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2011.08.12

黒部源流を馬蹄形に歩く 1 (高瀬ダム~烏帽子小屋~野口五郎岳)

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(裏銀座縦走路・三ッ岳への登りしな)

お暑うございます。
というかまた暑くなりすぎたせいかhomeのお休みはまだ続いて、またまた北アへでございますよ。(^^ゞ

今回は表題通り、黒部川源流の山山をおおよそ馬蹄形?に歩く山歩き。ということで・・・

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(高瀬ダム・朝は綺麗に晴れていた)

今回もムーンライトで大町~高瀬ダムに出てからのスタート。もちろんこの辺りは初めてだったので七倉辺りの様子もこんな感じなのかぁと新鮮だったし、着いた高瀬ダムも本当に何もない所なんですね。「裏銀座」と言われる割に人出が想像よりかなり少ないのにも驚きました。

それでも綺麗に晴れ上がった空のもと爽快に歩き出し、トンネルや長い吊橋、そして河床をてくてく歩いて30分ほどで登山口に到着。ここから北ア三大急登の一つと言われるブナ立尾根の登りが始まります。

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(ブナ立尾根・権太落シを過ぎると黒木に変わる)

ブナ立尾根は実際に登ってみると確かに急だし、普通あのリーチ&標高差ならハシゴ登りを強いられるような箇所があってもおかしくないのに、整備の賜物でしょうか?至って歩きやすいですね。

ちょっとしたブナ林の足下にはソバナやコバノイチヤクソウ、タマガワホトトギスにセンジュガンピはこの後も出てくるだろうと高をくくってカメラに収めないでいたら、今後この山行きでこの花を見る機会はまったくなかったのでした(笑)。

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(対岸の南沢乗越が見える頃にはガスが・・・)

権太落シ?と思しき尾根の肩を過ぎるとコメツガ主体の黒木の林に変わってせっせと登っていくと、をを!対岸には↑↑烏帽子と船窪の間の南沢乗越のクビレが間近に見えてなかなかの迫力なんですけど、すでにガスり始めているのがちょっと気がかりなのですが。。。

そして三角点のある2208.5m地点を過ぎると、ダケカンバ林にちょっとした草原を交えるようになってミヤマアキノキリンソウやシナノオトギリ、ヤマハハコ、ハクサンボウフウ、ミヤマホツツジなど出てくるお花もちょっと高山植物らしくなってきます。

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(シナノオトギリ)

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(裏銀座縦走路のひとコマ)

結局イヤな予感は当たって登るにつれ周囲はガスっていき、そんな中を淡々と歩いているとようやく烏帽子小屋に到着。歩き出してから4時間ほどでした。

周囲がガスりかけた小屋からは赤牛岳辺りがなんとか見えていて、それがちょっと懐かしく嬉しかったです。ベンチで休んでいるとその前はちょっとしたイワギキョウのお花畑になっていて、その中に白いコマクサもいたものに、近寄れない・・・(泣)。

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(ミヤマコゴメグサ)

実は今回の山行きは前の白馬~朝日の感じから、朝は晴れてもお昼過ぎるとじきに雷雨という不安定な天気が続くだろうと踏んでいて、それゆえ欲張らずに午前中行動を主眼においていたので、初日も下手をしたら烏帽子打ち止めを覚悟していたんですけど、周囲はすでにガスっているものの何となく行けそうな雰囲気。

なのでこれはツイてると思い、野口五郎まで行く事にして再び歩き出します。

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(三ッ岳を捲く頃には雨が降ってきた)

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(三ッ岳方面を振り返る)

しかし周囲がガスっているせいなのか、本格的な登りをこなし終えてホッとしたせいなのかわからないのですが、夜行明けということもあり、この辺りから異常に眠くなってきてフラフラしながら登っていたと思います(笑)。

そんな状態のまま三ッ岳を捲き終えると、本当に我慢出来なくなったので鞍部で一眠りしようかと思い、横になろうとした瞬間、なんか雨が降ってきたような・・・気がしたら、やっぱり雨でした。

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(本日のお宿・野口五郎小屋)

そのお陰で眠気は一瞬で吹き飛び、あとはゴロゴロ雷の音におびえながら野口五郎の小屋へ一目散。結局ザックカバーを出しただけで済んだのは幸いでした。

小屋に着いて手続きを終えると雨が本格的に降ってきて、後はこのまま雨かなぁ・・・と思っていたら、雨は2時間ほどで上がり、その直後、稜線の東側に綺麗な虹が現れて、みなさんテンションが上がりっぱなりで撮影大会。いやぁこれだけクッキリした虹を見られたのは本当に久しぶりでしたよ。

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(雨上がりには虹が!外の副虹がわかるでしょうか?)
 
しかも今回この小屋は事前に予約したせいなのか早く着いたせいなのか知らないけど、窓側の明るい場所を割り当てられてコレもラッキーでした。同宿者にも恵まれ、夜の☆空もそれなりに楽しめて、初日から気持ちの良い一夜を過ごす事ができました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.08.07 (Sun)   晴 後 曇 一時 雨
高瀬ダム 05:55- 登山口 06:20/06:25- 権太落シ 07:20- △2208.5m 08:40/08:45- 烏帽子小屋 09:55/10:10- 三ッ岳東鞍部 11:30/11:40- 野口五郎小屋 12:55
  
 
タクシー(信濃大町~高瀬ダム・2人相乗り)一人あたり¥4000
野口五郎小屋 一泊二食 ¥9000
ビール(ショート缶)¥600
お茶(PET)¥500
 

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コメント

かずさん、

そりゃテントなら単純に重いけど、それでも急ながらも歩幅を乱すことなく歩ける道だから、例えば飯豊辺りに比べればそれだけで天国だと思います。合戦尾根もそうだったけどメインルートというのはやはり歩きやすくしているものなのですね。

そうそうタクシーはムーンライトで大町に降りればタクシーの運ちゃんが勝手にハイカーをまとめてくれますよ。

投稿: komado | 2011.08.20 19:43

あそこの急登は、意外とのぼりやすいよね。
テント担いでたらしんどいかもだけど。

高瀬ダムまでタクシー相乗りみたいですけど、駅前でタクシー探したの~?
それとも事前予約かなにか?

山中での虹は、なかなか素敵ですね。
僕はブロッケンくらいしか見たことないな~。

投稿: かず | 2011.08.18 22:51

SAKURAさん、

そうそう烏帽子からの稜線はコマクサ、まだ綺麗でしたよ。でも当時は本当に眠かったんですよぉ(笑)。前の白馬の時もそれがあったんですけど、前夜発はそれがあるからちょっときついですね。

それはそうと中央アルプスで4日間って、もしかして駒~越百の縦走ですか?あちらは水の確保がしんどそうなイメージがあるけど、楽しい季節でよね。個人的には空木より南が気になっています。(^^)

投稿: komado | 2011.08.15 12:21

いっきさん、

本当に暑い日が続きますね。ボクが山に入ってから気温が急上昇していたので本当は下界に降りるのがイヤでした(笑)。

でもこの暑さでは近場の山はきついですね。三頭や御前にも6、7年前のように花が咲いていれば、モチも上がるんでしょうけど。。。

投稿: komado | 2011.08.15 12:17

去年行ったルートです。
10時に烏帽子小屋とはさすがに速いですね。
烏帽子往復して烏帽子小屋の幕場泊でした。
ブルーの屋根の野口五郎小屋は写真に撮ってあります。
烏帽子から野口五郎の間はコマクサがいっぱいでしたね。

雨上がりの虹が綺麗ですね。
私も6日~9日まで中央アルプスでした。
7日、8日共に土砂降りの夕立で凄かった!

白馬方面にもいらしたんですね。
残雪がいっぱいで綺麗な時ですね~♪
毎年、素敵な山旅を拝見していま~す。

投稿: SAKURA | 2011.08.14 16:51

羨ましいな
自分もそちらに行く予定いたんですが
7月終わりの悪天候で中止にしてしまったんです。
こう暑くてはHOMEは歩けないですよ。

投稿: いっき | 2011.08.14 08:09

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