御坂尾根から本当に久しぶりな大岳山へ
(護摩壇岩の末端部)
しかし先の土曜は曇~雹~風雪~真っ晴とめまぐるしく変わる大荒れの天気だったようで、実際歩くのはしんどいんですけど、それでもこういう日の山行きって本当に面白いんですよねー。なので歩けなかったのがとにかく残念です。
そんな訳で自分のお山は翌日曜(12/02)。天気も良い予報が出ていたので気合いを入れすぎたか?思いっきり寝坊してしまい(笑)目覚めたのは9時ちょうど。さぁさぁこれからどうしよう!と慌てているうちに、お寝坊用の山としてとって置いていた御坂尾根の事がハッと浮かんだのでした。
(大岳沢・チドリノキの黄葉で埋まる)
ということで今回は五日市からタクシー張り込んで大岳沢の大岳鍾乳洞に出て(\3950)からのスタート。この時点でもう11時。悪い子過ぎますね(笑)。でもまだ晴れていたし、イロハモミジはこの辺りで丁度良い具合でなんか幸先が良い感じです。
林道も雰囲気が良く、15分ほどで終点に着いたらここから山道歩き。足下に見下ろす大岳沢はチドリノキの黄色い落ち葉が沢床を彩っていてなかなか宜しい感じです。そおいや今年は沢沿いを歩く機会が少なかったせいか、チドリノキの綺麗な黄葉は見られずに終わってしまいました。先月世附のイデン沢へ行けなかったのがかなり痛い。。。
(御坂尾根・登りだしから露岩がちらほら)
でもそんな沢歩きもちょっとしかなく、再び左岸に戻ったらそこはもう御坂尾根の末端部。末端部から岩が目立つのはこの辺りらしい感じではありますね。そんな露岩を避けつつ尾根の末端へ回り込むようにして尾根に取り付きました。
まぁ尾根の場所が場所だけにしばらくは植林が続くのだろうな、と思っていたら取り付いた当初こそ植林だったものの、ひと登りすると左・雑木林、右・植林に分けられた中を行くようになったのは意外でした。でも紅葉はこの標高でもほぼ終わっていて、コナラの黄葉が少し残るぐらい。
(しばらくは雑木と植林に分けられた中を行く)
(966m峰前後から雪が現れる)
尾根はさすがに急な所もありましたけど、基本的には登りやすいですね。そして900mを過ぎた辺りから雪が出てきたのには驚きました。まさか大岳周辺でも残っていたとは!気温が低かったせいもあるのでしょうけど、土曜はそこそこ降ったようですね。
そんな雪の感触を懐かしみながら登っていくと、露岩の痩せ尾根に変わって、ちょっとした岩が尾根上に次々現れるようになります。
(護摩壇岩はいちおう直登可でした)
そんな岩を見つつ上下をこなしていくと、まもなく目の前に大きな岩が聳える鞍部に到着。これが宮内本で言われる「護摩壇岩」であることは容易にわかりました。
踏み跡から見ても護摩壇岩は左に捲くのが正解のようですが、それでは面白味に欠けるので、試しに直登してみたら意外に行けますね。ちょっと藪っぽいのはもうしょうがないけど、おかげで歩きの良いアクセントになりました。
(大岳小屋<でわないそうです>が間近に!護摩壇岩上のスラブより)
そんな護摩壇岩を越えると、上を通っているハイカーの声が少し聞こえてくるようになって、どうやら縦走路も間近のようです。
ここで最後の登り・・・と思ったら、尾根の左側に周囲の開けたスラブが見えたので試しに寄ってみると、そこはお山の大将お猿さんみたいに↑↑ちょっとした展望を楽しめる所でした。
(大岳山山頂・顔ぶれが本当に変わりました)
それからひと登りで縦走路に出たら、後は大岳山へ向かうだけ。そおいや大岳山って「花のひかり」を始めてから初めてでしたね(笑)。おおよそ9年ぶりでしょうか。
でも山頂は13時過ぎにもかかわらず相変わらずの人出でしたけど、9年の間に変わったのはその顔ぶれ。というか人種が変わった(笑)。なんか雑誌の写真から飛び出したような若い子ばかりで、こちとらなんか夢見てるようでしたよ。この何千分の一でもボクのような変態ちっくな山をやるようになってくれるのでしょうかねぇ(笑)。
(鋸山への道すがら)
しばらくはそんな山頂の様子を感慨深く眺めたり(笑)、周囲の展望を楽しみつつベンチが空くのを待って、軽くお昼をとったら、さすがにもう下山リミットの時間。
下りはいろいろ考えたんですけど、南側は規模は短そうだし植林が多そう。とはいえ北側は規模はそこそこながらも林道歩きが長い上にかなり寒いし(笑)・・・とどれも帯に短し襷に長し。なのでここは15年近く歩いていない大岳山~クロノ尾山の間を一部でも歩こうと、素直に鋸尾根経由で奥多摩駅へ出る事にしました。
(六ッ石山もちょっとご無沙汰してます)
(バイカツツジ)
ということでほんとうに久しぶりに歩いたルートは、それでも昔は足繁く通っていただけにほぼ間違いなく覚えていたことに自分自身驚いてしまいましたが、それでもいろいろ覚えた今は場所場所で変わる植生の様子が印象的で、収穫もかなり多かったです。
しかしさすがに人気のある大岳山周辺だなぁと思ったのは15時近くになっているのにまだ登っている軽装の人とか(笑)、一体彼らはどう歩いているのでしょうかねぇ。。。まぁ報道もないようですので(笑)無事ではあると思うんですけど。
(愛宕神社の長い階段・下りはイヤらしい)
最後はもちろん愛宕神社にも寄って、あの長い階段も下りました。ここ下る時ってなぜか宝塚の大階段を想像しちゃうんですよね。足場も狭い上にこんな急な所で踊るなんて無理っ!とか(笑)。
・・・・・☆
◆ 2012.12.02 (Sun) 晴 後 曇
大岳鍾乳洞 11:00- 林道終点 11:15- 966m峰 12:20- 登山道に出る 12:55- 大岳山 13:15/13:45- 鋸山 14:40- 愛宕神社 16:10- 奥多摩駅 16:25
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コメント
AKIOさん、
あっご教示ありがとうございます!コレで納得いきましたよ。山荘は通りがかるともっとボロい印象があったのに、やけに立派だなぁとなんか納得いかないところがあったのでした。
さぁどう修正しましょうかねぇ。。。
投稿: komado | 2012.12.06 22:03
kbさん、
寝坊したおかげでこの日はいろんな意味でいいものがみられました。嫌味じゃなくてね。山って本当に数年前までは主に中高年のもので、当時は夏山でもこのままだと小屋だっていつまで営業できるかわからんねぇ。。。とか同宿だった方たちと危惧していたのがウソのようです。
あとはこの何%が本格的に山をやるようになるのか、ちょっと楽しみでもあります。
投稿: komado | 2012.12.06 21:59
Komado さん、こんばんは。
御坂尾根は小生もこの8月に歩きました。手軽でよい尾根ですね。やはり半日コースで、暑い時だったので昼過ぎに下りていました。岩っぽい所にはテカテカした葉が多かったので、またお花の時期に再訪しようと考えながら歩いていました。
ところで、尾根から見える写真の建物は、大岳山荘ではなく、その手前にある某宗教の宿泊施設だと思いますが? 初めて大岳山荘へ行った40年前にはなかったのですが、数年前に再訪した時に立派な建物が出来ていて驚いたのを覚えています。
投稿: AKIO | 2012.12.06 19:59
出発時間が遅くても暗くなる前に駅まで降りるのは
さすがですね。 私なら2時間前に登り始めないと
下山できません。
そうです 奥多摩でも川苔・御前・大岳・三頭あたりは
若い人が多くなっていますね。
奥多摩駅はカラフルな若人の方が多くて混雑しています。
下っている時にすれ違う若者たち。
本当にこれからどこまで行くんだろうって余計な
心配することがあります。
愛宕の最後の階段御前山からの下りで久々に利用しました。
正直滑りそうで大きな足には狭い階段怖いです。
投稿: kb | 2012.12.06 10:17