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2010.11.08

浜立山へ・黄葉の森をのんびりと

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(浜立山南尾根のひとコマ)

笹一酒造
の新酒フェアに合わせた山行きもいい加減ネタ切れ気味で、毎年この時期になるとあれこれ悩んでしまうんですけど、それでもあのお酒は美味しいですからね。何とかコースを組んじゃう訳ですよ(笑)。

ということで土曜日(11/06)は久しぶりの南大菩薩辺り。今回は浜立山南尾根の単なる再訪ではなく、未踏だった柏木沢(おそ沢・三ノ沢)右岸側の南尾根の主尾根の方を登路に採って浜立山に上がり、浜立尾根を末端まで降りるショートコースを、木々の黄葉愛でつつのんびりと歩いてきました。

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(朝の浜立山南尾根と滝子山南尾根)

いや最近は本当に山歩きがブームらしくて、出足がちょっと遅いと怖ろしい人出になってしまうので少々早めの電車で笹子に出たんですけど、それでも紅葉シーズンとはいえ一頃に比べたらこの電車でも結構な人出です。

まずは南尾根の取り付けを目指しての車道林道歩きですが、好天のお陰でまぁそれなりに楽しめて歩けたのは良かったです。

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(浜立山南尾根のひとコマ)

今回は主尾根を登るつもりなので大鹿林道を東へしばらく行ってから843m峰へ取り付く段取り。843m峰周辺こそ植林でしたが、もう一度林道を突っ切って再び尾根に取り付くと、尾根は植林と雑木林に分けられたのっけから見頃になりつつある紅葉を楽しめたのは意外でした。

ズミガ沢左岸の枝尾根の方は「記憶が確かならば」しばらく植林帯が続いているはずなので、これはかなり嬉しく、気分も乗ってきます。

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(1164m峰手前の露岩帯はタカノツメ)

登りだしは緑が優勢だった尾根も登るにつれ徐々に色づき、ダンコウバイやイタヤカエデ(エンコウカエデ)、ウリハダカエデ、ウリカエデに少々気がかりだったミズナラも良くないながらもうまく色づいていていて、これには少々ホッとしました。

ただ赤いのは少ないというか、本来赤く色づくものが赤くなってくれない感じですね。でもそんなちょっとした不満も露岩が出てきた所で現れた夥しいタカノツメの黄葉の、その鮮やかさに吹き飛んでしまいました。

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(浜立山南尾根、上部は露岩帯をひたすらに登る)

そんなタカノツメのトンネルを潜り抜けると左手からズミガ沢左岸の枝尾根を合わせ、西側がちょっと開けた展望地に変わったその先が1164m峰。三ツ峠の左脇から雪の着いた富士がちょこっと顔を出し、目の前のお坊山に御坂の山山もちょっと新鮮な角度で目に入ってこれも良いですね。

1164m峰を過ぎるとここからが本番で、尾根が痩せて灌木にアカマツやツガなどの黒木の混じりだすと、じきに行き先に現れる巨岩が核心部のサイン。

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(ミズナラもうまく色づいてくれた)

その巨岩を今回も左に捲いてからは露岩の急登が続いて、あとはなおも鮮やかな紅葉を楽しみつつちょっとスリリングな登りを楽しみながら登っていく感じ。

ここで狂い咲きのミツバツツジを必死にカメラに収めたり、少ないながらもようやく出てきた綺麗に色づいたコハウチワカエデやサラサドウダンの赤に気をよくしていると、やがて浜立山~滝子山の稜線に飛び出しました。

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(浜立山山頂附近・落葉完了に近い)

稜線の北側のカラマツ黄葉もすでに盛りを過ぎているようで、梢越しに双耳の大谷ヶ丸がそのまま見えるのが懐かしい、というか、この山も最近はきちんと登ってあげてないんですよね。

ここから滝子山へ行くには時間が結構かかるし、狭い山頂に人が溢れているだろうから、滝子山はやめてこの日はここまで。浜立山もかなり久し振りだったので、適当なランチ場があるのかないのか記憶も定かではなかったんですけど、山頂から少し西へ下るとそれなりのスペースがあって助かりました。

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(浜立尾根・上部はブナの立派な木も見られる)

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(浜立尾根・1190m圏の分岐)

ポカポカ陽気の中のんびりランチをとったら、次は浜立尾根をそのまま下ります。降りて間もなくの立派なブナのいる自然林を見たり、赤く色づいたカエデを見つけてはカメラに収めたりしながらあとはすいすい。

そしてすみ沢登山口への枝尾根が分かれる分岐は1190m圏の分岐附近が、浜立尾根で一番紅葉の盛りだった所でしょうか。今回も主尾根を追うため通せんぼされた左に入り、なおも下って行きます。

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(ヤマボウシ)

1190m圏の分岐からひと下りした所で右へ分かれる主尾根をきちんと捉えるのが、浜立尾根を下降するときの一番のポイントでしょう。ミズナラやイタヤカエデ、オオモミジなどの紅葉黄葉の美しい雑木林の中を急降下してじきに961m峰に降り立ちました。

961m峰からは作業道らしき道筋も現れて、あとはそれを追う感じ。ここまで来るとさすがに植林が出てきますが、それでも雑木林も混ざるし、西日もあるせいで意外に明るく、決して悪い雰囲気ではありません。

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(浜立尾根・961m峰への下りしな)

961m峰からのんびり下っても30分ほどで朝歩いた大鹿林道の分岐附近に降り立てば、あとは笹一へまっしぐらです。(^^)

しかし、今年から新酒フェアのイベントは最初の週末だけだし、受付、終了ともに今までより30分繰り上がっていたんですね。そうなっていたのは山歩きを終えて着替えをしているときに、放送で受け付け終了のアナウンスが聞こえてきて初めて知ったのでした(笑)。ハガキに書いてあったのに。。。

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(今年ももちろん・・・^^)

ということで今回は慌ててお酒を一杯飲めただけ。おつまみも楽しみにしていた牛すじの煮込みをやってなかったのもちょっと残念でしたが、今回は最近の山行きで何度か顔はあわせていたものの、声をかけられずにいたこいずみさんとようやくお話する機会があったり、ホルモンまいうーだったり、まぁそれなりに楽しめました。

でも来年はもっと早く降りられるコースを組まんといかんなぁ。と呑んべでもないボクでも本気で反省したりして(笑)。
 
・・・・・☆
 
◆ 2010.11.06 (Sat)   晴 時々 曇 
笹子駅 07:15- 843m峰 08:40- 1164m峰 10:25- 浜立山 12:00/13:10- 1246m峰 13:50- 961m峰 14:50- 大鹿林道起点 15:20- 笹一酒造 16:00
 

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【大菩薩・権現山稜 2010】」カテゴリの記事

コメント

こいずみさん、

先週はどうもでした。
とにかくあの時は完全に遅かったのが全てで、お酒は一杯しか飲めないし、おつまみ買うのにバタバタして、なんとも不完全燃焼な新酒祭りでした。

もう少し落ち着けたらこいずみさんともいろいろお話しできたんですけどね。とにかくこちらこそどうぞ宜しくお願いいたしますネ。

投稿: komado | 2010.11.14 23:22

遅くなってしまいましたが、この日はどうもありがとうございました。
うれしくて舞い上がってしまい何をお話したのかぼんやりとしか覚えておらず、お酒に酔ってみた夢だったのか?とも思ってしまいました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

投稿: こいずみ | 2010.11.12 23:40

なるしまさん、

そうそうボクも昔からあの尾根はチェックしていて、いつも急だなぁと思っていたので、初訪の折りは少々心配もしていましたけど、登りに採る分には意外に歩けて拍子抜けでした。

でも滝子はどこも急だから、くれぐれも気をつけなければいけないですよね。

投稿: komado | 2010.11.10 21:09

yamaさん、

こちらこそご無沙汰しております。

30分前とは本当に直前だったのですね。試飲の方は残念でしたけど、ボクも試飲よりはフェア限定のあのお酒が欲しいので、この時期はいろいろ頭を悩ませてしまうのです。

投稿: komado | 2010.11.10 21:07

kbさん、

あぁやっぱりいろんな方がいらっしゃったのですね。(^^)

笹子酒造に近いとなるとみなさんお坊か鶴ヶ鳥屋になるのでしょう。今回は遅くなってしまって残念でした。また来年?かなぁ。。。

投稿: komado | 2010.11.10 21:04

凄いルートを選ぶんですねえ。
H8年に大鹿沢ズミヶ沢(4の沢)を辿ったことがありました。
落ち葉に埋もれるような沢のぼりで、挙句に岩壁に突き当たって、ザイルの出動でしたっけ。
仏岩で大満足したのを思い出しました。

投稿: なるしま | 2010.11.09 22:57

年に一度だけお邪魔します。
前にもニアミスだったかと。

当日は、甲斐大和から小路沢左岸尾根・笹子雁が腹摺山・米沢山から浜立尾根の対面お坊山南東稜を下りkomadoさん到着の30分前まで笹一酒造でくつろいでいました。お土産はもちろん新酒。
お坊山東峰を過ぎてからは誰にも会わず、
静かな尾根歩き。巻道の紅葉はそこそこ佳かったですよ。熊ちゃんにもあわずと。


投稿: yama | 2010.11.09 18:13

土曜日は同じく笹子駅(8時半頃)からお坊山に登り笹一まで歩きました。
東峰南尾根を登り下りは南東尾根を棚洞山から稲村神社に下り笹一へ直行でした。
笹一は2時頃に着き3時頃には駅に向ったのですれ違いでしたね。
滝子山・大谷ヶ丸の斜面が素晴らしい紅葉でしたね。
浜立尾根も歩いてみたいコースです。

投稿: kb | 2010.11.09 09:25

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