦川駅まで14km歩いたのでした。あれはほんとうに凹んだなー。

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(左手が向島 14:51)

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(観音城 14:55)

「芦川の清流を前にしてそそり立つ絶壁が観音城である。昔から芦川沿いの市川往還は旅人も通るが、土地の人々にとっては生活路で木炭、材木、薪、塩、魚等の生活物資を馬の背や背負子などで運んでいた。この附近は特に悪路で馬の事故も多く難所として恐れられていたところである。

名称の起こりは伝説によると徳右衛門という村人が先祖のお告げにより馬頭観世音をまつって往来の安全を祈ったことから、観音城と呼ぶようになったといわれる。馬頭観世音はその後、水害で流されたが村人に発見され、下芦川の雲洞寺の門前に安置されている。」

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(三帳<さんちょう>外れのお稲荷さま 15:08)

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(三帳 15:12)

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(馬頭さまと双体道祖神が二体づつ)

改めて歩いてみると道中、馬頭さまをほんとうによく見かけました。芦川沿いの道が険路だった名残なのでしょうか??

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(古宿を過ぎた辺り 15:22)

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(対岸の岩尾根・照葉樹が目立つ 15:35)

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(高萩に戻りました 15:39)
 

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2013.03.26

久しぶりに南西尾根から蛾ヶ岳へ登る

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(蛾ヶ岳南西尾根1125m峰の南にこんな所があったとは!)

しかし何遍も言ってるような気がするけど(笑)一度歩いただけでは見落としている所ってたくさんありますね。↑↑この展望地もその一つ。

ということで今回(03/23)は久しぶりに御坂の西端。9年ぶりに南西尾根を登路にとって蛾ヶ岳(ひるがたけ)を訪れました。

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(南アを望める大山集落)

9年前(記事は→ こちら)は尾根末端から蛭坂峠を通って蛾ヶ岳まで上がったのですが、それは行程が長くなってしまうので今回は甲斐岩間駅からタクシーで山上集落である大山(¥2960)に出てからのスタート。

その大山も以前、下部(今は身延町ですけど・・・)の山上集落を繋いで歩いた時(記事は→ こちら)以来5年ぶりの再訪。まだ住人さんがいらっしゃったことにホッとしつつ、雲一つ無い快晴とあって、集落からは正面に南ア、振り返ると富士を拝めるのはなんと素晴らしい所でしょう。

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(この仙元さま??とも久しぶりに対面)

尾根上の道祖神に挨拶したらそのまま尾根伝いに登っていき、870m圏のピークに上がると、富士に向かって置かれている「/ ̄\ 仙元大菩薩」と彫られた古い石碑とも再会。

ここまでは何となく覚えていたのですが、前に歩いたのが9年も前でここから蛾ヶ岳の間がほとんど記憶になく、だからこそ今の自分だとこの南西尾根がどう見えるのか、それが少し楽しみで、ちょっとわくわくしながら先を行きます。

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(926m過ぎ辺り・雑木林が素敵です)

尾根上は素敵な雑木林が続いて楽しい道のりだったものの、お花が案外で見かけたのはダンコウバイのみ。開花も予想より遅い上に、いると思っていたアブラチャンとマンサクを見つけることができなかったのは少々淋しかったかも。

あと道中、綺麗に立ち枯れた黒木がぼちぼち目に入ったんですけど、最初はモミ?と思っていたら、なんとネズでした。まだ生きているのも元気がなく、その様子はアカマツと同じ感じ。(本当に!)でもこちらは松食い虫ではないんですよね??

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(1023m峰への登りだったと思う)

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(枯れてはいたがアカマツの大木)

そして926m峰の尾根と合流すると時折露岩を交えるのも記憶になく、あぁこんな感じだったのか!と自分で驚く始末(笑)。

登につれ、雑木林の中でアカマツが徐々に増えてくると、立派な大木を見かけるようになりますが、どれも枯れているのはもうしょうがない。それでも↑↑この木はやはり目立ちますね。

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(1125m峰南の展望地より・奥に富士、龍ヶ岳~雨ヶ岳~毛無山)

そしてこの↑↑展望地は1125m峰の登りしな、右手に高い崖で切れた枝尾根が目に入って、コレは気になる!寄ってみよう!!と1125m峰に上がったところで南の尾根を5分ほど下ると、もくろみ通りに出たのでした。

ということで場所は最高だし、頃合いも良かったので今回はここでランチ。ここは数名が座ればいっぱいの小さいスペースでしたけど、周囲の木が人為的に切られているところを見ると、山仕事の人達の休場?にもなっているよう??ですね。

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(露岩混じりの痩尾根も多い)

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(西肩峠の六地蔵)

休憩を終えて、10分ほどの登り返しで1125m峰に戻れば、あとは目の前に聳える蛾ヶ岳を目指すだけ。

少々急な登りを40分ほどこなすと西肩峠に飛び出します。というか登山道の通る西肩峠から蛾ヶ岳の尾根は実は南西尾根の延長なんですね。今まで歩いて来た南西尾根の方は峠の道標だと、当然道がない表示になってますけど。

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(蛾ヶ岳より)

峠の六地蔵に挨拶して、最後の登りをこなすとようやく蛾ヶ岳に到着。この頃になると曇っていたし、13時を過ぎていたこともあって先客は二名のみと閑散としていました。

そんな山頂で少し休んだら下山開始・・・なのですが、今回は諸般の事情により、これより先のコースの説明はすべて省略。一部を除いて写真のみになってしまうことをお許しください。<(_ _)> <(_ _)>

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(下って)

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(下って~)

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(なんとヤドリギが落ちていた!)

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(ヤドリギのお花は雌花でした)

ヤドリギはよく見かけるけど、高い樹上で寄生しているので、間近で見るのは今回が初めてのこと。これはかなり興奮しましたし、ラッキーでした♪

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(ダンコウバイ)

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(このケヤキは見事)

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(そろそろフィナーレ)
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.03.23 (Sat)   晴 後 曇
大山 08:05- 1023m峰 10:15- 1125m峰 11:00/12:20- 西肩峠 13:00- 蛾ヶ岳 13:10/13:30・・・・・
 

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2013.03.19

春の花探り・阿夫利山と甚之函山を繋いで

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(井戸沢ノ頭直下・雑木の緩斜面)

さて3月に入って急に暖かくなったせいか、ここへ来て春のお花が一気に咲き出した感じですね。そうなると恋しくなるのが道志前衛や前道志辺りの低い山山。そろそろいい具合だろうと久しぶりにそちらの方へ。

今回は富岡入口から井戸沢経由で阿夫利山に上がり、北尾根を下降。キャンプ場に降りたら林道を歩いて小和田に出て、それから三本杉山・甚之函山、そして矢平山まで登り返して、北西尾根を下降、梁川駅に出るコースを組んで歩いてきました。

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(井戸沢の山ノ神)

いつ乗っても比較的余裕のある無生野行きのバスも、暖かくなったせいか想像よりもハイカーがいました。でも車内は相変わらずシブいメンツでちょっとホッとしますね(笑)。

でも富岡入口で降りたのは幸いにも私一人。バスを降りたらさっそく井戸沢の林道をてくてく。こちらのルートは整備されたルートになってはいるものの、バス停から林道終点までの間にあったのは私製の道標二つのみ。まぁハイカーが少ないからさして問題ないんでしょうけど(笑)、整備するならキッチリやって欲しいものですね。阿夫利山自体はいい山なのですから。

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(アブラチャン)

そんな訳で30分ほどで林道終点に着いたらここから山道に入ります。植林の中、終点から10分ほど歩くと明らかに目を惹く巨岩が聳えていたので、あれが山ノ神かなーと思ったらやっぱりそうでした。

そんな山ノ神に挨拶してから先を行くと、意外にあっさりツメのような地形にかわって周囲が雑木林に変わると、今年お初のアブラチャンにキブシ。もう結構花が開いていて、そんな目立たない花花が茶色一色の樹間をほんのりほんのり黄色に染める様子は控えめでこれも春らしい。

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(阿夫利山)

ジグザグに上がって尾根上に出るとそこはもう井戸沢ノ頭の直下。しかしこの辺りの雑木の斜面はなんとも良いですね。既に見頃になっていたダンコウバイに目をやりつつ、落ち葉をふみつつ分けつつゆるゆる歩く幸せ。

しかもこの辺りの特に安寺沢側がほぼ雑木の斜面なのも素晴らしい。山肌に張り付く裸木たちを見ていると、この辺りの枝尾根の一本一本を丁寧に歩きたくなりますね。

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(ダンコウバイはすでに見頃)

そんな風にのんびり歩いても井戸沢ノ頭から15分ほどで阿夫利山の山頂に着いてしまいました。沢ルートは早い!予想よりかなり早く着いたのでメロンパンでも食べつつのんびり休憩して、それから西隣の710m圏峰へ向かいました。

一山越えてすぐに辿り着くこの710m圏峰が北尾根の分岐になっているのですが、藤井本では「高見山」。なんか懐かしい名前だな(笑)。それはともかくこの辺りの名称、今回の所は松浦本に準じてみました。

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(阿夫利山北尾根のひとコマ)

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(次ぎに登る三本杉山・甚ノ函山を望む)

ピークは少々暗い植林なのですぐに引き返して北尾根の下降に移ると、のっけは急な露岩の痩尾根。少々気を遣います。それをこなすと尾根も緩んで歩きやすくなりますが、同時に植林が絡んでくるのはもうしょうがないですね。

それでもちょっとした伐採跡からは次ぎに登る甚ノ函山の方もよく見えて、いい偵察になったし、

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(ツノハシバミ)

ツノハシバミの花があっさりと見つかったのも個人的にはちょっとタイムリーだったので、地味な花なんですけど、これも嬉しかった。

その伐採跡を過ぎるとまもなく緑と太陽の丘キャンブ場の林道に出て、下降の方はここで打ち切り。林道を下って小和田へ向かいます。

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(三本杉山への登りしな)

キャンプ場から10分ちょいで小和田に出たら県道を西へ少し行くと、取付のある鷲尾沢橋に出ます。鹿除けの扉を開けて中に入ると、送電線巡視路と思しきしっかりした道が尾根上へ延びていました。

巡視路は尾根の左側を捲き気味に延びていて、道を追っていくと435m峰は捲いて、送電塔の手前でようやく尾根上に出る段取り。前後して尾根から左右に分かれる巡視路の行方が気になるところだけど、今日の所はガマンして尾根を直登します。

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(阿夫利山と北尾根を振り返る)

送電塔を過ぎると急登が続いてしんどいどころでしたが、それが緩むと尾根が痩せ、やがて南側が開けた灌木帯に変わって尾根上がいっきに明るくなります。おかげでアテのなかったランチ場も見つかってホッとしました。しかし先ほど歩いた阿夫利山を眺めながらランチをとることになろうとはねぇ。これはこれでなかなかオツなモノですけど。

ただそんな楽しい局面もそう長くは続かず、じきに植林帯に入ると、あとはアップダウンを繰り返しながら淡々と登るだけ。三本杉山も甚之函山もそんな植林下の暗い山頂だったのは何となく予想はできたものの少々ガックリ。なので通り過ぎる感じで一気に矢平山まで上がってしまいました。

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(矢平山)

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(矢平山北西尾根・全編雑木の好ましい尾根)

登り着いた矢平山は西側が雑木の快い山頂なのに、この辺りから南風がやたらと吹いてきて、ジッと休める感じなかったのがちょっと残念でした。なので少し水分をとったらもう下山です。

北西尾根を歩くのは初訪の折り以来丸7年ぶりのこと。全編雑木の尾根は変わりなく、いつ歩いても楽しいし、尾根が短いが故に急な箇所があるのも歩きの良いアクセント。

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(509m峰)

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(ハナネコノメも咲き始めた)

しかしゴールが駅だと時間を気にしないで歩けるからいいですね。おかげで前は気がつかなかった北西尾根の美味しそうな所を寄り道でき、いろいろ収穫もありました。

そして帰りの塩瀬沢ではお目当てのユリワサビにハナネコノメも咲き始めていて、マンサク以外の想定したお花にみんな逢えたことに感謝しつつ、ホクホク気分で梁川駅へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.03.17 (Sun)   (ほぼ)快晴
上野原駅 08:28→ 富岡入口 08:55- 林道終点 09:25- 井戸沢ノ頭 10:00- 阿夫利山 10:15/10:30- 663m峰 11:05- キャンプ場 11:25- 鷲尾沢橋 11:45-(途中休憩50分)- 三本杉山 13:50- 甚之函山 14:15- 矢平山 14:35/14:45- 509m峰 15:15- 二俣 15:30- いちのせ橋 15:55- 梁川駅 16:25
 

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2013.03.12

菰釣山~大栂~椿丸を通しで歩く

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(大栂南東尾根上部の緩斜面)

登山道がほとんどない世附(世附川流域)の山でそこそこ歩かれている所というと、城ヶ尾峠&二本杉峠越えな さかせ古道(道志歩道)、と山伏峠から西丸・東丸、そして菰釣山の南尾根ともいえる大栂・椿丸辺りがまず浮かぶと思います。

そんな世附の山山に通っている丹沢初心者の私でも、実は菰釣山から浅瀬までは通しで歩いたことがなく、というか浅瀬自体を訪れた事がなかったりします。なので今回(03/09)は電車バス利用で世附のベーシックなコースを、ちょっと寄り道を交えつつ歩いてきました。

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(西沢林道・改修と相成りました)

古傷のこともあって相模湖から道志へ乗り継ぐバスに乗るのも一年以上ぶり。月夜野までは真冬でも結構なハイカーがいた印象でしたけど今回は意外にさっぱり。花粉のせいなのか??トータルで10人もいなかったと思います。

そんな訳で下善の木まで乗っていたのは当然私一人。バスを降りたらさっそくサガセ西沢経由で菰釣山へ向かいましたが、一昨年の台風の影響で道が荒れていた西沢林道はなんと改修済み!おかげでゲートを過ぎて、登山道の入口までは足取りも軽快でした。

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(菰釣山山頂・北側のブナが折れていた)

ハナはずるずるだけど(笑)天気も良いし、これは良い感じだーなんて思っていたのもつかの間。暖かい気候が続いたせいでしょう、菰釣山までの登山道は残雪が溶けて氷化しており、滑り止めを持参していない悪い子にキツーいお仕置き。結局登山口から菰釣山まで一時間以上もかかってしまいました。

ようやく着いた菰釣山もおおよそ一年ぶり。来ない間に山頂北側のブナの大木がボッキリ折れていたのは結構ショッキングな光景でした。ここまで来るのに時間がかかったので、一息ついただけでさっそく南の尾根に入って大栂へ向かいます。

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(大栂への道すがら・Part1)

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(大栂への道すがら・Part2)

薄くはなってきているものの、まだ葉の茂っているスズタケ帯に分け入ると、さっそくひっついてきましたよダニーくん(笑)。気温が高いからまぁ元気でしたけど、数は意外に少なく、折を見てチェックしてもダニがついていないことの方が多いぐらい。

大栂までの道のりはやはりブナが素敵です。大木も多いし。ただこちらもシキリ尾根と同様にまだ数は少ないながらも、ブナハバチによると思われる立ち枯れがありますね。偶然にも訪れる度にカメラに収めていたブナの大木も一本残念ながらやられていました。(そちらの写真はぐぐたすで・・・こちら

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(大栂より菰釣山を望む)

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(南東尾根のY字の大木・ハリギリでしたー・汗)

大栂までは北斜面に僅かに雪が残っていましたが、人のトレースがないところを見ると、雪の多い時期はさすがに歩かれていない?ようですね。30分ほどで大栂に着いたらここで南ではなく、南東尾根の方へちょっと寄り道。

そんな南東尾根に寄り道したのは直下にある↑↑このY字の大木を確認するため。前にイタヤカエデと書きましたが、実はハリギリでした(笑)。いや、昨年の大晦日に檜洞丸からヤタ尾根を下ったときに途中でハリギリの大木を見かけ、その時にもしや・・・とハッと気がついて、それからこの木をどうしても確認したくなっていたのでした。<(_ _)>

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(椿丸への道すがら)

でもトップの写真にもした南東尾根の上部はスズタケがすっかり消滅しちゃったけど、素敵なところですね。そんな一角で軽くランチをとったら南尾根との分岐点まで戻って、一路椿丸へ向かいます。

でもでもかなり久しぶりだったここから織戸峠までの間が個人的にはハイライト。植林もあるけど、残された自然林が素晴らしい。あとこの高度になると常緑樹の緑が目につくようになるのですが、それはモミと照葉樹であるアカガシだったんですね。

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(左のモミ大木はは5m弱ありそう)

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(アカガシの大木・この木はどう育ってきたのだろうか・・・)

5m弱のモミの大木は記憶にありましたけど、↑↑のアカガシは今回初めて気がつきました。どんな状況におかれるとこんな幹になるのか?いろいろ苦労されたのでしょうかね。不思議です。

個人的には常緑樹よりも新緑・紅葉の楽しめる落葉広葉樹の方が圧倒的に好みなんですけど、寒い時期でもその緑で和ませてくれる常緑樹も悪くないものだと、世附へ通うようになってそう思うようになりました。

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(織戸峠)

そんな事を思いつつ下りきった鞍部が織戸峠。雪は全くなく、こちらもほぼ一年ぶりでしょうか。まだ先があるので一息ついてから椿丸へ向け、登り返しのはじまり。

織戸峠からは植林の割合も増えてきますけど、それでもこちらもの残された自然林が見事で、そんな木々を探りながら愛でながら歩いていきます。

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(椿丸より大栂、菰釣山を望む)

そして尾根の左側が展望の良い伐採跡に変わると、椿丸はもう目前。お昼回ったぐらいなので誰かいるかと思ったら、こちらも人の気配はありません。ここは北面が皆伐されたおかげで展望が素晴らしいですね。今歩いてきた山・尾根を振り返ることもできるし、お隣の本権現(世附権現山)の立派さに見入るのもいいでしょう。

でもでもここら先は植林が続いて、あとは淡々と下るだけなのがちょっと惜しいけど、バスの事もあるので先を行きます。

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(椿丸からはしばらく植林が続くが・・・)

椿丸から尾根が南へ左折する838m峰西隣のピークまでは私自身以前歩いたことのあるところで、そこから先がようやく未踏の領域。相変わらず植林は続きますけど、この辺りでも下り一辺倒じゃなくて、アップダウンが激しくまだまだ稜線歩きといった趣なんですね。

登り返しが急で、道中ずっとトラバースの誘惑に駆られていた795m峰西隣のピークにあがると、ここで植林から雑木林に変わってくれたのは意外でしたけどやっぱり嬉しいですね。明るくなるだけで山の印象が変わりますから。

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(780m峰・梢越しに椿丸、大栂、菰釣山を望める)

その795m峰西隣ピークからはなぜか明瞭な径路も現れ、あとはそのまま浅瀬へのつもりも、いちおう780m峰には寄っておきました。この辺りも雑木の広がる素敵な所。なんだ、椿丸もこう歩いてみるとなかなか楽しいじゃないですか!

それにここからでもまだ菰釣山が望めて、あー今日はあそこからここまで歩いて来たんだなぁ、としみじみ思えるのもまたよし。休憩を終えたらあとは浅瀬へ駆け下るだけ

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(浅瀬への下りも雑木林が続く)

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(ミツマタの開花もはじまった)

と思っていたら途中で見かけたミツマタの開花が一部で始まっていて、花はまだ先だと思い込んでいたのでこれはラッキーでした。ミツマタはジンチョウゲ科だから香りもいいですし。

そんな思いがけないお花との出逢いに気をよくしたら、浅瀬へまでもうひと下り。降り立った林道はかなり改修が進んでいる印象ですけど、実際はどうなのでしょうかね。とにかく世附川の川の広さと明るさが印象的で、この辺りだけ見ていると二年半前の台風による豪雨被害がウソのようにも思えてきます。

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(浅瀬はこんな感じなのか)

それでも道を東へ歩き出すと、やはりそこかしこに豪雨の爪痕が目につきます。かの湯山商店だって跡地のみ。もっと早くこの辺りも歩いておけば良かった、と後悔してもしょうがないことはわかっているんですけど。

そして浅瀬入口までの道中は今年初となるダンコウバイにハンノキ。そして開きかけなフサザクラなど、早春のお花とポカポカの陽気と相まった春のはじまりを感じさせる道のりでした。
  
・・・・・☆
 
◆ 2013.03.09 (Sat)   快晴
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:45/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 下善の木 08:35- サガセ西沢ゲート 09:20- 菰釣山 10:30/10:35- 大栂 11:15-(途中休憩40分)- 織戸峠 12:45- 椿丸 13:10/13:15- 780m峰 14:05/14:15- 浅瀬橋 14:50- 浅瀬入口BS 15:40
 

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2013.03.06

なんたる失態・・・

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(OFFICE PAGEVAN  PV-001  ¥2940)

気がついたのは先週の木曜のこと。慌てて購入しましたー(汗)。

しかし、まさか4ヶ月前に出ていたとはなぁ・・・あの頃は古傷かかえてリハビリ中だったので、余裕がなかったと云えばなかったかも知れないけど、あまりの衝撃にひっさびさに凹みましたよ、本当はめでたいことなんですけど。なにせこちとら20年以上も「早くアルバム出さんかいボケカス」と叫びつづけてきたわけですから(笑)リリース4ヶ月後に気がつくなんてカッコ悪すぎます。

ということで一年ぶりにマイナーな音楽のお話。待ちに待った原マスミさんの新しいアルバムとあっては、こちらで触れないわけにはいきません。まぁここで原マスミと云っても知っているのはほんの数名と思われますけど(笑)、よしもとばななの本のイラストの人とかストレイシープのポーの声の人といえば、ピンと来る人がちょっとは増えるでしょうか?ね??

そんな24年ぶりとなった新しいアルバム「人間の秘密」は、かなり長い期間が空いたこともあって詞・曲・歌・演奏と練りに練られたというか完成度が高いのはあたりまえでしょうか。でも近年原さんのライブに行っていない私でも、それこそ前作「夜の幸」以前の頃よりも歌が曲が開放的になってきた、なにげに明るくなってきた印象は持っていて、それはいつの間やら「夜の詩人」と云われなくなったこととか、人物の絵に目が入るようになった(以前は閉じた目の人物しか描いていなかった)こととリンクしていたんだな、とアホな私は今回のアルバムを聴いてようやく気がついたのでした。。。

前にも言いましたけど原さんの歌ってかなり個性が強いのですが、毒っぽいのからロマンティックなものまで、年月を経たせいか今回のアルバムではその個性がいい具合に丸くなり、気合い入りまくりながらも馴染みやすいバンドサウンドと相まって、原さんの作品の中でも一番聴きやすい取っつきやすいアルバムになっていると思います。興味の湧いた方はぜひぜひ。

それに今までの事を考えると、今回のアルバムがラストになる可能性がかなり高いので(笑)、万が一にも次のアルバムが出たらもうけもの。とにかくリリースしてくれて感謝感激雨霰。本当にありがとうございました。
 

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