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2011.11.17

石尾根の低い所を搦めつつ、ゆるゆると

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(日蔭指尾根・1080m峰への登りしな)

先週末は笹一ツアーの翌日も良い予報が出ていたので珍しく連荘してしまいました。(^^ゞ で、翌日曜(11/13)は奥多摩は石尾根の辺りへ。

今回は遅出用の尾根としてとっておいていた日蔭指尾根を登路にとって狩倉山、六ッ石山に上がり、それから石尾根縦走路の捲道を辿って榧ノ木尾根に出たら、榧ノ木山、倉戸山と尾根伝いに歩いて、大麦尾根経由で奥多摩湖に降りるコースを歩いてきました。

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(植林帯の開けた所から平石尾根と本仁田山)

この日は久しぶりの遅めの電車で奥多摩に出たんですけど、凄い人出もさることながら、ハイカーの年齢層も一気に若返りましたね。ホント一昨年ぐらいまでだったらボクなんて確実に若い方だったのに、今や確実におっさんですわ(笑)。

なのでバスも続行便がくっつく盛況ぶりも、大沢で逃げるようにバスから降りればしばらくは一人旅が保証されたもの。少し車道を歩いて日陰指尾根に取り付くと、植林の中急な登りが休みなしに続いてただひたすらに登っていく感じです。

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(この大岩は左へ捲き気味に登った)

途中、開けた露岩の肩があったりしたものの、登って登ってようやく植林を抜けたのは1080m峰への登りにさしかかった890m圏辺りから。ここから1080m峰までの登りが日蔭指尾根の核心とも言える箇所で、先ずは植林を抜けていきなり通せんぼした大岩は左から捲き気味に登ってみました。

そしてその大岩を捲き終えると急ながらも広々とした美しい雑木の尾根に変わり(トップの写真)、しかも紅葉が盛りという事もあって今度は色づいた木々を愛でつつゆるゆる歩けるという、この緩急ならぬ「急緩」な感じがなんかたまらないですね。

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(1080m峰直下はぐずぐず露岩の急斜面)

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(1080m峰を過ぎると概ね落葉完了に近い)

そして1080m峰への最後の登りにさしかかると今度はぐずぐず露岩の急斜面を登るというおまけもついて、漸く1080m峰に上がると、あれあれ高度感はあるもののあまり展望は利きませんね。しかもその先は半分植林だし(笑)。

1080m峰を過ぎると周囲の木々もほとんど落葉を終えていて、後はこんな感じで上まで行くのかな、と思いつつ登っていくと、行く先がなぜか明るいというか開けた感じに見えたので、これは・・・と思って急いで登り切ると、そこは南側が開けた露岩の尾根の肩(1250m圏)になっていて、どうみてもここは今回最大の休憩ポイントでしょう。

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(1250m圏尾根の肩より狩倉山・・・手前のピーク)

ということでまだ早めながらもここでランチにしたのは大正解で、休憩している間に前日と同様に曇ってしまったのでした。

そうなるとじっとしてるだけで寒くなってしまうので、腰を上げて狩倉山へ向かったのですが、所々植林帯が絡むのはもうしょうがないんだけど、日蔭指尾根はとにかく歩いて楽しい尾根だったので、上部だけでも植林がなかったら本当に推奨できる尾根だったのになんとも惜しいなぁ、と思いながら登っていた気がします。

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(六ッ石山山頂)

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(石尾根縦走路・捲道のひとコマ)

狩倉山に上がって六ッ石山へ向かう頃には完全に曇って手袋が欲しくなるような寒さになってしまい、↑↑六ッ石山の山頂もちょっと寒々しい感じ。山頂周辺を少し寄り道したら、ここで縦走路をなおも西へ行く事にしました。

将門馬場を過ぎてから水根沢林道分岐辺りまでの石尾根縦走路の捲道はその縦走路の中でも有数の美林地帯で、立派なブナやミズナラが続く道のりはいつ歩いても楽しいですね。所々スズタケが復活している箇所がありましたけど、スズが緑のままでいるのか・・・個人的にはその可能性は低そうな気がしています。

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(榧ノ木山の手前辺り)

石尾根縦走をを分けると再び植林の中に入り、水根沢林道を分けてじきに植林を抜けると榧ノ木尾根はもう間近。

榧ノ木尾根は相変わらず自然林の美しい素敵な尾根ですが、曇ってしまったのがあぁ惜しすぎる。。。

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(榧ノ木尾根・倉戸山が近づくと紅葉が見頃になってきた)

なぜかいつもしんどく感じる登り返しをこなして榧ノ木山に上がったら、お昼が早かったのでパンを食べつつまったり。そして再び歩き出すここからが榧ノ木尾根の楽しいところ。

大量に積もった落ち葉を分けつつ歩く道のりはいつ歩いても楽しいし、倉戸山が近づくと再び盛りの紅葉とも再会。しかもちょこちょこっと日差しが入るようになったのは幸運だったかも。

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(メグスリノキ)

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(倉戸山山頂周辺も紅葉は見事だったが。。。)

倉戸山もオオモミジやコハウチワカエデ、メグスリノキなどの紅葉が盛りで思いの外良い具合に色づいていましたが、日が傾いている時分の上に曇っていたのがここも惜しかった。もうちょっと日差しがあったらここは綺麗だっただろうなぁ。。。

そんな周囲の紅葉を楽しんだら、あとは大麦尾根をゆるゆる下って奥多摩湖へ向かったのでした。(^^)
  
・・・・・☆
 
◆ 2011.11.13 (Sun)   晴 後 曇
奥多摩駅 08:35→ 大沢 08:50- 1080m峰 10:30/10:35- 1250m圏 11:00/11:45- 狩倉山 12:10- 六ッ石山 12:25/12:35- 水根沢林道分岐 13:30- 榧ノ木山 13:50/14:05- 倉戸山 14:40/14:45- 見はらしの丘ゲート 15:10- 奥多摩湖 15:25
 

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【奥多摩 2011】」カテゴリの記事

コメント

ba_sobuさん、

前半は完全に植林ですね。でも日蔭指尾根はそれを我慢してでも歩く楽しさのある尾根だと思いました。大沢起点に山ノ神尾根と組み合わせれば車でも周回できますね。(^_-)

日蔭指の落葉が早かったのはおそらく北斜面だったからでしょう。標高の高い倉戸山は盛りでしたから。

投稿: komado | 2011.11.19 21:52

kbさん、

そうですそうです。その尾根が日蔭指尾根です。
実は日原行きのバスの車中からから上の方を見上げると、明瞭な二コブが確認できるんですけど、おそらくそれは1080m峰と1250m圏だと思っています。

新緑の時期も良さそうだと思いました。
紅葉は遅いカエデの類で先週で1100mですから、今週末は1000m以下でしょう。紅葉もそろそろフィナーレが近づいてきましたね。

投稿: komado | 2011.11.19 21:48

わたしも 山の神尾根から狩倉山に行ったとき、日蔭指尾根合流点で、すてきな歩いてみたい尾根と思っていました

急登は想像していましたが、やっぱり前半は植林続きですか?

しっかし奥多摩は 落葉が早いですね(ような気がします)

投稿: ba_sobu | 2011.11.19 01:34

3月に隣の山ノ神尾根から狩倉山に登った時はまだ裸木
ばかりでしたので新緑や紅葉はどんな感じかなと思って居ました。
途中で左からの尾根と合流した場所がありましたがあれが日陰指尾根だったんですね。
やはり紅葉は綺麗な場所なんですね。奥多摩の紅葉ももう終わりでしょうか。

投稿: kb | 2011.11.18 09:41

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