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2011.08.30

無題

いや、この件については検索に引っかかるのも嫌だから今回は久しぶりにこういう書き方しますけど、あの・・・これで上岡の弔辞を読むのは鶴瓶になってしまったなぁ・・・と妙な感慨に浸ってしまう今日この頃。特需は方々で広がっているようで(笑)アーカイブの方でもいろいろ上がってきているんですけど、個人的にはやっぱりコレが嬉しかったなぁ。(^^) (^^) (^^)
 
 
とこれだけで興味の湧いた奇特な方はこちらをご覧ください。
 
 
こんな言葉はないんだけど正に黄金の四角形。当然面白くない訳がないわけですし、普通に凄すぎる。もうこの場でも何度も言いましたが、いやぁパペポの最終回をこんな形で再び見られるなんてホント時代ですねぇ。

でもこの組み合わせを今後表舞台でみることはもう完全に無くなってしまった訳ですけど、同時にPOWRPLAYでリンクしたONEMANの方もコレもまた凄い組み合わせだわー。(関西圏に馴染みのない方は全くわからないでしょうけど・笑)ここで昔は良かった的なことを言うつもりは毛頭ないのですが、こう言うのを見ちゃうと今のテレビってすでに斜陽産業になってしまったんだなぁということを改めて思い知らされます。でも言葉に出ちゃう、やっぱり良い時代でしたよ(爆)はい。再び見る機会を得られたことに本当に感謝。ありがとうございました。
 

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2011.08.25

黒部源流を馬蹄形に歩く 5(五色ヶ原~一ノ越~室堂)

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(室堂Tを前にして・最後の最後で晴れてきた)

さてこの日は最終日?ということで天気も宜しくないし室堂までかなぁ・・・と思ったら翌朝は予想通りにそんな天気。となれば無理して急ぐ必要もないし、この日は午後から回復の予報も出ていたので仮にお昼に出たとしても余裕。なのでゆっくり行きましょう!とは思ってみたもののお客さんが少ないせいか朝食は早じまい寸前だったし、小屋の中でジーっとしてるのもやっぱりできなくてそわそわしちゃうんですよね。

結局我慢できず、数年ぶりに(本当ですよ!)雨具を着込んで7時ちょい前には出発してしまいました。当然ながら周囲はガスの中、弱い雨が降る感じでのっけからただひたすらに歩く感じです(笑)。

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(風雨のザラ峠)

西側の様子が見たくてちょっと楽しみにしていたザラ峠も当然↑↑こんな感じで、ここからは強い西風にも吹かれるようになってちょっとしんどくなりますが、道は基本尾根を捲きながらつけられていたので、時折吹き付ける西風は却って涼しくなって気持ち良かったかも。

あと途中で雪渓が3箇所ほど残っていたのは、歩きのアクセントになってなかなか楽しかったです。

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(ミヤマトリカブト)

ガスりながらも余裕のある行程も、鬼岳を捲き終えて道が稜線の西側を行くようになると、当然の事ながら今まで避けられていた西風をマトモに受けながらの歩きになるので、ここから龍王岳までは登りという事もあってこの日一番しんどい所でした。

それでもなんとか龍王岳に辿り着けば、室堂はもう間近です。今回は室堂山経由ではなく主稜線を繋げるために一ノ越へ向かったのですが・・・

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(風雨の龍王岳)

一ノ越に降り立ったら、なんとそこは凄いばかりの人・人・人。ごく一般的なハイカーさんやキメキメに決めた山ガール/ボーイさん、ビニールのカッパを着たモロ観光客風の方々など、ガスの中から人が続々と湧いてくる感じで、この辺りの事情を全く知らないボクはいきなりの出来事に面食らってしまいました。

そんな光景に圧倒されて下る予定だったタンボ平への降り口を確認しただけでそそくさと室堂へ向かった(立山を登る気はハナからなかった)んですけど、実はそこもメインルートらしくて登ってくる人が途切れません。

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(一ノ越からの下りではまだ雪渓が残っていた)

それに室堂への道は石畳が続いて意外に歩きづらいですね。五色ヶ原から歩き出した当初は翌日の天気が良くなったのでこの周辺でもう一泊も良いかな?とお気楽に思っていました。でもこの周辺の事情を全く知らなかったボクが悪いんですけど、ココはボクのいる所じゃありませんワ。

ということで今回の山行きはここまでと言う事にして室堂を目指したら、徐々にガスが晴れてきてようやく室堂平の全貌が姿を現してくれたのはフィナーレとしては上々でしょう。でも室堂自体は本当に良い所ですね。人がもう少し少なければ(笑)。

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(タンボ平へ下っても良かったかな・・・大観峰駅より)

まぁ人出に圧倒されたということは、要は疲れていたと言う事なんでしょう。室堂山荘で雨具を脱いだら、ターミナルへ向かって帰路についたんですけど、驚いたのは扇沢への運賃のまぁ高いこと。その上に荷物料金も取られちゃったし(笑)。

しかもロープウェイの大観峰駅からは↑↑こんな感じになっていたので、お金に時間的なことも含めてタンボ平へ下っていた方が良かったかなぁ。それでも乗り物も好きなので(笑)まぁ観光客気分で乗るのも楽しかったですけど。

とにかく去年のが不完全燃焼だったので、今回のスペシャルは人にも天気にも恵まれて、満足のいく山行きができたことに本当に感謝です。ありがとうございました。<(_ _)>
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.08.11 (Thu)   雨 後 曇
五色ヶ原山荘 06:50- ザラ峠 07:20- 獅子岳 08:20- 龍王岳 09:35- 一ノ越山荘 09:55- 室堂山荘 10:30/10:50- 室堂 11:00
 
 
アルペンルート(室堂~扇沢)¥5700
荷物代(室堂~黒部湖)¥400
荷物代(黒部ダム~扇沢)¥210
ニューヨークサンド(黒部ダム売店)¥350
 

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2011.08.19

黒部源流を馬蹄形に歩く 4(薬師岳~スゴ乗越~五色ヶ原)

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(スゴノ頭と薬師岳を振り返る)

さすがに前日が寝不足だったせいかこの日はぐっすりと眠れて、タイマー設定をすっかり忘れていたのにピタリと3時半に起床。そう、この日は行程がちょっと長めなのでそれなら薬師岳からのご来光も組み合わせてしまえ、ということなのでした。

それでも山頂に近い小屋ゆえ、さすがにご来光狙いの人は多くてみなさん次々に起きていく感じ。この日の朝はオベントにしてもらっていたので暗い中用意したらさっそく出発です。

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(薬師岳でご来光を狙うも・・・)

前の晩、あれだけ綺麗に見えていた星空や夜景もこの時点でガスがかかり始めていて夜明けはどうなる事やら、と思いつつヘッデンつけてとぼとぼ歩いていくと、徐々に明るくなっていき、山頂につく頃にはもうライトが要らないくらい明るくなってきたんですけど、辿り着いた山頂はやっぱりガスだったんですね(笑)。

しかし昨日と言い今日と言い薬師さまはツレないな~。それはともかくご来光まで時間があったのでオベント食べつつ待っていたんですけど、結局ガスはいっこうに晴れなかったので諦めて先を行くことにしました。ボクなんかは通過点に過ぎないから良いけど、ココを目的に来た人達はちょっとかわいそうだったなぁ。。。

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(北薬師岳を過ぎると一気に晴れてきた!)

そんな訳でガスガスの中稜線を北へ行くと一気に人気(ひとけ)がなくなりますね。途中古びた道標?の立っているピークが北薬師岳でしょうか。

その北薬師からしばらく行くと、あれ?周囲がヤケに明るくなってきたなと思ったらいつの間にやら周囲がスーッと晴れてきて、5分もしない間に足下に↑↑のような光景が広がっていたのにはビックリするやら嬉しいやら。

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(左中程の立山がわかるでしょうか?)

そんな様子に一気に気分もよくなり、じきに2832m峰一つ北のピークに上がったら、ここからがこの日の本番。

行く先のガスが切れて現れつつある山山に、右手にはここからはこんな見え方をするのかぁと思った赤牛岳。そして正面にこれから通る稜線を見下ろしながらすいすい降りる道のりはまさにジェットコースター。本当に爽快としか言えない気持ちの良い道のりでした。

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(間山からひと下りした辺りだと思う)

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(スゴ乗越小屋)

下るにつれ砂礫の道から土に変わり、高木が出てくるとまもなくスゴ乗越小屋で、思いの外早く着いたし、もうお腹も減り始めたし(笑)しかもこの日はこれからがしんどい行程なので小屋前でラーメンを煮て食べていたら、小屋番さんが出てきてしばらくお話。

その中で小屋の水のお話とか、山ガールとは言ってもココに若いのが来るのはまだ珍しいとか(笑)休憩したおかげでいろいろと良いお話を聞けました。実は前日にバテていなければスゴ泊の予定だったんですよね。やはりココは一度泊まらなければ。。。

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(この二つの山を越えなければ五色へは行けません)

かなり早めのランチを終えたら、この先の行程に備えて美味しいお水を頂いて、まずは最低鞍部のスゴ乗越へ向かいます。しかし下れば下るほど先に見えるスゴノ頭と越中沢岳のふたコブの存在がだんだん大きくなっていくので、それが結構憂鬱です。

そして下りきったスゴ乗越の鞍部が意外に広々していることに驚きつつ、ここで休むと先へ行きたくなくなるのでそのまま登り返しに移りました。

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(スゴノ頭のお次は越中沢岳)

スゴノ頭への登りは見た目通りに急で、しかも暑い。それでも登りは意外に順調でしたが、途中で西へ捲くと思い込んでいたのは間違えで、実際にはスゴノ頭山頂の直下まで登らされます(笑)。

一つ目を終えてもお隣には次の越中沢岳の屹立がなんとも素敵です。んが、もちろん一度下ってアレを登り返さなければいけない訳なんですけど、う~ん、意外に軽く行けそうに見えますね。(^^)

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(薬師岳と降りてきた稜線を振り返る)

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(越中沢岳を越えてもまだ鳶山が残ってるのです)

ということでさっそく下って登り返すと、もちろん急登が続いてしんどいことはしんどいんですけど、意外に気持ちが良いぞ。天気が良いせいなのかな?振り返ると今さっきすいすい降りてきた北薬師からの稜線も一望できて、それも気分が良いですね。

それでも最後の登りはちょっとお疲れ気味で、なんとか越中沢岳の山頂まで登り切ると、ここでようやくこの日の目的地である五色ヶ原が見えてきました。遠くから見ても広々として気持ちよさそう。早くあそこでのんびりしたいなぁ。。。

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(オヤマリンドウ)

とはいえ五色ヶ原へはもう一仕事しなければいけないので、もういっぺん下ってから次は鳶山へ。もう最後という事もあるんでしょうけど、この最後の登りはさすがにキツカッタ。でも道は稜線を忠実に行くのではなく、東に捲き気味につけてあるので少しは楽なんでしょうけど。

道中も盛りを過ぎた夏の花に混じってウメバチソウやトウヤクリンドウ、オヤマリンドウなど秋の花が目につきますが、う~ん問題なくどこかで逢えると思い込んでいたタカネマツムシソウが見当たらないのですがぁ。。。 

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(越中沢岳を振り返る)

ヘロヘロしながらなんとか鳶山を越えればあとは五色ヶ原へ下るだけなのに、もう周囲はガスに覆われて五色ヶ原の広がりを見下ろしながら下る感じではなかったのはちょっと残念だったかな。クロユリも見つからなかったし。

それでも予定よりは早く着いたので途中の木道でお昼寝なんぞしてから、この日のお宿である五色ヶ原山荘へ向かいました。

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(ようやく五色ヶ原が見えてきた・右奥は針ノ木岳)

小屋に着いたら先ずはビールを買い、ちょっと晴れてきたのでビール片手に五色ヶ原の散策をしたんですけど、この時点では綿毛が圧倒的でしたがチングルマがほんとうに多いですね。7月下旬辺りとかかなり見事そうです。

でも下のテン場まではまだ晴れていましたけど、帰路のヒュッテ跡までの登りにさしかかると再びガスに覆われてあとはそのまま。小屋に戻るとタイミング良く?すぐに雨が降ってきました。

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(五色ヶ原のテント場より)

さて五色ヶ原山荘の方ですけど、中はみんな小さい個室で山小屋と言うより年代物の旅館と言った風情ですね。この日は平日という事もあってかなり余裕がある感じでした。あっ、あとこの小屋にはお風呂があることを事前に知らなかったので、話を聞いた時は本当に狂喜してしまいましたよ!

おかげで四日間の汗を流せてキレイさっぱり。それだけでも気分が良いのに、この日も同宿者に恵まれ、雨のせいで☆空はさっぱりでしたが、本当に楽し一夜を過ごす事ができました。それと事情はわかりませんが、この小屋は物が安いですね。ビールもペットのお茶も。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.08.10 (Wed)   晴 時々 曇
薬師岳山荘 04:00- 薬師岳 04:50/05:15- 北薬師岳 05:55- 間山 07:00- スゴ乗越小屋 07:30/08:15- スゴ乗越 08:40- スゴノ頭(直下)09:20- 越中沢岳 10:40/10:50- 越中沢乗越 11:25- 鳶山 12:15-(途中休憩30分)- 五色ヶ原山荘 13:20
  
 
五色ヶ原山荘 一泊二食 ¥9000
ビール(ロング缶)¥600
お茶(PET)¥350
板チョコ ¥200
 

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2011.08.17

黒部源流を馬蹄形に歩く 3(雲ノ平~太郎兵衛平~薬師岳)

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(朝の雲ノ平・左に黒部五郎を見ながら)

んー前の晩は結構飲んで酔っぱらったまま寝てしまったら、案の定酔いが覚めた10時過ぎにパッチリと目覚めて、あとはほとんと眠れずじまい。でもそのおかげで星空を堪能できたのは良いんですけど、やっぱり翌朝は眠いですよねぇ。。。

それでもしっかりと朝食をとってからのご来光待ちも、肝心の方向に雲がかかってダメそうだったので、さっさと出発しました。

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(ご来光は水晶のどの辺りから出てくるのだろう?)

この日はこの山行きで唯一朝からクッキリと晴れていた日で、朝から黒部五郎や薬師岳がくっきり見えているし、前日はガスでわからなかったんですけど、黒部五郎と三俣蓮華の間には笠ヶ岳が見えるんですね。

ただこの雲ノ平の木道歩き、祖父岳からの下りもそうだったんですけど、木道上に朝露のたっぷり附いたハイマツや灌木が億被さってきているので、歩いているだけでかなり濡れますです。なので慌ててザックカバーとロングスパッツを出してしまいましたよ。とにかく雲ノ平周辺は木道歩行時の朝露対策が必須だと思います。もちろん刈り払いが入れば別ですが。

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(この日の朝は薬師岳もクッキリ)

とはいえ朝露は晴れてさえいればその冷たさが心地よいので (^^) 個人的にはさほど問題は無いのですが、ボクがイヤだったのはその先の木道が切れてから薬師沢へ急降下する箇所。ここは暗い黒木の中、滑りやすい湿った岩岩を気にしながら下るという神経をかなり遣うところで、ここは下りの苦手なボクにとっては登りの方がまだマシなように思えます。

あとこの下りで読売新道のようなネズコ(クロベ)の大木なんかも見られるのかなぁ~と密かに期待していたんですけど、さすがにそれは甘かったようです。やっぱりああいうのは黒部でも珍しいのかなぁ。。。

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(薬師沢小屋に降り立ちました)

そんな訳でなんとか薬師沢小屋に降り立ったら、ここで大休止。しかしココは良い所ですね。流量豊富な黒部の流れの一段上にへばりつくように建っている小屋の風情がなかなかよいです。ただチト暑く感じるのは標高が低いせいかも。

ここで美味しい水をたらふく頂いたら、太郎兵衛平へ登り返します。

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(太郎兵衛平への道も木道が多い)

痩せ尾根をすこし登ると、じきに木道歩きに変わるのですが、快適と思われる道も日差しが強く、標高が低いこともあってこれが暑いのなんの。寝不足と相まってこの日はこの辺りの登りが一番キツカッタ。

そんな木道沿いにはニッコウキスゲにキンコウカ、ミヤマアキノキリンソウ、シナノオトギリ、オタカラコウと黄色いお花が目立ちます。

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(薬師沢と雲ノ平を振り返る)

やがて道が薬師沢から離れ、太郎兵衛平への最後の登りはよりしんどくなるのかと思ったら意外に短くて一安心。じきに傾斜が緩むと周囲が一気に開けて、だだっ広い草原の中にぽつんと立つ太郎平小屋が見えてきました。

黒部五郎から太郎兵衛平にかけては緩い広尾根が続いていて、遠目からでもこれは完全にボクの好みだなぁ・・・とは思っていたんですけど、実際も素敵な所ですね。

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(ようやく太郎平小屋が見えてきた)

小屋周辺は当然ながら登山者も多く、夏山らしい雰囲気が却って好ましいかも。本当はここでラーメンでも煮てランチにするつもりだったんですけど、本当にバテてしまったのでもう小屋のラーメンを頼んじゃいました(笑)。北アは楽だわ~。でもなかなか美味しかったですよ。軽食頼めばセルフのお茶だって心置きなく飲めますし。

ランチを終えたら水を汲んで、薬師岳へ向かいます。が、朝は見えていた山頂はもうガスに隠れています。。。

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(しかし薬師岳へ向かう頃にはまた・・・)

それでも振り返れば、太郎兵衛平らから黒部五郎のたおやかな稜線がなんとも魅力的に見えて、次はあそこかな~などと思いつつ薬師峠のテン場に降り立てば、ここから薬師岳へ向けて本格的な登りが始まります。

地図を見る限りは登山道は尾根についていると思い込んでいたので、しばらく沢伝いに登るのには驚きましたが、ちょっとは涼しいので悪くないですね。

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(太郎兵衛平を振り返る)


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(シロバナタテヤマリンドウ)

道が沢を離れると間もなくケルンのある平坦な草原に出ますが、そこが薬師平でしょうか。そこから薬師岳の懐に入るように登っていくところは、ガスってなければ薬師の巨きさを感じながら登れるところなんだろうなぁ。。。

そんな訳でガスガスの中を淡々と登っていき、広い稜線の傾斜が緩むとじきに薬師岳山荘に着いてしまいました。

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(本日のお宿・薬師岳山荘)

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(薬師岳へ向かうも、ガスっていたので帰路についた途端・・・)

でも寝不足ながらもさすがにこの時間で山歩きを終えてしまうのはあんまりだし、空を見上げるとなんか晴れそうな気配も感じられるので、とりあえず薬師岳の山頂まで行ってみることに。

小屋から40分ほどで山頂に着くと、稜線の東側が少しだけ晴れて赤牛辺りがちょこっと見えて喜んだのもつかの間、すぐにまたガスってしまったので、あっさりと諦めて小屋へ戻り始めたら

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(げげ、晴れてきたっ!)

いきなりガスが晴れてきたのはちょっと意地悪じゃございません?(笑)

でも下るにつれ周囲が綺麗に晴れ上がっていく様子を見ながら降りるのはなかなか爽快だったのですが、それでも気分はちょっとだけ複雑だったかも。現に夕方近くに登った人は展望がそれなりに良かったそうです。

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(夕方には雲海も見られますた)

さて、この日のお宿である薬師岳山荘。こちらも建て替えられたばかりなので中は綺麗でなかなか快適だし、天気が回復傾向という事もあって、ビールを飲みつつガスの動きで変化する周囲の山山をボーッと眺めて過ごしていると、こちらでも同宿者さんとのお話もつきないし、ほんとうに飽きません。

しかも食事はこの山行きで一番美味しかった小屋ですし、夕方には雲海、そして夜は満点の☆空に富山方面の夜景まで楽しめた最高の一夜でした。ただこちらも水の少ない小屋ですので、下から担いでいくとより幸せに過ごせる小屋だと思います。(^^)
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.08.09 (Teu)   晴 後 霧
雲ノ平山荘 05:20- 薬師沢小屋 07:30/07:55- 薬師沢左俣の橋 08:45- 太郎平小屋 10:10/10:40- 薬師岳山荘 12:20- 薬師岳 13:05/13:15- 薬師岳山荘 13:50
  
 
特製ラーメン(大盛・太郎平小屋)¥1000
水(チップ・太郎平小屋)¥100
薬師岳山荘 一泊二食 ¥8900
ビール(ショート缶)¥600
水(PET x2)¥800
 

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2011.08.15

黒部源流を馬蹄形に歩く 2(野口五郎岳~水晶岳~雲ノ平)

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(朝の野口五郎岳)

さてこの日は前の晩がそこそこ晴れていたのでご来光でも見られるかなぁ、と思っていたんですけど、4時過ぎにのこのこ起き出してみると、う~ん再び周囲はガス。でも空が明るいので今日も午前中は晴れそうな事がわかってちょっとワクワクしてきます。

宿泊者が少ないのとツアーご一行さまの企業力(笑)のお陰で朝食も20分ほど繰り上がって、5時過ぎにはスタート。野口五郎の山頂が↑↑な感じだったので当初こそ少し粘ろうかなと思ってはいたものの、なんとなく足が先を向いていました。

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(歩いていると徐々に晴れてきた・赤牛岳と立山)

しばらくはガスの中を歩いていたのが、先へ行くにつれ徐々にガスが晴れてきて、五郎池に周囲の山山が姿を現す光景は何度遭遇しても感動的な光景ですね!

そしてより晴れてくると、ボクでも一発でわかるような山山が次々と姿を見せ始めてくれて、自然と歩みがトロくなってきます。槍ヶ岳なんかは登山者がケタ違いだから晴れて良かったね~、ってお前はどんな立場でもの言ってんのん(笑)。

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(槍ヶ岳と硫黄尾根)

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(鷲羽岳、双六の左にちょこっと笠ヶ岳)

それにつけても裏銀座は表銀座や槍ヶ岳周辺に比べると格段に人が少なくて、静かに周囲の展望を楽しめるのも良いですね。夏のお花も盛りこそ過ぎたもののまだまだ咲いているのに、そのお花があまり目に入らないのが不思議です。

そんな訳で縦走路から微妙に外れたピークでのんびりしつつのろのろ先を行くと、まだまだ遠かった水晶~赤牛の稜線がいつも間にやらけっこう間近に来ている事に気がついて、そこから下りきった鞍部が東沢乗越でした。

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(東沢乗越)

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(来た道を振り返る・奥に野口五郎岳)

降り立った東沢乗越にはお地蔵さんがいてビックリしましたけど、さっそく手を合わせましたよ。(^^)

あとは水晶小屋へ向けての最後の登り。この辺りがちょっとしたお花畑になっていて、しんどい登りも楽しいですね。イワオウギにヨツバシオガマ、ミヤマタンポポ、タカネヤハズハハコ、ウサギギク、ミヤマキンバイあたりが目立ったでしょうか。

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(水晶小屋への登りはちょっとしたお花畑)

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(水晶岳より鷲羽方面・まだ8時過ぎなのにガスが・・・)

そんな中を登り切ると水晶小屋で、さすがにここからは人が増えてきますね。休憩がてら小屋の方と話をしていると前の晩の宿泊者はなんと100人とか。定員40人ほどのこの小さな小屋で倍以上の人数が寝泊まりして、しかも翌日は元気に歩き出せるなんて凄いというか、単にボクの修行が足りないだけかもー(笑)。

このまま雲ノ平へ向かうのも時間的にあんまりなので、汗が引いたらとりあえず水晶岳へ。水晶は読売新道を歩いて以来だから4年ぶりか。あの時は終日怖ろしいくらいの好天でしたが、今回は山頂に着く頃にはもう西側からガスが湧いてきていました。まだ8時過ぎなのに。。。

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(岩苔乗越より黒部源流・三俣蓮華岳)

あとは前日みたいにこのままガスっちゃうのかなぁ、と思いつつ小屋に戻って次は南へ下ります。ところが道中は当然曇ったりガスったりするものの、時折晴れ間も覗いて意外にしぶとい。

そんな様子に岩苔乗越からそのまま祖父岳へ上がるのではなく、黒部源流廻りにしようかなぁと思いかけたんですけど、初めてだしやっぱりやめてそのまま祖父岳へ向かいました。

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(ハクサンイチゲ)

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(祖父岳より・雲ノ平と薬師岳)

本当に広い祖父岳の山頂に着くと今まで隠れていた薬師岳がようやく姿を現してくれましたが、それでもスッキリとは見せてくれません。そんな様子を見つつしばらく休憩したら、足下に広がる雲ノ平へ下り始めます。

じきに木道に降り立ったら時間に余裕がありすぎなのでまずは木道を辿って日本庭園に寄って、それから来た道を戻って山荘へ。上から見ると心地よさそうな雲ノ平の広がりも実際はハイマツが多いらしく、道にもハイマツが結構被ってきますね。

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(水晶岳を見ながら下って行きます)

そしてテン場分岐の手前にはスイス庭園への木道が分かれていたので試しに寄ってみると、スイスかどうかはボクにはまったくわからないんですけど(笑)、目の前には薬師岳や岩苔小谷を繞る緩い広がりがなかなか素敵です。

しかも今回は泣く泣く割愛した高天原の赤い屋根が見えて、のんびり出来そうな所だったのでここでランチとなりました。

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(雲ノ平山荘が見えてきた)

ランチを終えてのんびりしていると周囲がちょっと暗くなってきたので慌てて山荘へ向かったら、やっぱり雨が降ってきました。それでも小屋まで僅かの距離なので無問題だったんですけど、テン場で水を汲めなかったのは結果としてちょっと痛かったかも。

さて、この日のお宿である雲ノ平山荘。建物がまだ真新しくて、余計なお世話ですけどコレいくらかかってんのん?と心配してしまうほど中も本当に凝っている造りですね。なので中はもちろん綺麗ですし、なにより裸足でのんびり出来る2階のテラスがポイント高いです。ここでビールを飲みつつガスの動きで変化する周囲の山山をボーッと眺めて過ごしていたんですけど、同宿者さんとのお話もつきないし、ほんとうに飽きないですね。

この日も布団一枚を確保できたし、先のテラスでは夜の☆空も楽しめたりと良い一夜を過ごせましたが、小屋の水が天水の上に洗面所がまだ工事中なので、テン場で水を汲んでおくともっと幸せに過ごせる小屋だと思います(笑)。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.08.08 (Mon)   晴 後 曇
野口五郎小屋 05:05- 野口五郎岳 05:20- 竹村新道分岐 05:55- 東沢乗越 07:10- 水晶小屋 07:55/08:00- 水晶岳 08:25/08:35- 岩苔乗越 09:45- 祖父岳 10:25/10:40- 日本庭園 11:15- スイス庭園 12:00/12:50- 雲ノ平山荘 13:00
  
 
雲ノ平山荘 一泊二食 ¥9000
ビール(ロング缶x2)¥1400
水(1L)¥100
お茶(1L)¥200
 

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2011.08.12

黒部源流を馬蹄形に歩く 1 (高瀬ダム~烏帽子小屋~野口五郎岳)

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(裏銀座縦走路・三ッ岳への登りしな)

お暑うございます。
というかまた暑くなりすぎたせいかhomeのお休みはまだ続いて、またまた北アへでございますよ。(^^ゞ

今回は表題通り、黒部川源流の山山をおおよそ馬蹄形?に歩く山歩き。ということで・・・

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(高瀬ダム・朝は綺麗に晴れていた)

今回もムーンライトで大町~高瀬ダムに出てからのスタート。もちろんこの辺りは初めてだったので七倉辺りの様子もこんな感じなのかぁと新鮮だったし、着いた高瀬ダムも本当に何もない所なんですね。「裏銀座」と言われる割に人出が想像よりかなり少ないのにも驚きました。

それでも綺麗に晴れ上がった空のもと爽快に歩き出し、トンネルや長い吊橋、そして河床をてくてく歩いて30分ほどで登山口に到着。ここから北ア三大急登の一つと言われるブナ立尾根の登りが始まります。

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(ブナ立尾根・権太落シを過ぎると黒木に変わる)

ブナ立尾根は実際に登ってみると確かに急だし、普通あのリーチ&標高差ならハシゴ登りを強いられるような箇所があってもおかしくないのに、整備の賜物でしょうか?至って歩きやすいですね。

ちょっとしたブナ林の足下にはソバナやコバノイチヤクソウ、タマガワホトトギスにセンジュガンピはこの後も出てくるだろうと高をくくってカメラに収めないでいたら、今後この山行きでこの花を見る機会はまったくなかったのでした(笑)。

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(対岸の南沢乗越が見える頃にはガスが・・・)

権太落シ?と思しき尾根の肩を過ぎるとコメツガ主体の黒木の林に変わってせっせと登っていくと、をを!対岸には↑↑烏帽子と船窪の間の南沢乗越のクビレが間近に見えてなかなかの迫力なんですけど、すでにガスり始めているのがちょっと気がかりなのですが。。。

そして三角点のある2208.5m地点を過ぎると、ダケカンバ林にちょっとした草原を交えるようになってミヤマアキノキリンソウやシナノオトギリ、ヤマハハコ、ハクサンボウフウ、ミヤマホツツジなど出てくるお花もちょっと高山植物らしくなってきます。

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(シナノオトギリ)

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(裏銀座縦走路のひとコマ)

結局イヤな予感は当たって登るにつれ周囲はガスっていき、そんな中を淡々と歩いているとようやく烏帽子小屋に到着。歩き出してから4時間ほどでした。

周囲がガスりかけた小屋からは赤牛岳辺りがなんとか見えていて、それがちょっと懐かしく嬉しかったです。ベンチで休んでいるとその前はちょっとしたイワギキョウのお花畑になっていて、その中に白いコマクサもいたものに、近寄れない・・・(泣)。

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(ミヤマコゴメグサ)

実は今回の山行きは前の白馬~朝日の感じから、朝は晴れてもお昼過ぎるとじきに雷雨という不安定な天気が続くだろうと踏んでいて、それゆえ欲張らずに午前中行動を主眼においていたので、初日も下手をしたら烏帽子打ち止めを覚悟していたんですけど、周囲はすでにガスっているものの何となく行けそうな雰囲気。

なのでこれはツイてると思い、野口五郎まで行く事にして再び歩き出します。

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(三ッ岳を捲く頃には雨が降ってきた)

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(三ッ岳方面を振り返る)

しかし周囲がガスっているせいなのか、本格的な登りをこなし終えてホッとしたせいなのかわからないのですが、夜行明けということもあり、この辺りから異常に眠くなってきてフラフラしながら登っていたと思います(笑)。

そんな状態のまま三ッ岳を捲き終えると、本当に我慢出来なくなったので鞍部で一眠りしようかと思い、横になろうとした瞬間、なんか雨が降ってきたような・・・気がしたら、やっぱり雨でした。

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(本日のお宿・野口五郎小屋)

そのお陰で眠気は一瞬で吹き飛び、あとはゴロゴロ雷の音におびえながら野口五郎の小屋へ一目散。結局ザックカバーを出しただけで済んだのは幸いでした。

小屋に着いて手続きを終えると雨が本格的に降ってきて、後はこのまま雨かなぁ・・・と思っていたら、雨は2時間ほどで上がり、その直後、稜線の東側に綺麗な虹が現れて、みなさんテンションが上がりっぱなりで撮影大会。いやぁこれだけクッキリした虹を見られたのは本当に久しぶりでしたよ。

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(雨上がりには虹が!外の副虹がわかるでしょうか?)
 
しかも今回この小屋は事前に予約したせいなのか早く着いたせいなのか知らないけど、窓側の明るい場所を割り当てられてコレもラッキーでした。同宿者にも恵まれ、夜の☆空もそれなりに楽しめて、初日から気持ちの良い一夜を過ごす事ができました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.08.07 (Sun)   晴 後 曇 一時 雨
高瀬ダム 05:55- 登山口 06:20/06:25- 権太落シ 07:20- △2208.5m 08:40/08:45- 烏帽子小屋 09:55/10:10- 三ッ岳東鞍部 11:30/11:40- 野口五郎小屋 12:55
  
 
タクシー(信濃大町~高瀬ダム・2人相乗り)一人あたり¥4000
野口五郎小屋 一泊二食 ¥9000
ビール(ショート缶)¥600
お茶(PET)¥500
 

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2011.08.06

花の稜線・白馬岳から朝日岳へ 3

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(朝日小屋に舞い戻ってまいりました・^^;;)

さて今回、行く前の予報ではこの日が一番安定した天気だったので、お花を飽きるぐらい愛でつつのんびり蓮華温泉に降りて、それから林道を二時間半歩いて・・・のハズだったのが、実際この日になってみるとこの山行きで一番不安定な天気になっていました。

ということで前の晩からどうしようか悩みまくった末、朝から雨が降っていれば無条件にイブリ尾根を下山のつもりでとりあえず朝日岳へ向かいます。

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(朝日岳山頂では雨まで降ってきた)

せっせと登っている間は時折晴れ間が垣間見られたものの、朝日岳の山頂に着いた途端無情の雨が。。。

それでも時折ガスが切れて白馬や栂海新道、そして焼山や高妻山などがちょこっと見えだしたりしているので、しばらく経てば晴れそうではあるんだけど、前日お花に夢中になってエアリアの時間を簡単にオーバーしたことを考えると、蓮華温泉に着く前に夕立に遭うのは確実です。しかも今回はプラス林道歩きもあるし。

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(夕日ヶ原の一角)

と言う事で夕立に追われながらではお花も満足に楽しめないので、今回の所はイブリ尾根を下ることにして来た道を戻ります。

幸い雨は小屋に着く前に止んで予想通り晴れてきました。小屋を通りがかる際、小屋番さんに今回のところは北又へ降りますと言ったら「また、来てくださいね~」と手を振っての見送りつき。ええ、また行きますとも。はい(泣)。

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(キンコウカ)

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(海を見ながら降りられるのが新鮮だ)

それでもこちらのイブリ尾根も出だしは夕日ヶ原の草原を絡んで下るなかなか気持ちの良い道で、海や黒部川らしき流れを遠くに見ながら歩くのはちょっと新鮮ですね。

もちろんお花も多くてチングルマにコイワカガミ、ハクサンコザクラが目につきます。でも今回嬉しかったのは蓮華へ降りられなかったことで諦めていたキンコウカに逢えたこと。今回の所はこれでもう充分ですよ。(^^)

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(イブリ山が見えてきた)

その先ではニッコウキスゲが見事で、下るにつれ草原から徐々に樹林帯に変わってくるとクガイソウにハクサンオミナエシといった個人的に馴染みのある花が出てきて、この山行きがもう終わりに近いことがイヤでも感じられます。

それでも完全に樹林帯に入ると、終わりかけながらもまさかのタニウツギやガクウラジロヨウラクに逢えたのはさすが日本海側の山ですね。

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(6合目を過ぎるとブナ林が広がる)

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(エゾアジサイ)

日本海側と言えばブナも立派な木が多くてなかなか見応えがありましたが、ご多分に漏れずこちらでもナラ枯れの被害が広がっているようで、道中見かける3mを越えるような立派なミズナラがバタバタと枯れている様子は気がつく人にとっては少々異様な光景かも知れません。

あとは足下にツルアリドオシが地味に咲く中を、周囲の自然林を愛でつつスイスイ下って行く感じ。でも下るには楽でも登りになると急登が続くので、特に夏場の登りはちょっとしんどいかも。

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(6mを越える大ミズナラもナラ枯れで瀕死の状態)

そんな訳で五合目の水場を確認して、道中は緩く降りたつもりでもイブリ山から二時間ほどで北又小屋に降り立ってしまいました。

やれやれと小屋前の水場で身体を拭いて一息つき、ビールで喉を潤してからタクシーでも呼ぼうと思っていたのに、なんと小屋のおっちゃんの計らいで、いつの間やら相乗りタクシーに混ぜてくれていたのはラッキーでした。\(^o^)/

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(吊橋を渡れば北又小屋はすぐそこ)

しかも今年は朝日町から「一人につき1000円」のタクシー料金助成制度があるので、料金の高いジャンボタクシーでも8人頭割りで支払った金額は800円弱という怖ろしく安価な料金で泊駅に出られたのは神の御業と言わずしてなんと言うのか。実は黒部川の支流である北又の様子もこの目で見られたし、結局今回の所はこちらの方に呼ばれていた、ということなのでしょうね。泊に出たお陰で久しぶりに北陸カラーの415系にもに乗れたし(笑)。

まぁ蓮華温泉へ下れなかったのは残念だったけど、今回歩いてみてこの辺りの山の良さはよ~くわかったのでまた機会をつくって必ず再訪しようと思いました。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.07.26 (Teu)   曇 後 晴
朝日小屋 05:10- 朝日岳 05:50/06:10- 朝日小屋 06:50- イブリ山 08:00/08:10- 五合目 09:00/09:20- 北又小屋 10:15
  
 
ビール(ロング缶・北又小屋)¥450
タクシー(北又小屋~泊駅・8人相乗り)一人あたり¥800弱
 

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2011.08.03

花の稜線・白馬岳から朝日岳へ 2

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(ようやく夏山らしい光景が見られた・ 鉢ヶ岳~雪倉岳の稜線)

前の晩は寝不足気味という事もあって4時前までぐっすり。だったんですけど、目が覚めてラジオをつけたらいきなり緊急地震速報のチャイム音が鳴り出して焦りました。こちらでは全く揺れはなかったものの、結構大きかったようですね。

それから眠い目をこすりながら自炊場へむかうとすでに電気がついており、昨日はガスって外が全く見えなかった窓からは南の杓子・鑓ヶ岳や旭岳が見えていて、ちょっと期待出来そうな雰囲気です。

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(白馬岳から下り始めると晴れてきた!)

んがご飯を食べてから外に出て歩き出すと、すでに外はガスに覆われていてガックリ。今日もあかんのかぁ・・・と思いつつ白馬山頂に上がり、南の三国境へ向かうとあれあれ周囲が徐々に明るくなってきてどうやら晴れてきている感じだぞ!

そうなると昨日は気がつかなかった咲き残りの↓↓ツクモグサ(初めて見ました)なんか見かけちゃったりして、気分も徐々にノってきました。

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(ツクモグサの咲き残り・^^)

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(白馬岳を振り返る)

そして三国境を過ぎると人もガスも一気に減り、おおーっ。振り返れば↑↑↓↓のような光景が広がり、しばし見とれてしまいます。

白い砂礫の稜線にはヒナを連れたライチョウがこちらを気にすることもなくヒョコヒョコと動き回り、この日もなかなか先へ行かせてもらえません。まぁこの日は行程は短いし、お花がいろいろ咲いているので別にどうでも良いんですけど。(^^)

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(旭岳と清水尾根)

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(ムカゴトラノオ)

こちらでまず目についたのがミヤマムラサキ。イワオウギとばかり思い込んでいた中にタイツリオウギやリシリオウギらしき物が混ざっていたことに今更ながら気がついたり。きちんとカメラに収めておけば良かったです。

そして鉢ヶ岳を前にして道が東へ捲きはじめると、雪が消えた直後の斜面にはチングルマやシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、イワイチョウ、ショウジョウバカマ、ミヤマキンポウゲ、アオノツガザクラなどが咲き乱れ、雪渓をいくつも横切る楽しい道のりはこの日前半のハイライトともいえる箇所でした。

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(この日見かけたお花の一部・Part1)

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(ハクサンコザクラ)

そんな道のりから赤茶けた砂礫の上を行くようになると再び稜線に戻って、下りきった鞍部にあるのが雪倉の避難小屋。晴れたのはもちろん嬉しいことなんですけど、今度は暑くなってしまい(笑)小屋の裏側で少し休んでから雪倉岳へ向かいます。

この登りではタカネバラが沢山咲いていてもう何年分も見てしまった感じでしょうか。コマクサや咲き終わりながらもウルップソウがまだまだ見られるのは個人的には少々意外だったかも。イワシモツケ、ミヤマハンショウヅルにクモマスミレも多く見られて登りながらも相変わらず楽しい道のりが続きますね。

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(雪倉岳への登りしなより鉢ヶ岳を振り返る)

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(この日見かけたお花の一部・Part2)

しかし雪倉岳へ登る間にこちらにも早々とガス来てしまい、もはやコレまでかと思いながら先を行くと、ここからガレた急降下の始まり。

一段標高が下がるせいでしょうか、ここから出てくる花ががらりと変わってまずはアカバナシモツケソウ、ハクサンシャジン、オニアザミ、オオバギボウシ、シロバナクモマニガナ、ミヤマカラマツ、ミネウスユキソウにタテヤマウツボグサ。そしてニッコウキスゲが見事でした。でもちょくちょく見かけるタカネマツムシソウはまだ蕾ですねぇ。。。

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(雪倉岳からツバメ平への下りしなより)

しばらくはそんなガスの中をお花愛でつつ下っていたんですけど、なんとここでもう一度ガスが晴れたと思ったら足下に↑↑のような光景が広がっていてちょっと感動的ですらありました。

そんな中をゆるゆる下ってツバメ平に降り立つ頃、ようやく咲き始めたタカネマツムシソウやシロウマアサツキに逢えて一安心。コメツツジも見かけましたが、普通のコメツツジでしょうか。

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(この日見かけたお花の一部・Part3)

そしてツバメ平らからは樹林帯に入って赤男山の西を捲いていきます。キヌガサソウはもう終わっていましたが、これはまだ水平道があるので諦めないでなおも先を行くと、ゴゼンタチバナにマイヅルソウ。樹林が切れるとオタカラコウにミヤマバイケイソウ、オオレイジンソウ、ノウゴウイチゴ、キバナコマノツメ、ミヤマツボスミレ。草原のニッコウキスゲが相変わらず見事です。

やがて木道が続くようになるとそこが小桜ヶ原のようでハクサンコザクラは当然見事だったんですけど、個人的にはようやく綺麗に咲いたキヌガサソウに、想定外だったリュウキンカ、ミズバショウに逢えた事の方が嬉しかったかも。

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(水平道は雪渓がいくつか残っていた)

間もなくついた朝日岳との分岐は当然水平道で、キヌガサソウはまだ盛りだし、サンカヨウやオオバキスミレにも逢えたし、スノーブリッジに気を遣いながら雪渓を渡るのも又楽しいです。再びガスって来たこともあったけど、今回の所は水平道を歩いて正解だったようですね。

途中ランチをとったから偶然にも道は登り勾配になって、狭いトラバース道から突然周囲が広がるともうそこは朝日小屋手前の水谷コル。あとは右手に満開のニッコウキスゲを見ながら目前の朝日小屋へ向かったのでした。

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(ハナニガナとシロバナニガナ・水平道にて)

さてこの日のお宿の朝日小屋なんですけど、ロケーションの良さもさることながら、狭いながらも水場つきの綺麗な自炊場が完備されていて自炊に優しい小屋ですね。もちろんここは評判の良い小屋なので食事はかなり良かったようですが、自炊でも良かったです(笑)。

そして蓮華温泉の林道が途中で通行止めになっているせいか宿泊者は少なく、この日の寝所も快適そのもの。しかもこちらでも同宿者にも恵まれて楽しい一夜を過ごす事ができました。

・・・・・☆
 
◆ 2011.07.25 (Mon)   晴 後 曇
白馬山荘 05:15- 白馬岳 05:30/05:45- 三国境 06:25- 雪倉岳避難小屋 08:00/08:10- 雪倉岳 08:50/09:00- ツバメ平 10:25- 水平道分岐 11:15-(途中休憩40分)- 朝日小屋 13:30
  
 
朝日小屋 素泊り ¥6300
ビール(ロング缶)2本 ¥1400
 

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