« 錦繍の日原・天祖山~水松山をゆるゆる歩く | トップページ | 再び錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く »

2012.11.06

錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く

B121106a
(まさに栂の尾根・カタサメ沢右岸尾根<水根山南西尾根>下部にて)

さて、紅葉シーズンの最盛期に入ったさきの週末(11/03)はまたまた奥多摩で、久しぶりに石尾根南面のあたりをぐるりとめぐってきました。

ということで今回はバスではなく、珍しく一足お先に車での峰谷入り。予報よりも曇っている様子が少し気になりつつもまずは林道をてくてく歩いて、目的の尾根の取付でもあるカタサメ沢の出合を目指します。

B121106b
(登につれ木々が徐々に色づいてくる)

小一時間程歩いて滝の掛かるカタサメ沢の出合に着いたら、ここで滝を見つつちょっと一休み。それから右岸尾根に取り付きました。

水根山南西尾根たるカタサメ沢右岸尾根は昨年一月以来で、当時歩いた様子から緑~紅葉の時期の再訪を狙っていたのですが、やはり最初は峰谷川流域らしい(本当に!)立派なツガの木々がお出迎え。それから徐々に登るにつれてツガ林の間の木々が色づいてくる感じ。

B121106c
(対岸に見える浅間尾根の山肌も良い感じ)

立派な五本栂?や5mオーバーの大栂さんとの再会を果たしつつ、色づき始めた木々を愛でつつ、ふと木々の切れ間からは対岸に見えるこれまた良い具合に染まった浅間尾根の山肌がまたそそられます。

そして痩せた尾根に張り付くように延びている大ツガのいる鞍部を過ぎると、今までの緑~黄色に混じって紅いのが徐々に目に入ってくるのですが、これがまたどの紅も素晴らしい色づき!

B121106d
(ブナの大木の上も・・・)

B121106e
(コハウチワカエデ・右岸尾根中腹で紅葉の盛り)

そんな木々を見かける度にウロウロするから先に進めないことこの上ないのですが、それでもやっぱり紅く綺麗に色づいた木々にはどうしても惹かれてしまいますね~(笑)。

ただこの辺りから完全に曇ってしまったのが残念なところで、↑↑のコハウチワを見てもわかるように紅が本当に素晴らしい色づき。これで晴れていたらどれだけ素晴らしかったことでしょう。

B121106f
(スズタケが出てくると巡視路へ向けての急な登りになる)

紅いのは大半がコハウチワカエデばかりだったのが、登るにつれてコミネカエデが混ざってきたのも嬉しかったのですが、やっぱり日差しがなかったのがとにかく残念。

それでもそんな空の許でも輝きを放っていたのはやはり色づきが良かったからに他なりません。

B121106g
(コミネカエデ・曇りなのが惜しい)

そんな尾根も周囲がブナ、ミズナラメインの林に変わると枯れたスズタケが出てきて、あとは奥からの巡視路を目指して登るだけ。

そんな登りも案外短く、じきに巡視路に飛び出してしまいましたが、この時点でなんと11時半。この規模の尾根で3時間もかかったのはやはり紅葉のおかげでしょうか。ただそのおかげでランチ場所には困って、結局人が通らないだろうとタカをくくって、その巡視路の平坦なところでランチと相成ってしまいました(笑)。

B121106h
(榧ノ木尾根のひとコマ)

B121106i
(榧ノ木山附近か)

そんな訳で当初予定していた鷹ノ巣~浅間尾根は時間的に無理、というか曇っているのに無理して鷹ノ巣まで登る必要もなかったので、榧ノ木~ノボリ尾根を下ることにして先を行くとさすがにここから人通りがぼちぼち出てきますね。

榧ノ木山周辺もカエデの類はほぼ盛り。ブナ、ミズナラはこれからでしょうか。

B121106j
(ノボリ尾根は素敵だ)

榧ノ木山を過ぎたら、廃道になって久しいノボリ尾根に入ります。

ノボリ尾根は1190m峰までの自然林がとにかく出色で、下るにつれ徐々に緑に戻っていきますがぼちぼち色づいてきた林はさすがの一言。ここでも綺麗に色づいたカエデを追いつつウロウロしてしまいます。

B121106k
(ノボリ尾根は素敵だ・その2)

本来こちらの尾根の魅力はなんと言ってもブナなハズなのに、こうも綺麗に色づいてくれるとどうしても後回しになってしまうのはしょうがないというか、なんかごめんなさい(笑)。

そんな素敵なひとときも左に植林帯を見るとふた下りぐらいで栂ノ山の尾根との分岐である1190m峰なのですが、一応マークは見かけるものの相変わらず判りづらい箇所で、ここがノボリ尾根下降の一番のポイント。ある程度の地形判断できないと下降はしんどいでしょう。

B121106l
(最後の最後でようやく日差しが・・・)

ということで1190m峰からは植林下の急降下の始まりで、何度下ってもここは急で・・・というか古傷の完治していない身ではなかなかしんどいです。

それでもここで再び日差しが復活したのにはホッとしましたけど、もうちょっとだけ早く晴れてくれたらノボリ尾根をもっと楽しめたのになぁ・・・と思いつつ、それでもホクホク気分で峰谷へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.11.03 (Sat)   曇 時々 晴
峰谷 07:40- カタサメ沢出合 08:25/08:35- 奥からの巡視路に出る 11:40-(途中休憩50分)- 榧ノ木山 13:30- 1190m峰 14:25- 雨降り 15:30- 峰谷 16:50
 

|

« 錦繍の日原・天祖山~水松山をゆるゆる歩く | トップページ | 再び錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く »

【奥多摩 2012】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く:

« 錦繍の日原・天祖山~水松山をゆるゆる歩く | トップページ | 再び錦繍の石尾根南面をゆるゆる歩く »