三頭山から奈良倉山、山沢入へ抜ける
(まだまだ緑が優勢・三頭山北面巻道のひとコマ)
さて、かの連休のお山は日曜のつもりが朝から雨。結局体育の日の月曜(10/08)になってしまいました。こんな事なら土曜に歩いておけががよかったかもー。
今回は近年ず~っと課題になっていた小菅の山沢入でもいってみようと思ってはみたものの、コースどりに悩んで(今まで訪れる機会がなかったのもコレが理由なんですけど・・・)、悩んだ結果かなり久しく歩いていない三頭山からの縦走という形をとってみました。
(オヤマボクチ)
ということで数馬行きの一番バスを捉えるため五日市で電車を降りたら、同時に多数の山のカッコをした人が乗り込んできて一瞬ビックリしたんですけど、連休はハセツネさんの日だったんですね。そんな盛況ぶりをよそにバスの方は一番という事もあってガラガラ。数馬に着くと辺りは晴れの予報はどこへやら、無情にもガスって寒いくらい。
コレってこのあと予報通りに晴れるのかなぁ?と思いつつ、まずは三頭大滝を目指してとぼとぼスタート。天気は良くないのに相変わらずバイク乗りは元気です。そんな音を聞きつつ都民の森の敷地に入り、徐々にエンジン音が聞こえてこなくなってくると大滝に到着しました。滝は雨後のせいか水量は豊富ですが・・・寒いわ(笑)。いつまでも夏気分のままTシャツ一枚でのこのこやって来たのはマヌケすぎましたね。
(三頭山山頂・小雨)
三頭沢の方も10月に入ってしまうとさすがにお花もお終いモード。シロヨメナにシラネセンキュウ、アキノキリンソウ、カメバヒキオコシあたりがなんとか残っている感じで、これからとなるともうオヤマボクチぐらいでしょうか。
こんな天気ではハイカーもほとんどいなくて、山頂(西峰)も↑↑こんな感じ。一息ついたら、とりあえずヌカザス尾根を下って北面巻道に入ります。
(北面巻道のひとコマ・Part2)
ガスってはいるものの北面巻道はいつ歩いても楽しいですね。お花はトリカブトぐらいになってしまいましたけど、それでも林相の良さは出色。
あと周囲はまだまだ基本緑ですけど、ツル性の植物や気の早いカエデ系などが一部色づき始めていて、頭上も足下もちょっとだけそんな彩りを添えていました。
(それでも一部は色づいている)
(北面巻道のひとコマ・Part3)
あと時期的にイノシシが元気なようでそこかしこ掘り返してるのは良いんですけど、エサ取りに夢中なせいか鉢合わせることもしばしば。基本イノ公はなかなか姿を見せてくれないのでこんなのもかなり珍しい。
でも親子連れは特に怖いですよ。クロスケと一緒で基本は逃げてくれますけど、パニクられて脚でも突っつかれた暁には完全にアウトですから。個人的にはクロスケよりも怖く、イノ公を見かけると反射的にどこか登れる木を捜してしまうのがもう習い性になってます(笑)。
(鶴峠への下りしな)
そんな感じでじきに稜線の道と合流したら、一旦鶴峠へ急降下。いやホント分岐から鶴峠~奈良倉山までは15年近く歩いてないので、どんな感じになってるのかちょっとワクワクだったんですけど、鶴峠までは意外や自然林がそれなりに続いて楽しい道のり。
そんな自然林から植林に変わると鶴峠は間近で、さすがに今は林道がぼちぼち延びてきているんですね。
(レイジンソウ)
それは峠から登り返した奈良倉山側も同じ感じで、しばらくはチトたいくつな道のりですけど、そこからようやく植林を抜けると素敵な雑木林の中を行くようになって、ここで一時的に晴れてきたこともあってちょっとテンションが上がったところでしょうか。
そんな雑木林の中を歩くとじきに奈良倉山の捲道に出て、そのまま奈良倉山へ登るのではなく南にぐるりと廻ってから山頂に行く段取り。そおいや南東尾根にに乗った辺りには長作への道が整備されていた覚えがあるのですが、あたくしの記憶違いなのかそれとも廃道になってるのか・・・。
(植林帯をようやく抜けると)
南東尾根に乗ったらひと登りで奈良倉山で、ここもご無沙汰している間に西側に伐採されて明るくなった展望台ができたようで、そちらでランチでした。ここは晴れていれが富士が見えそうですけど残念ながらこの日はX。でも大峰や泣坂ノ頭が間近に見えるのが個人的にはなんとも良いですね。
ランチを終えたらここから西の松姫峠へ。道中リンドウを期待してたものの、う~んこの日もフられてしまった。こちらではリュウノウギクが咲き始め。暖かい日が続いたのでイマイチ現実感はありませんけど、今年のお花もそろそろフィナーレが近いようです。
(大峰と泣坂ノ頭が間近だ・奈良倉山より)
30分ほどで着いた松姫峠の変わりようにも驚きつつ、そんな峠を素通りするように牛ノ寝通りに入ります。
ふた頑張りぐらいして鶴寝山に上がると、ここから西は「花のひかり」を始めてから何度か歩いている所のハズでしたが、鶴寝山の大ブナになんと柵が巡らされていたのには驚きました。牛ノ寝通りはここ5年ほどで大変貌を遂げているので人が増えたせいもあるのでしょうけど、もしかしてかのブナハバチにやられて樹勢が落ちたとか??
(牛ノ寝通りのひとコマ)
鶴寝山直下のもう一本の大ブナがごく普通に残っていた事にホッとして先を行くと、しばらくは牛ノ寝通りの素敵な自然林を愛でつつ歩ける道のり。もう何度も言ってますけどここはいつ歩いても楽しい。
なので山沢入の分岐にもあっけなく到着してしまい、後ろ髪ひかれつつもここで右手に下る巡視路に入ります。
(山沢入の大トチ)
巡視路は下り出しから素敵な道のりで徐々に期待は高まってくると、まだまだ緑の覆う中、そやつは遠目から見ても一発でわかる風貌というか雰囲気を醸し出していて
いざ対面すると、天気のせいでかなり暗くなっているせいなのか、そのごつごつした風貌のせいかなのかはわかりませんが、ある意味周囲を威圧するようにも感じる存在感に圧倒されそうになってしまいました。
(ワサビ田を見るようになると林道は近い)
でも巨樹はその一番の大物だけでなく、すぐ下には主幹が折れているものの5mオーバーのトチもいてこれもなかなかの風貌。あなたに逢えて良かった。天気には恵まれなかったけど、おかげでホクホク気分で帰り道に就けたのでした。(^^)
・・・・・☆
もうお気づきの方もいらっしゃることでしょうけど、ぐぐたす(Google+)はじめました。相変わらずSNSの利点を完全に無視した甚だ自分勝手な使い方ですけど(笑)、こちらで漏れてしまった山のお話などを簡単に触れています。こちらも宜しかったらご覧くださいませ。
・・・・・☆・・・・・☆
◆ 2012.10.08 (Mon) 曇(一時 晴れたり、降られたり)
武蔵五日市駅 06:22→ 数馬 07:25- 三頭大滝 08:30- 三頭山 09:35- 北面巻道分岐(ヌカザス尾根)10:00- 北面巻道分岐(主稜線)10:50/11:00- 鶴峠 11:45- 奈良倉山 12:45/13:30- 松姫峠 14:00- 山沢入分岐 14:45- 小菅の湯 15:55
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コメント
リブルさん、
驚きました。リブルさんも奈良倉行かれていたのですね!
大マテイに限らず牛ノ寝はおおものが沢山いるのでいつ歩いても楽しいです。
ちょっと人が増えてしまったのは残念なことではあるんですけど、あの山域でバスが便利になったことを考えると完全に許容範囲。ただ松姫峠のトンネルが通じると大月発になっちゃうのかしらん?と言う懸念がなくはないんですけど。。。
投稿: komado | 2012.10.14 19:08
もうすっかり良くなられたのでしょうか。
かなりの長いコースですね。
自分も8日は奈良倉山でした。あの日は完全にこちら方面は天気予報が外れましたね。鶴峠まではバスで上がったのでニアミスにはなりませんでした。
あそこの大トチはホントに大きいですね。
大マテイの手前の三本のブナが気になっていて、そのうち行こうと思っているのですが、なかなか行けません。
投稿: リブル | 2012.10.14 09:05