« 錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く | トップページ | 錦繍の日原・小川谷の中流域をゆるゆる繞る »

2012.11.08

再び錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く

B121108a
(まさに錦繍!日陰名栗峰南尾根中部辺り)

土曜は曇っていたのにあれだけの紅葉を見せられてしまっては好天が約束された日曜はもう歩くしかない。ということで翌日曜(11/04)もなぜか難なく起きられたので(笑)連荘で歩いてきました。

しかしこの日はボクにしては遅めだった割にさほど人出が多くなかったのが印象的。とはいえ峰谷行きのバスは当然満員で、その車中でなるしまさんと久しぶりにお会いできたりして、幸先良いも感じです。

B121108b
(改めて見みると南尾根は植林が多そうに見えるが・・・)

そんな訳でバスを降りたら、いてもたってもいられなくて準備もそこそこにすぐにスタート。まずは日陰名栗峰南尾根の取付を目指して今回は峰谷本谷側の林道をてくてく。30分ほどで坊主谷出合に着いたら、今回は南尾根末端から取り付いてみました。

ひと登りで一旦林道に出ると、周囲の山肌はもうなかなかの色づき。紅い木も散見されて、たっぷりの日差しを浴びた木々がすでに輝いている様子にもうワクワクしっぱなしです。

B121108c
(南尾根下部はまだ緑)

林道からもう一度尾根に入って、すぐにある山ノ神に挨拶を済ませたら、しばらくは植林下の急登。しかしそれも意外に短く、じきに雑木林に変わると周囲は明るい緑で、これはコレでまたよし。

それからしばらく行き、尾根右手が植林に変わって1261m峰への急登が始まると、紅葉はここからが本番でした。

B121108d
(タカノツメ)

B121108e
(ただたたうっとり・・・)

しかし前日の紅葉も素晴らしかったけど、日差しがあるとこれだけ違うものなのか!

その輝きの素晴らしさに素通りなんか当然できなくて、その輝きに惹かれるようにあっちへこっちへウロウロ。まったく先へ進めやしません。

B121108f
(ハウチワカエデ)

B121108g
(オノオレカンバ)

結局紅葉に惹かれるようにフラフラ歩いていたため、なんと取付から2時間近くかかってようやく1261m峰に到着。でももともと連荘ということで行程には短めにしているのでそんなのは無問題です。

周囲の紅葉愛でつつのんびりとメロンパンなぞを食べて、先を行くとそこからしばらくが紅葉の最高潮といったところでしょうか。

B121108h
(南尾根上部は特にカエデが多い)

B121108i
(オオモミジ)

登につれ周囲が徐々に明るくなって枯れたスズタケが出てくると最後の登り・・・

ではなく実は南尾根上部はカエデの類が多く、それが今回久しぶりに南尾根を訪れた理由で、でも周囲のスズタケの枯死が進んで周囲を難なくウロウロできるようになっていた所までは想定外。でも今回に関して言えば楽しい事ではあるんですけど。。。

B121108j
(最盛期は過ぎていたが見事)

B121108k
(石尾根はやっぱり良いですねぇ)

そんな紅葉を愛でつつ登っていき、周囲に葉を落としきった裸木が目立ってくると縦走路に飛び出し、あとはそのまま防火帯の急登を登って日陰名栗峰の山頂を目指します。

途中ふと振り返ると、折り重なる山並みの奥に富士が見えて、あぁ石尾根はやっぱりええなぁ、と。でもよく考えてみると石尾根って丸一年ぶりでしたんです(笑)。

B121108l
(石尾根上はカラマツも終わりに近い)

ということで当然ランチは日陰名栗東峰の草原。風がちょっと冷たかったけど、ひさしぶりにお昼寝なんかもしてしまってかなりのんびり。東の鷹ノ巣山も当然気になるけど、相変わらずハイカーでごった返しているのでしょうね。

なので下山は鷹ノ巣へは寄らず(笑)捲道経由で榧ノ木尾根を降りることにしました。

B121108m
(鷹ノ巣山捲道のひとコマ)

B121108n
(榧ノ木山直下・ブナ黄葉は盛り)

奥の分岐から榧ノ木山までは前日も歩いた箇所でしたけど、さすがに晴れていると見える光景は全く違います。とくに最低鞍部辺りはブナ黄葉が盛りで、これも見事。

でも榧ノ木山周辺は前日にはカエデのオレンジが綺麗だったのに、この日はそれが西日のせいかなのかなんなのか??枯色にしか見えなかったのがショックというか、あれは曇っていたから楽しめたのか。まぁ昨日は昨日だからこその姿があった、ということなのでしょう。

B121108o
(コハウチワカエデ)

B121108p
(榧ノ木尾根も色づいてきた)

紅葉は榧ノ木山より下でも徐々に始まってきており、この週末以降が楽しみです。

榧ノ木尾根の道中、去年は異常に多かった熊棚はほとんど見かけず、今年はおそらく少なさそう。でも登りの尾根もそうなんですけど、フンはけっこう見かけますので遭遇を避けたい向きにはそれなりの準備をしたほうが良いかもしれませんネ。

B121108q
(倉戸山山頂・熊棚は皆無かも)

榧ノ木山から小一時間程で周囲はまだまだ緑だった倉戸山に着いたら、あとは大麦尾根を下って奥多摩湖へ向かったのでした。

しかしこの日は少々無理はしましたが本当に歩いて良かった。前の天祖~水松の時は結構疲れが出たんですけど、今回はなぜか疲れが出ないのが本当に不思議。紅葉のおかげなのか単に精神的にハイになっているだけなのか(笑)。さてお次はどこを歩きましょうか。プランがいろいろありすぎて迷ってしまいます。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.11.04 (Sun)   (快晴に近い)晴
奥多摩駅 07:55→ 峰谷 08:35- 坊主谷出合 09:05- 1261m峰 10:40/10:50- 縦走路横切る 11:50- 日陰名栗峰 12:05/13:10- 榧ノ木尾根分岐 14:00- 榧ノ木山 14:30- 倉戸山 15:15/15:25- 見はらしの丘ゲート 15:50- 奥多摩湖 16:05
 

|

« 錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く | トップページ | 錦繍の日原・小川谷の中流域をゆるゆる繞る »

【奥多摩 2012】」カテゴリの記事

コメント

takigoyamaさん、

いやホント、今年はアカも鮮やかなのが多いですけど、黄色も枯れないで良い具合に色づいているのが多いですね。

近年は色づきが良くないのがデフォルトになっている近場の山も今年は本当にチャンスの年。コレ逃したら次は本当に何年後になってしまうのでしょうかねえ(笑)。

投稿: komado | 2012.11.11 19:57

続けての紅葉見物、納得ですねこの機会を逃したら
今度はあるのやらここで情報を仕入れて
三頭山-ヌカザス尾根でした
こちらに下るハイカ-はいなかった2時間30分
を4時間10分で下り充分楽しみました。

投稿: takigoyama | 2012.11.10 15:58

なるしまさん、

にちようはどうもでした。
この日は南尾根か中ノ谷の左岸尾根かかなり迷っていたんですけど、取り付きやすさとカエデの多さでこちらに決めました。

石尾根はもう紅葉は終わりでしたけど、晴れているとやっぱり気持ちが良いですね。

投稿: komado | 2012.11.09 19:16

kbさん、

いやぁ日曜は本当に素晴らしかったです。
前日は残念ながら曇っていたのですが、それでもその色づきはかなり良かったので、日曜は絶対に歩いてやるっと心に誓っていたのです。

やっぱり日差しがあると本当に違うんですよね。

投稿: komado | 2012.11.09 19:13

日陰名栗南尾根だったのですね。
どこから取り付くのかしらって噂してました。
KOMADOさんの写真はほんとに綺麗に取れていて、
私共も、石尾根まで登ればよかったなあ・・。

投稿: なるしま | 2012.11.08 22:10

写真でこれだけ綺麗なのですから現地はさぞかし
うっとりの世界でしょうね。
さすがに時期を外さないkomadoさんですね。
なかなかこの様なタイミングに出会えませんが週末は
奥多摩に行く予定です。
少しでもこんな景色を見て楽しめれば。

投稿: kb | 2012.11.08 09:30

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 再び錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く:

« 錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く | トップページ | 錦繍の日原・小川谷の中流域をゆるゆる繞る »