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2011.01.14

石尾根南面の素晴らしき尾根歩き

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(水根山南西尾根<入奥沢 カタサメ沢右岸尾根>のひとコマ)

まぁ奥多摩と言ってもボクは主に日原・石尾根周辺ばかりですけど、奥多摩へぼちぼち通っているとそれなりのスケールのある未踏尾根が少なくなるのはまぁ当然と言えば当然の話で、それこそちびりちびりと惜しむようにそれらの尾根を歩いているのが今の現状な訳なのですが、今回歩いた入奥沢のカタサメ沢右岸尾根たる水根山南西尾根もそんな数少ない尾根の一つ。

先月水根沢の方を歩いたら、長年懸案となっていたこちらの方も俄然歩きたくなってしまい、成人の日(01/10)は安定した冬型で展望も楽しめそうな石尾根日和。ということでこの日はその水根山南西尾根を登路に採り鷹ノ巣山へ行ってきました。

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(水根山南西尾根下部はアセビのトンネル)

先月から石尾根南面からの入山が増えたとはいえ、朝の峰谷行きのバスに乗ったのは何年ぶりでしょう。峰谷バス停前の民宿だか旅館がいつのまにやら廃業していたのがちょっと淋しいですね。。。まずは南西尾根の取り付けであるカタサメ沢出合へ向け林道をてくてく歩きます。

歩き出しから30分ちょいでカタサメ沢出合に着いたんですけど、この沢は出合から10m弱の結構高い滝なんですね。ここは右のデブリを伝って滝上に上がり、カタサメ沢沿いにしばらく行った所から適当に南西尾根に取り付きました。

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(立派なツガが多く伐り残されている)

峰谷周辺は急峻な露岩が多い印象ですけど、こちらもご多分に漏れず登りだしは同じ感じの痩尾根が続きます。まもなく尾根が緩むとアセビのトンネルに変わって、それを抜けると立派な黒木がやたらと目に付くようになったので確認してみるとそれはほとんどがツガ。

しかも2~3m級のが平気でポンポンと立っていて、そんな様子にビックリするやら嬉しいやら。尾根の両脇は明らかな二次林なので、どうやらこれらは伐り残されたもののようです。

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(こちらもツガ)

そうそう、そおいや近所の峰谷には栂ノ山がありましたね。あの辺りも植林される前はこんなツガが多かったのかなぁ・・・などと思いつつ木々を愛でつつ歩くようになってしまったのでペースも一気に落ちますが、今回は鷹ノ巣だけなので遅くなっても無問題です。

日当たりの良い南面のせいもあるのでしょうけど、今の時期は黒木の常緑ですらどこか瑞々しく感じますね。それもちょっと好ましいと思いました。

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(南西尾根中部・ツガ林がまだ続く)

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(幹廻り5mオーバーのまさに大栂)

ツガ並木はすぐに途切れるだろうという予想は外れて、なかなか途切れず続いていたことにも驚いたんですけど、↑↑こんな双頭の5mを超すツガが見つかったのも驚きでした。これこそ本当の大栂。世附の大栂にもかつてこんな木があったのでしょうかね。片方の幹が枯れかけているのが残念でしたけど、それでもなかなかの存在感。

でもこれでクライマックスか?と思ったらそうでもなく、4mを超えるツガと思しき枯木が出てきたところでようやくそれがツガ林お終いのサイン。今までの痩尾根から一転、尾根が広がり今度は立派なブナが目につくようになってきました。

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(ツガが途切れると・・・)

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(登るにつれブナが出てくる)

しかも出てきたブナがこれまた見事なものだから、あっちへウロウロこっちへウロウロしながら登る感じになってしまい、ますますペースダウン。しかしこの南西尾根がここまで見所のある尾根だとは想像以上でした。当初はヤケト尾根か巳ノ戸谷からの下りで考えていたんですけど、これは登りにとって大正解。下りじゃ本当にもったいないです。

しばらく行くと徐々にお約束の枯れたスズタケも出てきましたが、ちょっと被る程度で歩くに支障のないレベル。緩い鞍部からひと登りすると奥から入奥沢をトラバースして榧ノ木尾根と結ぶ道(巡視路??)に飛び出しました。

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(こちらは幹廻り4m弱の大ブナ)

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(奥からの道を過ぎるとスズタケが煩くなる)

ここまで来れば水根山も近いからあとひと頑張り、と思ってそのまま先を行こうとしたら・・・げげ、行く先は枯れていながらも密生したスズタケが壁のようになっていてビックリ。

スズタケがごく普通に生えていた昔だったらこれは本当にげんなりする光景なんですけど、今となってはあまりに懐かしい光景で(笑)いやぁこんなの久しぶりだなぁ、と嬉々としてスズの中に突っ込んでしまいました。

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(南西尾根上部は緑のスズタケも!)

とはいえ藪の密な箇所は意外に短く、ちょっとした尾根の肩に上がるとシカ道を辿れるようになって楽になりました。

そしてこの先でまだ葉の残ったスズタケが現れたのも嬉しかったなぁ。日に照らされて輝くスズタケの緑のなんと眩しいことよ。でもこの辺りもすでに落葉が始まっているので、ここのスズも風前の灯火なのでしょうね。

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(鷹ノ巣山山頂)

そんな緑のスズタケも長くは続かず、再び枯れたスズの中を行くとカラマツが混ざるようになってようやく榧ノ木尾根の登山道と合流。すぐ先が石尾根縦走路の捲道でしたが、ここまで来たら最後まで、ということでやっぱり水根山まで上がってしまいました。

水根山に上がったら埃を落として、ここでようやく鷹ノ巣山へ向かいます。さすがにこの時期ともなると人出は少ないですが、霞み気味ながらも展望は良好だし、思ったよりも寒くなかったのでひさしぶりに長居してしまいました。さすがに昼寝はできませんでしたけど(笑)。

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(久しぶりに稲村岩にも寄りました)

帰途は当初久しぶりとなる浅間尾根を考えていたんですけど、峰谷からのバスは遅いし、かといって峰谷橋まで歩くのもなんかイヤなので思案していると、長らく寄っていなかった稲村岩に寄ってみよう!というプランがふと浮かんでこのプランに即決。そうと決まればあとはそのまま帰路に就き、東日原へ向かったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2011.01.10 (Mon)   快晴
奥多摩駅 07:50→ 峰谷 08:25- カタサメ沢出合 09:00/09:10- 奥からの巡視路 11:05- 水根山 12:05/12:10- 鷹ノ巣山 12:30/13:50- 稲村岩 15:05/15:15- 東日原 15:55
 

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コメント

いっきさん、

右岸ですか??
あそこはワサビ田になってるから今でもそこから入渓するのはちとマズいのではないのでしょうかね。。。

滝の「右側」にロープはあったかなぁ??

投稿: komado | 2011.01.16 21:06

もう何年もそこには行ってないけど

カタサメ沢出会いから右岸にトラロープとか有ったけど
無くなってしまったかな??

投稿: いっき | 2011.01.16 15:55

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