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2011.11.02

錦繍の日原・再び孫惣谷を繞る

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(1355m峰北東尾根のひとコマ)

しかしここへ来てようやく(本当に!)安定した晴天が続くようになりましたね。先の週末(10/29)はもちろん紅葉目当てで日原を歩いてきましたよ。(^^)

今回は天祖山表参道を一旦ハタゴヤまで登ってから、孫惣谷右岸の採石事務所~表参道へ上がる巡視路を辿って表参道に復帰。それから天祖山~水松山直下の分岐まで行き、板小屋窪を下降して孫惣谷の巡視路を水松谷出合、ウトウ沢、そして焼小屋尾根とも言われる焼小屋窪右岸尾根が乗り越す箇所まで辿ったら、その右岸尾根の登り返してタワ尾根に上がり、あとはタワ尾根をそのまま一石山神社まで下るルートを歩いてきました。

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(途中で見かけた4m超の大ブナ)

久しぶりの好天に気合も入って久しぶりに一番バスで日原に出てみるとまずはこいずみさんが同じバスで、それからそそくさと歩き出すと今度は車のいっきさんに拾われて八丁橋までひとっ飛び。これは本当にラッキーでした。<(_ _)> <(_ _)>

おかげでより気分も良く表参道に取り付き、急な斜面をせっせと登って尾根上に上がると、をを!ここで終わりかけながらも今年は諦めていたキッコウハグマの花に逢えたのはまたまたラッキー。なんか幸先良すぎてちょっと怖いですねぇ(笑)。

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(1355m峰北東尾根のひとコマ・Part2)

40分ほどでハタゴヤについたら、ここで6年半ぶりに採石事務所への巡視路へ入ります。しばらくは登り勾配で、登り切ったらあとは採石事務所へ下り出すのですが、その途中に明瞭な分岐があってそこから巡視路が上へも上がっており、今回はその巡視路を歩いてみるのが第一の目的。

実際に入ってみると道は1355m峰北東尾根を絡むように登っているのですが、道が尾根左側の植林帯ばかりに偏っており、かなりもどかしいですね。結局我慢出来ずに尾根の直登に切り替えたら、いきなり4mオーバーの大ブナに大モミが簡単に見つかったりするのはさすが天祖山といったところでしょう。

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(会所・ミズナラを残してほとんど落葉)

尾根上は紅葉も綺麗でなかなか素敵だったのですが、そんな自然林もじきにカラマツ植林に変わってしまい、するとここで先ほど放棄した巡視路に復帰できてしまいました(笑)。道はそれから植林帯の中を大きく横へトラバースして、折り返して再び戻るようにトラバースし終えるとちょうど表参道に飛び出しました。

合流点で少し休んだらようやく天祖山を目指す段取りで、ここからが紅葉の中を歩ける道のりなのですが、正直色づきはあまり宜しくないですね。ただ、これだけの好天ですので、そこはたっぷりの日差しがカバーしてくれます。

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(長沢谷方面・雲取、二軒小屋、ノーナギ尾根)

会所まで上がるとミズナラを残してほぼ落葉している状態で、天祖山に上がってなおも先を行くと、大ブナ尾根廻りのいっきさんに追いついたので梯子坂ノクビレまでご一緒して、クビレでお別れして休憩していたら今度は先に行っていたと思い込んでいた(足がお速いので)こいずみさんが後からやってきてビックリ(笑)。

長沢谷へ下るこいずみさんに先に行ってもらってから水松山方面へ登り返すと、第二の目当てであった途中のコハウチワの紅葉↓↓は盛りを過ぎていましたが、それでもここはこの日唯一の赤の綺麗なところ。見応えがありますね。

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(吊尾根のコハウチワカエデは盛りを過ぎていた)

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(天祖山分岐附近・カラマツ黄葉は盛り間近か)

稜線近くまで上がると広葉樹は落葉も近い感じですが、カラマツはまだ盛り間近。文化の日当たりが良いのでしょうけど、カラマツも近年は綺麗に色づいたのを見る機会がないので、この気候では難しいのかも。

そんな天祖山の分岐の辺りで少し休んだら、稜線は歩かずに板小屋窪の下降に移ります。

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(板小屋窪のひとコマ)

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(板小屋窪のひとコマ・Part2)

板小屋窪は初訪の折りにカエデの類が多かったので様子を見てみたかったのですが、目当ての源流部はすでにほとんど落葉しており、しばらくはそんな涸れ沢を降りる感じ。ただ真南を向いているせいか渓は明るく、雰囲気は悪くないです。

時折現れるちょっとした小滝を捲きつつゆるゆる下って行くと徐々に紅葉が見られるようになると、これからがこの沢のハイラト。赤はちょっと弱めなものの紅葉黄葉にシオジの緑が良い塩梅。台風の影響もほとんど無くて快適でした。

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(孫惣谷の巡視路よりウトウノ頭)

んで、あとは孫惣谷の巡視路と合流してワサビ沢の出合でランチのつもりだったんですけど、巡視路が合流する梯子坂窪の出合に降りるとそこはすでに日陰になっていて、ここは午後になると日陰になることをすっかり忘れていました。

当然その先のワサビ沢の出合も日陰だったので、う~んランチはしばらく先までお預けですねということで、ここから巡視路を辿り始めたのですが5月の時よりも荒れてますね。道中、崩落地は増えているし桟道の老朽化も気になるところです。

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(水松山中尾根末端部)

結局ランチは平坦地の多い、水松山中尾根(南東尾根)の末端部で頂きました。採石場は間近だけど、尾根上の紅葉も良い感じになっていてなかなか良かったなぁ。そおいえばこの日は採石の作業音があまり聞こえない気がしたのですが、お休みだったとか??

ランチを終えたらなおも巡視路を辿って今の水松谷出合に降り立つと、なぜか道にロープが張られて通せんぼされていて、今来た方向が通行止になっていました。まぁあの状態では致し方ないでしょう。歩く人は少ないと思われますけど、くれぐれもご注意の程を。

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(焼小屋窪右岸尾根<焼小屋尾根>のひとコマ)

水松谷の出合からは藪っぽい道を再び登り返し、そのまま孫惣谷左岸の道へ入ったら、まだまだ時間にも余裕があったのでここで下山せずになおも焼小屋窪右岸尾根を登り返すことにしました。

焼小屋窪右岸尾根は5年半ぶりで短いながらも初訪の折りは悪くない印象を持っていたのですが、久しぶりに歩いてみると紅葉の時期をいう事もあるのでしょうが、なかなか良いですね。

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(焼小屋窪右岸尾根のひとコマ・Part2)

途中で大岩を見かけたり、尾根上部ではなぜかカラマツ植林が絡むのはご愛敬。40分ほどの短い時間でしたけど、良いアクセントになりました。(^^)

んで、紅葉盛りのタワ尾根を下るとまもなく篶坂ノ丸に到着。時間が時間なので先客さんがいたのには驚きましたが、それでも周囲を散策したら、あとは紅葉を愛でつつゆるゆる一石山神社を目指したのでした。

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(篶坂ノ丸山頂の一角)

いやぁしかし、早朝から夕方までまっ晴れの日って今年どれだけあったでしょうか。とにかく近年は天候が不安定で、この秋もずっとスッキリしないというか、秋らしいスッキリした日が全くなかったので、もうそれだけで楽しいというか幸せでしたね。今まで不安定だったぶん、これからしばらくはこんな天気が続くと良いのですが。。。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.10.29 (Sat)   快晴
八丁橋 07:15- ハタゴヤ 07:50- 巡視路分岐 08:05- 表参道合流 08:55- 天祖山 09:55- 梯子坂ノクビレ 10:20/10:30- 天祖山分岐 10:55- ワサビ沢出合 12:00-(途中休憩40分)- 水松谷出合 13:20- 焼小屋窪右岸尾根乗越す 14:00- 篶坂ノ丸 14:45 一石山神社 16:00- 東日原 16:30
 

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【奥多摩 2011】」カテゴリの記事

コメント

AKIOさん、

ちょっと説明が足りなかったんですけど、尾根を挟んで左が植林・右が自然林で、道が左の植林帯をばかり通っていたのです。当たり前な話なんですけど(笑)。

道はともかくあの尾根は良かったですよ。あそこからなおも上流側へ適当に歩くのも良いかもと思い始めています。(^^)

投稿: komado | 2011.11.06 18:34

kbさん、

をを、本当にニアミスだったんですね!
ボクもあの日は急げば16時のバスに間に合ったんですけど、紅葉の時期だし土曜だったこともあって無理して急ぐ必要もなかろうと、ちょーマイペースで歩いていたのでした(笑)。

土曜は本当に良い天気でした。あんな日がもっとあって欲しいのですが。。。

投稿: komado | 2011.11.06 18:30

Komado さん、こんばんは。

ハタゴヤから鉱山事務所への途中から左上する巡視路は小生も気になっていました。植林が多いとは若干意外でした。でも鉱山事務所から八丁橋へ下る林道から眺めると植林も結構ありますね。表参道のどの辺りに出てくるのかもちょっと楽しみにしているところです。

投稿: AKIO | 2011.11.04 20:22

29日は本当に天気が久々に快晴で気分爽快でしたね。
同じ日に一石神社からウトウの頭まで行きスズ坂の丸からオロセ尾根を下りました。
素晴らしい紅葉でした。
孫惣谷林道には15時頃に下りましたのでバスは16:17に
乗ることが出来ました。 ニアミスでしたね。
奥多摩の紅葉もここまで入ると本当に綺麗で楽しめました。 

投稿: kb | 2011.11.02 21:48

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