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2012.02.28

切通峠~椿丸~二本杉峠・世附の山山をよたび横断

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(雪の織戸峠)

さてさて今週は週刊「世附の山歩き」はなく、久しぶりとなる週刊「世附の廃道」といった所でしょうか。(^^ゞ

と言う事で今回(02/26)は平野から切通峠を越えて水ノ木(馬印)に下り、575m点の枝尾根を辿って山神峠と椿丸を結ぶ稜線に登り返して、椿丸へ。それから織戸峠に下って上法行歩道~法行沢~下法行歩道と辿ったら、法行沢林道を下り、千鳥橋に出て、大杉歩道経由で細川橋に出るという久しぶりに世附の山々を横断するコースを歩いてきました。

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(切通峠ももちろんこんな感じ)

しかし天気が外れて曇るのは良いんだけど、寒いはずの吉田に着いた時点で小雨が降っていたのは想定外でちょっと焦りました。でもバスに乗って平野に出るとさすがにこちらは雪景色。でも標高の低い水ノ木の辺りはどうかなぁ・・・と思いつつイマイチ気がノらないまま小雪ちらつく中を歩き出します。

切通峠を越えて大棚沢林道に降り立つと、こちらも雪でホッとしました。周囲の山肌は植林も雑木林も良い具合に雪化粧されていて、こういう日に歩くのも悪くはないですね。

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(馬印附近より登り返す尾根<575m点の尾根>を見上げる)

徐々に下って水ノ木が近くなると山肌の雪も少なくなってきましたが、馬印に着いた時点でも降ってくるのは雨ではなくまだ雪。ふーっ、これで雨具を出さずに済みそうな事がわかってちょっと運が向いてきた?かな~??

馬印からは山神峠を回ろうかとも思ったんですけど、遠回りするのは面倒だし、またそちら絡みの別プランがなくはないので今回の所は対岸の575m点から延びている枝尾根を登ってみました。

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(登りかえしの尾根はひたすらに急だ)

取付附近のスズタケが濡れているせいか、のっけからダニがべっとりとついてイヤになりかけたものの、あとはほとんど付かれなかったのは意外で、まもなく尾根上の藪もなくなってホッと一息。

尾根は地形図通りにひたすらに急な鉄砲登りが続きますが、途中に露岩帯を何度か交えて飽きさせません。30分ほどで山神峠と椿丸を結ぶ稜線に出て、おかげで良いウォーミングアップになった感じです。

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(椿丸への道すがら・Part1)

椿丸への稜線は広くて緩くてボク好みの尾根なんだけど、植林が多いかもという予想は外れて実際は植林ももちろんあるけど素敵な二次林の割合が意外に高くて、なかなかイイですねぇ!

ただ周囲の木々が雪化粧されているので魅力が三割増しされている可能性もなくはないけど、以前法行橋から登ったときは植林が多かったので、そちら側よりは好ましいかもとは思いました。

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(椿丸への道すがら・Part2)

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(椿丸山頂)

林の中からガスってはいるものの木のない開けた所に飛び出したところがちょうど菰釣山と椿丸を結ぶ稜線で、そこから南へひと登りで椿丸の山頂に到着。椿丸初訪の折りは植林がウザいとか?惜しい??と書いた覚えがありますが、小雪のちらつくこの日は雪の入りこまないその植林帯こそが格好のランチポイントだったのは皮肉でしょうか(笑)。

こんな天気なので誰も来ないだろうと思っていたら、単独のハイカーさんが上がってきて驚きました。世附で人に会うことは滅多にないもので。。。<(_ _)> まぁ椿丸は世附では人のわりかし入る山、なのでしょうね。

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(椿丸より織戸峠方面)

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(織戸峠への道すがら・自然林が殊に美しい)

ランチを終えると雪は相変わらずなものの、ガスが少し上がって行く先の稜線や東の本権現(世附権現山)辺りがチラりと姿を現してくれた(少しだけでしたけど)のはラッキーでした。

椿丸から織戸峠の間を歩くのは久しぶりでしたけど、やはり残された自然林が素晴らしかった。荒れた植林だって雪化粧すればそれなりに綺麗に見えるんですから、素性の良い林ならいわずもがな。この間の道のりが今回の最大のハイライトでした。(^^)

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(上法行歩道・下り始めには3m程のアカガシがいた)

織戸峠に降り立ったら、休みもそこそこに東の上法行歩道に入ったのですが、さてこの法行歩道。「上」はともかく「下」の方は施業図(第3次国有林野施業実施計画図)と名称図(西丹沢頂稜河川土地名称図)では珍しく差異があって、今回は道形の残っている施業図の方を辿ってみようと言う段取り。

峠から下り始めるといきなり3mくらいの立派なアカガシに出くわして喜んだのもつかの間、すぐ先の沢筋が崩れていてそこは高捲いてクリア。その先も荒れ気味ではありましたが、道形が残っているところはしっかりと残っていてじきに法行沢に降り立ちました。

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(下法行歩道・分岐から少し下った辺りか)

ここで左岸へ移ると判り辛いながらも道の分岐があって、左の登りが上法行歩道の続き。そして右の下りが目的の下法行歩道なのでさっそく辿り始めたら去年一昨年の台風の影響でしょうか、周囲は倒木の嵐でマトモに歩けないので一旦沢床を歩き、倒木が落ち着いた所で歩道に戻りました。

歩道の方は法行沢から少し上がった所を沢に沿って延びていて、その様子は荷干沢に沿って延びる白石歩道の導入部を彷彿とさせますね。

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(下法行歩道の道すがらにはこんな滝も)

それに道中は↑↑こんな滝も見られてなかなか風光明媚ですし、道自体も素敵な荒れっぷりで、細い道形を追いつつ斜面をトラバースしたり、倒木を乗り越えたり、ダニを払いつつスズタケを分けたり、

ロープの欲しいようなちょっとした斜面をヒヤヒヤしながら降りる箇所があったり(ここは法行沢へ下捲き可)とボクのようなアホなマニアにとってはなかなか面白い道のりだったんですけど、実際は普通に法行沢を歩いた方がより楽しめるでしょう(笑)。

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(道は基本的に荒れているものの道形自体は明瞭な方でしょう)

でも一番大変だったのが最後の法行沢林道へ出るところで、そこはスズタケだけでなくその中にバラヤブも仕込まれていて、藪は薄いながらも大変進みづらい箇所でした。

そんな最後の難所をこなして林道に飛び出したら、そこは中法行沢橋のたもと。でも実は下法行歩道自体はまだ先があるのですが、ダニを気にするのはもうイヤなのでその先は藪の乾いたの機会に、ということであとは林道をそのまま下ることにして先を行きます。

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(法行沢林道もかなり荒れていた)

法行沢林道の方もおそらく台風の影響でしょうか、かなり荒れていました。そんな中を下法行歩道の細切れ部分を確認しつつのんびり歩いても大又沢の林道に出たのは14時半ちょい前。この時間だと浅瀬廻りなら15時台のバスに間に合うと思うのですが、朝も林道歩きが長かったのにこれからまた長い林道を歩くのもあんまりなので、結局の所大杉歩道以外に選択肢はないんですね(笑)。

こちらでも急げば15時台のバスに間に合うのですが、時間のためだけせこせこ歩いてもつまらないので、あとは気になる所をいろいろ調査しながらチンタラと帰途についたのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.02.26 (Sun)   雪 時々 曇
富士山駅 07:15→ 平野 08:10- 切通峠 08:40- 切通沢橋 09:25- 馬印(水ノ木橋)10:10/10:15- 椿丸~山神峠の稜線に上がる 10:50- 椿丸 11:35/12:10- 織戸峠 12:40/12:45- 下法行歩道分岐 12:55- 中法行沢橋 13:45/14:00- 法行沢林道分岐 14:30- 千鳥橋 14:45/15:05- 二本杉峠 15:40- 細川橋 16:15
 

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2012.02.21

バラシマ沢の流域をぐるり ひとめぐり

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(バラシマ沢<茨島沢>790m圏二俣中間尾根のひとコマ)

ふう。ここへ来て風邪に腰にとやってしまい、週刊「世附の山歩き」も週刊とはほど遠くなってしまいましたけど、ようやく復活しました!(^^)

ということで3週間ぶりの山はやっぱり世附へ足が向いてしまいます。今回(02/18)も吉政を起点に高指山からバラジマ歩道~林道を下って、昨年末に歩いた西丸南西尾根(要所小屋沢左岸尾根)東隣のバラシマ沢790m圏二俣中間尾根を登り返して西丸に上がり、あとは要所小屋ノ頭に出て甲相国境稜線経由で戻るという、バラシマ沢(茨島沢)の流域をぐるりと回るルートを歩いてきました。

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(高指山直下より)

この日も「寒い」と言われた日ながらも山中湖の気温は-7℃ほどだったし、2月も半ばを過ぎると日差しもかなり強くなって先月よりも格段に暖かい印象。降雪直後という事もあって快晴の許、周囲の雪景色を堪能しながらのスタートに気分も上々です。

高指山ではオレンジに輝く海も見えるし、降雪直後の割には稜線の雪も少ないし(笑)、少し休んだらバラシマ峠に下ってさっそくバラシマ歩道に入ります。

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(おおもの・その1)

バラジマ歩道に入るとさっそくブナにミズナラの木々も素敵な林の中を下りますが、一番目を惹くのは↑↑このブナの大物。幹周りは3m半ぐらいですけど、樹勢はしっかりしてるしマッチョな幹に枝振りがなかなか魅力的。

でもそんな自然林もすぐに終わってあとは植林の中。前回は道筋を追ってハマってしまったので今回は尾根伝いに降りてみましたが、雰囲気はこちらの方が全然良いですね。道中薄い新雪のおかげでかなり滑って怖かったけど。

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(バラジマ歩道・今回は尾根伝いに降りてみました)

雪のお陰でバラジマ林道へ降りる箇所が少々気を遣いましたが、無事に降りたらあとは風に吹かれつつ取付まで荒れた林道をてくてく。途中には水を汲みたくなるような伏流水の涌いているところもあるし、この辺りの沢は周辺の山稜の規模に比べるとかなり水量が豊富だと思うのですが、これも富士山があるおかげなのでしょうかねぇ??

そんな事を思いつつ新雪を踏みつつバラジマ橋を過ぎ、西丸南西尾根取付の道が寸断された箇所を越えると、そこはもう目的のバラシマ沢790m圏中間尾根の末端部。西の枝尾根の方は末端がかなり急なので、今回は790m圏二俣に延びる主尾根の方から尾根に取り付いてみました。

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(バラシマ沢790m圏二俣中間尾根・下部だったと思う)

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(左より橡ノ丸、丸尾山、鉄砲木ノ頭)

こちらものっけは急なものの尾根の左側はモミも目立つ自然林、右側が基本的に植林になっているので、お隣の西丸南西尾根のようなスズタケの大藪こぎがあるわけでもなく、尾根上に上がればあとはスムーズ。藪も殆ど被りません。

なので雰囲気的には自然林の多い西丸南西尾根の方が断然良いのですが、こちらも悪くはないですし、それよりなによりこちらの尾根はなぜか大物が多く、途中で3m半のと、かなりの老木ながらも4m弱のブナが見つかってコレは意外でした。

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(ギャップへは左から捲いて降りられる)

今回は晴れていたものの風が強かったので、途中の1040m圏のピーク附近でランチを摂ったのは結果として正解でした。

そのピークからしばらく登るといきなり丹沢らしいザレたギャップが現れましたが、これを左から捲いて鞍部に降りられ、難所っぽいといえるのは取付とここだけでしょうか。あとは西丸~東丸の稜線へ向かってひたすらに登りつめるだけ。

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(おおもの・その4)

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(中間尾根上部はスズタケが被るが下道は明瞭)

この日はブナの大物はぼちぼちいたけどモミの大物はいないなぁと思っていたら、ここで↑↑5m弱のモミが現れたのはさすがです。(^^)

登につれスズタケが被る箇所も出てきますが、下道は明瞭だしスズ自体枯れ始めているのでもう以前のような歩きづらさはないですね。

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(西丸へ向かいます)

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(西丸より・この時期は左に富士も見える)

西丸と東丸を結ぶ稜線に出ても同じような感じで、おそらく西丹沢と言うか丹沢一帯で一番良好なスズタケの残っていたこの辺りもあと何年もつのかなぁ。。。

そんな事を思いつつ登っていると間もなく西丸に到着。これは話していて気がついたんだけど、こんな晴れた日に西丸を訪れたのって実は今回が初めてのことでした。北側の植林帯が少々うざったい気もしますけど、ブナの多い山頂はそれだけステキですし、葉のない時期は↑↑こうやって富士もキチンと見えているんですね。

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(大棚ノ頭直下の送電塔より)

そんな訳で思いの外長居をしてからなおも要所小屋の頭を目指しましたが、この先からなぜか寒風がなおも強くなって、ただただひたすらに歩くだけ。それでもスズタケのおかげで首より下は風が通らずけっこう温かいのでした。

なので要所小屋ノ頭で縦走路に出たら一気に寒くなって・・・というか冷たい風のせいで耳がちぎれるぐらいに痛くなってしまい、慌てて大棚ノ頭直下の送電塔に逃げ込んでホッと一息。

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(甲相国境稜線・雪は10cm以下)

ここでようやく帽子を被り、耳が温まったら、相変わらず寒風に吹かれつつものんびり高指山を目指したのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.02.18 (Sat)   晴
吉政 08:10- 高指山 08:50- バラジマ橋 10:00- 中間尾根取付 10:10/10:20- 1040m圏峰 11:15/12:00- 稜線合流 12:45- 西丸 13:05/13:15- 要所小屋ノ頭 14:00- 高指山 15:30/15:45- 吉政 16:15
 

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2012.02.01

大棚沢の源流域をぐるり ひとめぐり

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(橡ノ丸<△1007.4m>北尾根のひとコマ)

先週は天候イマイチだったので山はお休みでしたが、まとまった降雪後初となる週刊「世附の山歩き」はまたまた大棚沢周辺に舞い戻り~。(^^ゞ

ということで今回(01/28)は吉政から高指山に上がり、甲相国境稜線を北へしばらく辿ったら月初め登った佐久間東幹線の送電線巡視路を今度は下ってバラジマ林道に降り、それから林道を切通沢橋まで辿って、大棚沢に降り、橡ノ丸(とちのまる・△1007.4m)北尾根を登り返して、あとは丸尾山~切通峠経由で吉政に戻るコースで歩いてきました。

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(高指山直下より)

この日は珍しく車で吉政まで出たのですが、土曜早朝の郡内震源の地震には驚きました。ちょうど平野の交叉点に止まっている時で最初はエンスト?と思ったら地震で、どうやらこの辺りでは震度5弱とか。

その割に地震の後でも周囲は平穏至極で、吉政に着いた時点で外はマイナス15℃。さすがに山中湖は寒いわ~と思いつつも綺麗に晴れているし、周囲は霧氷が美しいし、歩き出せばキュッキュッとなる雪の感触が心地よくて、上々のスタートです。

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(甲相国境稜線・トレースなし、積雪は20~50cm)

そんな訳で高指山まではかなり気持ちの良い歩きが出来たのですが・・・げげ。山頂から先のトレースがないっ。みなさん山頂で写真だけ撮られて戻られているのですね~。(ToT)

しょうがないのでここからラッセルしつつ国境稜線を北へ行きます。ラッセルは意外に楽しいんだけどやっぱりしんどいわ。しかもスズタケが被る箇所はそのスズタケが雪の重みで全て倒れているので、ルート判断にはくれぐれもご注意の程を。雪が深くて鹿がもがいている跡もありましたし。。。

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(大ミズナラにまた逢ってきました ^^)

そんな訳で普段なら一時間かからないはずの佐久間東幹線の巡視路分岐まで二時間近くかかる始末。妙なトレースつけちゃってちょっとマズイかなぁ・・・と思いつつ巡視路に入って、まずは雪の被った大ミズナラにご対面。

それから巡視路をひたすらに下ったのですが、下っても下っても意外に雪が減りません。

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(佐久間東幹線巡視路のひとコマ)

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(バラシマ林道・バラジマ橋より下はかなり荒れている)

沢に降り立ち、尾根をトラばり、結局バラシマ林道に降り立っても結構な積雪だし、それよりなりよりこの時点でもう11時近くになっており、コレでは予定の西丸東丸なんて登った日には帰りがエラい事になってしまいます。

コレは困ったなと思いつつ、これからどうしましょうかと相談したところ、丸尾山の尾根へ登り返そうというグッドアイデア(!)が飛び出して、それはイイね~と即決。とりあえずランチ場探しつつ林道をなおも下ったんですけど、バラジマ橋より下が道の洗掘が激しくかなり荒れています。

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(橡ノ丸北尾根を望む・切通沢橋より)

そうこうしているうちに大棚沢林道の通る切通沢橋に出てしまったのですが、ちょうど金山歩道の取付となっている辺りが日当たりも良く、雪も溶けていたので、この辺りでランチ。休憩中に日差しが減って寒くなってきたものの、ふと対岸の方を見上げるとをを!これから歩くであろう橡ノ丸の北尾根が見えてちょっとワクワクしてきます。

そんな訳でランチを終えたら腰を上げて先を行きます。北尾根の取付へはそのままバラジマ沢に降りて沢沿いに・・・とも思ったんですけどそれは念のためにやめて、大棚沢林道を下り、次の沢を越えたところで適当に大棚沢へ降りました。

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(大棚沢に降り立ちました)

途中明瞭な径が横切っていることに驚きつつじきに大棚沢に降り立つも、予想通りに水量が多いです。結局飛び石で対岸ヘ渡れる箇所をさがしてウロウロする羽目になり、20分ほど探してようやく見つけてなんとか飛び石で徒渉。

こんなことならさっさと靴を脱いで徒渉すれば良いんでしょうけど、暖かい時期ならともかく今の時期はそれもしんどくて往生してしまいましたが、ここは暖かくなったら徒涉は避けられないと思います。おそらく。

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(橡ノ丸北尾根・藪はほとんどない)

さっそく橡ノ丸北尾根に取り付くと取付附近こそ枯れたスズタケが被ってましたが、それも間もなく抜けるとあとは素敵な林のもと快適な尾根歩きが待っていました。


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(こちらはミズナラ)

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(隣の尾根群も良い感じだ ^^)

尾根は立派なイヌブナも目立つ二次林の許、所々モミやブナ、ミズナラなどの大木が残されており、そんな木々を愛でつつ歩くのも良いし、急ながらも尾根が広がったり痩せたりするところも良いアクセント。

そしてこれは前にも触れましたが、丸尾山の尾根の北面って黒木の植林が本当に少ないから、左右を見ても↑↑こんな感じで美味しそうな尾根が沿うように延びていてなんともそそられます。(^^)

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(橡ノ丸山頂)

そんな様子に一気に登り詰めてしまうのがなんかもったいなくて、「まだ着くな、まだ着くな」と思いつつゆるゆる登っていきましたが、それでもさほどの時間もかからずに橡ノ丸の山頂に登り着いてしまいました。

ちなみに橡ノ丸は名称図(西丹沢頂稜河川土地名称図)に依るもので、施業図(第3次国有林野施業実施計画図)だとここが丸尾山。名称図やエアリアだと丸尾山は西隣の1050m圏峰になっていて、どれが正しい丸尾山かは丹沢初心者のボクには判りかねます。ちなみに三角点は登り着いたピークから少し東へ行った所でなんとか見つかりました。

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(鉄砲木ノ頭の辺りも真っ白・297号鉄塔より)

ここまで来れば後は丸尾山を越えて帰るだけ~なんですけど、この雪ですから(笑)実はここからがなかなか大変で、橡ノ丸からは再びラッセルの始まり。しかも尾根が緩いだけに却ってしんどいのが難で、結局丸尾山は廃林道の方を辿って捲いてしまいましたが、却って尾根伝いに歩いた方が楽だったかも。

それでも名称図で「火燃峠」という些か物騒な名前のついた297号鉄塔の辺りからは↑↑土沢を繞る山稜を久しぶりに一望しましが、こうやって改めて眺めてみると思ったよりも植林だらけな感じではないんですね。それが改めてわかったのが収穫だったかも。

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(国境稜線の縦走路が近づくにつれ雪が深くなる)

ラッセル続きでなんとか辿り着いた国境稜線も地震のせいなのか何なのか?意外やトレースがなく、あとは雪をズブズブ分けながら帰路についたのでした。

今回雪のお陰で思いもかけず丸尾山の北面を歩く機会に恵まれましたが、想像通りなかなか良いところですね。おかげで北面に延びるいくつかの尾根群もくまなく歩きたくなってしまいました。大棚沢を挟んだだけで藪はなくなるし、ここは新緑や紅葉の時期でもダニを気にせず歩けそうですネ。(^^)
 
・・・・・☆
 
◆ 2012.01.28 (Sat)   晴 後 曇 一時 雪
吉政 08:00- 高指山 08:45- 富士岬平 09:10- 佐久間東幹線巡視路分岐 09:50- バラジマ橋 11:00- 切通沢橋 11:25/12:25- 大棚沢に降りる 12:35/12:55- 880m圏峰 13:40- 橡ノ丸(△1007.4m)14:25/14:35- 佐久間東幹線297号鉄塔 15:40- 切通峠 16:20- 吉政 16:45
 

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