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2012.05.04

浅川峠を「越えて」権現山へ

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(新緑の浅川峠みち・アセミ沢出合附近にて)

今年のGW前半は好天が続きましたね。ということで川苔山の翌日の日曜(04/29)も連荘でした。当初は丹沢方面の予定だったんですけど寝坊してしまって、遅出でもOKなまたまた権現山周辺。

今回は浅川スタートで浅川峠~曽倉山に上がり、曽倉山東尾根を下降。アセミ沢(日本山岳案内ではアゼミ沢)出合に出たら棚頭の亀石を鑑賞して、それからアセミ沢を少し上がって曲り沢(日本山岳案内ではノンダ沢)左岸尾根を登り返して権現山・・・は結果パスして(笑)、稜線を西へ麻生山まで行き、長尾根を少しだけヒネって降りて駒宮に出るコースを組んで歩いてきました。

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(曽倉山より、バックは扇山)

そおいや4月は結果として二週間隔で浅川行きのバスに乗ったことになるのですが、4月の頭は客が3人しかいなかったバスも乗る度に3倍増える形で(笑)この日はGWという事あって満員御礼。しかし凄い増え方だわ~。そんな訳で浅川に着いたらさっさと歩きだし、新緑眩しい中をせっせと登ってまずは曽倉山を目指します。

しかし前の週は冬のカッコでも充分だったのに、晴れたのは良いけどいきなりの暑さは参りました。少々へばり気味で曽倉山に着いたら水をガブ飲みしてさっそく東尾根の下降に移ります。

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(曽倉山東尾根中腹以降は急降下がひたすらに続く)

のっけは間伐された植林とアカマツ混じりの雑木林に分けられた広尾根で、灌木が若干邪魔なもののルンルン気分で下れる感じでしたが、それも徐々に急になっていき、750m圏以下は急降下がひたすらに続くうようになっていました。

その上尾根は変わらず広いので下降はちょっと技倆を要するレベルですけど、間伐のおかげでもしかしたら意外に判断しやすいのかも。そして足下に左・イチザカ沢と右・ヨシミ沢の流れが見えようになると左手から明瞭な仕事道が合わさって、まもなく出合に着地。

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(棚頭の亀石・親亀、子亀と亀石神社)

左のイチザカ沢の対岸に薄い浅川峠みちが通っているのが見えたのでそっちに移って下り始めると、すぐ先がアセミ沢の出合で目的の亀石はそのすぐ先に見えていました。

亀石の周辺は近年??整備されたようで随分スッキリした印象で、まずは奥の亀石神社に参拝。それから亀石とご対面しましたが、確かにこの石の色は周囲の地質とは明らかに異質で、そういう対象になるのも不思議ではないなとそのスジはまったくの藤四郎なボクでも納得の存在感ですね。ちなみに亀石についてここで記すのは面倒なので <(_ _)> 興味のある方は新しい松浦本(バリエーションハイキング)を読んで頂けたらと思います。

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(アセミ沢・出合附近は雰囲気も良かったが・・・)

ここから登り返しが控えているのでパンを食べつつ小休止したら次はアセミ沢に入り、曲り沢左岸尾根末端の延びるの曲り沢出合へ向かいます。

アセミ沢は最初こそちょっとした滝登りがあったりとなかなか楽しかったのですが、奥へ行くにつれ植林の倒木が煩くなって、、う~んこれはちょっとイヤらしいなと思い始めたら曲り沢の出合に到着。尾根末端は先ほど下った曽倉山東尾根と同様にかなり急でちょっとイヤになりかけたものの、気を取り直して左岸尾根に取り付きました。

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(曲り沢左岸尾根・植林下の登りがひたすらに続く)

曲り沢左岸尾根は下りの曽倉山東尾根の様子や地形図を見る限り、植林主体の尾根かな~?と言う予想は当たって、のっけはヒノキ植林下の登り。でもこの日は暑かったので日差しが完全に遮られる植林は却って助かりました。これで雑木林の登りだったら、まだ暑さに慣れていない身ではかなりしんどかったかも。

それがしばらく登るとアカマツ混じりになって尾根上が明るくなると、灌木低木の新緑に足下にはスミレがちらほら見かけるようになって、決して悪くはない道のり。

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(オカスミレ)

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(植林が切れると急登が続く)

急登の始まる手前、おそらく920~940m圏辺りだと思うんですけど、ここで尾根を左に外れる明瞭な径路が延びていたのが少々気になりました。

そしてアカマツ植林がようやく切れると扇~権現の吊尾根へ向け最後の登り。かなり暑いし、尾根は急だし、半端に蔓延る灌木が少々邪魔でしたが、足下にはスミレの類が意外に多くてそれなりに楽しいところでもありました。

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(エイザンスミレ)

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(バテて権現山はやめてしまいました・・・;;;)

登って登ってようやく吊り尾根に出たら、権現山まではもうひとがんばり。10分ほどで分岐に上がりましたが、GWのせいか行き交う人は多いし、暑くて少々バテ気味だし・・・としばらく悩んだんですけど、やっぱり面倒になって権現山はパス。

権現山に寄らないなんてちょっとタイトルと違うんじゃないのん?と思われる向きもありましょうが(笑)、直下までは来たので今回は勘弁してくださ~い。

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(アケボノスミレ)

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(稜線<権現尾根>もカラマツは芽吹き始めた)

ということで過去二回の山行きでここならのんびり休めそうだというヒミツのポイントを見つけていたので、とりあえず稜線(権現尾根)を西に行って、そこでランチ。にしたんですけど、暑さのせいなのか連荘のせいなのか、食後にちょっと休むつもりが小一時間も熟睡してしまいました。

今回は帰りが猿橋駅まで徒歩になっても麻生沢を下るつもりでいたんですけど、目が覚めたらドッと疲れが出てその気もなくなり、結局今回も長尾根を下ることに・・・(;^^A

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(ミツバツツジ)

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(カメラに収めるためにいろいろイジってゴメンね)

長尾根も二週おきに通っているといろいろと変化があって楽しいですね。ここでようやく今年初となるマトモなミツバツツジに逢えましたし、芽吹きは尾根上部、新緑はそこからさほど下らないうちに始まっていて、サクラの花もこの辺りまで来ていました。

おかげで今年は早々とオオヤマザクラを見られたし、足下のスミレも花盛り。とはいえこのまま長尾根を下るのもあんまりなので、今回は長尾根の登山道が一旦主尾根から外れた所で、その外れた枝尾根を降りてみました。

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(長尾根を外れた枝尾根でも明瞭な道形がついていた)

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(イカリソウ・なぜかかなり久しぶり)

尾根を外れた当初こそ急な広尾根でしたが、ひと下りすると使われなくなって久しいながらも明瞭な道形が現れたのは意外で、これはかつての登山道だったのか、それとも尾名手峠越えの径の一つだったのか。その道形を追うとさほどの時間もかからずに麻生沢の林道に降り立ちました。

こちらに降りたのはヤマルリソウお目当てだったんですけど、ありふれた花の筈なのに久しく見ていなかった↑↑イカリソウに逢えたのがこの日のお花では一番嬉しかったことかも。

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(麻生沢の林道・駒宮登山口の直前で崩落していた)

あとは林道をそのまま下るだけなのでお気楽に歩いていたら、なんと駒宮の登山口に出る直前で道が崩落していて驚きました。去年の今の時期は全く問題がなかったのでおそらく昨秋の台風の影響でしょうか??

ただ崩落の規模は大きいし、地面もかなり柔くなっているので、無理なトラバースは滑落の危険・・・と言うより本当の蟻地獄になってしまうので(笑)ここはしっかり高捲きましょう。実際それなりの踏跡もついているようですし。

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(麻生沢を繞る山稜・左 鋸尾根、中央が三ッ森、右 麻生山と長尾根)

ということで思いもかけない所で高捲きをこなしたら、新緑眩しい駒宮の集落を通り抜けてバス停へ向かったのでした。

・・・・・☆
 
◆ 2012.04.29 (Sun)   晴 時々 曇
猿橋駅 08:18→ 浅川 08:55- 浅川峠 09:30- 曽倉山 09:45- 棚頭の亀石(アセミ沢出合)10:20/10:30- 曲り沢(ノンダ沢)出合 10:45- 吊尾根に出る 12:10- 権現山~麻生山の稜線に上がる 12:25-(途中休憩70分)-麻生山 14:20- 長尾根外れる 15:05- 麻生沢の林道 15:20- 富岡 15:45
 

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コメント

れれちゃん、

今年もようやく新緑の季節になりましたね。新緑はお花や紅葉と違ってハズレがないのが良いです!(笑)

そうそう亀石はタカさんが貼ってくれたのでずっと気にはなっていたんですけど、結局きっかけは松浦さんの本になってしまいました。(^^;;; あそこの市境は吊り尾根じゃなくてアセミ沢とヨシミ沢についているのが国盗り合戦で面白い。今回歩いて次は普通に峠道をトレースしてみようと思います。

亀石の紹介も残っているのでタカさんが貼ってくれたの紹介しておきます。
http://www2.ezbbs.net/cgi/reply?id=komado&dd=21&re=3657

投稿: komado | 2012.05.09 00:18

komadoちゃん、

寝坊してくれてありがとーー
浅川峠~扇への道は何時か歩こうと思ってる道で、特に曽倉山周辺が気になってたんだよね。
山頂の雰囲気は、どちらかと言うと権現に似てるみたいねぇ。
そしたら無いかもなぁ。。。と独りごと^^;

棚頭の亀石は…以前タカさんがハリハリしたよね~掲示板に。。
こんなのが山に?何で?って当時思ったものです(笑)

ニョロ吉君と遊べるなんて、ある意味凄いよぉ←爬虫類苦手
富岡からの景色、懐かしぃなぁ。
秋もキレイだったけど、萌黄色の春もイイねぇ

投稿: れれちゃん | 2012.05.04 09:50

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