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2011.09.26

タワ尾根と小川谷の間を降りたり登ったり

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(七跳尾根末端部・不思議な撓みの空間)

なんかいきなり涼しくなったというかちょっと寒くないですか?と言いたくなるような気候になって、ようやく近場の低山も快適に歩ける季節になって、三ヶ月ぶりに日原に戻ってきました。(^^ゞ

ということで連休の中日である土曜(09/24)はタワ尾根を大ミズナラまで一旦上がってからそのまま九右衛門窪左岸尾根を下降して下段歩道を捉え、下段歩道を材木小屋尾根の先まで辿って犬麦谷の出合へ降りたら、七跳尾根を林道まで上がり、林道終点から三又へ。それから滝谷を遡り、今は廃道扱いの旧上段歩道を辿って下ッ滝を見物して、シオジ平にも寄り、北面を適当に登りつつ四軒小屋尾根の1388m峰に上がったら、なおもウトウノ頭まで登ってタワ尾根を下降する、というタワ尾根と小川谷の間を行ったり来たりするかなりややこしいルートで歩いてきました。

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(九右衛門窪左岸尾根・植林が多い)

今現在、小川谷に日原川本谷、そして倉沢の林道までもが通行止めになっている状況の中、日原に入るのは初めてだったんですけど、行きしなのバスの車窓から見えた倉沢林道に厳重なゲートがされていたのには少々驚きました。本谷の方も同じような感じなのでしょうかねぇ。。。

それでも乾いた好天の許歩き出すのはやはり気持ちがよいです。この日は珍しく登りだったので身を清めてから一石山神社に参拝し、それからタワ尾根に取り付いてまずは大ミズナラを目指します。

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(下段歩道・鈴坂窪の辺りはやはり・・・)

まだまだ緑の中をせっせと登って、朝の大ミズナラと対面したら今回はそのまま北へ行き九右衛門窪左岸尾根の下降に移ったのですが、降り始めて間もなくモノレールの軌道が横切っていたのにはビックリ。でもまだ先があるので軌道を気にしつつ植林の尾根をそのまま下降すると、なんと軌道は上段歩道に沿って延びている軌道から分かれていたのでした。

上段歩道を突っ切ってからはちょっと伏木窪寄りに降りていくとじきに下段歩道に着地。普段よりかなり多い伏木窪の水量に驚きつつさっそく下段歩道を辿り始めると、難所でお馴染みとなっている鈴坂窪の枝沢を渡る桟道が予想通り流されています(笑)。

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(下段歩道のひとコマ)

コレは困ったなぁ・・・と思いつつ試しにそのまま渡ってみると、あれ?意外や地面が柔らかくてトラバースできてしまいました。ここは短いながらも流された斜面がいつもツルツルで桟道がない時は高捲いていた(これとて結構危険だった)のですが、これも台風のおかげ??ただ一歩間違えれば大ケガ以上は確実な箇所ですので通行は全くお勧めできないことに変わりない状態ですね。

その難所さえ越えればあとは時折自然林も交える下段歩道をスイスイ行き、材木小屋尾根をぐるりと横切ると、じきに古い道標のある分岐に到着します。そこから先は通行止で去年訪れた時にあったロープは台風のせいか?外れていますが、おそらくその先は今でも本当に通行不能と思われますので念のため。

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(犬麦谷出合に架かる吊橋)

そしてその分岐から小川谷へ下ると間もなく吊橋に降り立ち、さっそく渡ってみると左手がもう犬麦谷の出合なんですね。両岸の迫った小川谷も犬麦谷も水量が多く見事な景観で、橋を渡り終えたらそのまま巡視路を辿っても林道に上がれるのですが、結構下手側に上がってしまうので、ここで犬麦谷を渡ってから斜面を這い上がり、上がりきったところが↑↑トップの写真の不思議な撓みの所でした。

正確に言うとそこは登ってきた斜面=七跳尾根枝尾根と主尾根の間の沢筋で、苔の生えた岩塊が転がっている様子はカツラの大木が立っていることもあってシオジ平ちょっと想起させますが、そこよりは暗くて湿度もある感じ。それにつけても小川谷には素敵な所がまだまだあるんですね~。ここに偶然導かれたことが今回一番の収穫だったかも知れません。

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(三又・水量が平時よりかなり多い)

そんな撓みの中を散策してから向かいの七跳尾根の主尾根に取付いて10分ほど登ると林道に飛び出し、そこから10分弱で林道終点でした。そしてその林道終点から三又までの道のりも少々気がかりだったのですが、倒木が道をふさぐところが2、3箇所あった程度で想像よりは荒れていないなぁと言う印象。

道から見える小川谷の水量に改めて驚きつつ三又に降り立ったところで、頃合いも宜しくまた三又でランチ。小川谷林道が車どころか歩行者も歩けなくなったのは正直痛いのですが、それでもそのおかげで三又は本当に静かになって、のんびりできるのでこれはこれで悪くないですね。というかむしろ好ましいかも。
 
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(滝谷に沿う旧上段歩道・道はか細く、通行はかなり危険)

さて三又からは酉谷の登山道の様子を見るつもりだったんですけど、ランチの間に完全に曇ってしまったので予定を変更、久しぶりに滝谷に入ってみました。

とはいえ丸腰ビブラムで水線を歩くのはしんどいので、左岸を高捲きつつに今は廃道扱いとなっている旧上段歩道を捉えて辿ったのですが、相変わらず軟弱な急斜面にか細い不明瞭な道形が延びている危険なシロモノで、こちらも通行は甚だお勧めできない状態です。

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(下ッ滝/滝谷 F4)

そんなしんどいルートを小一時間程行くとようやく右岸へ移って、お馴染みの林界班標の所まで来ればもう安心で、折角ここまで来たのだから、まずは下ッ滝(滝谷 F4)に寄ってみるとこちらも水量が多くてなかなか見事でした。

それから上段歩道をちょっと登ってシオジ平(あくまでkomado呼称です)にも寄ってしばらく周囲を散策。東斜面ゆえ午後は日が入らないのが残念ですけど、それでも久しぶりだったのでいろいろと確認できたことも多く、面倒がらずに立ち寄っておいて良かったです。

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(シオジ平も久しぶりです・^^)

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(大カツラも相変わらず見事)

散策を終えたらあとはどうしようかと考えると、現状では上段歩道を下るのは無理というか、結局どこかでタワ尾根上へ上がらなければいけないので、面倒だけど今回の所はウトウノ頭まで登るしかないようです。

とはいえ四軒小屋尾根をそのまま登るのも何なので、先ずは尾根の北側斜面をトラバりつつ適当に上がって1388m峰を目指してみました。

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(四間小屋尾根の北面を適当に・・・)

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(1388m峰緩斜面のブナ林)

若めのブナが素敵な斜面を適当に登っていくと30分ほどで1388m峰の緩斜面に出て、周囲をまたまた散策したら、あとは一気にウトウノ頭を目指します。

四間小屋尾根もスズタケがなくなって久しいのですが、藪がないと登りは速いですねぇ。30分とかからずに山頂についてしまい、これなら諦めていた16時台のバスに間に合いそう。ということで休憩もそこそこに下山をはじめると、

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(篶坂ノ丸山頂の一角)

あとはガスりかけたタワ尾根を下るだけかと思っていたら、朝に大ミズナラ附近で見かけたモノレールの軌道って篶坂ノ丸まで延びていたんですね。しかも孫惣谷側からも軌道が上がってきており、接合するポイントはなんとスイッチバックになっていて妙にヲタ心をくすぐりますねぇ(笑)。

よくよく考えてみると、ここのモノレールって水源林の中でもかなりの長大路線になる筈。通しで乗ると何分ぐらいかかるのでしょうね。5000円ぐらいまでなら喜んで出しますので一度乗せてもらえないでしょうか?(笑)

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(そりゃないぜ、セニョリ~タ・・・)

まぁ軌道がタワ尾根上部のように尾根上を通っていないのが救いと言えば救いなのですが、それでもほぼ定点で撮っている箇所が↑↑こんなんなってしまいました。。。

タワ尾根のモノレールは残念ですけど、周囲の林道がああいう状態になってしまった以上、今回の山行きもそうですが創意工夫の結果として今まで歩かなかったところを歩く機会に恵まれたり、新たな発見があったり、日原でも歩かなければいけない所がまだまだあるなぁと心底思えた山行きになりました。この秋は今まで毛嫌いしていた所をちょこっと絡めて歩く計画も立ててみようと思っています。

・・・・・☆
 
◆ 2011.09.24 (Sat)   晴 後 曇
奥多摩駅 07:25→ 東日原 07:50- 一石山神社 08:15- 大ミズナラ 09:10- 下段歩道 09:40- 犬麦谷出合 10:20- 林道終点 11:00- 三又 11:25/12:10- 下ッ滝(F4・二ノ沢出合)13:00- シオジ平 13:10/13:20- 1388m峰 13:55- ウトウノ頭 14:20- 一石山神社 15:35- 東日原 15:55
 

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2011.09.21

御正体山・秋の花と鋸刃の再訪をかねて

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(御正体山から峰宮跡への道すがら)

しかし先の連休は天気が不安定になると踏んでいたら、なんと中日はまっ晴れになってしまい!もちろんそうなるとはコレっぽっちも思ってもいなかったので、前日に飲み過ぎたらその中日は当然起きられませんでした(笑)。

ということで翌月曜の敬老の日(09/17)も天気がなんとかもってくれたのは幸いで、秋のお花の様子見と鋸刃の再訪をかねて七年ぶりに御正体山を訪れました。

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(道坂峠からの稜線はアカマツの伐採跡が多い)

この日は一応天気は保ちそうではあったんですけど下り坂にかわりはなかったので、とりあえず道坂トンネルに出た所で天気が良ければ御正体、そして良くなければ今倉山、ということで実際にトンネルに着くとまだまだ晴れていたので、予定通り御正体山へ向かいます。

もう9月の半ばとはいえ、晴れているとかなり暑いですね。歩き始めた当初は風も通らずなかなかしんどかったのですが、徐々に標高を上げるにつれ、涼しくなってきたなぁと思っていたら単に雲の下になっていた時があっただけのことでした(笑)。

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(ヤマトリカブト・すでに見頃)

稜線を歩いていると時折南側の開けた伐採跡を通りがかりましたが、おそらくそこはかってアカマツ林だったところで、周囲の松枯れが進んだせいで皆伐したと思われます。そんな光景を見たら以前、文台山の麓で綺麗に手入れされたアカマツ林を見かけた事を思い出したんですけど、今も健在でしょうか。

そしてお花もぼちぼち出てきて、コウシンヤマハッカにヤマトリカブト、サラシナショウマ、オオバショウマ、キオン、タムラソウ、タカオヒゴタイ、そしてテンニンソウも盛りは過ぎていましたけど、間に合いました。(^^)

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(テンニンソウは盛りを過ぎたがまだ健在)

ただ想像よりもお花が淋しいなぁ、と思っていたらリョウブには今年に入って剥ぎ取られたと思しき真新しい食痕が目につきました。こちらにもすでにシカさんが進出しているみたいです。

そうこうしているといつの間にやら完全に曇ってしまったので淡々と登っていると、周囲に徐々にブナが目立ち始めて、あっさりと御正体山の山頂に到着しました。

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(抱付岩)

噂通りに山頂にはベンチがありましたが先客さんがすでにいらっしゃったし、曇ってもいたので、権現さまに挨拶したらランチ場を探しつつそのまま北へ下り始めます。

山頂と峰宮跡を結ぶ吊り尾根を歩くのは何年ぶりでしょう。曇っていたのは残念でしたけど、立派なブナ・モミの林立するまさに重厚な自然林が広がる様子はさすがに御正体ですね~。

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(峰神社)

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(こういうブナが散見されるのはさすが!)

ただご多分に漏れずこちらでもブナハバチが出ているようで、ひどくやられている木こそないものの、小規模に葉が食われている木々がぼちぼち目に入る感じでしょうか。

こちらもベンチが据え付けられていた峰宮跡もどうも暗い感じだったので、鋸刃との分岐まで降りたらここにもベンチがあり、しかも晴れていたので、ここで漸くランチと相成りました。

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(鋸刃への下り始めは捲道もある)

いそいそとランチを摂り終えたら、これからが鋸刃の下降なのですが、なんとこの分岐に「歩道不明瞭」としながらも道標があったのは驚きで、道中は一体どうなっているのだろうと危惧しつつ下り始めると

以前歩いた時と同様に尾根上は灌木に覆われていてちょっとホッとしました。ただここは尾根の右側に藪のない捲道があり、周囲の林相もなかなか良かったので今回はこちらを利用しましたが、下りの時は尾根を外しすぎないように気をつけた方が良いかも。

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(ハガケ山先の露岩より文台山方面)

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(ハガケ山をすぎるとスズタケが出てくる)

そんな感じで意外にスムーズに行けたのでもう楽勝と思っていたら、1328m峰の次の次のピークからその次の岩峰とのギャップへ降りる所は、葉が生い茂って行く先の見づらい今の時期故に少々気を遣いました。

うまくギャップに降り立ち、左から岩峰へ登ってピークに上がれば、難所らしい所はこの辺りだけで、あとはすいすい。でもこういう上下を繰り返す稜線は落葉時の方が行く先が見えるし、それ故に高度感も感じられるようになるので、やっぱりそう言う時期の方が登降の面白さがより感じられるのでは?とちょっとだけ思いました。

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(ハガケ山と鋸刃を振り返る)

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(スズタケが切れると快い雑木林が続く)

ハガケ山(ガケ山)を過ぎると尾根上にはスズタケが出てきますが、下道は明瞭。でもそんな藪もじきに切れ、あとは雑木美林の緩やかな尾根歩きが続きます。

にょきにょき生えているキノコ達を眺めつつ、ルンルン気分で歩けるこの辺りは前半の鋸刃とは対照的で面白いですね。やや下り気味の道のりが登りに変わると文台山(大野山)はもう目の前です。

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(文台山<西峰>山頂)

文台山は以前は落葉時に訪れたせいか、もっと開けた山頂をイメージしていたのですが、実際はそうでもなく、雑木の広い山頂のごく一部がちょこっと開けているだけなんですね。

山頂でパンを食べつつ休憩を終えたらようやく下山です。今回は北の鞍部から東に小野へ下る破線路を降りるつもりで北へ降りはじめたら、降り始めにあった道標は西の大野へ降りる道なのでしょうか?急な斜面を慎重に稜線通しに降りているといつの間にやら道標がなくなっていたのは意外でした。登山道は尾崎山への道だと思い込んでいたもので。。。

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(文台山~北鞍部~小野への破線路は道形が残っていた)

それはともかく、目的の破線路は地形図通りに北鞍部の手前から分かれていて(藪化しているが右折する道形を確認できる)、あとは植林のもと道は小尾根~沢沿いに明瞭にしかもほぼ地形図通りに延びていて・・・と思っていたら分岐から30分ほど降りた所で林道に飛び出し、そこから10分ほどで小野の集落でした。

もうこの時間では帰りのバスはないのですが、今は谷村町までさほどの距離がないことがわかっているので、あとはそのまま谷村町駅へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.09.19 (Mon)   晴 後 曇
都留市駅 08:10→ 道坂隧道 08:40- 岩下ノ丸 09:40/09:50- 白井平分岐 10:40- 御正体山 11:20- 峰宮跡 11:45- 池ノ平分岐 11:55/12:30- ハガケ山(ガケ山)13:25/13:30- 文台山(大野山)14:40/14:50- 破線路分岐 15:05- 中小野 15:40- 谷村町駅 16:15
 

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2011.09.14

三頭山~御前山はすでに秋の装い

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(シオジの大木・三頭沢にて)

かの北ア行きも予定はあったものの、その後は暑すぎたり、涼しくなったと思ったら天気が不安定だったりと、結局山行きが丸一ヶ月あいてしまいましたネ。(^^ゞ ということで今回(09/12)はなぜか一人月曜隊。久しぶりの奥多摩でこれまた久しぶりに三頭山から御前山へ縦走してきました。

三頭山と言う事で今回は五日市からバスで数馬に出てからのスタート。天気は最高ですけど、時間が遅いとさすがに暑いですね。それでもそのままノーマルに歩くことはなく (^^) 今回は昨秋に引き続いて先ずはハチザス沢に入ります。

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(ハチザス沢のひとコマ)

左岸の道をひと登りし、三頭山は右へ行ってくださいと書いてある謎の看板のある分岐はもちろん右。そしてそこからしばらく行った先にある分岐では昨秋は右に入ってハマったので(笑)、今回は左の道を行ってみることに。

奥へ進むにつれ徐々にハチザス沢の水流が近くなり、涼しくて良いなぁ・・・と思い始めた頃、道はハチザス沢に降り立ち、ここで朽ちかけた桟道に沢に渡してある丸太で右岸に移ると、ここから先は右岸をやや高捲き気味に行く感じ。そして両方共に滝で合わさる石原小屋窪とハチザス沢の本谷であるカナ山沢の出合を足下に見おろしながらそのまま右岸側を行くと、まもなくカナ山沢のほとりに出ました。

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(石原小屋窪右岸尾根・雑木と植林の尾根)

周囲は倒木も多く少々荒れた感じでここから先の道が皆目わからなくて、さてどうしたものかと思ったんですけど、先の看板で三頭山へ繋がる道があると言ってるのですから、ここは対岸の石原小屋窪の右岸尾根に道がないと「三頭山への道」とは言いづらい気もします。なので今回は対岸へ渡ってからその石原小屋窪右岸尾根に取り付いてみました。

尾根に上がった当初こそ道筋はあやふやでしたが、登るにつれそれなり明瞭な道が現れてきたので、もしかしたらこの辿り方で正解かも知れないけど確信はまったくありません(笑)。尾根は雑木に少々の植林が絡む明るい尾根で雰囲気は悪くないです。

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(ハンカイシオガマ)

暑い中せっせと登っていくと、尾根上には徐々に涼しい風が通るようになって意外に快適に歩けたのはさすがに秋ですね。そんな登りが小一時間程続くと今は通行止になっている深山の路と合流。そこからひと登りで石山の路と合流すれば、あとは大沢山を目指すだけです。

もう以前の姿にはほど遠いものの、狙い通りこの辺りからお花が出てきて、オクモミジハグマ、ノダケ、シラヤマギク、シロヨメナ、ハンカイシオガマ。ありふれた花花も今年はもちろんお初になるので嬉しいですね~。

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(三頭山避難小屋付近より)

大沢山を越えて避難小屋に降りた所で、富士が隠れかけていたことに気がついて慌ててカメラに収めたらコレが正解で、富士は↑↑この画像が一番その姿を見せてくれていたのでした。

そして着いた三頭山山頂もこの日は人もまばら。平日というのが一番大きいことは確かなんですけど、都民の森への直通バスが月曜はお休みだったのも大きかったと思います。実は三頭山へ行こうと思ったのは前日にこのことを知ったからなんですけど、おかげでベンチを占領して心置きなくランチをとれました。

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(三頭沢のひとコマ)

さて、これから御前山となれば尾根伝いに歩くのが普通なのですが、お花が少なくなっていたので今回は三頭沢を下ってから里山の路を登り返すコースを歩く事にして、避難小屋に戻って三頭沢へ降りると、それなりながらもやはりこちらはお花がまだ残っていますね。

カメバヒキオコシにツリフネソウ、シラネセンキュウ、セキヤノアキチョウジ、 ソバナ、キバナアキギリ、 キンミズヒキ、 オクモミジハグマ, ホソエノアザミ、オヤマボクチ、ダイコンソウ、サラシナショウマは咲き始めで、諦めていたレンゲショウマにも逢えたのは結果としてはラッキーでした。

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(この日見かけたお花・Part1)

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(三頭大滝はこんな感じ)

お花を愛でながら降りても三頭大滝には1時間かからずに到着。水の流れている大滝って何年ぶりでしょう。ただ滝に近づいてもあまり涼しくなかったのでカメラに収めたらさっさと森林館へ向かい、それから里山の路を登り返します。

里山の路は初めてでしたけど、こちらもお花は少ないものの植林に雑木林を交えて想像していたよりは良い道でした。若干遠回りになるものの今の時期は尾根伝いよりもこちらの方が良いのかもしれませんね。

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(砥山・ここは初訪でした)

里山の路を上りきった所からなおも尾根伝いに右へ上がりきると砥山(1302m峰)で、ここは登山道が北へ捲いているので個人的には初めてのピークでした。yui氏のプレートもあまり見かけなくなりましたネ。

そして砥山から尾根伝いに登山道に戻れば、次は月夜見の駐車場へ向かう段取りなのですが、今回は面倒になってしまったので周遊道をそのまま歩いて月夜見山は捲いてしまいました。。。

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(御前山への道すがら)

平日なのにバイクの意外な多さに驚きつつ月夜見第二駐車場についたら、ここから再び山道に入って御前山を目指します。

防火帯の切られた尾根道はいつ歩いても快いものですが、かっては草ボウボウだった尾根道も今はスッキリしてしまって、歩きやすいことは歩きやすいけど、当然ながらお花はほとんど無くてやっぱり淋しいですね。

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(ソーヤの丸デッコより三頭山方面を振り返る)

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(惣岳山直下・淋しくなりましたねぇ・・・)

それでもソーヤの丸デッコへの急な登りが始まると少ないながらもお花がぼちぼち出てきてちょっとだけホッとしました。前述のお花にプラスしてミヤマヤブタバコ、ヒヨドリバナ、シュロソウ、タカオヒゴタイ、フシグロセンノウ、アキノキリンソウ、ヤマジノホトトギス。ヤマトリカブトは蕾がまだ小さかったです。

尾根上の草がまばらになっただけでなく草丈も低くなっていて、地べたに張り付くように花が咲いている姿はもう石尾根とあまり変わりがないというか、石尾根もかつてはこんな風に変わっていったのだろうなと想像してしまいました。

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(この日見かけたお花・Part1)

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(御前山山頂・誰もいない)

惣岳山から御前山へ向かうところではアズマレイジンソウにも逢えて、個人的に逢いたかったお花にみんな逢えたのはこの時期、状態ではラッキーでしたと言えるでしょう。(^^)

誰もいない御前山に辿り着いたらあとは栃寄沢経由で下山しましたが、途中に広がる体験の森の道、今回歩いて周囲の概要をようやく覚えることが出来た・・・と思います(笑)。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.09.12 (Mon)   晴 時々 曇
武蔵五日市駅 07:43→ 数馬 08:50- カナ山沢 石原小屋窪出合 09:20- 深山の道と合流 10:20- 大沢山 10:55- 三頭山(西峰)11:10/11:45- 三頭大滝 12:30- 森林館 12:45- 砥山(1302m峰)13:15- 月夜見第二駐車場 13:55- 小河内峠 14:25/14:35- 惣岳山 15:20- 御前山 15:35/15:45- 境橋 17:15
 

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