三頭山~御前山はすでに秋の装い
(シオジの大木・三頭沢にて)
かの北ア行きも予定はあったものの、その後は暑すぎたり、涼しくなったと思ったら天気が不安定だったりと、結局山行きが丸一ヶ月あいてしまいましたネ。(^^ゞ ということで今回(09/12)はなぜか一人月曜隊。久しぶりの奥多摩でこれまた久しぶりに三頭山から御前山へ縦走してきました。
三頭山と言う事で今回は五日市からバスで数馬に出てからのスタート。天気は最高ですけど、時間が遅いとさすがに暑いですね。それでもそのままノーマルに歩くことはなく (^^) 今回は昨秋に引き続いて先ずはハチザス沢に入ります。
(ハチザス沢のひとコマ)
左岸の道をひと登りし、三頭山は右へ行ってくださいと書いてある謎の看板のある分岐はもちろん右。そしてそこからしばらく行った先にある分岐では昨秋は右に入ってハマったので(笑)、今回は左の道を行ってみることに。
奥へ進むにつれ徐々にハチザス沢の水流が近くなり、涼しくて良いなぁ・・・と思い始めた頃、道はハチザス沢に降り立ち、ここで朽ちかけた桟道に沢に渡してある丸太で右岸に移ると、ここから先は右岸をやや高捲き気味に行く感じ。そして両方共に滝で合わさる石原小屋窪とハチザス沢の本谷であるカナ山沢の出合を足下に見おろしながらそのまま右岸側を行くと、まもなくカナ山沢のほとりに出ました。
(石原小屋窪右岸尾根・雑木と植林の尾根)
周囲は倒木も多く少々荒れた感じでここから先の道が皆目わからなくて、さてどうしたものかと思ったんですけど、先の看板で三頭山へ繋がる道があると言ってるのですから、ここは対岸の石原小屋窪の右岸尾根に道がないと「三頭山への道」とは言いづらい気もします。なので今回は対岸へ渡ってからその石原小屋窪右岸尾根に取り付いてみました。
尾根に上がった当初こそ道筋はあやふやでしたが、登るにつれそれなり明瞭な道が現れてきたので、もしかしたらこの辿り方で正解かも知れないけど確信はまったくありません(笑)。尾根は雑木に少々の植林が絡む明るい尾根で雰囲気は悪くないです。
(ハンカイシオガマ)
暑い中せっせと登っていくと、尾根上には徐々に涼しい風が通るようになって意外に快適に歩けたのはさすがに秋ですね。そんな登りが小一時間程続くと今は通行止になっている深山の路と合流。そこからひと登りで石山の路と合流すれば、あとは大沢山を目指すだけです。
もう以前の姿にはほど遠いものの、狙い通りこの辺りからお花が出てきて、オクモミジハグマ、ノダケ、シラヤマギク、シロヨメナ、ハンカイシオガマ。ありふれた花花も今年はもちろんお初になるので嬉しいですね~。
(三頭山避難小屋付近より)
大沢山を越えて避難小屋に降りた所で、富士が隠れかけていたことに気がついて慌ててカメラに収めたらコレが正解で、富士は↑↑この画像が一番その姿を見せてくれていたのでした。
そして着いた三頭山山頂もこの日は人もまばら。平日というのが一番大きいことは確かなんですけど、都民の森への直通バスが月曜はお休みだったのも大きかったと思います。実は三頭山へ行こうと思ったのは前日にこのことを知ったからなんですけど、おかげでベンチを占領して心置きなくランチをとれました。
(三頭沢のひとコマ)
さて、これから御前山となれば尾根伝いに歩くのが普通なのですが、お花が少なくなっていたので今回は三頭沢を下ってから里山の路を登り返すコースを歩く事にして、避難小屋に戻って三頭沢へ降りると、それなりながらもやはりこちらはお花がまだ残っていますね。
カメバヒキオコシにツリフネソウ、シラネセンキュウ、セキヤノアキチョウジ、 ソバナ、キバナアキギリ、 キンミズヒキ、 オクモミジハグマ, ホソエノアザミ、オヤマボクチ、ダイコンソウ、サラシナショウマは咲き始めで、諦めていたレンゲショウマにも逢えたのは結果としてはラッキーでした。
(この日見かけたお花・Part1)
(三頭大滝はこんな感じ)
お花を愛でながら降りても三頭大滝には1時間かからずに到着。水の流れている大滝って何年ぶりでしょう。ただ滝に近づいてもあまり涼しくなかったのでカメラに収めたらさっさと森林館へ向かい、それから里山の路を登り返します。
里山の路は初めてでしたけど、こちらもお花は少ないものの植林に雑木林を交えて想像していたよりは良い道でした。若干遠回りになるものの今の時期は尾根伝いよりもこちらの方が良いのかもしれませんね。
(砥山・ここは初訪でした)
里山の路を上りきった所からなおも尾根伝いに右へ上がりきると砥山(1302m峰)で、ここは登山道が北へ捲いているので個人的には初めてのピークでした。yui氏のプレートもあまり見かけなくなりましたネ。
そして砥山から尾根伝いに登山道に戻れば、次は月夜見の駐車場へ向かう段取りなのですが、今回は面倒になってしまったので周遊道をそのまま歩いて月夜見山は捲いてしまいました。。。
(御前山への道すがら)
平日なのにバイクの意外な多さに驚きつつ月夜見第二駐車場についたら、ここから再び山道に入って御前山を目指します。
防火帯の切られた尾根道はいつ歩いても快いものですが、かっては草ボウボウだった尾根道も今はスッキリしてしまって、歩きやすいことは歩きやすいけど、当然ながらお花はほとんど無くてやっぱり淋しいですね。
(ソーヤの丸デッコより三頭山方面を振り返る)
(惣岳山直下・淋しくなりましたねぇ・・・)
それでもソーヤの丸デッコへの急な登りが始まると少ないながらもお花がぼちぼち出てきてちょっとだけホッとしました。前述のお花にプラスしてミヤマヤブタバコ、ヒヨドリバナ、シュロソウ、タカオヒゴタイ、フシグロセンノウ、アキノキリンソウ、ヤマジノホトトギス。ヤマトリカブトは蕾がまだ小さかったです。
尾根上の草がまばらになっただけでなく草丈も低くなっていて、地べたに張り付くように花が咲いている姿はもう石尾根とあまり変わりがないというか、石尾根もかつてはこんな風に変わっていったのだろうなと想像してしまいました。
(この日見かけたお花・Part1)
(御前山山頂・誰もいない)
惣岳山から御前山へ向かうところではアズマレイジンソウにも逢えて、個人的に逢いたかったお花にみんな逢えたのはこの時期、状態ではラッキーでしたと言えるでしょう。(^^)
誰もいない御前山に辿り着いたらあとは栃寄沢経由で下山しましたが、途中に広がる体験の森の道、今回歩いて周囲の概要をようやく覚えることが出来た・・・と思います(笑)。
・・・・・☆
◆ 2011.09.12 (Mon) 晴 時々 曇
武蔵五日市駅 07:43→ 数馬 08:50- カナ山沢 石原小屋窪出合 09:20- 深山の道と合流 10:20- 大沢山 10:55- 三頭山(西峰)11:10/11:45- 三頭大滝 12:30- 森林館 12:45- 砥山(1302m峰)13:15- 月夜見第二駐車場 13:55- 小河内峠 14:25/14:35- 惣岳山 15:20- 御前山 15:35/15:45- 境橋 17:15
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「【奥多摩 2011】」カテゴリの記事
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コメント
いやぁ、ボクが歩く御前山とこの森は意外にセットになっていて、ここは結構歩いているんですけど、それでもたまにしかあるかないから多かれ少なかれ道をハズしてしまうことも多く、だから地図の看板もだって撮ってあるんですけど、たまにしかあるかないから大抵忘れる(笑)。
そんな事を続けながら漸く今回でなんとなくわかったかなぁ・・・と思えるようになったのでした。
投稿: komado | 2011.09.16 20:41
長旅 お疲れさまでした
「体験の森の道」ほんとに難しいと思います
ここを歩くときは 以前「森の家」で貰った地図を手放せません。
投稿: ba_sobu | 2011.09.15 00:37