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2013.01.30

本社ヶ丸の北斜面でちょこっと雪遊び

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(奥野沢川900m圏二俣左俣<山迫リ沢?>左岸尾根上部にて)

ようやく降りましたね、雪が!でも先週は諸事情によりお山は泣く泣くお休みと、かなり出遅れてしまいましたが、今週のお山は日曜日(01/27)。今回はドカ雪後用の尾根としてとっておいていた、本社ヶ丸北尾根西隣の奥野沢川900m圏二俣左俣左岸尾根を登路にとって、久しぶりに本社ヶ丸を訪れました。

去年笹一へお酒だけ買いに行ったものの、笹子周辺の山となるとおおよそ一年ぶりでしょうか。東山梨変電所までの道のりはさすがに除雪はバッチリ。笹子ダムはとうとう完成してるし、リニア関連の施設も着々と建設中でずいぶんと変わりましたね。

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(左は枯れているが6m級のクリの老木)

一時間ほどで変電所に着いたら、ここから先は雪道。少し行った所から分かれる林道に入ると、こちらも轍があったのには助かりました。おかげで楽に歩けて、林道が目的の左俣左岸尾根を絡んだところから尾根に取り付きました。

のっけは植林と灌木煩い二次林に分けられた中を行きますが、やはり雪があるとスムーズ藪を避けられません。そんな様子にちょっとイヤらしいなぁ・・・と思い始めた頃、片側は枯れていたものの6mほどのクリの大木のお出ましにようやくやる気が出てきます(笑)。

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(雪は意外に少ない・0~50cm、平均20~30cmほど)

それでももちろん雪はあるものの積雪は平均で20~30cmほどと意外に少ない感じ。中腹辺りの日当たりの良い所では地肌が出ている箇所もあって、そこは楽に歩かせてもらいました。

尾根は時折良い感じの雑木林を交えますが、基本は植林か伐採後放置された灌木の煩い二次林が大半。でもコレは昔からの偵察でおおよそわかっていた事で、ここはずるずる滑りながら淡々と登るしかありません。

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(こんな岩屋らしきのもあった・左俣左岸尾根上部)

登につれ徐々に雪が深くなり、サラサラになってくると尾根上に大岩がぼちぼち現れるようになって、ここからがこの尾根のハイライトでした。

まずは岩屋らしき大岩を右に見て捲き気味になおも行くと、また右にチョックストン?を見て、その先から尾根上に復帰すると

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(左俣左岸尾根上部の岩頭より・南アはクッキリ、八ツには雲が)

足場は少々宜しくないですが、↑↑こんな展望を楽しめる岩頭に出ます。天気はもちろん最高。聖から甲斐駒まで南アがくっきり見えるのが良いですね。南ア見るなら本社の山頂よりもいいかも。

でも八ツには雲がかかっていて残念でしたけど、正月と比べると日差しはかなり明るくなっているし、これから暖かくもなるので、こんなクリアな展望を楽しめるのもそろそろお終いに近いですね。

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(露岩帯は灌木の藪がうるさく、行く手を阻む)

あとはそのまま露岩の尾根を行く形になりますが、今度はツツジなどの灌木が煩く、これまた歩きづらい道のり。積雪もあって思い通りに進めませんが、もう目の前には稜線が見えているので、徐々に徐々に登るだけ。

そしてようやく稜線に飛び出したら、もうお昼を過ぎていました。ラッセルには苦労しなかった印象でしたけど、やっぱり3時間はかかってましたね。当然お腹も減ってるのでそのまま本社ヶ丸の山頂へ向かいます。

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(本社ヶ丸山頂)

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(改めて見ると御巣鷹山の枝尾根ってどれも急だわ・・・汗)

しかし本社ヶ丸って駅から歩けて展望もいい山なのに、雪が降ると人がガタ減りしますね。山頂までに一人すれ違って、山頂ではパーティさんと入れ違いで、それだけ。メインの登山道が北斜面のせいでしょうか。

まぁおかげで狭い山頂でものんびりできるから良いんですけどね(笑)。ただ晴れてるのは良いんだけど、日差しが強くてボーッとしていると頬があっちっち。サングラスは持参してたけど、日焼け止めは完全に忘れていました。

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(本社ヶ丸より東の稜線はトレースなし。でもこんな所はごく一部)

そんな状況なので必要以上に長居もできず、落ち着いた所で腰を上げて稜線をなおも東へ行きます。

が、なんと山頂より東はトレースなし。これは嬉しいのですが、北尾根を下るつもりの身としては、バリエーションの方にトレースをつけてしまうことに少々罪悪感を感じてしまうのです。

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(ブナ美し、本社ヶ丸東峰)

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(本社ヶ丸北尾根・上部は積雪30cmほど)

いつ訪れてもブナの素敵な東峰に着いたら、ここから北尾根に。一旦下り出せば、周囲の木々を愛でる間もなくすいすい降りられます。

雪は少し締まって良い感じですけど、積雪はこちらも意外に少なく、平均すれば30cm程でしょうか。それでも真っさらな雪面にずぶずぶトレースをつけながら下るのは本当に楽しい!

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(北尾根中部は地肌の出ている箇所もあった)

それでも一気に下るのではなく、寄り道したり、わざとコケたり、ゴロゴロ転がったり(笑)遊びながら下っても、変電所までは一時間足らず。もうちょっと尾根のリーチがあればもっともっと楽しかっただろうに・・・と思いつつも、気分は上々で笹子駅へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.01.27 (Sun)   快晴
笹子駅 08:00- 東山梨変電所 09:00- 稜線に上がる 12:15- 本社ヶ丸 12:40/13:20- 1245m峰 14:00- 東山梨変電所 14:40/14:30- 笹子駅 15:20
 

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2013.01.16

早戸川より榛ノ木丸、姫次を8の字周回

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(カサギ沢右岸尾根1384m峰附近)

いやぁ早戸川って本間橋の丹沢観光センターが潰れてから林道が通れなくなっていたのに、いつの間にやら使えるうようになっていたんですね!ということで先の土曜は(01/12)は「花のひかり」を始めてからは今回がお初な、おおよそ9年ぶりとなる早戸川界隈で、訪れた事のなかった榛ノ木丸・姫次あたり。

まずは大杉沢右岸尾根を登って榛ノ木丸に上がり、榛ノ木丸西鞍部の先のピークから南へ派生している尾根を下ってカサギ沢に降り、カサギ沢とカヤノ沢の出合に出たら、カヤノ沢右岸尾根の枝尾根~主尾根を登り返して姫次へ。そして姫次からはカサギ沢右岸尾根を下ってカサギ沢に降りたら、行きがけと同じルートで榛ノ木丸へ登り返し、伝道沢右岸尾根の径路を下って伝道へ降り、本間橋に戻るという8の字ルートを組んで歩いてきました。

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(大杉沢右岸尾根・979m峰までは急登が続く)

やはり9年ぶりとなると記憶も曖昧になってますね。本間橋までの道のりがとにかくさっぱりで、でも歩き出してから間もなく着く魚止橋の辺りはそれなりに覚えていて、大杉沢右岸尾根の取り付きもイメージ通り。でも出だしの急な箇所にロープがフィックスされていたのには驚きました。確か近年トレランさんとかありましたっけね?

そんな登りも植林下の広尾根に変わると気は遣わなくなりますけど、急な事に変わりはありません。でも植林は意外に早く抜けて、雑木林に変わってくれたので意外に悪くないかも。あと何度か尾根を横切る径路がありましたけど、あれは植林の作業道?気にはなりましたが、調査はできないでしょう(笑)。

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(大杉沢右岸尾根1292m峰西鞍部辺り)

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(この登りをこなせば榛ノ木丸です)

そんな登りも979m峰を過ぎると多少緩んで歩きやすくなります。そして1100mを過ぎた辺りから一旦自然林っぽくなるとやっぱり出てきましたシロヤシオ。でもそれもつかの間で再び二次林に変わって1292m峰に登り着きます。

1292m峰から榛ノ木丸までは展望の良いところもあったけど、伐採後放置されて荒れた二次林の中を行く感じ。榛ノ木丸も手前はそれなりにいい雰囲気でしたけど、山頂自体はモミの許、少々暗い山頂でした。

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(カサギ沢出合・手前カサギ沢、奥カヤノ沢の流れ)

でも今回はある意味榛ノ木丸からが本番。まずは西の鞍部先のピークから南へ派生する尾根(カヤノ沢1090m圏二俣中間尾根)を下ったのですが、西鞍部の辺りは展望が良いのはいいんですけど、地形図とは違って実際は痩せ尾根だったことに面食らいました。どこか忘れましたけど丹沢では過去に一度同じ経験したことがあったなぁ。。。(たぶん世附)

それでも尾根の分かれ方などは地形図通りで、その南へ派生する尾根を捉えて1230m圏の鞍部に降りると目論見通り、鞍部の右手のすぐ下にはもうカサギ沢が見えていました。

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(カヤノ沢右岸尾根・・・のまだ枝尾根を登っているところ)

なので鞍部からカサギ沢に降り、気温が高くてイマイチながらも氷の造形を撮りながらゆるく下るとすぐにカヤノ沢との出合に到着。この辺りも意外に人くさいですね。ただ植林のしかたがかなり雑に見えるのはなんででしょう??(笑)

そんな出合で少し休憩したら左岸側の斜面に取り付きカヤノ沢右岸尾根(の枝尾根)へ上がります。

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(榛ノ木丸とカサギ沢へ下った枝尾根を振り返る)

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(ここまで来るとカヤノ沢右岸尾根主尾根と合流間近だ)

しんどい思いをして枝尾根上に上がると、そこはアセビの煩い二次林で、しばらくはアセビの枝を分けながら行く感じ。スズと違って木なので強行に突破できないのが少々もどかしいですね。

それでも↑↑のようなブナの美しいところもあって、雰囲気は決して悪くはありません。

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(カヤノ沢右岸尾根・開けた箇所がいくつかあった)

やっとこカヤノ沢右岸尾根の主尾根と合流して、これで楽に歩けるのかな?と思っていたら、こちらも同じく荒れた二次林下の、アセビなどの木の枝が煩い歩きが続いて、これには正直ちょっとガッカリだったかも。

でも丹沢らしく、ちょっとした崩落地からは↑↑こんな展望も楽しめて、それが救いでした。

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(全編荒れた二次林なのでアセビが煩い箇所も多い)

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(姫次・・・おおよそ3年ぶり)

そんな登りをこなしているとやがて右手から下りに採る予定のカサギ沢右岸尾根を合流。その合流点からゆるく登るともうそこは見覚えのある姫次でした。この尾根歩くとあそこから姫次に出るんですね!

姫次はさすがに蛭ヶ岳へのルート上にあるせいか、多くはないものの行き交う人が絶えません。おかげで休憩中にある方よりいろいろいいお話を聞く事ができて、それが大収穫。いつかは丹沢の小屋にも泊まらなければいけないなぁ。

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(カサギ沢右岸尾根・上部は荒れた二次林の緩斜面)

行きがけに思いの外時間がかかったので、休憩もそこそこに下山開始。来た道を戻って、先ほどの分岐点から直進するように下るのがカサギ沢右岸尾根。

当初はカラマツやモミのが林立する少々暗い雰囲気でしたけど、立派なブナのいる1390m圏からは荒れた二次林ながらも明るくなり、歩きやすくもなって、ここからが今回のハイライトでした。

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(こんなヒメシャラの林もあった)

本当に広くてゆるい尾根上が荒れた二次林なのはもうしょうがないというか、これはこれで妙に魅力的。立派なブナも点在してますけど、そのどれもがなぜか背が低く、枝をあまた延ばしているのは理由があるのでしょうか?単純にに手入れが入っていないから?とか??

そんな広い尾根上をゆるゆる彷徨うように歩いていると、これまた丹沢らしくヒメシャラの多い箇所があったのも印象的。緑覆う時期はどんな感じになるのでしょうね。イマイチイメージが湧きづらいですけど(笑)。

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(再びカサギ沢に降り立ち)

そんなスッキリした広尾根もじきに痩せて、登りのカヤノ沢右岸尾根のようにアセビが煩い箇所も出てきましたけど、総じてあちらの尾根よりは歩きやすかったのは助かったかも。そして下りは出合ではなく、末端附近で主尾根から一本北の枝尾根を降りてカサギ沢に着地しました。

そしてそこからカサギ沢をちょっと下ると、目論見どおり左手にはもう榛ノ木丸から降りた枝尾根の鞍部が見えていて、その鞍部に這い上がったら、あとは来た尾根?を登り返して榛ノ木丸へ戻ります。

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(伝道沢右岸尾根・伝道へ抜ける明瞭な径路が通っていた)

榛ノ木丸に戻ったらなおも来た尾根戻りではなく、伝道沢右岸尾根を降りてみました。こちらは植林の中、作業道らしき明瞭な径路が通っているんですね。そうとわかればあとはお気楽モード。途中では円山木沢の大滝が見えたりして、そんな事に喜びながら、伝道へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.01.12 (Sat)   晴 一時 曇
本間橋 07:00- 取付 07:25- 979m峰 08:35- 榛ノ木丸 09:50/10:00- カサギ沢出合 10:45- 1380m峰 11:40- 姫次 12:25/13:15- 1384m峰 13:35- カサギ沢 14:10- 榛ノ木丸 14:45- 伝道 15:50- 本間橋 16:15
 

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2013.01.11

巳ノ戸尾根と入奥沢の巡視路を歩き直してみる

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(巳ノ戸尾根突端の岩頭より小川谷方面)

さて、年初の山始めは源蔵小屋谷の大滝の調査で丹沢になってしまいましたが、当初は奥多摩の予定だったんです。

そんな訳で日曜(01/06)は天気も良かったので予定していた奥多摩方面へ干支の山シリーズ。巳ノ戸尾根・鷹ノ巣尾根を11年ぶりに登りに採って鷹ノ巣山に上がり、下りは9年ぶりとなる入奥沢の水源林巡視路経由で峰谷に降りるコース。今の自分の目から今回のルートがどう見えるのか、ちょっと楽しみでした。

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(巳ノ戸尾根中腹辺りか)

今回はコース的な事も考えて8時半のバスと、ボクにしては遅めのスタート。さすがに寒い日が続いているせいかハイカーも程よく少なくなって、個人的にはこれぐらいの人出の方がいろいろ楽だったりします(笑)。

まずは稲村岩尾根の登山道をしばらく歩いてから巳ノ戸尾根に取り付きます。ひと登りで巳ノ戸の集落跡を過ぎ、そのまま踏み跡と辿るのも良いのですが、久しぶりに歩き直すわけですし、今回は初訪の時と同様に尾根突端の岩頭に寄ってみました(トップの写真)。ここから見る小川谷の渓の深さに改めと驚きつつ、たまご蒸しパンを食べて、再び腰を上げると尾根歩きはここからが本番。

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(この露岩帯を越えると八丁山は近い)

八丁山(宮内本ではカッコ付けで「巳ノ戸山」の表記もあるのです)までは時折植林が絡むものの、基本的には雑木林が続いて快適に歩けます。ただもうこの時点で曇りだしたのは想定外でちょっと寒いですよお。正直曇るのはもうちょっとあとにして欲しかった。。。

そんな雑木の広尾根歩きから、やがて現れた露岩帯を越えると八丁山で、まだT.yuiさんの山名標が残っていたことに驚きました。そんな訳でアセビに覆われた山頂も変化はなく、ほぼ素通りな感じで南へ下ります。

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(八丁山南鞍部の、この撓みがたまらない)

八丁山の山頂は今ひとつかもしれないけど、ひと下りして降り立つ南鞍部の撓みの広がりは今回訪れてみてもやっぱり素敵な所でした。西の巳ノ戸谷側の自然林も良いし、東の巳ノ戸沢側の広大な船窪地形もゆるゆる彷徨えて楽しい。

でも個人的には主尾根の↑↑この撓みのカーブがなんともそそられます。いつ見てもホントにいい曲線!

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(雲取・芋ノ木・天祖山)

八丁山から先は鷹ノ巣尾根になるのでしょうかね。南鞍部から登り返すとツガ混じりな露岩の痩せ尾根を行くようになります。そおいや途中、木が枯れて?周囲の開けた箇所があったのですが記憶にないわ(笑)。まぁ忘れているだけなら問題ないんですけど。。。

ここにもyui氏の山名標がかろうじて残っていたお伊勢山を越えると、ひと下りで鞘口ノクビレに降り立ちます。

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(お伊勢山・yui氏の山名標健在でした)

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(鷹ノ巣尾根上部のひとコマ)

周囲のスズタケが枯れて久しい鞘口ノクビレからはヒルメシクイノタワへ向けての急登のはじまり。それでも距離は知れてますし、スズタケが枯れてからは尾根の自然林を愛でる余裕があります。

ということで林相的にはここがこの日一番のハイライト。ブナはもちろん良いけれど、沢のツメに林立するシオジを気軽に見られるのが、実はこの尾根の一番良いところではないのかなと思ったりもしました。ただ北向きで逆光になってしまい、いい写真が撮れなかったのが辛いところ。こういう時は目に焼きつけましょう!ですね。

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(鷹ノ巣山山頂・高曇り)

30分ほどの登りでヒルメシクイノタワに飛びだせば、あとは鷹ノ巣山を目指すだけ。なのですが、人通りの多い北斜面の道ゆえに氷化しまくりで(当たり前なんですけど)、滑り止めを持ってなかった自分にとってはここから鷹ノ巣山までの道のりがこの日の一番のスリリングな箇所でした(笑)。

そんな難所をなんとかこなして鷹ノ巣山の山頂に飛び出すと、あれれ高曇りで展望が良好じゃないですか!曇ってきた時点で展望は諦めていたのでこれは素直に嬉しかったです。

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(山頂より東方面・大岳、御前山)

真冬のお昼過ぎという事もあって山頂は人ももまばらだったので、今回は山頂でランチ。周囲の山山をボーっと眺めているときに気がついたんですけど、そおいや去年は鷹ノ巣に寄ってなかったんですよね。

少々寒かったですけど、おかげでのんびりできて良かったです。ただ昼寝するには寒いのでその分早めに腰を上げて下山開始。まずは榧ノ木尾根方面へ向かいます。

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(入奥沢の巡視路・ヌスット坂の下りしな)

石尾根と別れて榧ノ木山をひと下りすると出てくる分岐。「奥」の道標が切り取られてもう10年以上経ったのかなぁ。ここが入奥沢の巡視路の分岐で、左折してさっそく入ります。

ミズナラやブナの木々が美しい自然林の中をトラバるように下っていき、それがジグザグの下りに変わった辺りが宮内本で云う「ヌスット坂」なのでしょうか。スズタケは枯れてしまってますけど、頭上の木々は良い感じ。楽しいですね。

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(ミズナラだけどこの曲り方はシオジのようだ)

そんなヌスット坂も右手にツガの大木を見るとお終いで、ここからは再びトラバース道に変わり、すると道が徐々に細くなっていきます。

最初の沢である、ヒヤマゴ沢を横切る箇所で道は分断されていましたけど、ここは平坦気味に先を見ると向かい側に石垣が見えるので道を見失うことはおそらくないでしょう。

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(入奥沢・ワサビ田累累)

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(振り返った対岸の左岸斜面がなんとも素敵だ)

ヒヤマゴ沢を越えると道はより細くなり歩きづらくなりますが、足許を探りつつザックザックと落ち葉を分けながら歩けるのがなんとも快感。特に入奥沢へ降りるところは落ち葉に埋もれた急斜面にか細い道が通っていて、この感じが個人的にはたまらなく好きなところです。

そして周囲はみんな広葉樹林なので、遠目から見るとひとつひとつの枝尾根つの山肌が、これまたなんとも柔らかでしばし見入ってしまいました。でもこの感じもうまく撮れなかったな-。

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(こんな道がまだまだ続きます)

入奥沢を越えるとじきに植林帯に入り、そろそろお終いの様相。左下手に林道が見えても林道に降りずに、なおも山道を追ったのですが、それも突然に現れた崩落地でお終い。

やっぱり林道が見えたらさっさと林道に下った方が正解ですね・・・ってふと過去の記録を読んでみたら9年前もまったく同じような行動をしていたみたいです(笑)。

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(奥の集落)

林道に出たら、いつ通りがかってもいいトコロだなぁ、住んでみたいなぁ・・・と思ってしまう、奥の集落と通り抜けて峰谷へ向かったのでした。
 
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◆ 2013.01.06 (Sun)   晴 後 曇
奥多摩駅 08:35→ 東日原 09:05- 岩頭 09:55/10:05- 八丁山(巳ノ戸山) 11:00- お伊勢山 11:45- 鞘口ノクビレ 11:55- ヒルメシクイノタワ 12:25- 鷹ノ巣山 12:50/13:35- 巡視路分岐 14:00- 入奥沢 14:35/14:40- 奥 15:20- 峰谷 15:55
 

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2013.01.07

滝見を兼ねてまたまた檜洞丸へ

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(源蔵小屋谷枝沢<890m圏二俣右俣>の25m大滝 上部)

やっぱり確認しに行ってしまいましたー(汗)。
だってもういつ雪降ってもおかしくないし、公共交通機関ハイカーの身では一度雪が降ったら春まで神ノ川に入れなくなっちゃいますから。

ということで2013の山始めは大晦日の山納めに続いて連荘となる神ノ川からの檜洞丸。今回は前に歩いた源蔵小屋谷 彦右エ門谷中間尾根東隣の「源蔵小屋谷890m圏二俣右俣右岸尾根」という沢名不明のせいでたらと長い仮称になるので仮に「源蔵小屋谷左岸尾根」としておく(笑)尾根を登路に採り、檜洞丸~小笄(ここうげ)を主稜を歩いて東沢右岸尾根たる小笄南西尾根を辿って西沢出合へ下るコースを歩いてきました。

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(源蔵小屋谷枝沢出合<890m圏二俣>)

この日は単独なので神ノ川へは上野原駅からもちろんタクシー(¥9440)。7時過ぎなのに車が結構停まっていて、運ちゃんも驚く中そそくさと歩き出します。県道~広河原から彦右衛門谷を遡って源蔵小屋谷出合まではボクの足で実働65分ほどでしょうか。

目的の沢の出合である890m圏二俣は源蔵小屋谷を少し上がるとすぐに出るのですが、この日の気温は-7℃といい冷え具合となっているせいか氷の造形がぼちぼちできていて、めぼしいのが目に入るといちいち撮っていく感じになってしまい(笑)結構時間がかかってしまいました。(そちらの方はぐぐたすに載せてます → こちら

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(25m滝の落ち口・高度感出てるかな-?)

890m圏二俣に着いてまず驚いたのが、本谷より枝沢である二俣右俣の方が水量が多いと言うこと(1:2)。右俣の方はすでに連瀑になっており、これが上の滝の落ち口まで続いているのかなぁ、と思いつつ目の前の源蔵小屋谷左岸尾根に取り付きました。が、尾根末端は切り立った大岩でそのバンドを伝って尾根上に上がらなければならず、ここは丸腰さんでは危険ですのでそれなりの準備が必要かと思います。

ということでなんとか尾根上に上がれば一安心。とはいえその先も露岩の急登が続いて気が抜けません。でも右手にはかの右俣が時折望めて様子が少しわかるのですが、あー途中がガレで埋もれてますね。そしてその上にトップの写真の落差おおよそ25m位の大滝がある、といった状況だと思われます。ガレさえなけなければ滝上までの連瀑と言っても差し支えない?んじゃないかなぁと思いますけど、物好きの沢ヤさんが遡行してくれると嬉しいかも(笑)。少なくとも源蔵小屋本谷より妙味はあるはずですから。

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(890m圏二俣右俣・大滝より上は平凡な流れ)

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(源蔵小屋谷左岸尾根・中部までは露岩混じりの痩尾根が続く)

そして尾根をなおも上がると大滝を撮れるポイントはあるし、落ち口にも寄れちゃったりもして、もう至れり尽くせり(笑)。ちなみに大滝より上の右俣は平凡な流れが続きそう、かも。しかしそれにしてもただの尾根歩きなのに滝見ができるって、なんて贅沢な尾根なんでしょう。

滝見が終われば、後はひたすらに尾根を登るだけ。落ち口分岐から上も露岩混じりの痩せた急な尾根が続いて、趣という点ではイマイチかな、なんて思っていたのですが、

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(この日のおおもの2号は4mほどのブナ)

尾根が大きく右へ曲がる1240m圏辺りから自然林に変わると雰囲気が一変。かなりの老木ながら4m級の大ブナが見つかって喜んでいたら、今度はこれまた4m級の大ブナがあっさり見つかって、もう笑うしかありません。

特に↑↑のおおもの2号さんは4mストレートの上に、実は3m近い二本の枝が刺又状に分かれたかなり立派なもので、ほんとはその姿がわかる写真にしたかったんですけど、ウデの差がこういうところで出ちゃいますね。残念。

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(中間尾根合流点直下は広々として素敵な一角でした)

そして中間尾根との合流点直下は今までの痩尾根から尾根と枝沢のツメが合わさった広大な斜面に変わった素敵な所で、ここが左岸尾根の一番のハイライトでもありました。

結局滝見など寄り道が激しかったせいか、この時点ですでに11時(笑)。上まで行っても人が多そうなので、この斜面でランチをとらせてもらいました。風ないし、日当たり良いし、静かだし、まさに至福のひととき。幸せですね-。

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(源蔵小屋谷 彦右エ門谷中間尾根に上がりました)

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(1521m峰直下)

のんびりランチを終えたら、中間尾根に上がり一路檜洞丸へ。4日前に歩いたところでも晴れていると雰囲気が違います。というか北尾根なので曇っていた方が却って明るく感じたかも。

地面も程よく凍っていたおかげか?休憩後歩き出してから30分ほどで檜洞丸に着いてしまいました。というかやはり大晦日の歩きが初めてと言う事もあって寄り道しまくっていたせいなんでしょうね。

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(檜洞丸より・この日は富士に南アに見え見え)

檜洞の山頂は意外や二人だけと閑散としていました。もうランチもとっていたので山頂の山ノ神に初詣の挨拶をしたら、そのまま西側の開けているベンチへ向かいます。

この日は丹沢の高所でもピーカンに晴れていたので霧氷こそなかったものの、その代わりに良好な展望が待っていました。南アは甲斐駒から聖までクッキリでしたけど、山始めにはやっぱり富士が欲しい。こう見ると丹沢は富士が近いなと改めて思いますね。

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(小笄への下りしな)

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(真ん中に延びているのが小笄南西尾根)

そんな展望を心ゆくまで楽しんだら下山開始。今回はバスの都合で西丹沢の方へ降りなければいけないので、当初は石棚沢の右岸尾根辺りでも降りようかと思っていたんですけど、実際そちらの方を見るとテシロノ頭への登り返しがなんともキツそう。

なのでそれに怯えて(笑)ここでもう一つの候補であった小笄南西尾根に変更してしまいました。そんな訳で4日前と同様に主稜線を西に今回は小笄へ向かいます。

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(尾根が急すぎてこわいよう♪)

ピークと言うよりは尾根の肩に近い感じの小笄に着いたら、すぐに登山道と離れて南西尾根の下降に移ると、のっけは地形図通りの急降下。なかなかエグいですねぇ。最初の露岩帯は左へ慎重に捲きましたけど、正直正解かどうかはわかりません。

それ以降も梯子下りのようなエグい急降下は続いて、下りの苦手なボクにはちょっとしんどい局面ですけど、それでもこれを登るのも安全だけどイヤだなぁ(笑)。でもこの区間のことを考えるとこの尾根に下りは宜しくなく(といういかバリエーションである限り、いきなり下りは宜しくなく、悪い子なのですけど)、登り推奨でしょうね。

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(1280m圏のピークに上がればあとは和みの尾根)

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(1125m峰附近)

そんな下りも最低鞍部を前にしておしまい。一時的に現れたスズタケも大したことはなく、1280m圏のピークに上がると、お次はこの尾根のハイライトとも言える素敵な広尾根が待ってます。

しかしここは良いですね~、ゆるゆる歩くには最適の尾根。もちろん下生えの皆無さなど実際には宜しくないところもあるのでしょうけど、藪のないこういう広尾根は歩いていて単純に和んでしまいます。緑が覆う時期はどう見えるのか、ちょっと楽しみというが気になりますね。

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(広尾根が終わると柵の右側を行くようになる)

1125m峰から南に折れ、しばらく下って広尾根が終わる頃、尾根の左手が植林になってそろそろ終盤かな、とも思ったんですけど、東沢林道に降りて855m峰を越えると、再び雑木の好ましい尾根に変わったのには驚きました。

そんな様子に気分を良くしつつ下って行くと、じきにゴーラ沢からの登山道と合流。あとはそのまま下って自然教室を目指したのでした。

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(南西尾根下部の雑木林もなかなか素敵です)

しかし今回は神ノ川側の収穫もさることながら、バリエーションは初めてとなる東沢側の意外な植林の少なさが大収穫。こちら側も悪くないですね。大晦日の山納めが会心以上の山行きだったのに、今回の山始めもそれに近い会心の山行きになったのは日頃の行いが良かったのか?なんなのか??

とにかく素晴らしい山始めになったことに感謝感謝!今年一年こんな風に歩けたらいいなぁ、と思いつつ帰路につきました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2013.01.04 (Fri)   快晴
日陰沢橋 07:35- 広河原 08:20/08:30- 源蔵小屋谷出合 08:50/09:00- 源蔵小屋谷枝沢出合(890m圏二俣)09:10/09:20-(途中休憩45分)- 中間尾根合流 12:00- 檜洞丸 12:25- 小笄 13:15- 1125m峰 14:05/14:25- 東沢林道 14:50- 西丹沢自然教室 15:25
 

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2013.01.02

冬の花咲く檜洞丸・神ノ川からひとめぐり

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(冬の花咲く稜線・大笄直下にて)
 
 
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
 
 
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先週末は(と言う云い方も今回ばかりは何だかしっくり来ないのが不思議)天気がイマイチ宜しくなく、何度か山行きができると踏んでいたのに結果としては大晦日(12/31)だけ。と言う事でこの日が山納めともなりました。

そんな今年の歩き納めは久しぶりに神ノ川からの檜洞丸。広河原に出てから1521m峰北東尾根たる源蔵小屋谷と彦右エ門谷の中間尾根を登路にとって矢駄尾根を下る周回コースを組んで歩いてきました。

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(源蔵小屋谷出合)

しかし神ノ川から歩き出すのは何年ぶりでしょうか。暮れも押し迫っているというのに気温が異常に高いし(なんと5℃!)、早朝にもかかわらず車がぼちぼち来ていたことに驚きつつさっそくスタートします。広河原までの県道は改修が入ったせいか、土砂も避けられていて意外に歩きやすく、広河原へは1時間程で到着。

少し奥の堰堤脇で休んだら、お次は彦右衛門谷を遡って源蔵小屋谷の出合へ向かったのですが、出合までは堰堤が延々と続くので最初は高捲こうとしたものの、降りる予定の枝尾根の末端の様子がわからないので(実際は高捲き可)、やめて沢沿いに歩いてみると、堰堤は左岸側に鎖なり手がかりがあったりして簡単に越えられたのには助かりました。

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(ほんの短い枝沢の、尾根直下の源頭なのにこの水量!)

そんな訳で小一時間程かかって源蔵小屋谷の出合に着いたら、ここでようやく目の前の中間尾根に取り付きます。まずは伐採後放置された荒れた二次林下の急登が続いて、気温が高いこともあってのっけから大汗。

しばらく登ると大岩が出てきたので(そのまま行くことも可)ここで左の枝尾根へトラバース。雨後のせいなのか?短い枝沢にしては異様に水量の多い源頭部の様子に驚き、思わず手を合わせて(笑)、そこから枝尾根に這い上がるとなんと今度は・・・

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(見た目トータル50mどころでは済まないこの滝、ちょっとスゴいんですけど・・・)

対岸の↑↑源蔵小屋谷枝沢の立派が滝が目に入ったんですけど、当初は落ち口あたりだけでもなかなかの大滝だなー、と思いつつ周囲をよく見てみると・・・どうやらこれって上から下まで滝のよう!しかも落ち口辺りだってまだ傾斜がついてるのでその上もありそうですし、ヘタするとトータルで三桁近い??ようにも見えたかなりの大滝で、あまりの意外な光景に呆然とするやら興奮するやら。

この滝は見た目高さの規模がかなりあるので、丹沢通には当然知れている滝なのだろう、と帰宅後「源蔵小屋谷」でググってみても、なんとこの滝に触れているサイトは皆無。困りましたー。あの・・・お願いですから詳細をご存じの方がいらっしゃったらご教示頂けるとほんとうに嬉しいです <(_ _)> <(_ _)>

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(彦右エ門谷 源蔵小屋谷中間尾根・中部までは二次林が続く)

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(蛭ヶ岳方面・正面のミカゲ沢ノ頭北西尾根が懐かしい)

ということでのっけから想像を遙かに超える出逢いにニヤニヤしながら先を行くと、ここからは想像通りの荒れた二次林下の登りが続くようになって、ようやく歩きに集中できるようになります(笑)。

途中の開けた箇所からは↑↑蛭こそ隠れているものの、二本に分かれるミカゲ沢ノ頭北西尾根や急な地蔵尾根の姿が懐かしく、また歩きの良いアクセントでもありました。

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(さすがのシロヤシオ)

そして振り返るとやっぱりあちらは晴れていた石尾根方面がクリアに見える頃、おおよそ1100m過ぎぐらいでしょうか?目論見通りお約束のシロヤシオが出てきます。

しかし同じシロでも奥多摩辺りとは大木の規模・数が違います。安倍奥ほどではないにしても立派な大木がポンポン目に入るのはさすが檜洞丸周辺と言えるでのしょうね。

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(1200mを越えた辺りから自然林に変わってきた)

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(丹沢の核心部で5m級の大ミズナラとは!)

そしてなおも登っていくとようやく丹沢らしいブナの自然林に変わって、あとはこのまま上までそんな木々を愛でつつ行くのかなぁ・・・と思っていると

今度はちょっと目を惹くおおものがいたので近寄ってみると、なんとそれは幹周り5mほどの大ミズナラ。いや5m級の大ミズナラならぼちぼちいることは確かなんですけど、でも丹沢の核心部では見かけないミズナラの、しかもそれも「おおもの」。これには驚いたと言うより、驚愕したと言う方が正しいでしょう。

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(雪が残っていたのは1521m峰直下ぐらい)

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(檜洞丸を前にしてようやく晴れてきた)

想定外の収穫の多さにほくほくしながら登っていくと、主稜線近くでようやく雪が現れました。そんな薄い雪を踏み踏み行くとまもなく登山道と合流。あとはほど近い檜洞丸へ上がるだけです。

しかも嬉しい事にここでようやく晴れてきて、ガスが切れた所からは霧氷が現れ思わず歓声。0℃ほどでの暖かさでも霧氷ってできるんですね!とはいえ予想よりもかなり時間がかかってしまい、お腹が減っていたのでまずは山頂で腹ごしらえ。

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(檜洞丸直下より御正体山・大室山方面)

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(気温が高めなのになんと霧氷が!)

さすがに暮れも押し迫ると檜洞の山頂は人こそぼちぼち来るものの、思いの外少ないという印象。8年前に訪れた時はツツジの最盛期でしたからその時の印象が強かったんでしょうね。

おかげで晴れた上に暖かかったのでゆっくりできたし、しかも行く先の大笄(おおこうげ)方面にも霧氷ができていて「今から行くからまだ溶けるなよ~」と心の中で念じていました(笑)。

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(冬咲きのシロヤシオ)

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(逆光も素敵です)

さて、檜洞から犬越路の間は18年ぶりなのでほぼ覚えていなくて、まるで初めてのような新鮮な感じで歩けたのがとにかく嬉しい。その上晴れて、霧氷まで楽しめたのですから文句のつけようもありません。

あと↓↓のブナやシナノキの大木が林立するこの緩斜面も印象的。人の多い檜洞山頂を避けてここでのんびりするのも悪くないですね。

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(このブナは見事)

そして大笄を前にした鞍部が矢駄尾根の分岐。ここにはテーブルベンチがあったので寝っ転がって上を見上げると、青い空に白い花をつけた木々が目に入って、しばしボーッとしてしまいます。

しかも晴れて気温が高いせいか寝っ転がってもぽっかぽか。こんなに快適に霧氷を楽しめたのはラッキーというか至福のひとときでした。

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(熊笹ノ峰からの下りしなより)

そんなテーブルを占領したひとときも後からハイカーがやって来たところでおしまい。あとは矢駄尾根を下って神ノ川へ向かったのでした。

しかしこの日は堰堤越えに(笑)滝に巨樹に自然林に、雪に霧氷に盛りだくさんだったまさに贅沢な一日。素晴らしい山納めとなったことにほんとうに感謝です。一昨年の山歩きのない山納め(笑)の影響か?去年はいろいろあって山へなかなか行けなかったので、今年は何事もなく普通に歩ける一年になると良いな~。
 
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◆ 2012.12.31 (Mon)   曇 後 晴
日陰沢橋 07:00- 広河原 07:50/08:05- 源蔵小屋谷出合 08:55/09:05- 1521m峰 11:50- 檜洞丸 12:05/13:00- 大笄 14:05/14:20- 県道突っ切る 15:20- 日陰沢橋 16:00
 

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