新緑の日原・骨谷の源流部をゆるゆる探訪
(骨谷源流部・ブナのテラス)
ああ・・・GWの連続山行、05/02の御前山(真光寺尾根<天神沢左岸尾根>・月夜見山・御前山)はこちらで纏める事ができず、山歩きの記録倉庫の方のみにアップしました。もしお暇でしたらご覧頂けたらと思います。<(_ _)>
さて、新緑のラインが1000mを越えてくるとそろそろ日原の季節ですね。そんな訳で日曜(05/09)は東日原~酉谷から骨谷右岸尾根を辿って喜右衛門尾根の1480m峰に上がり、そこから長沢背稜/都県界尾根の縦走路には上がらずに骨谷源流部の緩斜面を探索しつつ東へトラバース。西の鞍部で縦走路に這い上がって酉谷山へ向かい、北の大血川峠に降り、昔の径路を探りつつ東の酉谷峠へまたまたトラバース。縦走路に戻ったらハナド岩、カロー谷経由で東日原戻り、という結果かなりややこしいコースを歩いてきました。
(新緑の三又)
この日は朝の青梅線でなんとカセージンさん、いっきさんと鉢合わせてビックリしてしまいましたが、お陰で東日原まで楽しく過ごす事ができました。GWは続行便が出ていた日原行きの2番バスも、GW直後の日曜のせいか一台で収まる人出だったのは少々意外。
なので好天の許、すがすがしい気分でバスを降りたら、これから三又へ出なければいけないので、お二人と別れて先を行かせてもらいます。小川谷林道は新緑の渓畔林が楽しい林道ではあるんですけど、それでもやっぱり林道歩きはしんどいわ。。。↑↑の三又に降り立ってようやくホッとできました。
(骨谷右岸尾根のひとコマ・Part1)
いつ訪れても素敵な三又でやや長めの休憩をとったら、骨谷出合までは酉谷沿いの登山道を行き、出合に着いたらどこでも取り付けるような感じで広がる骨谷右岸の尾根に適当に取り付きました。
のっけは急ながらもゆるゆる歩ける広尾根は想像通りなボク好みの尾根で、ひと登りして尾根が緩むと一旦痩せますが、すぐに広がって、新緑から芽吹きへと徐々に薄くなる自然林のみどりや、ポツポツ咲いているオオヤマザクラを愛でつつ歩いていきます。
(骨谷右岸尾根のひとコマ・Part2)
(喜右衛門尾根1480m峰附近)
ゆったりと波打つ海面のような緩斜面を徐々に登って、周囲の緑が無くなると左手から喜右衛門小屋窪左岸の尾根を合わせ、ひと登りで1480m峰に到着。ここも周囲のスズタケが完全になくなってなんとも心地よい場所です。頃合いも良いし休憩場所にも困らないので、今回はこの辺りの南面でランチにしました。
天気は良いし、静かだし、雰囲気はいいし、もう少し早く腰を上げるつもりだったのが居心地の良さにまた昼寝までしてしまい(笑)、再び腰を上げたのは一時間後。今回はここから縦走路へ上がるではなく、喜右衛門尾根初訪の折りからず~~っと気になっていた1480m峰西の鞍部から北側へ広がる骨谷源流部の緩斜面を「適当に」歩き始めます。
(骨谷源流部・大岩が源頭になっていた)
西鞍部すぐ下の沢の源頭にもなっているシオジの広がりには↑↑のがあったり、いやいや・・・のっけから想像以上に楽しいです。(^^)
そして鹿道を拾って枝沢をいくつか渡ると、トップの写真のようなブナのテラスもあったりして、いやいやこれがなんとも・・・(^^)(^^)(^^)
(オオカメノキ)
(骨谷源流部のひとコマ)
でもこんな風にゆるゆる歩けるのもスズタケが枯れたお陰なんですよね。10年前ならえらい苦労する所でしょう。
このあと酉谷山にも寄るつもりだったので稜線からあまり離れないようにトラバースしたのですが、下の方にも結構そそられる緩斜面があって、行きたかったけど今回は泣く泣く割愛。やがて枯れたスズタケが現れ、周囲にダケカンバが目立ち始めた所でそろそろ潮時かな、と思って稜線に上がったら、そこはびったり酉谷山への尾根道が分かれる分岐でした。
(バイカオウレン)
酉谷山に上がって、うっすらと(本当に!)姿を見せてくれた富士に感謝したら、今度は北の大血川峠へ。温暖化のせいかのか何なのか?周囲のコメツガがバタバタ倒れて、訪れるたびに明るくなっていく様子に少々複雑な思いを抱きながらも、満開のバイカオウレンに気をよくしつつ下りきった鞍部が大血川峠。
コミヤマカタバミはちょっと早かったようですが、バイカオウレンが見られれば個人的には無問題。ここから個人的に懸案にもなっていた昔の径路を探りつつ東の酉谷峠へトラバースを始めます。
(大血川峠~酉谷峠・踏跡は甚だ不明瞭)
実際に歩いてみると径路は薄く、甚だ不明瞭で、倒木もあり、世附言語で云えば城ヶ尾歩道のやや明瞭な辺りのレベル。ということで要はすでに鹿道かもしれないという感じでしたが、ここもバイカオウレンが多くてなかなか楽しかったです。
酉谷峠というより、尾根道が縦走路・避難小屋へ右折する所にこれまた上手い事出たら、ここでようやく下山でしょうか(笑)。時間も時間なので避難小屋には寄らずに縦走路を東へてくてく。
(ハナド岩より)
七跳尾根を乗り越してからは縦走路のシロヤシオをチェックしながら。でも先週の三ツドッケと一緒で標高が高いせいか正直花付きはまだ判別できない状態でした。
でもアカヤシオの方は暖かい日が続いたせいか、大栗尾根・ハナド岩周辺などすでに見頃に入っていて(予想より早まっちゃいましたね。<(_ _)>)、花付きこそあまり良くないけど、花自体はここもかなり綺麗な状態のが見られました。今年のアカはこの周辺で言えば完全な裏でしたけど、それでも良い状態の花ばかり見られた珍しいシーズンでもありました。
(ハンギョウ尾根・中腹辺り)
(カロー大滝)
ハナド岩で最後の休憩をとったら、あとはハンギョウ尾根~カロー谷経由で降りましたが、下るにつれ徐々に濃くなる緑に、豊富な水量の沢や滝を楽しめて、ちょっと急ぎ足ながらも良い気分のまま東日原へ向かったのでした。
基本的にこの時期の日原はどこを歩いても楽しいんですけど、今回はやはり骨谷の周辺につきました。人気(ひとけ)ない静かな自然林の緩斜面は、いつまでもどこまでもゆるゆる歩き続けたくなるような恐ろしく素敵な所です。でも画像掲示板で滝谷ノ峰(タワ尾根ノ頭)の辺りにヘリポートができる?話も出ていて、今後この辺りがどのように変化してしまうのか、少々気がかりではあります。
・・・・・☆
◆ 2010.05.09 (Sun) 晴 時々 曇
奥多摩駅 07:25→ 東日原 07:50- かろう橋 08:30- 滝上谷橋 08:50- 三又 09:45/10:00- 骨谷出合 10:30- 1480m峰 11:15/12:15- 酉谷山西の分岐 13:00- 酉谷山 13:20- 大血川峠 13:35- 酉谷峠 13:55- ハナド岩 14:50/15:00- カロー大滝 15:45- かろう橋 16:30- 東日原 17:10
・・・・・☆・・・・・☆
ちょっと久しぶりにリンクの紹介です。
今回、行きの青梅線でバッタリ会ったいっきさんの 東京の山から をリンクしました。
登山道/非登山道を問わず、精力的に奥多摩の山々を歩かれている様子は豊富な記録を見れば一目瞭然!みなさま是非ともご覧ください。(^^)
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コメント
AKIOさん、
そう掲示板の方でお隣の尾根、といったのはここのことだったんです。(^^) 滝谷の右岸斜面や酉谷に近い所は二次林だったり植林もあったりするけど、この辺りはほぼ自然林と言える所で、なかなかの所でした。
アカヤシオはボクもこの日でお終いのつもり。来年に期待ですけど、今年のフジの咲きっぷりを見るとやっぱり複雑ですねぇ・・・。
投稿: komado | 2010.05.17 22:03
掲示版に出しましたが前日に同じエリア(左岸尾根)を歩きました。(骨谷出合 10時30分と時刻まで同じでした。)骨谷の右岸側の尾根は、小生も下から見て面白そうだなと思っていましたが、上部は素晴らしいようですね。このレポートを読んでいると、今秋か来春にでも是非歩いてみたくなりました。アカヤシオは、小生はハナド岩ので今年は満足でした。(来年に期待したいと思います。)
投稿: AKIO | 2010.05.13 22:26