南ア南部まったり縦走 5(聖平~聖沢~聖沢登山口)
(岩頭展望台より聖沢を振り返る)
前の晩も綺麗な星空を楽しめたのですから、この日の朝ももちろん雲一つない快晴。でもたいへん名残惜しいのですがこの日はとうとう下山の日。そして丸一日かけて帰京する一日でもありました。
静岡駅行きのバスは14時過ぎしかないので、茶臼越えて畑薙というプランもふと浮かんだんですけど、帰りはさすがにお風呂に入ってからにしたいもの。なので今回は聖沢登山口から出ている井川観光協会の一番バスに乗り、白樺荘で一浴してのんびり。それから同じ井川のバスで畑薙へ戻ってから静岡駅、という予定です。
(朝の聖平小屋)
ということで聖沢登山口8時半の始発バスに間に合わすべく、この日は5時前にスタート。聖沢の道はエアリアを見る限り、尾根道ではなく意外に時間のかかる沢の高捲き道とはいえ、下りで4時間半以上というのはいくら何でもかかりすぎだろう、という予想は当たって滑り出しは至って快調でした。
しかも早朝は日差しが入らないのも涼しくて快適です。岩頭展望台も周囲の開けた気持ちの良い所で、周囲の展望を楽しみつつ、ここで一回目の大休止。
(滝見場から見える滝)
あとこの道はトラバース道のせいか沢を横切る機会が多いのも良い所かも。汗をかいても水量豊富な沢で顔を洗えて、そう言う意味でも気持ちの良い道でした。
岩頭展望台よりもせせこましかったのが意外だった滝見場を過ぎると、ここから急降下?と思ったんですけど、この辺りも丁寧に道がつけられているんですね。思いの外時間がかかって少々焦りましたが、時間の読みが甘かったのは滝見場から聖沢吊橋の間だけ。
(聖沢吊橋)
吊橋の手前辺りから、いままでの黒木の林に変わって雑木林になると、やはり太平洋側のせいなののかhomeの山と同じような雰囲気になって、なんか心底ホッとしてしまいました。そして吊橋を渡って聖岳東尾根の末端部を高捲くところも、なんか日原の巡視路を歩いているような感じがしたし、周囲のスズタケが枯れているものなんかそっくりで、最後はawayの山とは思えんなぁ・・・と。
最後に植林帯に変わる所に至っては決定的だなぁと思いつつ結局3時間ほどで林道に降り立つと、そこが聖沢登山口のバス停でもありました。そこには百間洞でご一緒してから同じコースだった方がいらっしゃっただけで、ここで折り返す筈のバスがいない(登りの便は8時には登山口に着いている)のが不思議というかちょっと不安が。。。
(吊橋を過ぎると雑木林に変わる)
それでもバスの時間に余裕があったので近くの沢で水浴びをしてから再びバス停に戻ってバスを待ったのですが、時間になってもなっかなか来ないなぁと思っていたら、バスはなんと椹島方面からやってきました。おそらく椹島までいってから引き返してきたのでしょうね。
大井川沿いのこの林道を通るのももちろん初めてでしたが、車窓から見ても本当にごく普通の山間の林道なんですね。そして沼平や畑薙のバス停の辺りもまぁなんと素朴なこと。南部とはいえ南アルプスの玄関口ですからもっと華やかなところだと想像していたんですけど、良い意味で裏切られた感じです。(^^)
(おそらく出会所小屋跡)
んで白樺荘に着いたらさっそく温泉へ。建物は新しいのに一日500円というのはお安いですね。でもお風呂から上がった後は畑薙戻りのバスが出る13時までやることがないので(笑)大広間でビールを飲んでから畳で寝ていたんですけど、しばらく寝ていたら突然誰かに起こさて、体を上げると・・・
そこには先ほどのバスでも一緒だった方と、同じく百間洞でご一緒して赤石廻りで下山された方が立っていて、ボクが静岡へ戻るのに丸一日かかることに同情してくれたのか??なんと車で静岡駅まで送ってくれるとのこと。コレはラッキーというか本当に助かりました。<(_ _)><(_ _)> おかげで静岡駅で軽く打ち上げをしてから帰京して、そのあと軽く夕食もとって(笑)帰宅してもまだ18時前。予定通りだったらまだ静岡駅に着いたところですよー!
今回の山行きは天気は今ひとつでしたが、いろいろな人に恵まれた素晴らしい山行きになりました。南の南の事情も今回歩いてわかりましたし、なにより10年ほど前ちょこちょこ訪れていた安倍奥の山々からその大きな姿を見せていた南ア南部の山々をようやく歩けたこともちょっと感慨深かったです。でも次に訪れる時はきっちり晴れた日に歩きたいですね。とにかく今回出逢ったみなさまには本当に感謝です。ありがとうございました。<(_ _)>
・・・・・☆
◆ 2010.08.17 (Teu) 快晴
聖平小屋 04:50- 滝見台 05:45- 聖沢吊橋 06:50/07:00- 聖沢登山口 07:45/08:30→ 白樺荘 09:40
白樺荘(一日利用) ¥500
ビール(ロング缶) ¥500
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