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2010.11.10

錦繍の日原・タワ尾根下部をゆるゆるお散歩

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(金袋山附近・中三日でここまで色づいた)

先週末は笹一オンリーのつもりでしたが、当初の予報が悪かった日曜も午後から晴れる事になって、これは・・・と久しぶりに連荘してしまいました。(^^ゞ

ということで翌日曜(11/07)は紅葉が見頃になったタワ尾根中下部の様子見で、小川谷 伏木窪左岸尾根(峯小屋尾根)を登路にとって金袋山に上がり、篶坂ノ丸を往復したあとはタワ尾根をそのまま下るショートコースを歩いてきました。

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(伏木窪出合附近・伏木窪左岸尾根末端部の様子)

この日は4、5年ぶりにホリデー快速&四番バスで日原に出たんですけど、紅葉の最盛期とあって物凄い人出ですね。あまりの人の多さに帰りかけましたよ(笑)。とはいえ4番バスではハイカーもバス一台に収まり、東日原から歩き出せば今回は遅すぎたせいで一人旅といった所でしょうか。

見頃になりつつある紅葉を愛でつつ小川谷林道をモノレールの車庫辺りまでてくてく歩いて、適当に小川谷に降りればそこは伏木窪出合のすぐ上辺り。さすがに小川谷は飛び石では無理でしょうがなし靴をぬいで徒渉しましたが、11月ともなるとさすがに水はかなり冷たく細身の体にはかなり堪えます。今回はここの徒渉が一番の難所でした。

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(こりはなんの頭??伏木窪左岸尾根にて)

対岸に渡ると、下流側にはすでに左岸尾根が延びていて、高捲くように左岸尾根に取り付きます。左手にワサビ田の続く伏木窪を見つつひと登りで下道(下段歩道)を突っ切ると予想通り植林が優勢になってきます。

それでも意外や植林だけではなく雑木林も交えるので思ったよりは悪くありません。途中↑↑のような動物なのか魚なのかの頭のような大岩があったりして見所もあるかも。そして個人的に非常に気になっていた上段歩道のモノレールはここまでは来ていませんでしたが、取付にあった工事の掲示板によると工事は「フシギ窪」と書いてあったので、軌道はおそらく伏木窪辺りまでなのでしょうね。

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(伏木窪左岸尾根、金袋山直下の緩斜面・Part1)

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(イタヤカエデ・伏木窪左岸尾根、金袋山直下の緩斜面・Part2)

周囲がカラマツ林に変わるとすぐに掛小屋跡からの巡視路を突っ切り、ひと登りでようやく自然林に変わってまもなく飛び出した緩斜面が左岸尾根のハイライトでしょう。ミズナラやイヌブナにブナ、そしてイタヤカエデの立派な木が林立し、紅葉も丁度見頃な思わず「うひょひょひょひょ」と口走ってしまうような素敵な所。

そんな中をおサルを追いつつしばらく周囲を散策してから、先ほどの掛小屋からの巡視路を再び突っ切って登り詰めれば、そこは丁度金袋山の広い山頂でした。

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(金袋山山頂)

さすがに紅葉の最盛期とあってタワ尾根には団体さんがいらっしゃいますねぇ。それでも尾根が広いのでさほど気にならないのが不思議です。この辺りから予報通りに日差しも出てできたので、とりあえず篶坂ノ丸へ向かいます。

タワ尾根はわずか4日前に歩いたばかりなのに、紅葉は予想よりも進んでいてかなり楽しめました。

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(篶坂ノ丸への道すがら)

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(篶坂ノ丸にて)

ここでもパーティさんが休んでいた篶坂ノ丸の辺りはすでに盛りを過ぎた感じで落葉も進んでいて少々明るくなっていました。この山は山頂だけでなく、ピークの周りに広がる自然林も楽しいので、ぐるりと回ってそんな林を見てから軽くランチ。

ランチを終えたら今度は来た道を戻り、タワ尾根をそのまま下って行きます。

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(ウリハダカエデ)

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(人形山への下りしな)

篶坂ノ丸にいたときは一時的に曇ったりもしてたんですけど、下山を始めると再び日も出てくれて、日に照らされて輝いた紅葉を愛でながら歩けたのがとにかく嬉しかったです。(^^)

そして一石山の辺りも紅葉は見頃に入っていて、傾きかけた西日の色に照らされて木々が輝く様子はすでに晩秋の雰囲気。どこかもの寂しげにみえるようなこの時期ならではの捨てがたい風情で、こんな光景もボクは大好きです。

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(一石山も見頃になった)

一石山からは燕岩へ向かい、周囲の山肌の紅葉を十二分に堪能したら一路東日原へ。この日は「みんなのいえ」も久しぶりに開いていたので、おかげでプレミアムモルツの生ビールで山行きを〆ることができました。(^^)

しかしこの日は帰りの人出も多かったなぁ。個人的には長時間並んでまでしてバスの席に座る気は全くしないんですけど、それよかビールを飲みつつのんびりと一日のの反芻もしていた方がよほど山行きのフィナーレに相応しい。それに行きのバスは座りたいけど、帰りのバスは座れなくても平気なんですよね、不思議なんですけど。
 
・・・・・☆
 
◆ 2010.11.07 (Sun)   曇 後 晴 
奥多摩駅 09:35→ 東日原 10:00- 伏木窪出合 11:00/11:20- 下段歩道 11:30- 上段歩道 12:00- 金袋山 12:45- 篶坂ノ丸 13:05/13:25- 一石山 14:20- 日原鍾乳洞 15:00- 東日原 15:25
 

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【奥多摩 2010】」カテゴリの記事

コメント

ハッピーさん、

確かにブログの方を拝見すると下の方はぼやけた感じですけど、それでも最近の写真はかなりクリアに見えて少なくともボクのブログに出しているのよりは綺麗に見えますよ。

> 許可なくコピーを渡してしまいました。

あぁそんなのは全然構いませんです。文面から推察するにショックというのはモミのことでしょうか。丹沢の東の方もおそらく日原と同様の道を辿ってきたのでしょうけど、先の台風の豪雨で林道が使えないと言う事は今冬は猟師も入れないでしょうから、この冬の世附はシカさん天国で今後が気がかりです。まぁボクのような物好きにも天国になるんでしょうけど(笑)。

投稿: komado | 2010.11.15 23:43

こんばんは。これからはハッピーでよろしくお願いいたします。
写真は感覚?自己感性?で撮って選んでいますので、写真を趣味にしていらっしゃる方がご覧になったら、なんじゃこりゃ!?のレベルだと思いますが、ほめていただいて素直に嬉しいです。
縮小ソフトなんて、みな同じと思っていましたが、最近、友人のアドバイスで換えてみたら、近視がコンタクトを入れたようにスッキリハッキリの写真になりビックリしました。

“お聞かせするお話”はどんなことですか?(笑)
私は、komadoさんの「新緑の世附・シキリ尾根とイデン沢の間をのんびりと」の記事が、かなりショックでした。実は、神奈川県の保全センターに顔見知りの方がいますので、許可なくコピーを渡してしまいました。今年4月のことです。どうかお許しくださいませ。
お若い男性で植物にも造詣が深い方の山行記、とても楽しみです。


投稿: ハッピー | 2010.11.15 17:04

ハッピーちしろさん、ようこそいらっしゃいました。(^^)
そして花のひかりを見てもらっているようでたいへん恐縮です(汗)。

しかし先週のタワ尾根は晴れてくれたこともあって良かったですね。ブログの方も拝見しましたけど、写真が良いですね!綺麗で色も空気感も醸し出しているような、とても拙いなんて言うレベルの写真じゃないような気がしますけど、いかがでしょう?

とにかく今後とも宜しくお願い致します。あと本当に気の向いたときで結構ですのでお話を聞かせてもらえると嬉しいです。

投稿: komado | 2010.11.14 23:40

はじめまして、ハッピーちしろと申します。
以前から拝見している隠れファンです。

私は丹沢のVルートを中心に歩いていますが、
奥多摩に詳しい山トモの秋の一押しということで、
7日、一緒にタワ尾根を歩いてきました。

当日は日曜日ということもあり、バスは混んでいましたが、
金袋山のミズナラ見学地以外は、静かな紅葉の尾根が
楽しめました。
タワ尾根の記事に親近感を感じて、
ついコメント入れさせていただきました。
まだ,始めて間もない拙いブログですが、
写真をご覧いただければ幸いです。

投稿: ハッピー | 2010.11.13 14:42

AKIOさん、

そうそう吊り橋はわかりませんが、その沢が伏木窪です。AKIOさんはご存じのことでしょうけど下道からもあのワサビ田は見えますね。

だから下道から尾根に取り付けば良いんでしょうけど、やっぱり歩くからには尾根末端からということで頭の宜しくない取り付き方をしてしまいましたー(笑)。でも徒渉は本谷よりはかなり楽です。

投稿: komado | 2010.11.12 19:19

太郎坊さん、ようこそいらっしゃいました。(^^)

あの時は仰るとおりの行動でしたので間違えございませんというか見られてたなんて想定外でございます。(^^;;; ちなみにビールは二本めでラガーでした(笑)。一杯目の生の方は本当ならお店で飲むつもりだったんですけど一杯だったのでグラスを持って外で飲んでたのでした。

モノレールはあの辺りまででしたか。あそこからちょっと先も道が持ってかれそうな所がありますし、あそこなのかなぁ。。。とにかく情報ありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m

投稿: komado | 2010.11.12 19:14

こんばんは。
小生が歩いたのは1日前ですが、その時よりも全体的に紅葉も落葉も進んでいるように感じました。(写真と実際の違いかも)
フシキ窪かどこか良く覚えていないのですが、以前に林道を歩いている時、カロー橋からしばらく歩いたところで、わさび田のある沢のところに吊り橋のような橋を見た記憶があるのですが、記憶違いかもしれません。でも結構な水量なので徒渉は大変だったでしょうね。

投稿: AKIO | 2010.11.11 19:42

初めて書き込みます。
同じ日、バス停で一人離れていた人、バスの戸口に立っていた人、バンダナの長身、涼しい顔の好男子、やっぱりあれはkomadoさんだったのですね。手にしていたビールはプレミアモルツではなかったので、2本目か?
 その日、上段歩道を歩きましたが、モノレールは金袋山への分岐点(小屋跡)の下の崩壊地の工事用で、その手前で谷に下ります。それまでは登山路を走りますが、邪魔にならないように敷設してあります。

投稿: 太郎坊 | 2010.11.10 22:41

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