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2012.04.30

津久井周辺の里山をふたつ

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(芽吹く稜線・段木入の丘にて)

すみません。諸般の事情で更新がかなり遅れていますが、山はかなり順調に行けてますのでご安心ください(笑)。ということで先々週の日曜(04/22)は本当に珍しく高尾津久井方面の里山を二つ歩いてきました。

今年はかなり久しぶりに高尾陣馬のエアリアを買い換えたせいなのかなんなのか??この範囲の山が多いですね。この週は本当に天気が良くなくて迷った末に結局こちらのお誘いに乗ったんですけど、結果としては大正解でした。

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(金刀比羅神社過ぎた辺りより)

ということで一つ目は高尾駅から南高尾山稜を草戸峠まで行き、それから境川左岸の尾根を下るというもの。訳あって近寄っていない高尾周辺を歩くのは実に20年以上ぶりのことで、それでも大垂水峠以東の稜線は未踏のままだったのでこれはこれでちょっと楽しみでもありました。

んで実際歩いてみると、意外に雑木林が多いんですね。丁度芽吹きの時期と相まってその柔らかな山肌が見事でした。これで晴れたら最高なんでしょうけど、晴れたら晴れたで絶対に別の所行ってるか(笑)。それと驚いたのが見かける人見かける人若い人が多い!みなさん最初高尾山を歩いたあとこちらに来られるのでしょうね。

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(四辻)

展望の良い草戸峠から左岸の尾根に入り、じきに着く段木入の丘との分岐では当初寄るかどうかちょと迷ったものの、折角だからと寄ってみると山頂には先客さんがひとり。最初全くわからなかったのですが、声をかけられて思い出しました。そうそうhillwalkerさん!

hillwalkerさんがこの辺りを通われていることは知ってはいたものの、まさかこんな所で再会するとは。。。もしかしたら呼ばれたのかも知れませんネ、と話ながら大戸へ下ったのでした。

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(所変わって・・・こちらは桜山より)

そしてもう一つが稲生の桜山。hillさんと会ったこともあって予定が大幅にオして、こちらでランチを採ったのが13時過ぎ。その名の通り全山桜の山ですが、ソメイヨシノの盛りが過ぎたせいか休みだというのに人っ子ひとりいません。

個人的に桜の中でソメイはさほど重要に思っているお花ではないですし、それ以前に桜は咲いているときは当然素晴らしいけど、花が散って花びらが地面を染める風情の方が好きなので却って良かったです。

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(山頂には山ノ神)

とはいえここでランチだけとって帰るのもなんですし、天気も意外に保っているようなのでもうひと歩き。ここから「関東ふれあいの道」に上がって雨乞山へ行き韮尾根へ下るコースを歩いてみました。

こちらの方はさすがに植林が大半でしたが、こちらも時折現れる桜や雑木林の新緑が見事で、決して悪くない道のり。

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(韮尾根への下りしな)

そして下り着いた韮尾根(にろうね)の風情も宜しく、そんな里山の風景を楽しみながら桜山の麓まで戻ったのでした。

んで以下はこの日見かけたお花の一部。(^^)

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(チゴユリ)

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(イチリンソウ・この手の花はこのぐらいの開き具合が好きだ)

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(ニリンソウ)

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(こちらもニリンソウ)

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(ナツトウダイ)

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(マルバスミレ)

しかし、この日は芽吹きにお花のタイミングがうまくあったこともあるんでしょうけど、想像以上でした。当分は天気など選択肢がなくなったら・・・と言う事になるのでしょうが、たまに歩くのも良いかもしれません。ご案内いただいたba_sobuさん、ほんとうにありがとうございました。
 

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2012.04.18

今度はオクノ沢ノ嶺を南から北から

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(尾名手川のひとコマ)

う~ん。↓下の記事でも書きましたけど土曜の天気が本当に恵まれなくて、土曜オンリーな道志行きのバスに乗れないのがかなりツラいですワ。とはいえお天道様には逆らえるわけもありませんですから、いろいろ考えてしまうんです。

なので今週は二週前に歩いた権現山の北面のお隣でも・・・ということで今回(04/15)も浅川スタートでオクノ沢ノ嶺(1252m)南尾根を登路にオクノ沢ノ嶺に一旦上がったら、白矢ノ沢左岸尾根を下降。白矢ノ沢出合に降りたら尾名手川をトバノ沢出合まで遡り、今度はトバノ沢左岸尾根を登り返して稜線に上がって、あとは麻生山~長尾根を下るコースを組んで歩いてきました。

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(オクノ沢ノ嶺<1252m峰>南尾根中腹辺りか)

4月に入ってようやく暖かくなったおかげでしょうか、行きしなの電車もバスも結構な人数が乗っていて、世間的には今年もようやく山シーズンに入ったと言う事なのでしょう。とはいえそんな人出とは裏腹に当初の予報は外れて曇りの中のスタート。まずはオクノ沢ノ嶺南尾根に取り付きます。

南尾根は昨年末以来でしたけど、天気が良くなくて周囲がガスでも雑木美林の尾根は楽しい!というかこういう天気だからこそ林の良いところでないと、楽しみが少なく本当に登るだけになってしまうような気がしますね。

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(オクノ沢ノ嶺西鞍部辺り)

登りだししばらくはガスの中を歩いていたものの天気は一応回復傾向のようで、周囲が何となく明るくなったり、ガスが切れたりを繰り返しながら、登っているうちに徐々に晴れてきました。

登りだしから1時間半ほどでオクノ沢ノ嶺に上がる頃には、対岸の尾名手尾根もうっすら見えるぐらいになっていて、そんな様子に気が急いたか、山頂で休むこともなく今回のメインでもある尾名手川側の白矢ノ沢左岸尾根の下降に移ります。

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(白矢ノ沢左岸尾根・下り出しは広尾根で始まったが・・・)

さてその白矢ノ沢左岸尾根。のっけは少々急ながらも快い雑木林の広尾根だったのが二週前と違う所。これは幸先良いな~と思いながら下るとじきに尾根右手が植林に変わったので、こういう山域だし(笑)これはこのまま下まで行ってしまうのか?

と思ったらその植林帯もじきに途切れたのは意外で、植林が切れてからは露岩に岩屑混じりの痩尾根が続く感じ。藪も薄く若干急ながらもかなり歩きやすかったのはこれまた意外でした。

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(基本的には痩尾根が続く)

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(ヒカゲツツジ・一部咲き始め)

まぁこの山域でこんな様子の尾根なので、もしかしたら・・・と思っていたヒカゲツツジはやっぱりいました。今年はミツバより前にヒカゲ。でもこの標高でも一部が咲き始めで、おそらく坪山も同じ感じではないのかなぁ。。。

この左岸尾根の下降のポイントを思われる980m圏の分岐は尾根が痩せているので、おそらく地形図のイメージで下ると若干面食らうかも。

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(866m峰北鞍部)

それでもこの分岐をうまくく通過すればあとはひたすらに下るだけで、やがて尾根右側が再び植林に変わって尾根が広がると薄いながらもスズタケも現れ、866m峰はもう目の前。

緩く登り返して着いた866m峰の意外な暗さにちょっとガッカリしたものの、それでも先の北鞍部へ降りる箇所の雰囲気がなかなか良かったりするから面白いです。

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(尾名手川・白矢ノ沢出合)

北鞍部を過ぎると尾根は再び痩せてあとは尾名手川へ一直線。末端部が若干しんどい箇所があったものの、さほどの時間もかからずに白矢ノ沢の出合に降り立ちました。

出合に降りて驚いたのが、白矢ノ沢の意外な水量の多さ。雨後のせいとはいえ尾名手川本流とほぼ等量で、出合の周囲は小広くて良い休憩ポイントだったんですけど、帰りのバスの事を考えるとそうゆっくりできないのが辛いところです。

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(フタバアオイ・花は咲き始め)

ということで少し休んだだけで尾名手川を上がって行ったのですが、渓相はなかなか良いですし、周囲は芽吹きも始まってるし、それよりなにより種類は少ないながらもお花が多いのが良いですね。

ハナネコノメは盛りを過ぎて葯のない真っ白な状態になってましたけど、へつりの途中でひとり撮影大会になっていました(笑)。

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(ハナネコノメ・盛りは過ぎているが見事)

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(トバノ沢左岸尾根・登りだしはモミが目立つ)

それでも沢の左岸側が植林に変わると途端に倒木が増えて一気に歩きづらくなり、倒木を潜ったり捲いたりしながら行くと右に枝沢の高い滝を見て、そのすぐ先がトバノ沢の出合でした。

ここも左のトバノ沢が滝になっていて休憩の適地ではあったんですけど、お花の撮影で思いの外時間がかかってしまったので時間的にすぐに登り返さなければいけません。。。

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(まさかこの山域に「おおもの」がいたとは!5m弱の大ツガ)

ということで炭焼跡のある尾名手川側からトバノ沢左岸尾根に取付くと、こちらはのっけはモミの立派な木も散見される雑木林。尾根上には薄いながらもスズタケが被っているもののそれも長くは続かず、藪もじきに切れてスッキリした中を歩くようになります。

それからじきにお隣の白矢ノ沢左岸尾根のような露岩岩屑混じりの痩尾根に変わると、おっとここで想定外な「おおもの」の出現。ドキドキしながら近づいてみると幹周り5m弱の大ツガで、この辺りは基本雑木と植林しかない山域ゆえにこの手の期待は全くしてなかったので、これは嬉しい出逢いでした。(^^)

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(1016m峰には明瞭な捲道が通っている)

この先もずっと同じような痩尾根が続きましたが、1016m峰を前になぜか明瞭な道形が現れたのでコレは何??と思って試しに辿ってみたら単に1016m峰を捲く道でした。それでも下からここまで明瞭な道形は見てなかったので、この道形は一体どこから来ているのでしょう。。。

そんな1016m峰からひと登りすると、地形図通りに尾根が広がって緩い緩斜面の中を行くようになる所がやはりこの尾根のハイライトでしょう。ここでなぜか明瞭な道形が再び現れたので、試しに辿ってみたらいつしか左へトラバースして沢筋へ消えてしまいました。

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(尾根が広がると再び道形が現れた)

でもこの緩斜面の辺りは他にも妙な道形があるし、それに食器なんかも落ちているところを見ると、もしかして昔は造林小屋でもあったのかなぁ?とも思ってしまいましたが、どうでしょう。

そんな事を考えつつ、ふかふかの落葉の尾根を慈しむように登っていくとさほどの時間もかからずに、権現~麻生の稜線に飛び出してしまいました。

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(稜線に出た所・バックはオクノ沢ノ嶺)

稜線に出た所でただちに麻生山へ向かい、麻生山に着いた時点で14時半前。う~ん、これでは帰りのバスの事を考えると麻生沢を下るのは時間的にしんどいのは残念だけどしょうがないですね。もう時刻が変わって久しいのですが、こうなると上和田16時台のバスが30分繰り上がったのが本当に恨めしい。。。

ということで今回も長尾根を下ることにしました。

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(マメザクラ)

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(尾越山の方もご無沙汰してるなぁ・長尾根下部より)

二週間後の長尾根はお花をちょっと期待したんですけど、実際はアレレ?思いの外でした。一番のお目当てさんはいらっしゃったもののスミレの類が本当に少ない。

まぁこの日は尾名手川側の尾根の上り下りで想像以上に楽しんでしまったので、全てを望むのは贅沢というか強欲でしかないですね(笑)。それでも今回は正統に?天神峠経由で下ったのですが、以前は気がつかなかったこととか個人的にいろいろ収穫があって、終わってみればホクホク気分で帰途についていたのでした。(^^)
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.04.15 (Sun)   曇 時々 晴
猿橋駅 08:18→ 浅川 08:50- 784m峰 09:20- オクノ沢ノ嶺(1252m峰)10:15- 白矢ノ沢左岸尾根のピーク 10:20- 866m峰 11:20- 白矢ノ沢出合 11:45- トバノ沢出合 12:15/12:30- 1016m峰 13:30- 稜線に出る 14:10- 麻生山 14:20- 天神峠分岐 15:10- 天神峠 15:30- 浅川入口BS 15:55
 

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2012.04.14

寝坊して石砂山へ・・・(^^ゞ

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(石砂山西峰直下の緩斜面)

しかしなんちゅうか今日もそうなんですけど、土曜の天気が良くないですね。

先週もそんな感じだったので日中は都心で遊んでから家でTVを見つつ飲み食いしつつ。そしてとうとうIPPONグランプリが始まる時間になって「あ~そろそろお山の用意しなきゃマズいな~」は思ったんですけど、やっぱりそのまま見ちゃって(笑)結局日付けが変わってからお山の準備を始める始末。

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(登りだしはアズマネザサの藪がうるさい)

そんな訳で翌朝(04/08)ハッと目覚めるとすでに10時過ぎ。アチャー。こんな時間になると車でも予定の山は完全に無理なので、これはどうしよう・・・とは思いつつもサンデージャポンを見てしまい(笑)、もうお山はやめようかと思ったものの怖ろしく良い天気だったですから、ここでハッとギフチョウの時期の石砂山のことが浮かんだのでした。

ということで電車バスを乗り継ぎ、やまなみ温泉に着いたのは13時半。周囲のハイカーは山歩きを終えて温泉に入る人しかいません。短いコースとは言え、この歩き出しは世の中ナメ過ぎていると言われてもしょうがないですネ。はい。

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(カンアオイのお花は見つけられたけど・・・)

こちらの方は早春に歩くのがレギュラーになっていたとは言え、去年は震災の影響で歩いてなかったので二年ぶり?かな??。登りに採る石砂山北尾根はやまなみ温泉のバス停からその姿を確認しており、いつかはとは思っていたもののまさかこういう形で実現したのはちょっとかわいそうかも。

そんな訳でバス停から川上川へ下り、適当な所から尾根に取り付きます。のっけから低山に付きもののアズマネザサの藪がひどくて帰りかけましたけど(笑)それも我慢しているうちに徐々に減って、三角点のある415.5m峰に着くとようやく歩きやすくなりました。

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(石砂山北尾根は雑木林が多くて快い)

ここからは遠目で見た通りの雑木林の快適な尾根歩き。ホントこの周辺は低い割に雑木林のが多いところが惹かれますね。道中カンアオイは珍しくあっさりと見つかりましたけど、ギフチョウの方は午後遅いし、風も出てきたのでちょっと無理そうかも。

あとお花はダンコウバイにキブシ、アブラチャン、ヤブツバキとお馴染みのメンツ。そしてそろそろと思っていたウグイスカグラやチョウジザクラは開いていたのをなんとかひとつだけ見つけられただけで「よし」としなければいけませんね。でも想定外の収穫もあったりして、この時期以外も歩いてみたくなりました。

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(499m峰には山ノ神が祀られている)

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(低灌木もこの陽気に芽吹き始めた)

それに尾根はお花だけでなく低木灌木の類も芽吹きが始まり、ようやく春らしくなってきた感じ。

登につれて林相も良くなって、トップの写真にあるように石砂山西峰への登りから直下の緩斜面の辺りが北尾根のハイライトでした。

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(石砂山より・焼山が立派だ)

本峰よりも遙かに好ましい雑木に覆われた西峰から、一旦鞍部に下るとここで登山道と合流。ひと登りで石砂山の山頂でした。南側が開けていて普段はあまり気にしたことのない焼山が立派ですねえ。ただあちらはヒルが・・・と思っていたらこちらも注意書きがあって、どうやらヒルが出るようですね。

先客さんも一人だけと至って静かだったので、少しのんびりしようかと思っていたらさすがに石砂山、ここで団体さんが上がってきたのでパンだけ食べておいとまして、稜線を西へ向かいます。

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(タチツボスミレ・お花は思ったより少なかったなぁ)

こちらも下り始めこそ雑木の好ましい道のりでしたが、じきに植林に突入。こちらは東海自然歩道にもなっているので道もキッチリ整備されていて歩きやすいです。

それでも時折雑木林も交えますし、↓↓こんな開けた箇所もあって、振り返ると双耳の石砂山が結構遠くに見えています。下のゴルフ場がなければなお良しなんですけど。

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(石砂山より西は植林が増えるがこんな箇所も)

伏馬田分岐を過ぎ(伏馬田入口ってあの7/11のある辺りなんですね!)、次の分岐では道志の主稜線を辿る意味もあって左の城址へ行く道に入りました。

でもその城址への道のりがこれまた素敵な雑木の道でなかなか良かったものの、ここまで来てもギフチョウには逢えなかったので今回はダメだったようです。それでもこのまま菅井下まで降りれば、これで道志の未踏の稜線がつながり、あとは石老山周辺と高丸~菜畑山の間を残すのみです。

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(伏馬田城址)

こちら側から県道へ向かうとこの辺りも菅井になるのですよね?尾根上には意外や人家も多く、分校跡まであったのには驚きました。確かにこの辺りは日当たりが良さそうですしね。

そんな訳で意外な集落の好ましさに気をよくしつつ県道に出たら、やまなみ温泉のバス停までは30分ほどの道のりでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.04.08 (Sun)   晴
藤野駅 13:10→ やまなみ温泉入口 13:25- 415.5m峰 14:10- 499m峰 14:25- 石砂山西峰 14:55- 石砂山 15:00/15:10- 伏馬田城址 15:55- 菅井下 16:20- やまなみ温泉 16:50
 
・・・・・☆・・・・・☆

さて、先ほど当サイトでリンクしているYAMA BUS INFOを見たら、飯能・名栗方面のバス路線を担当している国際興業バス飯能営業所の閉鎖・撤退が正式に決まったようです。

個人的にはもともと長大なローカル路線であるがゆえ、将来的にはこうなるのかなと漠然と思っていたことがとうとう現実になってしまったなぁ、というのが正直な感想。でもまさか富士急より先とは。。。とりあえず2013年の3月いっぱいまでは運行されるようですが、それ以降の代替先は今のところは未定とのこと。ハイカーにとってこちらは奥武蔵・秩父方面の重要な路線になっているので、今後がかなり気がかりですね。

☆YAMA BUS INFO
国際興業バス 飯能営業所を閉鎖、同営業所の全路線から撤退(2014年4月〔予定〕)

http://yamahazu.blog52.fc2.com/blog-entry-665.html
 

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2012.04.05

権現山周辺を南から北から

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(こちらも雑木の美林が広がる・龍滝沢右岸尾根上部のひとコマ)

さてさて今はミツマタ花期でもあるので「権現山」と言っても本権現(世附権現山)でも前権現(箒沢権現山)でもなくて、去年12月以来となる中央線沿線の権現山の方ですから~。念のため。(^^ゞ

ということで今回は去年歩いたオクノ沢ノ嶺南尾根東隣の龍滝沢右岸尾根を登路に採って権現山に上がり、次は倉宮沢左岸尾根たる権現山北西尾根を下降。白矢ノ沢に降り立ったら少し上がって白矢ノ沢の右俣と左俣を分ける740m圏二俣中間尾根を登り返すつもりが、途中で明瞭な径路を見つけちゃったので(笑)その径路を辿って稜線に登り返し、それから西へ麻生山まで行き、長尾根を下る相変わらずのややこしいコースを組んで歩いてきました。

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(去年歩いたオクノ沢ノ嶺<1252m峰>南尾根を望む)

そおいや前に浅川行きのバスに乗ったのっていったいいつのことだったっけ・・・って思ってしまうほど久しぶりだった浅川行きのバスは、ボク以外にもハイカーが乗っていてちょっとホッとしました。

雲一つ無い快晴のもと、屏風のように広がる南大菩薩の稜線をしばらく眺めてからスタート。じきに龍滝沢右岸尾根尾根に取り付くと、のっけは植林に伐採後放置されて育った灌木混じりな若木の雑木帯が続きます。

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(ゆるゆる歩ける・龍滝沢右岸尾根中腹辺り)

そんな灌木帯も長続きはせず、やがてお隣の尾根と同じような素敵な雑木美林に変わると、ここからが本番。いやぁ、こういう所はいつ歩いても楽しいですねぇ。尾根に緩急がついているところも良いアクセントです。

しばらく行き、尾根が急になると右手が植林になりましたけど、その急登をこなして登り切ると植林はなくなり、今度は露岩混じりの痩尾根を行くようになって、ふた頑張りぐらいで麻生山~権現山の稜線に飛び出しました。

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(権現山より・正面に三頭山、左奥は雲取山)

稜線に出たら少し休んでから権現山へ。しかしこの辺りのバスがみんな遅いせいでしょうか。山頂には誰もいませんでした。でもそれがボクの権現山のイメージでもあるんですよね。

正面の富士は雲がかかっているし、開けた北側も↑↑霞んでもうこんな感じ。南斜面が見えているせいもあるのでしょうけど、雪は高い所を除いてほとんど無い感じです。

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(権現山北西尾根<倉宮沢左岸尾根>1039m峰)

一息ついたら今度は北尾根に入り、すぐ下で分かれる北西尾根を捉えます。分岐附近が急なのを見越して手前からトラバース気味に尾根を捉えたのは安全に行けて正解でした。

しかしこの北西尾根、下り始めるとまもなくアカマツ・カラマツ植林主体に変わって灌木が蔓延ってきます。しかもその灌木は決して濃い訳ではなく、左から右側へ億被さるように延びていてこれが微妙に歩きづらく、少々イラつきました。下ではヒノキに変わりましたけど、尾根自体趣には今ひとつ欠ける感じですね。

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(ヨゴレメコノメ)

そして暗い植林下の意外にしんどい急降下を終えると北西尾根末端、ではなく、ここまで来たらせっかくなので尾根末端の倉宮沢の出合まで降りてみましたが、そこは尾根というよりすでに沢床。間もなく着いた出合でおにぎりを食べたら、今度は740m圏の出合へ向け左の白矢ノ沢を遡ります。

さてこの白矢ノ沢。登りだしこそ倒木に灌木が煩かったものの、時折小滝を交える渓相の意外な良さに驚きました。広い沢床にかき消されているもののどうやら径路も延びている感じ。

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(白矢ノ沢右俣と左俣を分ける740m圏二俣)

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(白矢ノ沢左俣の立派な滝)

そんな様子に気をよくしながらゆるゆる上がって行くと、やがて左から滝をかける740m圏の出合に到着します。エアリアを見る限り右が本谷のようで径路もそちら側に延びているものの、見た目そそられるのはやはり左の方。

なので時間に余裕もあったので試しに左俣に入ってみると、いきなり↑↑8mほどの滝があって大当たり。でもこちら側は斜面が切り立っていて中間尾根には取り付けないので、来た道を戻って右俣に入り、しばらく行った所から上がれそうな斜面を見つけて中間尾根に這い上がりました。

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(白矢ノ沢740m圏二俣中間尾根・アカマツ植林&灌木の藪が続く)

尾根上に上がるとのっけは痩せた岩尾根で足下に先ほどの滝を見下ろしたり、左俣の先を見ることもでき、楽しかったのもつかの間。間もなくアカマツとヒノキに分けられた植林帯に入ると先ほどの径路が右から合わさりましたが、じきに右へ外れてしまったので結局尾根上を辿るしかありません。

尾根上は左側がアカマツのせいでしょう、灌木の藪がうるさく歩きづらいです。でもよくよく考えてみればこんな灌木の藪尾根を歩くなんてずいぶんと久しぶりなんですよね。おそらくアカマツの多い御坂方面へ行かなくなったせいでしょうけど、なんか妙に懐かしかったりして。

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(中間尾根を左右に捲きながら明瞭な径路が延びていた)

それでもそんな植林の無粋な尾根ではじきに飽きてきて、稜線の様子を思い出してみてもこんな状態が上まで続きそうだな~と思い始めたとき、なぜか突然尾根を横切る明瞭な径路に飛び出しました。おそらく1060~80m圏辺りでしょう。

飛び出した当初こそ一瞬判断できませんでしたが、すぐに中間尾根下部で分かれた道だと気がついて、そうと解れば無粋な尾根より行く先の不明な径路の方が面白そうなのは当たり前。さっそく辿ってみることにしました。

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(カラマツ植林を抜けると権現~麻生の稜線は間近)

径路は主尾根から東へぐるりとトラバースするように徐々に上がり、傾斜が緩くなった1100m圏で中間尾根上に戻ってきたのであとはこのまま尾根上を行くのかな、と思っていたらさにあらず。

じきに中間尾根から左(東)へ外れて、カラマツ植林の中またトラバース。しばらくは明瞭だった道も徐々に細くなり、藪も被るようになってきましたけど、道筋自体は明瞭。やがてカラマツ林を抜けて、雑木林の中を行くようになっても道はもまだまだ東へトラバースしながら延びているので、もしやこれは権現山まで行っちゃうの??

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(麻生山をバックに)

とも思い始めたのですが、それからまもなくトラバースからジグザクに上がるようになるとあっけなく麻生山~権現山の稜線上に上がってしまいました。そしてそこから西へ小ピークを一つ越えると朝登った龍滝沢右岸尾根の合流点で、偶然にもちょうど一周してしまったようです(笑)。

ちょうど一周できたところで未踏の尾根探訪はおしまいで、ここからはお花探しがメイン。まず西の麻生山へ向かうと、道中意外にもというかあっさりとマンサクが見つかり、しかもマクロまで撮れて拍子抜け。とはいえこちらも木の割にお花は極少といった感じではありましたけど。。。

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(山はまだまだ早春の木の花がメイン)

それでも他の木の花は長尾根を下り始めてからで、まずはダンコウバイ。そして中盤にさしかかった所でようやくキブシにアブラチャン。スミレなどの野の花は本当に下の方で咲き始めと言った所。今年はお花が本当に遅いですね。

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(雑木林が延々と続く長尾根も捨てがたい)

天神峠・駒宮分岐の開けた伐採跡も今は灌木が育って雰囲気が変わっていました。今回は実は未踏だった右の道を下ってみましたがこちらも悪くないですね。それに富岡のバス停に出るにはこちらへ降りた方が近道かも知れません。

そんな訳で意外にあっけなく麻生沢からの林道に降り立ったら、春爛漫の集落を通り抜けて富岡のバス停を目指したのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.04.01 (Sun)   晴 時々 曇
猿橋駅 08:18→ 浅川 08:50- 820m圏緩斜面 09:20- 1110m圏尾根の肩 10:00- 稜線に出る 10:20- 権現山 10:35/10:40- 1039m峰 11:10- 倉宮沢出合 11:45/12:00- 白矢ノ沢740m圏二俣 12:15/12:25- 径路横切る 13:00- 稜線に出る 13:25- 麻生山 14:00/14:10- 天神峠分岐 15:20- 駒宮 15:30- 富岡 15:50
 

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