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2012.03.22

高畑山と舟山のあいだを南へ北へ

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(高畑山南東の雑木林の緩斜面)

やれやれ、3月に入ってからの週末の天気の悪さにはほとほと参りましたわ。おかげでお山へ行く気になれないまま、お彼岸になってようやく歩ける天気になってくれました。

そんな春分の日(03/20)は雪の状況がわからないので世附方面はやめて、前道志の毎年春のお彼岸の頃に通っているあたり。今回は高畑山北尾根を登路にとり一旦高畑山に上がったら、南東斜面を散策しつつ適当に楢山沢へ降りて雛鶴神社に参拝。なおも無生野まで下ったら、今度はフジノタ沢(藤ノ田沢)の径路を追いつつ左岸尾根の上部に這い上がり、立野峠へトラバース。それから主稜線を東へ舟山まで行き、塩瀬沢(厳密に言うと本谷ではなく支流の右俣と言った所か)を一ノ瀬橋までそのまま下って梁川駅に戻る、という相変わらずのややこしいコースを組んで歩いてきました。

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(高畑山北尾根・下部から雑木なのは嬉しい)

しかし前道志は近くて良いですね。朝6時過ぎに起きても8時半頃には歩きだせるんですから。天気が良い割に意外にハイカーの少ない鳥沢駅からまずは小篠のイトヒバを目指して車道をてくてく。

こちらの方は一時期津成沢界隈を通っていた頃以来でしたけど、道は何となく覚えていますね。久しぶりにイトヒバの大木を鑑賞したらそのまま畑のあぜ道を上って行き、フェンスの中に入って高畑山北尾根に取り付きました。

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(ダンコウバイ・700m以下でようやく咲き始め)

北尾根は珍しくのっけから雑木林なのが良いですね。アンテナ施設を過ぎ、次のピークには地形図には載っていない四等点(△511.2m)がありました!

その四等点峰を過ぎると、おっとここで今年お初の咲き始めたダンコウバイ。周囲が基本茶色いなか、黄色いお花がひときわ鮮やかです。しかしお彼岸で標高500m程とは近年ではかなり遅いですね。ダンコウバイが咲いていたのを見てちょっとスケベ心が涌いてきたものの、別の捜し物は不発に終わり、あとは尾根を淡々と詰めていきます。

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(高畑山北尾根上部の様子)

しばらく上がると尾根の右側が植林に変わり、ほぼ同時に明瞭な道形も尾根に沿うようになって、それでもその道形は歩きづらいので尾根の歩きやすい箇所を選んで登っていると、あっけなく尾根を横切る登山道をに飛び出してしまいました。

今回は北尾根を辿るのが目的なのでもちろん登山道は突っ切って尾根を登っていきます。ここからふたたび全面雑木林に変わってこの辺りの雑木林が北尾根のハイライトでしょうか。楽な道のりとはいえ一旦尾根を西に捲く登山道は植林が多く、明らかに趣に欠けますね。

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(高畑山山頂)

そんな訳で気分良く871m峰を越えたら、一旦西に捲いた登山道が合流してひと登りで高畑山の山頂に到着。山頂は先客さんが二人だけとは少々意外でしたが、そもそもここで休む気は全くないので、山頂からの富士を確認したら目的の南東斜面へ向かいます。

それでも東へ下ると登ってくるハイカーと複数すれ違った事にちょっとホッとして、目的の雑木林の緩斜面に到着。去年偶然この辺りに登り着いた時から今回のランチ場はココと決めていたのでした。

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(高畑山南東斜面は炭焼の?トラバース道が残っている)

のんびり休憩を終えたあとは、去年できなかった周辺の雑木林の散策。のつもりで適当に降りてみたら、いつの間にやら去年見つけたトラバース道を東へ東へ歩いていたのでした(笑)。途中には炭焼の跡が何箇所があり、この道はその為の作業道だったのかもしれません。

そんな雑木林を選びながら適当に降りても結局は植林は避けられず、しょうがなしそのまま下るとあっけなく楢山沢の林道に着地。すぐ先が奥奈良山橋でした。

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(雛鶴神社)

あとは林道、県道を歩いて無生野へ。せっかく通りがかるのだからと雛鶴神社に寄ってみると、拝殿の階段には雪が積もっていて足跡もなし。こんな場所のせいでしょうか、規模の割には人の訪れがほっとんどないようですね。

その雛鶴神社からふた下りほどしたら無生野の集落で、秋山川にかかる橋の先、バス停の手前からフジノタ沢に入ります。

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(フジノタ沢<藤ノ田沢>・植林の許、明瞭な径路が沿っている)

フジノタ沢は右岸尾根を歩いて以来6年ぶりで、道の様子はあまり覚えていなかったのですが、実際に歩いてみるとあぁ!こんな感じだったですね。と徐々に思い出してくる感じ。わかりづらい立野峠への道を分けてしばらく行くと、沢の規模に似合わない巨大な堰堤に出て驚きましたが、これは左から難なく捲けました。

堰堤を捲き終えても道はなおも植林の中を明瞭に延びていて、これはいったいどこへ行くのだろう・・・とワクワクしながら追うと、最奥の680m圏の二俣は右へ分かれていて、どうやらこれで左岸尾根に上がりそうな雰囲気。

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(フジノタ沢左岸尾根の上部に飛び出しました)

そして沢のどん詰まりまで来た所で植林が切れると同時に道も消滅も消滅しましたが、構わず急なツメを詰め上げると、ここにも炭焼の跡があって、そこからひと登りで左岸尾根に這い上がりました。

そこはちょうど810m圏の尾根が平衡になっているところで、この辺りも雑木林の美しいところ。次は右岸尾根をキッチリ登ってみたいなと思いつつ尾根を少し上がると、ここで薄いながらもまた東へ延びるトラバース道を発見。

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(細野山より)

さっそく辿ってみるとこれもなかなか良い道でしたが、次の枝尾根で植林に変わってしまったのが残念なところ。その植林帯を抜けて次の枝尾根を乗り越すと浜沢からの明瞭な峠みちと合流して、ひと登りで立野峠でした。

立野峠に着いた時点ですでに14時を過ぎ。でも今回は駅に戻るという時間に縛られないコースなので予定通りに東の舟山目指して主稜線を東へ行きます。今年は寒いのでお花の彩りはまだ望めませんけど、雑木林の多い道のりは何度歩いても良いですね。

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(塩瀬沢の源流部・炭焼の跡があちこちで見られた)

立野峠から一時間程で舟山に着いたら、来た道を少し戻って北へ適当に下るともうそこは塩瀬沢(の右俣)で、ここでも沢に降り立つまでに炭焼の跡が二箇所みつかって驚きました。しかしこの日は炭焼の跡を何回見かけたのでしょうか。

そうこうしているうちに水流のない塩瀬沢にうまいこと降り立ったら、あとは沢をひたすらに下るだけ。とりあえず面倒な難場はおそらくないだろうと踏んでみましたが。。。

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(塩瀬沢のひとコマ)

下りはじめてからじきに水流が現れると小滝がぼちぼち出てきて、雰囲気は悪くないですね。そして明るい雑木林から植林帯に変わると、4mほどのこれまでで一番大きい滝を見て、すぐ先が寺下峠みちの横切る二俣でした。

ここから左岸に明瞭な道が現れましたが、もしかするとこれは峠みちの旧道かもしれません。そして沢の方は滝がぼちぼち続いて、これは周囲が植林でなければそれなりに遡行の楽しめる沢だったんじゃないかなぁという印象です。

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(塩瀬沢・寺下峠道を過ぎると植林が続く)

明瞭な道がとぎれてからも、周囲が植林のおかげでしょう。左右どちらかに踏跡が延びているので歩くのに難はないのですが、一箇所だけ手がかりの少ない急斜面があって、そこは慎重にクリア。

そこを過ぎると間もなく見覚えのある矢平山北西尾根の取付でもある360m圏の二俣に到着。ここからは明瞭な作業道が延びているので、そちらを行く前にすぐ下の滝の落ち口で少し遊んで・・・(笑)。

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(ハナネコノメもようやく咲き始めた)

そんな訳で一ノ瀬橋に着いたのはもう17時に近い時間でしたが、お彼岸になるとまだ明るいですね。久しぶりに歩けたおかげか??ちょっとスッキリした気分で、あやふやな記憶を頼りに梁川駅へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.03.20 (Teu)   晴 時々 曇
鳥沢駅 08:40- 小篠のイトヒバ 09:10- 513m峰 09:55- 高畑山 11:00-(途中休憩45分)- 奥奈良山橋 12:20- 無生野 12:50- フジノタ沢右岸尾根に上がる 13:30/13:45- 立野峠 14:20- 舟山 15:20- 寺下峠道横切る 15:55- 340m圏二俣 16:25- 一ノ瀬橋 16:45- 梁川駅 17:15
 

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