2012.12.27

滝入ノ峰を一山として歩く

B121227a
(倉沢見通尾根上部のひとコマ)

さて、先のクリスマス連休は私用で忙しく、お山はお休みかもーの予定だったのですが、全休日に充てる予定だった24日の朝の天気があまりに良すぎて、結局足は山の方へ向いていました。

ということでお寝坊用のお山となると、それ用に残しておいてある未踏の尾根の落ち穂拾いになる訳でして、今回はそんな中から倉沢見通尾根を選んでみました。

B121227b
(倉沢のヒノキもずいぶんとご無沙汰してました)

しかしクリスマスのせいなのか、単に寒いせいなのか。行きしなの電車もバスもガラガラだったことに少し驚きつつ、今回は倉沢から11:20のスタート。悪い子ですね。バスを降りたらまずは倉沢のヒノキへ向かいます。

倉沢のヒノキは何年ぶりでしょうか。ヒノキまでの道も結構踏まれているようで、見学者がそこそこいる様子だったのが個人的には意外。久しぶりに大ヒノキと対面したら、今回はそのまま尾根通しに登っていきます(笑)。そう大ヒノキって実は見通尾根上にあるのです。

B121227c
(見通尾根中腹までは露岩も多い)

B121227d
(伐採跡から・笙ノ岩山の姿が見事だ)

尾根下部から中腹に掛けては露岩混じりの急な登りが続きますが、植林は意外に少ないんですね。というかそう思わせたのは中腹の右側に広がる広大な伐採跡のおかげでしょうか。

そんな伐採跡からの周囲の山山の見え方がなかなか新鮮で、まずは笙ノ岩山の巨体がなんと言っても目を惹きます。ヨコスズ尾根は開けた箇所がないから尚更なんでしょうけど、鳥屋戸尾根から見える川苔山のような感じ。過去に自分の登った尾根を確認できるのも楽しいですネ。

B121227e
(尾根上部は意外や素敵な雑木林が続く)

伐採跡を過ぎると雑木林に変わって、トボウ尾根への急な登りが再び始まります。でもこの辺りは急ながらも尾根が広いので、広い尾根をジグザクに登れてこれもなかなか楽しい。

やがて左手からトボウ尾根が合わさると尾根も緩やかなになって、ここから植林帯に入るまでがこの尾根のハイライトでしょうか。でも植林帯に入ると登山道まではそんなに距離がないんですね。それが今回一番驚いたことでした。

B121227f
(ヨコスズ尾根に上がると強風・天祖山は風雪に霧氷でしょうか)

登山道を横切れば、あとは再び急な登りをこなしてヨコスズ尾根上に上がったところが滝入ノ峰。でもヨコスズ尾根に上がった途端、尾根を吹き抜ける風が強くて強くて。。。

これではランチどころではないし、慌ててザックをあさっても帽子とシェルグラブがない!完全に忘れてしまったみたいです(笑)。でも頭はともかく、薄手の手袋しかなかったので手が冷え切って、ザックを開けるのにも手間取るようになってしまってこれで心が折れました(笑)。

B121227g
(ヨコスズ尾根・尾根通しは楽しい♪)

本当はもう一遊びして16時台のバスで帰る予定を組んでいたものの、今から下れば15時前のバスも余裕なので、即下山決定です(笑)。

そうれなればあとは尾根通しに下るしかないのですが、これが寒いながらも楽しい落ち葉道。樹勢の弱さは気になるものの立派な木々も多いし、吹きだまりの落ち葉をラッセルするもの本当に気持ちが良い!たまにしか歩かないけど、ヨコスズの尾根通しの良さを再認識できました。

B121227h
(ヨコスズ尾根・尾根通しは楽しい♪その弐)

いろいろな意味で気合いが足りず、結果として3時間弱の本当にミニハイクになってしまいましたけど、それでも下山後の爽快さは変わらないですね。手がかじかんで動かない以外は(笑)。こんなテイタラクな山歩きでも歩いて良かった。

しかしこの日は帰りもガラガラ。お山の人出も少なかったような気がするのですがメジャーどころはどんな感じだったのかなぁ??
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.12.24 (Mon)   晴 時々 曇
奥多摩駅 11:00→ 倉沢 11:20- 倉沢のヒノキ 11:35- 855m峰 12:05- 登山道横切る 13:05- 滝入ノ峰 13:15- 旧日原小 14:15/14:30- 東日原 14:35
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.12.19

榧ノ木山を一山として歩く

B121219a
(カタサメ沢左岸尾根上部の緩斜面)

さて、14日のナイトハイク続いて先週末は日曜(12/16)も石尾根周辺を歩いてきました。というか日曜は早朝の中央線がお休してたので選択肢が奥多摩しかなかったというのが現実だったりするのですが(汗)。

そんな訳で今回は峰谷行きのバスだったので朝は少し遅め。だったんですけど、中央線のお休みの影響か雲一つない快晴だというのに人出が少ない少ない!笑っちゃいました。峰谷までバスに乗ったのだってボク含めて二人だけでしたから。一昔前の真冬のような感じでしょうか。

B121219b
(カタサメ沢出合)

そんなスカスカ具合に少し気分を良くしつつ(笑)スタートして、まずは前月と同じくカタサメ沢の出合を目指します。

しかしこの日は人出が少なかった事も驚きましたけど、それ以上に驚いたのが暖かさ。てくてく車道を歩いてカタサメ沢ノ出合に着いたら、もう一汗かいてます(笑)。思いっきり冬のカッコをしている身では先が思いやられるなぁ・・・と思いつつ今回は右岸ではなく左岸の尾根に取り付きました。

B121219c
(左岸尾根下部は岩屑混じりの急登が続く)

B121219d
(気がつけば奥の集落を見下ろしている)

左岸尾根は出合附近の様子と全く同じな岩屑混じりの不安定な急登を強いられ、ここですでに大汗。30分ほどせっせと登ってワイヤーロープのかかる尾根の肩に上がるとようやく一息つけます。あーしんど。

でも最初は奥の集落の一部しか見えていなかったのが、同じ高さになり、そして間もなく見下ろすようになるのは、急な登りをこなす醍醐味ですね。

B121219e
(不安定な急登はなおも続いて・・・)

そんな急登がもう一度落ち着いた所がおそらく1120m圏辺りではないでしょうか。日陰なのは残念でしたが、炭焼跡もあってちょっと広々としたところ。

右隣には入奥沢の730m圏二俣中間尾根がもう間近に迫っており、そのまま移れそうだったのでそちらの尾根へ移ってからなおも上を目指しました。

B121219f
(1300m圏でようやく素敵な緩斜面に)

尾根を移っても相変わらず岩屑混じりの急登が続いてちょっとイヤになりかけましたけど、それもさほど長くはつづかず、尾根が緩くなったと思ったら尾根が一気に広がって、ようやくお目当ての緩斜面が現れてホッと一息。

もうノボリ尾根も近いので雰囲気はノボリ尾根と同じ感じですね。サクサクの新鮮な落ち葉をラッセルしながら周囲を彷徨うように歩けるのはなんとも幸せなひととき。少し早めではありましたけど、休憩もこの辺りでとらせてもらいました。

B121219g
(ノボリ尾根との合流点付近)

休憩を終えて再び歩き出しても、このままノボリ尾根と合流するのがなんかもったいなくて、最後は周囲をウロウロしながら惜しむように歩いていたと思います。

そんな訳でようやくノボリ尾根と合流したら、榧ノ木山へはひと登り。

B121219h
(鷹ノ巣山も人が少なそうだ・榧ノ木山付近より)

ここまで上がると日陰名栗や鷹ノ巣の草原が見えるのですが、日陰名栗の方はともかく、鷹ノ巣山もこの日は遠目から見ると人がまばらなようにも見えましたけど、実際どうでしょう??

ランチは下で済ませちゃったし、榧ノ木山の山頂もなんとなく落ち着けるような場所ではないので、山頂は素通りしてもう下山開始。一つ先のピークへ足を延ばしてから次は三本ケヤキノ沢右岸尾根の下降に移ります。

B121219i
(三本ケヤキノ沢右岸尾根・植林と雑木に分けられている)

B121219j
(右岸尾根下部は結構急だ)

三本ケヤキノ沢右岸尾根はピークから植林と雑木林に分けられた尾根で、それが下までずっと続きます。こうなるともちろん左手の雑木側を歩いてしまいますし、左に分かれるなんとも良さげな枝尾根の方に惹かれてしまうのを我慢して主尾根に戻る感じでしょうか(笑)。

そんな下りも1100m峰を過ぎると、岩屑混じりの急降下に変わって、そろそろ水根沢林道も間近。そして左手に水根沢の流れが間近になったところで尾根を外れて左手の植林側へ降りるとすぐ下がもう水根沢林道でした。

B121219k
(右岸尾根末端部はこんな感じ)

B121219l
(水根沢林道、午後なので日陰が多くなってしまう)

水根沢林道も久しぶりでしたけど、東向きの沢なので午後になると日陰が多いのはしょうがないですね。期待していた氷の造形はこの気温の高さでは氷のかけらすら見たらず、沢を通り抜ける風さえ心地よく感じる暖かさ(笑)。

でもでも林道を歩いている道中、こういう沢沿いの高捲き道ってしばらく歩いてなかったことに気がついて、尾根上ばかりでなくこういう道もなかなか良いものだなぁとちょっと良い気分になって、水根のバス停を目指したのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.12.16 (Sun)   快晴
奥多摩駅 07:55→ 峰谷 08:35- カタサメ沢出合 09:15- 1300m圏緩斜面 10:45-(途中休憩40分)- ノボリ尾根と合流 11:50- 榧ノ木山 12:05- 三本ケヤキノ沢 12:50- 水根 13:45
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.14

石尾根へ☆見ナイトハイク

B121214a
(実際は満天の☆空・・・なんですよ。夜空の撮り方知らないのでー 笑)

今年は身体の都合で夏のアルプス行きが潰れたどころか、近場の山でのお泊まりすらなかった・・・ということを最近行った近所のプラネタリウムの、その投影が始まった瞬間に思い出して、それ以降山で満天の星空を見たいなあと言う衝動にかなり駆られてしまいまして・・・(汗)

でもその衝動を晴らす機会が12月にはあるんですね!(笑)ふたご座流星群。いろいろ調べてみると今年は新月なので流星を見るには絶好の条件だそうで、それなら☆見しながら久しぶりにナイトハイクをしゃれこむのもオツかも~、ということで極大となる今日(12/14)、歩いてきました。

B121214b
(鷹ノ巣山避難小屋・・・02:37)

まぁナイトハイクとは言っても、今の状態では昔の夜行日帰りのような事もできず、原センセの頃と比べたらものすごく堕落したもので(笑)、なんと青梅駅から長駆峰谷の奥にタクシーで入るという暴挙を敢行(¥13360・深夜割増)。

でもさすがにこういう日となると天文ファンの方がいらっしゃいました。登山口の辺りでご親切にいろいろレクチャーを受けている間にもさっそく流れ星がふたつみっつ確認できて歓声を上げてしまったのは何を隠そう私です。奥の住民の皆様スミマセンでした。。。

B121214c
(夜景越しに大岳山の姿がわかるでしょうか?)

B121214d
(七ツ石山・・・04:37)

12月の夜なのでかなり寒いことを予想していろいろ準備していたのですが、実際は寒気が抜けたあとのせいかかなり暖かかくて奥で0℃。鷹ノ巣の避難小屋に上がっても-5℃程度と拍子抜け。風もほとんどなく、しばらくジッとしても平気なので星見にはラッキーでした。

鷹ノ巣の避難小屋に着いた時点で二時半を過ぎていたので鷹ノ巣山は割愛して雲取山へ向かうと、星見はここからが本番。ちょっと立ち止まった間にも流星が二つ三つ確認できるし、特に東や南東方面の流星が明るくしかも長いのは何か理由があるのでしょうか?これぐらい流星が明るいと街中のウチからでも確認できたかもしれません。

B121214e
(小雲取山・・・05:56)

B121214f
(雲取山避難小屋が見えてきました)

東に都市部がある奥多摩は高山に比べると空も明るいはずですが、それでも星空自体が見事見事。流星がなくてもその星空を見上げながら歩けるだけでも満足できた事でしょう。

あとこういう時なのでもしかしたら歩いている人がいるかもーと思っていたものの、結局雲取山まで星見をしながらのんびりひとり旅。人出の多い石尾根を静かに歩けるだけでもナイトハイクは悪くないなーと思ってしまいました。

B121214g
(避難小屋より・・・06:16)

B121214h
(同じく・・・06:39)

そんな訳で雲取山の山頂には予定通り日の出前に到着。この時分で-7℃はこの時期としてはかなり暖かいでしょう。だってジッとしてても平気なんだもん♪

近年は重荷も担げないので雲取からの日の出を迎えるのもかなり久しぶりの事。日の出を迎えたあとは山頂に寄って、帰路につきます。

B121214i
(飛龍の奥には聖~北岳)

B121214j
(小雲取山より)

帰路は鴨沢みちを下るだけなので安心しきったか、特にブナ坂から先は眠気がものすごくてフラフラしながら歩いていたと思います(笑)。

それでもそこは雲取山。行き交うハイカーとなるべく会話をするようにしてなんとか眠気をやり過ごしました。

B121214k
(所畑への道も捨てがたいものがあった)

小袖に降り立ったら今回は今年のエアリアで表記のあった諸畑へ下ってみたのですが、多摩川の蛇行を見下ろせることや、急斜面に張り付くように家々が建つ(ほとんど無住のようだけど)風情はなかなか良いものです。思ったよりも距離はありましたけど、こちらへ降りるのも特にハイシーズンは帰りのバスの席を確保できる確率が上がるので良いかもしれませんね。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.12.14 (Fri)   晴 一時 曇
奥 01:05- 鷹ノ巣山避難小屋 02:35- 七ツ石山 04:30/04:45- 雲取山 06:10/07:05- ブナ坂 08:00- 堂所 09:00- 鴨沢西BS 10:10
 

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2012.12.05

御坂尾根から本当に久しぶりな大岳山へ

B121205a
(護摩壇岩の末端部)

しかし先の土曜は曇~雹~風雪~真っ晴とめまぐるしく変わる大荒れの天気だったようで、実際歩くのはしんどいんですけど、それでもこういう日の山行きって本当に面白いんですよねー。なので歩けなかったのがとにかく残念です。

そんな訳で自分のお山は翌日曜(12/02)。天気も良い予報が出ていたので気合いを入れすぎたか?思いっきり寝坊してしまい(笑)目覚めたのは9時ちょうど。さぁさぁこれからどうしよう!と慌てているうちに、お寝坊用の山としてとって置いていた御坂尾根の事がハッと浮かんだのでした。

B121205b
(大岳沢・チドリノキの黄葉で埋まる)

ということで今回は五日市からタクシー張り込んで大岳沢の大岳鍾乳洞に出て(\3950)からのスタート。この時点でもう11時。悪い子過ぎますね(笑)。でもまだ晴れていたし、イロハモミジはこの辺りで丁度良い具合でなんか幸先が良い感じです。

林道も雰囲気が良く、15分ほどで終点に着いたらここから山道歩き。足下に見下ろす大岳沢はチドリノキの黄色い落ち葉が沢床を彩っていてなかなか宜しい感じです。そおいや今年は沢沿いを歩く機会が少なかったせいか、チドリノキの綺麗な黄葉は見られずに終わってしまいました。先月世附のイデン沢へ行けなかったのがかなり痛い。。。

B121205c
(御坂尾根・登りだしから露岩がちらほら)

でもそんな沢歩きもちょっとしかなく、再び左岸に戻ったらそこはもう御坂尾根の末端部。末端部から岩が目立つのはこの辺りらしい感じではありますね。そんな露岩を避けつつ尾根の末端へ回り込むようにして尾根に取り付きました。

まぁ尾根の場所が場所だけにしばらくは植林が続くのだろうな、と思っていたら取り付いた当初こそ植林だったものの、ひと登りすると左・雑木林、右・植林に分けられた中を行くようになったのは意外でした。でも紅葉はこの標高でもほぼ終わっていて、コナラの黄葉が少し残るぐらい。

B121205d
(しばらくは雑木と植林に分けられた中を行く)

B121205e
(966m峰前後から雪が現れる)

尾根はさすがに急な所もありましたけど、基本的には登りやすいですね。そして900mを過ぎた辺りから雪が出てきたのには驚きました。まさか大岳周辺でも残っていたとは!気温が低かったせいもあるのでしょうけど、土曜はそこそこ降ったようですね。

そんな雪の感触を懐かしみながら登っていくと、露岩の痩せ尾根に変わって、ちょっとした岩が尾根上に次々現れるようになります。

B121205f
(護摩壇岩はいちおう直登可でした)

そんな岩を見つつ上下をこなしていくと、まもなく目の前に大きな岩が聳える鞍部に到着。これが宮内本で言われる「護摩壇岩」であることは容易にわかりました。

踏み跡から見ても護摩壇岩は左に捲くのが正解のようですが、それでは面白味に欠けるので、試しに直登してみたら意外に行けますね。ちょっと藪っぽいのはもうしょうがないけど、おかげで歩きの良いアクセントになりました。

B121205g
(大岳小屋<でわないそうです>が間近に!護摩壇岩上のスラブより)

そんな護摩壇岩を越えると、上を通っているハイカーの声が少し聞こえてくるようになって、どうやら縦走路も間近のようです。

ここで最後の登り・・・と思ったら、尾根の左側に周囲の開けたスラブが見えたので試しに寄ってみると、そこはお山の大将お猿さんみたいに↑↑ちょっとした展望を楽しめる所でした。

B121205h
(大岳山山頂・顔ぶれが本当に変わりました)

それからひと登りで縦走路に出たら、後は大岳山へ向かうだけ。そおいや大岳山って「花のひかり」を始めてから初めてでしたね(笑)。おおよそ9年ぶりでしょうか。

でも山頂は13時過ぎにもかかわらず相変わらずの人出でしたけど、9年の間に変わったのはその顔ぶれ。というか人種が変わった(笑)。なんか雑誌の写真から飛び出したような若い子ばかりで、こちとらなんか夢見てるようでしたよ。この何千分の一でもボクのような変態ちっくな山をやるようになってくれるのでしょうかねぇ(笑)。

B121205i
(鋸山への道すがら)

しばらくはそんな山頂の様子を感慨深く眺めたり(笑)、周囲の展望を楽しみつつベンチが空くのを待って、軽くお昼をとったら、さすがにもう下山リミットの時間。

下りはいろいろ考えたんですけど、南側は規模は短そうだし植林が多そう。とはいえ北側は規模はそこそこながらも林道歩きが長い上にかなり寒いし(笑)・・・とどれも帯に短し襷に長し。なのでここは15年近く歩いていない大岳山~クロノ尾山の間を一部でも歩こうと、素直に鋸尾根経由で奥多摩駅へ出る事にしました。

B121205j
(六ッ石山もちょっとご無沙汰してます)

B121205k
(バイカツツジ)

ということでほんとうに久しぶりに歩いたルートは、それでも昔は足繁く通っていただけにほぼ間違いなく覚えていたことに自分自身驚いてしまいましたが、それでもいろいろ覚えた今は場所場所で変わる植生の様子が印象的で、収穫もかなり多かったです。

しかしさすがに人気のある大岳山周辺だなぁと思ったのは15時近くになっているのにまだ登っている軽装の人とか(笑)、一体彼らはどう歩いているのでしょうかねぇ。。。まぁ報道もないようですので(笑)無事ではあると思うんですけど。

B121205l
(愛宕神社の長い階段・下りはイヤらしい)

最後はもちろん愛宕神社にも寄って、あの長い階段も下りました。ここ下る時ってなぜか宝塚の大階段を想像しちゃうんですよね。足場も狭い上にこんな急な所で踊るなんて無理っ!とか(笑)。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.12.02 (Sun)   晴 後 曇
大岳鍾乳洞 11:00- 林道終点 11:15- 966m峰 12:20- 登山道に出る 12:55- 大岳山 13:15/13:45- 鋸山 14:40- 愛宕神社 16:10- 奥多摩駅 16:25
 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2012.11.13

錦繍の日原・小川谷の中流域をゆるゆる繞る

B121113a
(今週もまさに錦繍!タワ尾根下部辺り)

今年は紅葉の時期の週末に好天があるのがほんとうにありがたいですね!ということで先週末(11/10)はやはり日原に入りました。

今回、当初はけっこう大回りの予定だったので久しぶりに一番バスで日原に出たのですが、今や一番でも気をつけないと座れない事態になっています。あの・・・お願いですから昔のように土曜だけでも平日に近いダイヤにしてもらえないでしょうか?(笑)

B121113b
(ただたたうっとり・・・)

B121113c
(大ミズナラへの向かいしな)

そんなヨタはともかく、空にはもう雲一つ無い快晴ですから当然気分が乗らないわけがありません。それに歩き出せばやはりというか鍾乳洞へ向かうのは私一人。一石山神社で参拝したらさっそくタワ尾根に取り付きました。

少々歩きづらい斜面を登りきり一石山に上がると、いきなり盛りとなったコハウチワカエデの歓迎に少々面食らいながらも、その鮮やかさ艶やかさにいきなりペースダウン。とはいえコレは想定の範囲内なので、周囲の紅葉を愛でつつ気の向くままに歩きつつ、ゆるゆる大ミズナラへ向かいます。

B121113d
(人形山を過ぎると徐々に疎になっていき・・・)

B121113e
(金袋山を過ぎるとほぼ終わりに近い)

紅葉はその大ミズナラ~人形山辺りまでが最盛期だったでしょうか。そこから金袋山へ向かうと徐々に葉を落としきった裸木が目立つようになって、そうなると紅葉の方もコハウチワカエデからオオモミジ、メグスリノキに変わります。

しかし今年は紅く色づいたオオモミジが多いですね。それはともかくこの日の紅葉の素晴らしさはこの日のコースタイムに出ていると思います。だって一石山神社から金袋山へ上がるのにまでボクの足で2時間もかかってるんですから!

B121113f
(オオモミジ)

B121113g
(篶坂ノ丸山頂)

とはいえ紅葉もほぼ終わりに近い篶坂ノ丸までは普段より少し遅いぐらいのペースになっていて、篶坂ノ丸に着いたらさてこれからどうしよう。実は紅葉はボクの予想よりも少し進んでいて、当初の予定だった三又まで行くと今はどこか上へ上がらなければいけなくなるので、紅葉の終わったところをわざわざ歩きに行くのもどうも気が向きません。

ならば篶坂から東の材木小屋尾根を小川谷まで降りてから対岸を登り返し、中段歩道を歩けばまだまだ紅葉が楽しめそう。ということでこのコースに決定!さっそく材木小屋尾根を降りてみると、

B121113h
(材木小屋尾根上部のひとコマ)

B121113i
(材木小屋尾根上部のひとコマ・Part2)

およよよよ。下るにつれ紅葉黄葉は見事になり、またまた広い尾根をあっちこっちへうろうろ。紅は想像よりも少なかったですですけどブナやイヌブナ、ミズナラも良い具合。そして大木もぼちぼちあったイタヤカエデの黄葉がこれまた見事見事。

そして材木小屋尾根と言えばなんと言っても植林帯に入る手前の↓↓この撓みが、なんとも「たまらん」のです(笑)。

B121113j
(この撓みがたまらん!)

B121113k
(小川谷林道も紅葉が見頃に・滝上谷橋附近)

植林帯に入ると尾根は小川谷に向けて急降下。少々北向きに変わるので日陰が多かったのが残念でしたが、それでも自然林/二次林帯の紅葉はやっぱり見事でした。

そして下段歩道に出たら歩道を少し上がって犬麦谷出合の吊橋へ。小川谷に降り立った時、久しぶりだったんで「あぁ小川谷だぁ~」って思わず叫んじゃいましたよ(笑)。沢の様子ももちろん良いんですけど、なんと言ってもこの日は小川谷林道の紅葉も素晴らしかった(その光景をうまくカメラに収められなかったのが本当に残念!)。例年と比べるとやっぱり紅が格段に違います。

B121113l
(中段歩道・ハンギョウ尾根の辺りでブナ・ミズナラ黄葉の盛り)

小川谷林道を下ってモノレールの車庫に着いたら、今度はその尾根を登り返して中段歩道に出る段取り。40分ほどで尾根を横切る中段歩道に出ると、こちらもちょうど紅葉が見頃。

中段歩道がハンギョウ主尾根を横切る辺りは中段歩道の中でも特に自然林の美しい所で、ここは普通に歩いていても楽しいのですから、それに紅葉と日差しが加わればもういわずもがなの素晴らしさ。

B121113m
(イタヤカエデもうっすら紅い!)

B121113n
(ハンギョウ尾根上のブナ)

そしてそのピークはやはりブナ・ミズナラの大木が林立するハンギョウ主尾根で、その黄葉はもちろん、点在するコハウチワカエデの尋常じゃないと言いたくなるような、恐ろしく鮮やかな発色は近年見かけた紅葉の中でまさしくNo.1。

時期やら、過去から現在までの天候やら、いろいろなタイミングがピッタリあった神懸かり的な光景に出逢えたのは、日頃の行いが良かったのか??とにかくそんな幸運にただただ感謝するしかない一瞬でした。

B121113o
(メグスリノキ・色づいていたのはまだ↑この木だけ)

そんな幸運に酔いつつ先を行くと、今度はイロハモミジとメグスリノキの紅葉・・・はさすがに早くてタワ尾根では少し高い所でも色づいていたメグスリノキも、ここでマトモに色づいた木は↑↑この木のみ。

タワ尾根の様子からもう少しは色づいているかと期待してたんですけど、さすがに甘かったみたいです。確かに去年見頃だった頃はハンギョウ主尾根西側の林は完全に落葉してましたからね。こちらの見頃はこの週末以降でしょうか。

B121113p
(中段歩道より今さっき歩いたハンギョウ尾根を振り返る)

B121113q
(コミネカエデ)

そんな林を過ぎると道はじきにカロー谷に出て、ここでかろう橋へ降りたい気持ちを抑えつつ、もう一回登り返して東日原へ向かいます。

カロー谷~旧日原小の間も一年ぶりでしたけど、荒れ具合は不思議と去年と変わりないレベル。急な山抜けを下捲く箇所もそのままだし、他に荒れた箇所も多く、とても万人向けとは言えません。

B121113r
(中段歩道・カロー谷から先は去年と同じ程度の荒れ具合)

バスの時間に余裕があったのでこちらでも盛りの紅葉を愛でつつゆるゆる歩き、旧日原小に降り立った所で山歩きはお終い。あとはこの日の紅葉の素晴らしさに半ば呆けつつ着替えをして、東日原のバス停に向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
さてさて、次の週末から一般的な狩猟期に入ります。もうご存じの方も多いでしょうけど奥多摩の辺りは実はとっくに入っていて、カセージンさんのブログを見ると小川谷の辺りも先々週は入っていたようですね。ということでこの日はそう言う意味でもラッキーだったのかな、と。みなさまくれぐれもご注意の程を。
 
・・・・・☆・・・・・☆
 
◆ 2012.11.10 (Sat)   晴
奥多摩駅 06:25→ 東日原 06:55- 一石山神社 07:20- 大ミズナラ 08:35- 金袋山 09:25- 篶坂ノ丸 09:50- 上段歩道 10:30- 下段歩道 11:00- 犬麦谷出合の吊橋 11:10- モノレール車庫 11:40- 中段歩道に上がる 12:20-(途中40分休憩)- カロー谷 13:40- 旧日原小 15:30
 

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2012.11.08

再び錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く

B121108a
(まさに錦繍!日陰名栗峰南尾根中部辺り)

土曜は曇っていたのにあれだけの紅葉を見せられてしまっては好天が約束された日曜はもう歩くしかない。ということで翌日曜(11/04)もなぜか難なく起きられたので(笑)連荘で歩いてきました。

しかしこの日はボクにしては遅めだった割にさほど人出が多くなかったのが印象的。とはいえ峰谷行きのバスは当然満員で、その車中でなるしまさんと久しぶりにお会いできたりして、幸先良いも感じです。

B121108b
(改めて見みると南尾根は植林が多そうに見えるが・・・)

そんな訳でバスを降りたら、いてもたってもいられなくて準備もそこそこにすぐにスタート。まずは日陰名栗峰南尾根の取付を目指して今回は峰谷本谷側の林道をてくてく。30分ほどで坊主谷出合に着いたら、今回は南尾根末端から取り付いてみました。

ひと登りで一旦林道に出ると、周囲の山肌はもうなかなかの色づき。紅い木も散見されて、たっぷりの日差しを浴びた木々がすでに輝いている様子にもうワクワクしっぱなしです。

B121108c
(南尾根下部はまだ緑)

林道からもう一度尾根に入って、すぐにある山ノ神に挨拶を済ませたら、しばらくは植林下の急登。しかしそれも意外に短く、じきに雑木林に変わると周囲は明るい緑で、これはコレでまたよし。

それからしばらく行き、尾根右手が植林に変わって1261m峰への急登が始まると、紅葉はここからが本番でした。

B121108d
(タカノツメ)

B121108e
(ただたたうっとり・・・)

しかし前日の紅葉も素晴らしかったけど、日差しがあるとこれだけ違うものなのか!

その輝きの素晴らしさに素通りなんか当然できなくて、その輝きに惹かれるようにあっちへこっちへウロウロ。まったく先へ進めやしません。

B121108f
(ハウチワカエデ)

B121108g
(オノオレカンバ)

結局紅葉に惹かれるようにフラフラ歩いていたため、なんと取付から2時間近くかかってようやく1261m峰に到着。でももともと連荘ということで行程には短めにしているのでそんなのは無問題です。

周囲の紅葉愛でつつのんびりとメロンパンなぞを食べて、先を行くとそこからしばらくが紅葉の最高潮といったところでしょうか。

B121108h
(南尾根上部は特にカエデが多い)

B121108i
(オオモミジ)

登につれ周囲が徐々に明るくなって枯れたスズタケが出てくると最後の登り・・・

ではなく実は南尾根上部はカエデの類が多く、それが今回久しぶりに南尾根を訪れた理由で、でも周囲のスズタケの枯死が進んで周囲を難なくウロウロできるようになっていた所までは想定外。でも今回に関して言えば楽しい事ではあるんですけど。。。

B121108j
(最盛期は過ぎていたが見事)

B121108k
(石尾根はやっぱり良いですねぇ)

そんな紅葉を愛でつつ登っていき、周囲に葉を落としきった裸木が目立ってくると縦走路に飛び出し、あとはそのまま防火帯の急登を登って日陰名栗峰の山頂を目指します。

途中ふと振り返ると、折り重なる山並みの奥に富士が見えて、あぁ石尾根はやっぱりええなぁ、と。でもよく考えてみると石尾根って丸一年ぶりでしたんです(笑)。

B121108l
(石尾根上はカラマツも終わりに近い)

ということで当然ランチは日陰名栗東峰の草原。風がちょっと冷たかったけど、ひさしぶりにお昼寝なんかもしてしまってかなりのんびり。東の鷹ノ巣山も当然気になるけど、相変わらずハイカーでごった返しているのでしょうね。

なので下山は鷹ノ巣へは寄らず(笑)捲道経由で榧ノ木尾根を降りることにしました。

B121108m
(鷹ノ巣山捲道のひとコマ)

B121108n
(榧ノ木山直下・ブナ黄葉は盛り)

奥の分岐から榧ノ木山までは前日も歩いた箇所でしたけど、さすがに晴れていると見える光景は全く違います。とくに最低鞍部辺りはブナ黄葉が盛りで、これも見事。

でも榧ノ木山周辺は前日にはカエデのオレンジが綺麗だったのに、この日はそれが西日のせいかなのかなんなのか??枯色にしか見えなかったのがショックというか、あれは曇っていたから楽しめたのか。まぁ昨日は昨日だからこその姿があった、ということなのでしょう。

B121108o
(コハウチワカエデ)

B121108p
(榧ノ木尾根も色づいてきた)

紅葉は榧ノ木山より下でも徐々に始まってきており、この週末以降が楽しみです。

榧ノ木尾根の道中、去年は異常に多かった熊棚はほとんど見かけず、今年はおそらく少なさそう。でも登りの尾根もそうなんですけど、フンはけっこう見かけますので遭遇を避けたい向きにはそれなりの準備をしたほうが良いかもしれませんネ。

B121108q
(倉戸山山頂・熊棚は皆無かも)

榧ノ木山から小一時間程で周囲はまだまだ緑だった倉戸山に着いたら、あとは大麦尾根を下って奥多摩湖へ向かったのでした。

しかしこの日は少々無理はしましたが本当に歩いて良かった。前の天祖~水松の時は結構疲れが出たんですけど、今回はなぜか疲れが出ないのが本当に不思議。紅葉のおかげなのか単に精神的にハイになっているだけなのか(笑)。さてお次はどこを歩きましょうか。プランがいろいろありすぎて迷ってしまいます。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.11.04 (Sun)   (快晴に近い)晴
奥多摩駅 07:55→ 峰谷 08:35- 坊主谷出合 09:05- 1261m峰 10:40/10:50- 縦走路横切る 11:50- 日陰名栗峰 12:05/13:10- 榧ノ木尾根分岐 14:00- 榧ノ木山 14:30- 倉戸山 15:15/15:25- 見はらしの丘ゲート 15:50- 奥多摩湖 16:05
 

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2012.11.06

錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く

B121106a
(まさに栂の尾根・カタサメ沢右岸尾根<水根山南西尾根>下部にて)

さて、紅葉シーズンの最盛期に入ったさきの週末(11/03)はまたまた奥多摩で、久しぶりに石尾根南面のあたりをぐるりとめぐってきました。

ということで今回はバスではなく、珍しく一足お先に車での峰谷入り。予報よりも曇っている様子が少し気になりつつもまずは林道をてくてく歩いて、目的の尾根の取付でもあるカタサメ沢の出合を目指します。

B121106b
(登につれ木々が徐々に色づいてくる)

小一時間程歩いて滝の掛かるカタサメ沢の出合に着いたら、ここで滝を見つつちょっと一休み。それから右岸尾根に取り付きました。

水根山南西尾根たるカタサメ沢右岸尾根は昨年一月以来で、当時歩いた様子から緑~紅葉の時期の再訪を狙っていたのですが、やはり最初は峰谷川流域らしい(本当に!)立派なツガの木々がお出迎え。それから徐々に登るにつれてツガ林の間の木々が色づいてくる感じ。

B121106c
(対岸に見える浅間尾根の山肌も良い感じ)

立派な五本栂?や5mオーバーの大栂さんとの再会を果たしつつ、色づき始めた木々を愛でつつ、ふと木々の切れ間からは対岸に見えるこれまた良い具合に染まった浅間尾根の山肌がまたそそられます。

そして痩せた尾根に張り付くように延びている大ツガのいる鞍部を過ぎると、今までの緑~黄色に混じって紅いのが徐々に目に入ってくるのですが、これがまたどの紅も素晴らしい色づき!

B121106d
(ブナの大木の上も・・・)

B121106e
(コハウチワカエデ・右岸尾根中腹で紅葉の盛り)

そんな木々を見かける度にウロウロするから先に進めないことこの上ないのですが、それでもやっぱり紅く綺麗に色づいた木々にはどうしても惹かれてしまいますね~(笑)。

ただこの辺りから完全に曇ってしまったのが残念なところで、↑↑のコハウチワを見てもわかるように紅が本当に素晴らしい色づき。これで晴れていたらどれだけ素晴らしかったことでしょう。

B121106f
(スズタケが出てくると巡視路へ向けての急な登りになる)

紅いのは大半がコハウチワカエデばかりだったのが、登るにつれてコミネカエデが混ざってきたのも嬉しかったのですが、やっぱり日差しがなかったのがとにかく残念。

それでもそんな空の許でも輝きを放っていたのはやはり色づきが良かったからに他なりません。

B121106g
(コミネカエデ・曇りなのが惜しい)

そんな尾根も周囲がブナ、ミズナラメインの林に変わると枯れたスズタケが出てきて、あとは奥からの巡視路を目指して登るだけ。

そんな登りも案外短く、じきに巡視路に飛び出してしまいましたが、この時点でなんと11時半。この規模の尾根で3時間もかかったのはやはり紅葉のおかげでしょうか。ただそのおかげでランチ場所には困って、結局人が通らないだろうとタカをくくって、その巡視路の平坦なところでランチと相成ってしまいました(笑)。

B121106h
(榧ノ木尾根のひとコマ)

B121106i
(榧ノ木山附近か)

そんな訳で当初予定していた鷹ノ巣~浅間尾根は時間的に無理、というか曇っているのに無理して鷹ノ巣まで登る必要もなかったので、榧ノ木~ノボリ尾根を下ることにして先を行くとさすがにここから人通りがぼちぼち出てきますね。

榧ノ木山周辺もカエデの類はほぼ盛り。ブナ、ミズナラはこれからでしょうか。

B121106j
(ノボリ尾根は素敵だ)

榧ノ木山を過ぎたら、廃道になって久しいノボリ尾根に入ります。

ノボリ尾根は1190m峰までの自然林がとにかく出色で、下るにつれ徐々に緑に戻っていきますがぼちぼち色づいてきた林はさすがの一言。ここでも綺麗に色づいたカエデを追いつつウロウロしてしまいます。

B121106k
(ノボリ尾根は素敵だ・その2)

本来こちらの尾根の魅力はなんと言ってもブナなハズなのに、こうも綺麗に色づいてくれるとどうしても後回しになってしまうのはしょうがないというか、なんかごめんなさい(笑)。

そんな素敵なひとときも左に植林帯を見るとふた下りぐらいで栂ノ山の尾根との分岐である1190m峰なのですが、一応マークは見かけるものの相変わらず判りづらい箇所で、ここがノボリ尾根下降の一番のポイント。ある程度の地形判断できないと下降はしんどいでしょう。

B121106l
(最後の最後でようやく日差しが・・・)

ということで1190m峰からは植林下の急降下の始まりで、何度下ってもここは急で・・・というか古傷の完治していない身ではなかなかしんどいです。

それでもここで再び日差しが復活したのにはホッとしましたけど、もうちょっとだけ早く晴れてくれたらノボリ尾根をもっと楽しめたのになぁ・・・と思いつつ、それでもホクホク気分で峰谷へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.11.03 (Sat)   曇 時々 晴
峰谷 07:40- カタサメ沢出合 08:25/08:35- 奥からの巡視路に出る 11:40-(途中休憩50分)- 榧ノ木山 13:30- 1190m峰 14:25- 雨降り 15:30- 峰谷 16:50
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.10.26

錦繍の日原・天祖山~水松山をゆるゆる歩く

B121027a
(天祖~板小屋間のコハウチワカエデ紅葉は盛りに入った)

ふう・・・紅葉シーズンに入って偶然にも平日に歩ける機会に恵まれたのはラッキーでしたっ!

ということで先の水曜(10/24)は気がつけばほぼ一年ぶりの日原。八丁橋から天祖山~板小屋ノ頭~水松山と稜線通しに歩き、久しぶりに中尾根を下降。御供所に降りて日原へ戻るルートを歩いてきました。

B121027b
(キッコウハグマ・花の咲いた株はこれのみ)

しかし平日は人が少ないのはもちろん、日原行きのバスが30分繰り上がるのも素晴らしい。今回はいつもの二番でしたが一番電車ですぐ乗れる6時発の一番も捨てがたい。個人的には土曜だけでも前の時間に戻してくれないかなーと思ってるんです。

ということで雲一つない好天の許、東日原から歩き出せばあとは当然のごとく一人旅で、まずは登山口の八丁橋までてくてく。下はさすがにまだまだ緑が優勢で、今期一冷えた朝の涼しさとの違和感がちょっとあるような気もしました。

B121027c
(ハタゴヤの辺りはまだ緑)

登りだしはいろいろあったせいでキッチリ整備されているとはいえ相変わらずちょっと怖い道のり。でも登り切って尾根上に上がれば、あとは天祖山へ向けひたすらに登り詰めるだけで、ここでいきなりキッコウハグマの花が目に入ったのはやっぱり幸先良かったです。

ハタゴヤや大日大神あたりもまだまだ緑が優勢。それでもこの天気ですので気持ち良いことには変わりありません。

B121027d
(大日大神からの急登をこなし終えると徐々に・・・)

B121027e
(木々が色づいて・・・)

大日大神を過ぎるとしばらく鉄砲登りが続いて、尾根が緩くなったらここからが本番。とはいえ1300mぐらいまで上がっても周囲はまだ緑が優勢で、その中にカエデの紅葉がぽつぽつと混ざる感じ。

それからゆるゆると登るにつれて、美しい自然林の中で紅葉黄葉に染まった木々がが徐々に増えていき、そうなるとあっちへこっちへうろうろ・・・と自然と歩みも遅くなってしまいます。

B121027f
(・・・くる感じ)

B121027g
(会所・いちおう富士もくっきりと見えましたとさ。)

そして樹上が少し明るくなってきたな、と思ったころ山頂直下の会所に到着。この天気ですから当然富士もクッキリ、なんですけど、なんか山梨や丹沢の方はすでに雲が出ていて驚きました。この点でもこの日日原を選んだのは正解というか運が良かったようです。

会所で少し休憩したら山頂に上がって一年ぶりに参拝。下で休憩したのでそのまま北へ向かいました。

B121027h
(長沢谷方面・雲取、二軒小屋、ノーナギ尾根)

B121027i
(コハウチワカエデ、すばらし!)

天祖山からの急な下りを慎重にこなして梯子坂ノクビレに降りたったら、ここからが本番というかこの日のメーンディッシュのはじまり。ひと登りして孫惣谷側のカラマツ林が切れると、お目当てのコハウチワカエデ紅葉の登場。

紅葉は↑↑のように色づきもタイミングも良い感じ。まだ色づき中の木々も沢山あるのでおそらく週末が最盛期、なのも予想通り。でもこの週末は天気が怪しいのでこの日に急遽歩いたのですが、たっぷりの日差しを浴びて輝く紅葉を楽しめる訳ですからやっぱり正解でした。

B121027j
(綺麗に色づいていて、うっとりしますねぇ)

B121027k
(板小屋ノ頭より芋ノ木ドッケ方面)

今回はランチも素敵な紅葉を見つつ頂けてそれもしあわせでした。(^^)

そしてそんな幸せな道のりはそのまま尾根伝いに登った板小屋ノ頭まで楽しめ、そのまま水松山へ向かうと、あれれ途端に曇ってしまったのはもうこれ以上欲張るなというサインなのか。

B121027l
(水松山への道すがら)

B121027m
(水松山中尾根<南東尾根>上部は意外に紅が多かった)

確かに水松山から先のプランは複数あってちょっと迷っていたことは確かなんですけど、今から中尾根を下れば15時前のバスに乗れそう。なのでもう少し歩きたい気持ちも少しはあったものの今回はここまでにしました。

というとこで水松山の広い山頂で少し休んだら、さっそく下山開始。中尾根はかなり久しぶりでしたが、枯れたスズタケも消えて本当に歩きやすくなりました。でもでもこちらでも紅く色づいた木々の多くかったことがオドロキ。とにかく曇っていたのが残念です。

B121027n
(水松山中尾根中部あたり)

B121027o
(孫惣谷の巡視路は道が藪化しており、不明瞭な箇所も多い)

それに紅葉だけではなく他にも面白そうな所がいろいろ見つかって、改めて歩いてみることって本当に大事ですね。中尾根は短い尾根ですけど、それぐらい収穫がありました。

こちらも孫惣谷の巡視路と合流する頃には再び周囲は緑に変わって、あとは御供所に出るだけ。と安易に(本当に!)思っていたら、こちらの道は去年からずっと手入れがされていないようで(笑)、道が藪化したり不明瞭な箇所も多く、お初の人が歩くのはちょっとキビしいかなーと言う状況です。歩かれる際はくれぐれもご注意の程を。
  
・・・・・☆
 
◆ 2012.10.24 (Wed)   晴 時々 曇
奥多摩駅 07:02→ 東日原 07:35- 八丁橋 08:20- 大日大神 09:15/09:25- 天祖山 10:50- 梯子坂ノクビレ 11:30-(途中休憩40分)- 板小屋ノ頭 12:40- 水松山 12:50- 水松谷出合 13:30- 御供所 13:45- おろせ橋 14:30- 鍾乳洞BS 14:50
 

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2012.10.10

三頭山から奈良倉山、山沢入へ抜ける

B121010a
(まだまだ緑が優勢・三頭山北面巻道のひとコマ)

さて、かの連休のお山は日曜のつもりが朝から雨。結局体育の日の月曜(10/08)になってしまいました。こんな事なら土曜に歩いておけががよかったかもー。

今回は近年ず~っと課題になっていた小菅の山沢入でもいってみようと思ってはみたものの、コースどりに悩んで(今まで訪れる機会がなかったのもコレが理由なんですけど・・・)、悩んだ結果かなり久しく歩いていない三頭山からの縦走という形をとってみました。

B121010b
(オヤマボクチ)

ということで数馬行きの一番バスを捉えるため五日市で電車を降りたら、同時に多数の山のカッコをした人が乗り込んできて一瞬ビックリしたんですけど、連休はハセツネさんの日だったんですね。そんな盛況ぶりをよそにバスの方は一番という事もあってガラガラ。数馬に着くと辺りは晴れの予報はどこへやら、無情にもガスって寒いくらい。

コレってこのあと予報通りに晴れるのかなぁ?と思いつつ、まずは三頭大滝を目指してとぼとぼスタート。天気は良くないのに相変わらずバイク乗りは元気です。そんな音を聞きつつ都民の森の敷地に入り、徐々にエンジン音が聞こえてこなくなってくると大滝に到着しました。滝は雨後のせいか水量は豊富ですが・・・寒いわ(笑)。いつまでも夏気分のままTシャツ一枚でのこのこやって来たのはマヌケすぎましたね。

B121010c
(三頭山山頂・小雨)

三頭沢の方も10月に入ってしまうとさすがにお花もお終いモード。シロヨメナにシラネセンキュウ、アキノキリンソウ、カメバヒキオコシあたりがなんとか残っている感じで、これからとなるともうオヤマボクチぐらいでしょうか。

こんな天気ではハイカーもほとんどいなくて、山頂(西峰)も↑↑こんな感じ。一息ついたら、とりあえずヌカザス尾根を下って北面巻道に入ります。

B121010d
(北面巻道のひとコマ・Part2)

ガスってはいるものの北面巻道はいつ歩いても楽しいですね。お花はトリカブトぐらいになってしまいましたけど、それでも林相の良さは出色。

あと周囲はまだまだ基本緑ですけど、ツル性の植物や気の早いカエデ系などが一部色づき始めていて、頭上も足下もちょっとだけそんな彩りを添えていました。

B121010e
(それでも一部は色づいている)

B121010f
(北面巻道のひとコマ・Part3)

あと時期的にイノシシが元気なようでそこかしこ掘り返してるのは良いんですけど、エサ取りに夢中なせいか鉢合わせることもしばしば。基本イノ公はなかなか姿を見せてくれないのでこんなのもかなり珍しい。

でも親子連れは特に怖いですよ。クロスケと一緒で基本は逃げてくれますけど、パニクられて脚でも突っつかれた暁には完全にアウトですから。個人的にはクロスケよりも怖く、イノ公を見かけると反射的にどこか登れる木を捜してしまうのがもう習い性になってます(笑)。

B121010g
(鶴峠への下りしな)

そんな感じでじきに稜線の道と合流したら、一旦鶴峠へ急降下。いやホント分岐から鶴峠~奈良倉山までは15年近く歩いてないので、どんな感じになってるのかちょっとワクワクだったんですけど、鶴峠までは意外や自然林がそれなりに続いて楽しい道のり。

そんな自然林から植林に変わると鶴峠は間近で、さすがに今は林道がぼちぼち延びてきているんですね。

B121010h
(レイジンソウ)

それは峠から登り返した奈良倉山側も同じ感じで、しばらくはチトたいくつな道のりですけど、そこからようやく植林を抜けると素敵な雑木林の中を行くようになって、ここで一時的に晴れてきたこともあってちょっとテンションが上がったところでしょうか。

そんな雑木林の中を歩くとじきに奈良倉山の捲道に出て、そのまま奈良倉山へ登るのではなく南にぐるりと廻ってから山頂に行く段取り。そおいや南東尾根にに乗った辺りには長作への道が整備されていた覚えがあるのですが、あたくしの記憶違いなのかそれとも廃道になってるのか・・・。

B121010i
(植林帯をようやく抜けると)

南東尾根に乗ったらひと登りで奈良倉山で、ここもご無沙汰している間に西側に伐採されて明るくなった展望台ができたようで、そちらでランチでした。ここは晴れていれが富士が見えそうですけど残念ながらこの日はX。でも大峰や泣坂ノ頭が間近に見えるのが個人的にはなんとも良いですね。

ランチを終えたらここから西の松姫峠へ。道中リンドウを期待してたものの、う~んこの日もフられてしまった。こちらではリュウノウギクが咲き始め。暖かい日が続いたのでイマイチ現実感はありませんけど、今年のお花もそろそろフィナーレが近いようです。

B121010j
(大峰と泣坂ノ頭が間近だ・奈良倉山より)

30分ほどで着いた松姫峠の変わりようにも驚きつつ、そんな峠を素通りするように牛ノ寝通りに入ります。

ふた頑張りぐらいして鶴寝山に上がると、ここから西は「花のひかり」を始めてから何度か歩いている所のハズでしたが、鶴寝山の大ブナになんと柵が巡らされていたのには驚きました。牛ノ寝通りはここ5年ほどで大変貌を遂げているので人が増えたせいもあるのでしょうけど、もしかしてかのブナハバチにやられて樹勢が落ちたとか??

B121010k
(牛ノ寝通りのひとコマ)

鶴寝山直下のもう一本の大ブナがごく普通に残っていた事にホッとして先を行くと、しばらくは牛ノ寝通りの素敵な自然林を愛でつつ歩ける道のり。もう何度も言ってますけどここはいつ歩いても楽しい。

なので山沢入の分岐にもあっけなく到着してしまい、後ろ髪ひかれつつもここで右手に下る巡視路に入ります。

B121010l
(山沢入の大トチ)

巡視路は下り出しから素敵な道のりで徐々に期待は高まってくると、まだまだ緑の覆う中、そやつは遠目から見ても一発でわかる風貌というか雰囲気を醸し出していて

いざ対面すると、天気のせいでかなり暗くなっているせいなのか、そのごつごつした風貌のせいかなのかはわかりませんが、ある意味周囲を威圧するようにも感じる存在感に圧倒されそうになってしまいました。

B121010m
(ワサビ田を見るようになると林道は近い)

でも巨樹はその一番の大物だけでなく、すぐ下には主幹が折れているものの5mオーバーのトチもいてこれもなかなかの風貌。あなたに逢えて良かった。天気には恵まれなかったけど、おかげでホクホク気分で帰り道に就けたのでした。(^^)
 
・・・・・☆
 
もうお気づきの方もいらっしゃることでしょうけど、ぐぐたす(Google+)はじめました。相変わらずSNSの利点を完全に無視した甚だ自分勝手な使い方ですけど(笑)、こちらで漏れてしまった山のお話などを簡単に触れています。こちらも宜しかったらご覧くださいませ。
 
・・・・・☆・・・・・☆
 
◆ 2012.10.08 (Mon)   曇(一時 晴れたり、降られたり)
武蔵五日市駅 06:22→ 数馬 07:25- 三頭大滝 08:30- 三頭山 09:35- 北面巻道分岐(ヌカザス尾根)10:00- 北面巻道分岐(主稜線)10:50/11:00- 鶴峠 11:45- 奈良倉山 12:45/13:30- 松姫峠 14:00- 山沢入分岐 14:45- 小菅の湯 15:55
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.05.01

川苔山・大丹波川から花めぐり

B120501a
(朝の曲ヶ谷沢出合)

今年もGWがやってきました。とりあえず前半は好天に恵まれましたね。とはいえただでさえ人の多いGWに遠出なり泊まりの山をする気は全くない私にとっては歩く山は普段と変わりません。

GW初日の先週の土曜(04/28)はアカヤシオの様子見を兼ねての川苔山。今回は大丹波登山口をベースに曲ヶ谷沢左岸尾根を登って川苔山に上がり、それから踊平に出て大丹波川を下る周回コースを組んで歩いてきました。

B120501b
(曲ヶ谷沢左岸尾根・ひたすらに急登が続く)

しかし大丹波の登山口がスタートだと楽ですねぇ(笑)。朝日に輝く雨上がりの大丹波川の様子が新緑芽吹きと相まってとにもかくにも素晴らしく、そんな様子はこの日の行方をもう決定していたも同然でした。

緑鮮やかなチドリノキは咲き始め、足下にはネコノメソウにニリンソウ、エイザンスミレ、ミツバコンロンソウなどなどお花もよく咲いていて、のっけからいきなりペースダウン。しばらく行くと頭上にはアカヤシオにミツバツツジも見えるようになりましたが、残念ながらお花は少ないですね。

B120501c
(左岸尾根上部ではこんな自然林も少し残っていた)

そんな訳で小一時間かかって曲ヶ谷沢出合出たら、さっそく左岸尾根に取り付きましたが、のっけは急な岩屑混じりの痩尾根。去年下から見上げたアカヤシオはここのだったんですね。ここも花は少なかったですけど。

そんな痩せ尾根を過ぎると今度は植林下の急登に変わってあとはひたすらに登るだけ。今まで寒い日が続いていたのでいきなりの暑さに対応できなくて難儀します。そして送電塔から先は左植林、右雑木林になったので基本右側を行きますが、正直趣的にはどうでしょう。

B120501d
(三ツドッケ、大平山、蕎麦粒山、都県界尾根の山々を望む)

それでも尾根上部にさしかかると自然林も交えるようになって、おそらく花付きが普通であればアカヤシオで埋まりそうな岩コブを越えてヨウヘイギノ頭(1286m)に出るまでが左岸尾根のハイライトかなと思います。

そんな訳で稜線に出たらあとは川苔山へ向かうだけ。足下のお花は乏しいですがまだマンサクがなんとか残っていました。おそらく今年最後でしょうか。改めてよく見てみるとこの稜線もマンサクがかなり多いんですね。

B120501e
(ここまで来れば川苔山は目の前)

曲ヶ谷北峰からは一気に人も多くなって、ようやく川苔山に到着。なんと歩き出しから4時間もかかってます。

山頂は人出溢れているほどではないものの、とてものんびりできる雰囲気ではないのでどうしようかと思っていたところ、ふと目の前の人と目があったらあれれ??もしかして多摩moguさん?とおそるおそる尋ねてみたら、なんとビンゴ!先週のhillwalkerさんといい、ここへ来て懐かしい人によく会うなぁ。(^^)

B120501f
(フデリンドウ)

とりあえずのんびりできそうな確保してランチ。余裕のあるせいかのか陽気のせいなのか、あっという間というか久しぶりに長居してしまいましたが、こういうのも良いですねぇ。

再び腰を上げたら来た道を戻り、今度は踊平へ。さっき稜線の足下の花は乏しいと書きましたけど、それでもアケボノスミレにフデリンドウ、ツルキンバイ。フデリンドウのお初が奥多摩というのは個人的にはかなり珍しかったりします。

B120501g
(川苔山をバックに・稜線はまだ芽吹き前)

B120501h
(アカヤシオ・踊平付近で一部咲き始めたが花は少ない)

そしてアカヤシオもぼちぼち出てきますが、まだみんな蕾。それでもアカヤシオの蕾はピンクが濃く、コレはこれで趣があるものですね。

・・・・と思っていたら踊平を間近にしたところでようやく咲き始めたアカヤシオがぼちぼち現れてきました。このあたりもさすがに花付きは宜しくないものの、咲きはじめのお花は色が鮮やかで綺麗です。

B120501i
(チシマネコノメ)

さて、お目当てのアカヤシオをなんとか見られた所で踊平から大丹波川へ下ります。

植林の急降下から右岸のトラバース道に変わるとお花がぼちぼち出てきて、まずはハナネコノメにヨゴレネコノメ、コガネネコノメは今年お初。綺麗なヨゴレさんはもしかしてニッコウネコノメ??そしてパっと見わからなかったネコノメさんはどうやらチシマネコノメのよう。ハシリドコロも花盛りだし、バイケイソウもぼちぼち顔を出し始めています。

B120501j
(シロバナノエンレイソウ)

B120501k
(獅子口の水場)

B120501l
(カツラの芽吹き)

お花の多さに下を向きがちだけど、上を見上げれば木々の芽吹きがこれまた楽しい道のり。

お花はまだまだ出てきてヤマエンゴサクにシロバナノエンレイソウ、ニリンソウも咲き始め、おそらくヒナスミレ、コチャルメルソウ、ツルネコノメ、フタバアオイ。そして対岸の崖にはまたツルキンバイの黄色が目立って見事でした。

B120501m
(ツルキンバイ)

B120501n
(コガネネコノメ)

なおも下って植林帯を交えるようになるとこれまた今年お初のヒトリシズカ、ミヤマハコベ、エイザンスミレが増えてきて、ニリンソウも花を開いた株が目立ってくると、朝来た曲ヶ谷の出合に出て、ここで丁度ひとめぐり。

B120501o
(曲ヶ谷沢出合に戻ってきました)

ここから登山口までのお花は行きしなに「帰りに撮ればいいや」と思っていたんですけど、実際はもう日が傾きほぼ日影の道のり。朝の輝きはとにかく素晴らしかったし、これはやはり朝のうちにカメラに収めておくべきでしたね。

それでもこれだけ一日楽しめたのですからそんなことはもう些細なことでしかなく、なんともいえない充足感に浸りつつ大丹波の登山口へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.04.28 (Sat)   晴
大丹波登山口 07:35- 曲ヶ谷沢出合 08:15/08:25- 送電塔 09:35- ヨウヘイギノ頭(1286m)11:00- 川苔山 11:30/12:50- 踊平 13:55- 獅子口 14:20/14:40- 曲ヶ谷沢出合 16:05- 大丹波登山口 16:30
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

◆ カテゴリーのご案内 【その他の山域 2004・2005】 【その他の山域 2006】 【その他の山域 2007】 【その他の山域 2008】 【その他の山域 2009】 【その他の山域 2010】 【その他の山域 2011・2012】 【その他の山域 2013】 【その他の山域】 【前道志・道志・丹沢 2004】 【前道志・道志・丹沢 2005】 【前道志・道志・丹沢 2006】 【前道志・道志・丹沢 2007】 【前道志・道志・丹沢 2008】 【前道志・道志・丹沢 2009】 【前道志・道志・丹沢 2010】 【前道志・道志・丹沢 2011】 【前道志・道志・丹沢 2012】 【前道志・道志・丹沢 2013】 【前道志・道志・丹沢】 【大菩薩・権現山稜 2004】 【大菩薩・権現山稜 2005】 【大菩薩・権現山稜 2006】 【大菩薩・権現山稜 2007】 【大菩薩・権現山稜 2008】 【大菩薩・権現山稜 2009】 【大菩薩・権現山稜 2010】 【大菩薩・権現山稜 2011】 【大菩薩・権現山稜 2012】 【大菩薩・権現山稜 2013】 【大菩薩・権現山稜】 【奥多摩 2004】 【奥多摩 2005】 【奥多摩 2006】 【奥多摩 2007】 【奥多摩 2008】 【奥多摩 2009】 【奥多摩 2010】 【奥多摩 2011】 【奥多摩 2012】 【奥多摩 2013】 【奥多摩】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2004】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2005】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2006】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2007】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2008】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2009】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2010】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2011】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2012】 【奥秩父・秩父・奥武蔵 2013】 【奥秩父・秩父・奥武蔵】 【御坂・天子・富士 2004】 【御坂・天子・富士 2005】 【御坂・天子・富士 2006】 【御坂・天子・富士 2007】 【御坂・天子・富士 2008】 【御坂・天子・富士 2009】 【御坂・天子・富士 2010】 【御坂・天子・富士 2011】 【御坂・天子・富士 2012】 【御坂・天子・富士 2013】 【御坂・天子・富士】 つれづれ つれづれ 2004・2005 つれづれ 2006・2007 つれづれ 2008・2009