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2012.04.05

権現山周辺を南から北から

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(こちらも雑木の美林が広がる・龍滝沢右岸尾根上部のひとコマ)

さてさて今はミツマタ花期でもあるので「権現山」と言っても本権現(世附権現山)でも前権現(箒沢権現山)でもなくて、去年12月以来となる中央線沿線の権現山の方ですから~。念のため。(^^ゞ

ということで今回は去年歩いたオクノ沢ノ嶺南尾根東隣の龍滝沢右岸尾根を登路に採って権現山に上がり、次は倉宮沢左岸尾根たる権現山北西尾根を下降。白矢ノ沢に降り立ったら少し上がって白矢ノ沢の右俣と左俣を分ける740m圏二俣中間尾根を登り返すつもりが、途中で明瞭な径路を見つけちゃったので(笑)その径路を辿って稜線に登り返し、それから西へ麻生山まで行き、長尾根を下る相変わらずのややこしいコースを組んで歩いてきました。

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(去年歩いたオクノ沢ノ嶺<1252m峰>南尾根を望む)

そおいや前に浅川行きのバスに乗ったのっていったいいつのことだったっけ・・・って思ってしまうほど久しぶりだった浅川行きのバスは、ボク以外にもハイカーが乗っていてちょっとホッとしました。

雲一つ無い快晴のもと、屏風のように広がる南大菩薩の稜線をしばらく眺めてからスタート。じきに龍滝沢右岸尾根尾根に取り付くと、のっけは植林に伐採後放置されて育った灌木混じりな若木の雑木帯が続きます。

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(ゆるゆる歩ける・龍滝沢右岸尾根中腹辺り)

そんな灌木帯も長続きはせず、やがてお隣の尾根と同じような素敵な雑木美林に変わると、ここからが本番。いやぁ、こういう所はいつ歩いても楽しいですねぇ。尾根に緩急がついているところも良いアクセントです。

しばらく行き、尾根が急になると右手が植林になりましたけど、その急登をこなして登り切ると植林はなくなり、今度は露岩混じりの痩尾根を行くようになって、ふた頑張りぐらいで麻生山~権現山の稜線に飛び出しました。

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(権現山より・正面に三頭山、左奥は雲取山)

稜線に出たら少し休んでから権現山へ。しかしこの辺りのバスがみんな遅いせいでしょうか。山頂には誰もいませんでした。でもそれがボクの権現山のイメージでもあるんですよね。

正面の富士は雲がかかっているし、開けた北側も↑↑霞んでもうこんな感じ。南斜面が見えているせいもあるのでしょうけど、雪は高い所を除いてほとんど無い感じです。

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(権現山北西尾根<倉宮沢左岸尾根>1039m峰)

一息ついたら今度は北尾根に入り、すぐ下で分かれる北西尾根を捉えます。分岐附近が急なのを見越して手前からトラバース気味に尾根を捉えたのは安全に行けて正解でした。

しかしこの北西尾根、下り始めるとまもなくアカマツ・カラマツ植林主体に変わって灌木が蔓延ってきます。しかもその灌木は決して濃い訳ではなく、左から右側へ億被さるように延びていてこれが微妙に歩きづらく、少々イラつきました。下ではヒノキに変わりましたけど、尾根自体趣には今ひとつ欠ける感じですね。

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(ヨゴレメコノメ)

そして暗い植林下の意外にしんどい急降下を終えると北西尾根末端、ではなく、ここまで来たらせっかくなので尾根末端の倉宮沢の出合まで降りてみましたが、そこは尾根というよりすでに沢床。間もなく着いた出合でおにぎりを食べたら、今度は740m圏の出合へ向け左の白矢ノ沢を遡ります。

さてこの白矢ノ沢。登りだしこそ倒木に灌木が煩かったものの、時折小滝を交える渓相の意外な良さに驚きました。広い沢床にかき消されているもののどうやら径路も延びている感じ。

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(白矢ノ沢右俣と左俣を分ける740m圏二俣)

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(白矢ノ沢左俣の立派な滝)

そんな様子に気をよくしながらゆるゆる上がって行くと、やがて左から滝をかける740m圏の出合に到着します。エアリアを見る限り右が本谷のようで径路もそちら側に延びているものの、見た目そそられるのはやはり左の方。

なので時間に余裕もあったので試しに左俣に入ってみると、いきなり↑↑8mほどの滝があって大当たり。でもこちら側は斜面が切り立っていて中間尾根には取り付けないので、来た道を戻って右俣に入り、しばらく行った所から上がれそうな斜面を見つけて中間尾根に這い上がりました。

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(白矢ノ沢740m圏二俣中間尾根・アカマツ植林&灌木の藪が続く)

尾根上に上がるとのっけは痩せた岩尾根で足下に先ほどの滝を見下ろしたり、左俣の先を見ることもでき、楽しかったのもつかの間。間もなくアカマツとヒノキに分けられた植林帯に入ると先ほどの径路が右から合わさりましたが、じきに右へ外れてしまったので結局尾根上を辿るしかありません。

尾根上は左側がアカマツのせいでしょう、灌木の藪がうるさく歩きづらいです。でもよくよく考えてみればこんな灌木の藪尾根を歩くなんてずいぶんと久しぶりなんですよね。おそらくアカマツの多い御坂方面へ行かなくなったせいでしょうけど、なんか妙に懐かしかったりして。

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(中間尾根を左右に捲きながら明瞭な径路が延びていた)

それでもそんな植林の無粋な尾根ではじきに飽きてきて、稜線の様子を思い出してみてもこんな状態が上まで続きそうだな~と思い始めたとき、なぜか突然尾根を横切る明瞭な径路に飛び出しました。おそらく1060~80m圏辺りでしょう。

飛び出した当初こそ一瞬判断できませんでしたが、すぐに中間尾根下部で分かれた道だと気がついて、そうと解れば無粋な尾根より行く先の不明な径路の方が面白そうなのは当たり前。さっそく辿ってみることにしました。

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(カラマツ植林を抜けると権現~麻生の稜線は間近)

径路は主尾根から東へぐるりとトラバースするように徐々に上がり、傾斜が緩くなった1100m圏で中間尾根上に戻ってきたのであとはこのまま尾根上を行くのかな、と思っていたらさにあらず。

じきに中間尾根から左(東)へ外れて、カラマツ植林の中またトラバース。しばらくは明瞭だった道も徐々に細くなり、藪も被るようになってきましたけど、道筋自体は明瞭。やがてカラマツ林を抜けて、雑木林の中を行くようになっても道はもまだまだ東へトラバースしながら延びているので、もしやこれは権現山まで行っちゃうの??

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(麻生山をバックに)

とも思い始めたのですが、それからまもなくトラバースからジグザクに上がるようになるとあっけなく麻生山~権現山の稜線上に上がってしまいました。そしてそこから西へ小ピークを一つ越えると朝登った龍滝沢右岸尾根の合流点で、偶然にもちょうど一周してしまったようです(笑)。

ちょうど一周できたところで未踏の尾根探訪はおしまいで、ここからはお花探しがメイン。まず西の麻生山へ向かうと、道中意外にもというかあっさりとマンサクが見つかり、しかもマクロまで撮れて拍子抜け。とはいえこちらも木の割にお花は極少といった感じではありましたけど。。。

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(山はまだまだ早春の木の花がメイン)

それでも他の木の花は長尾根を下り始めてからで、まずはダンコウバイ。そして中盤にさしかかった所でようやくキブシにアブラチャン。スミレなどの野の花は本当に下の方で咲き始めと言った所。今年はお花が本当に遅いですね。

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(雑木林が延々と続く長尾根も捨てがたい)

天神峠・駒宮分岐の開けた伐採跡も今は灌木が育って雰囲気が変わっていました。今回は実は未踏だった右の道を下ってみましたがこちらも悪くないですね。それに富岡のバス停に出るにはこちらへ降りた方が近道かも知れません。

そんな訳で意外にあっけなく麻生沢からの林道に降り立ったら、春爛漫の集落を通り抜けて富岡のバス停を目指したのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.04.01 (Sun)   晴 時々 曇
猿橋駅 08:18→ 浅川 08:50- 820m圏緩斜面 09:20- 1110m圏尾根の肩 10:00- 稜線に出る 10:20- 権現山 10:35/10:40- 1039m峰 11:10- 倉宮沢出合 11:45/12:00- 白矢ノ沢740m圏二俣 12:15/12:25- 径路横切る 13:00- 稜線に出る 13:25- 麻生山 14:00/14:10- 天神峠分岐 15:20- 駒宮 15:30- 富岡 15:50
 

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【大菩薩・権現山稜 2012】」カテゴリの記事

コメント

ba_sobuさん、

やっぱり腰掛から来ているのでしょう。この辺りは植林が多いのでその作業道でしょうね。

白矢ノ沢は尾名出川まではおそらく基本右岸に沿ってついていると思われますけど、その先はどうかなぁ。。。ただ植林ばかりだからどうも進んで辿ってやろうという気になれないのが玉に瑕ですね。気が向いたときにでも歩こうと思います。

投稿: komado | 2012.04.14 17:46

「明瞭な道」  これは、やけに気になる
写真からも、歩きたい気持ちがむくむくと湧いてくる
そんな形している

どこからきたのかおわかりですか?というか、
想像できますか? 

投稿: ba_sobu | 2012.04.13 22:22

tさん、ですよね?(^_-)-☆

そうそうそんな前でしたっけ。
確かにあちらの方は近年ヒカゲツツジの時だけだったので、あまり行ってないことは確かですね。

でもあそこは道路工事が始まり、葛野川に新しい橋も架けられて今後が少々心配ではありますんです。

投稿: komado | 2012.04.09 19:30

某所で外道の黄色い奴を拝見しました。て目的よりいいかも
てあちらを引用して書き込んでいいのやら、
アマナラッキ-でしたね黄色いにはお目かかった事はありません
06.4.5拙ブログへkomadoさんの書き込みです。
あっち向けホイにご挨拶向かう道すがら川沿い
で見つけた同じ黄色だったらうれしいな、あの川沿いの道は
ヒメニラ、アズマイチゲ、ヤマエンゴサクもどっさりで
興奮しました。昨日は手軽に黄色い奴を見てきました。

投稿: | 2012.04.06 22:26

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