木々美しき 都県界尾根北面の捲道を歩く・その2
(都県界尾根/長沢背稜北面捲道のひとコマ・Part1)
しかし・・・なんというか涼しくなり始めたのは良いんですけど、一気に冷え切っちゃった感じですね。おかげでようやく秋雨なのかシルバーウィークの連休の天気は今ひとつ。予想が当たってしまったのはチト悲しいんですけど、お陰で山の方も結局週末オンリーということでようやく歩けたのは台風が過ぎ去った後の日曜日(09/26)。
ということで今回も先週と同様に都県界尾根/長沢背稜北面(秩父側)捲道の探訪、ということで北面捲道をシャクナン尾根(三ツドッケ北東尾根)から大栗山の北東尾根まで辿り、大栗山へ登り返したらハナド岩でランチをとってハンギョウ尾根の水源林巡視路を下降、それから久しぶりに中段歩道経由で日原へ戻るコースを歩いてきました。
(朝のヨコスズ尾根)
連休に好天とあってもまだ九月のせいでしょうか久しぶりの一番バスもハイカーの姿は少なく、お陰で気分良くスタート。しかしヨコスズ尾根を登るなんて何年ぶりかなぁ。朝日を浴びつつ登るヨコスズ尾根はちょっとだけ新鮮かつなかなか素敵な姿を見せてくれました。
そんな好天ですので三ツドッケの展望も、周囲の山山に平野部の広がりもそこそこハッキリ見えて久しぶりに良好だったのですが、すでに南西側からは雲が何となく湧いてきている感じ。。。
(この時点では大変良い天気だったのだが・・・)
そんな展望を楽しみつつパンを食べたら北のシャクナン尾根を下り、まずは北面捲道が通る1470m圏の鞍部(前回のは記事は間違えでしたので修正しました)へ向かいます。
鞍部に降り立ったらここで北面捲道に入るんですけど、鞍部から東側は道が明瞭ですが、西側は意外に薄いので実際はどんな感じなのだろうと思いつつ捲道に入ってみると、こちらも結構明瞭でした(笑)。
(ミズナラとヤマグルマの立派な合体木)
しばらくは暗い若い雑木林の中を行きますが、それも間もなく抜けて周囲が自然林に変わると、一気に雰囲気も良くなります。特にショーグリ沢の源頭部を横切る所が周囲に点在する大岩と素敵な渓畔林とが相まった、まさに緑の庭園と言った趣で歩みもついつい遅くなってしまいます。
お花も少ないながらもヤマトリカブトにダイモンジソウ、オクモミジハグマ咲いていてこれも良いアクセントでしたし、↑↑↑の3mをゆうに超えるミズナラと照葉樹でもあるヤマグルマ(日原でもぼちぼち見かけていたので今回必死に調べて、ようやく判明しましたぁ!)の立派な合体木も目を引きました。
(この崩落地辺りからアヤしくなって・・・)
先を行ってもブナが美しいし、う~んこりゃなかなか良い道ですなぁ・・・と思い始めたところで板形ノ峰(1553m峰)東鞍部から天目山林道へ下る下降路を横切ると、ここからカラマツ植林に変わってしまいちょっとガックリ。まぁ下には林道が通っているのでしょうがないんですけどね。
下降路とクロスしてもしばらくは刈り払われた明瞭な道が続いていたのですが、ちょっとした崩落地を過ぎた辺りからなーんか道筋があやふやになってきて・・・
(ハナド岩直上の1560m圏峰北東尾根の1460m圏緩斜面)
結局は捲道と云うより、作業道の名残だったり鹿道を追うようになっていました。そして通りがかったハナド岩直上の1560m圏峰北東尾根の1460m圏辺りの緩斜面もカラマツ植林下で雰囲気的には今ひとつ。ただそんな枝尾根を分ける沢筋はそれなりに趣のある箇所もあってそれが救いだったかも。
なおも適当にトラバースして大栗山(1591m峰)北東尾根にさしかかると今度はヒノキ植林変わってより歩きやすくはなったんですけど、北東尾根の一番西の枝尾根まで来た所でそんなあやふやな踏み跡さえ追えなくなって、とうとう行き詰まってしまいました。
(大栗山北東尾根上部にて)
こうなるとあとはこの枝尾根を登るか下るかしてそれらしきものを見つけるしかないんですけど、どっちにしようかしばらく思案していたら、ちょっとした所からガスで隠れた大平山と大クビレが見えて、こちらから見る大クビレはちょっと上にあるようにも見えて、余計に迷うジャン!(笑)
結局下るのはイヤなので尾根を登り返したんですけど、枯れたスズタケを漕ぎつつ登ってもそれらしきものは見当たらず、あっけなく大栗山に上がってしまいました。
(ハナド岩に着く頃にはすでにこんな感じ)
さて、ここまで上がってしまうと再び下るのはちょっとイヤだし、何より曇ってしまったし、しかもお昼時だし、今回はの所はここまでして、とりあえず近くのハナド岩でランチをとることにしました。
こんな天気のせいかハナド岩にも誰もいなくて、向かいの石尾根もすでに↑↑↑こんな感じ。コレなら誰も来ないだろうと、おかげで安心してランチタイムを過ごせましたが、やっぱりチト寒いですねぇ。
(ミズナラ美し・ハンギョウ尾根)
しかしここでランチをとってしまうと後の行程が悩み所で、酉谷廻りだと16時台のバスは無理だし、かといってヨコスズ・ハンギョウ尾根、カロー谷では早すぎる。倉沢は先週歩いたし、大栗尾根も中間から下は植林だし・・・さてどうしたものかと考えていたんですけど、そおいやカロー谷からヨコスズ尾根の西側を通って日原へ抜ける間の中段歩道は久しくご無沙汰していた事に気がついてようやく帰路も決定。そうと決まればさっさと後片付けをして下山開始です。
相変わらずミズナラの疎林が美しいハンギョウ尾根を降り、今回は巡視路通りに途中から尾根を外れて一旦カロー谷の方に降り、まもなくの分岐を右の道へ入って中段歩道に出る段取り。
(中段歩道・カロー谷に降りました)
中段歩道を東へ辿ればまもなくカロー谷の小屋跡の広場で、ここで一休みしてからなおも中段歩道を追います。
カロー谷から先の中段歩道は急斜面につけられた道に変わるせいか、どこかしらスリリングな箇所が点在していてそれはそれで楽しいものなんですけど、やはり気を遣う印象があったのですが、今回はなぜかそれらを気にせず歩ける感じなのが妙な違和感。。。
(中段歩道・カロー谷~日原間は近年になく歩きやすい)
(木々美し、中段歩道のひとコマ・Part3)
それでもこの辺りは自然林が美しく、曇っていてもなかなか素晴らしい道のりです。カロー谷から続いた登りが終わると、ここからがこの道のハイライトでもあるんですけど、この辺りも高度感のある急斜面なもののルンルン気分で歩けちゃいました。
ということでカロー谷~日原間は09/26の時点ではかなり歩きやすくなっていましたが、今年もかなり遅れたもののようやく秋の長雨の時期に入りましたし、これからは台風シーズンでもあるので、もともと地形の脆いところ、今後の天候次第では道の状態は予断を許さないということは念のため付け加えておきます。
(シオジ美し、中段歩道のひとコマ・Part4)
そしてこれまた久しぶりに学校跡に降り立ったらあとはプレミアムモルツめがけて一直線、だったんですけど残念ながらお店はお休み。残念!でも先週はお休みだった酒屋さんが開いていたのでビールは無地確保できました。(^^)
そおいえば帰りのバスも先週ほどでないにしろ連休の割には少なくて、後の続行便は今週もガラガラだったのでしょうかねぇ。。。
・・・・・☆
◆ 2010.09.26 (Sun) 晴 後 曇
奥多摩駅 06:25→ 東日原 06:50- 一杯水 08:35/08:45- 三ツドッケ 09:00/09:15- 板形ノ峰東鞍部からの下降路横切る 10:10- 1460m圏緩斜面 10:40/10:55- 大栗山 12:10- ハナド岩 12:20/13:10- カロー谷 14:10- 巨樹コース合流 15:15- 東日原 15:30
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