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2010.04.26

アカヤシオの下見を兼ねて川苔山の辺りをうろうろ

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(ウスバ尾根下部・植林下の露岩の急登が続く)

・・・ということで今週(04/25)も結局アカヤシオの下見になってしまいました。(^^ゞ

今回は川乗橋からウスバ尾根の末端が延びる逆川の出合に出て、ウスバ尾根に取り付き、尾根をウスバ乗越まで登ったら、足毛岩に寄って川苔山へ上がり、日向沢ノ峰へ。そのあとは有間山への稜線上にある51号鉄塔(新秩父線)へ降り、そこから巡視路を東へ都県界尾根上の50号鉄塔に出て、そこから適当に西の日向沢林道へトラバース。林道を歩いて踊平に戻ったら獅子口経由で清東橋へ下るという、周辺のアカの様子見目的な少々ややこしいルートで歩いてきました。

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(ウスバ尾根末端より逆川出合を見下ろす)

さすがに4月下旬にもなると奥多摩もハイカーが増えますね。7時台のバスも続行便が出る盛況ぶり。でもこの人出でかの川苔谷の道を歩くのはかなりキツいものがあるので、今回は逆川の出合に出たらさっさとウスバ尾根に取り付いてしまいました。

ウスバ尾根はほぼ植林オンリーの尾根で、個人的には川苔山への冬期ルート(要はドカ雪が降った時用)としてとっておくつもりだったんですけど、今回ばかりはもうしょうがない。実際に歩いてみても、末端部分を除けばほぼ全編植林で、趣に欠けると言わざるを得ないですね。

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(足毛岩のアカヤシオは咲き始めたが・・・)

それでも川下側からダイレクトに上がれるので効率はたいへん良く、逆川の出合から足毛岩・川苔山まで二時間かからず歩けるのが唯一の魅力かも知れません。

そして足毛岩に着いたらさっそくアカヤシオの調査ですけど、さすがに咲き始めてはいたものの、花付きはあまり芳しくないです。それでもここでようやく今年マトモに咲いている花に出逢えたので、ここで休憩をかねつつカメラに収めたら、次は川苔山へ向かいます。

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(川苔山山頂)

着いた時間が少し早かったせいか、川苔の山頂は先客さんが二人のみだったのはラッキーでした。そうそう山頂のベンチも新しくなったんですね。コレは広くてなかなか快適でした。

それでもさすがに川苔。10分もしないうちにハイカーが続々と上がってきたので、早くもおいとまの時間です(笑)。防火帯の尾根を辿って日向沢ノ峰を目指しますが、こういう晴れた日の防火帯歩きはやっぱり楽しいですね。これで道中のアカヤシオの花付きも良ければいいのですが、こちらの方はまだ蕾の上に、花付きは足毛岩よりも宜しくない感じです。(-"-;)

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(防火帯は楽しいですね・日向沢ノ峰北峰付近)

キリも頃合いも良かったので日向沢ノ峰の南峰でランチにしたのですが、ここでなんとカセージンさんが通りがかって、アカはやっぱり良くないねぇ などなど、しばしお話。天気も良いし、もうあとの行程にも余裕があるので久しぶりにかなり長居していました。

休憩を終えたら、今度は北峰に出てからこれもかなり久しぶりに有間山方面へ下り、51号鉄塔へ。去年、都県界尾根上の50号鉄塔から51号側にアカヤシオのピンクがポツポツ見えたので、アカの生え具合が気になっていたのでした。

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(51号鉄塔より都県界尾根を望む)

実際にこちら側に来てみるとアカはぼちぼちいましたけど、やっぱり花付きは良くなかったです。鉄塔からの展望を楽しんだら、東へ延びる送電塔の巡視路を辿って都県界尾根上の50号鉄塔を目指します。

この巡視路は初めてでしたが、有間山への尾根もそうだけどスズタケが枯れたりなくなったりして、この辺りもずいぶんスッキリしましたね。エアリアからも破線が消えた白岩沢の径路は、スズタケが枯れたせいでもう道形がわからなくなっていました。

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(日向沢林道の崩落地点)

都県界尾根の方も当然ながらアカの花付きは良くなかったので(マンサクがまだ咲いていました)、調査は50号鉄塔まででお終い。そしてここから南側に見える日向沢林道へ斜面を適当にトラバースしながら行ったら、コレが上手い事ピタリと林道終点に着いてちょっといい気分でした。

しかし、そんな気分もじきに着いた↑↑の崩落地で吹っ飛びます。当然そのままトラバースはできないので下捲きましたが、これとて常時落石のある斜面の間隙を突いてのトラバースを強いられる大変宜しくないというか、要は甚だ危険な作業でした。まぁここを歩く人なんてほとんどいないでしょうけど。。。

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(コガネネコノメ)

崩落地を何とか捲き終えたら、ほどなく踊平トンネルに到着。見るばかりだった踊平トンネルもようやく歩けましたが、このトンネルって本当に短いんですね。

あとは踊平に上がって東の獅子口方面へ下り始めます。この道は何年ぶりに歩くのだろう・・・というぐらいに久しぶりだったんですけど、この時期はお花が多いんですねぇ。ヨゴレネコノメや咲き終わりのハナネコノメから始まって

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(道ばたにはニリンソウが咲き始めていた)

獅子口辺りではコガネネコノメ、ツルネコノメ、ニリンソウ、コチャルメルソウ、エイザンスミレ、ヤマエンゴサクなどなど、そして道の両側を咲き始めのニリンソウが彩るところなんかもあって、なんとも楽しい道のり。

そして久し振りなフタバアオイにより機嫌を良くして、下るにつれ芽吹きが始まる周囲の木々にも心躍らせつつ下っていると、なんと最後の最後で

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(なんと大丹波川でアカヤシオとは!)

これには↑↑びっくりしました。ここにもいるんですねぇ!咲いている箇所こそ一部分(曲ヶ谷出合附近の岩場)のようですけど、しかも雪をうまく逃れたのか、花付きも充分に綺麗に咲いている様子は、足下のニリンソウもそっちのけでしばし眺めてしまう始末。

踊平までは折角の好天なのに少々ガッカリ気味な気分だったのが、この道だけで大逆転。まだまだ神サマに見捨てられてはいなかったようです。(^^) とはいえアカヤシオに限って言うと900m以下と1100m以上では花付きに明確な差があるのは確かなようで、これはかの2006年の状況を思い出してしまうんですよねぇ。。。

・・・・・☆
 
◆ 2010.04.25 (Sun)   晴 時々 曇
奥多摩駅 07:25→ 川乗橋 07:35- 逆川 川苔谷出合 08:05/08:10- ウスバ乗越 09:20- 足毛岩 09:30/09:45- 川苔山 10:10/10:20- 日向沢ノ峰 11:15/12:20- 新秩父線51号鉄塔 13:35- 50号鉄塔 13:00- 日向沢林道終点 13:15- 踊平 13:45/14:05- 獅子口小屋跡 14:15/14:40- 曲ヶ谷出合 15:25- 登山口 15:50- 清東橋 16:35
 

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2010.04.21

アカヤシオ、下見で幸いでした。(^^)

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(また雪が・・・ウノタワへの道すがら)

しかし徐々に暖かくなっているとはいえ、不安定で寒暖の差の大きい日が続きますね。とはいっても四月の半ばの低山帯でまさかスノーハイクを楽しめる?とは思ってもいませんでしたヨ!

ということでこんなに雪が降ったのでは世附の廃道探訪も当然無理なので、今回はアカヤシオの下見でも・・・ということで名郷から鳥首峠に上がり大持山~武川山~二子山と縦走して芦ヶ久保駅に降りる、という久しぶりにヒネりなしの行程で歩いてきました。

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(この日唯一のかたくり・鳥首峠付近にて)

雪が降ったせいでしょうか?飯能からの湯ノ沢行きの一番バスは、意外や席が埋まる程度の乗客でしたけど、同じバスになんとAKIOさんがいらっしゃって(!)おかげで長い車中もあっという間でした。<(_ _)>

車窓から見えた有間山や蕨山はやはり真っ白。そして名郷で降りたハイカーの八割方は蕨山のようで、同じく蕨山へ向かわれるAKIOさんとはここで別れて、まずは鳥首峠を目指します。

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(ウノタワ・積雪は5~15cmほど)

鉱山施設から登山道に入り、施設を抜け白岩の集落跡あたりから雪が現れ、次第に雪を踏みつつ歩くようになりますが、積雪は多くても15cmほど。でも鳥首峠に上がると峠周辺も当然真っ白でお目当てのカタクリは全て雪の中。

なので休憩がてら隣の送電塔へ寄ったら、咲いていたのとまだ蕾なのが一株づつ見つかってホッとしました。おそらく峠付近も雪さえ降らなければ咲き始めた株がぼちぼちあったはずです。

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(大持山南の肩より)

そんな訳でここから先でお花は望めないので、スノーハイクに切り替えて先を行きます。正直花がないのは少々ガッカリなのですが、この辺りから大持山までは奥武蔵一の美林地帯が続くのでつまんなくなる訳はない訳で(笑)、途中で登山道を外れてウノタワの広大な緩斜面を思うままに歩いて、大持山へ向かいます。

妻坂峠からの尾根が合わさる南の肩に上がるとさすがに踏み跡が増えて、ここから大持山の間の雪はすでにシャーベット状になっていました。とりあえず大持山の山頂は素通りして、小持山方面へアカヤシオの確認です。

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(大持~小持間のアカヤシオ・まだこんな状態)

北側の開けた露岩辺りからアカヤシオがポツポツ現れるのですが、さすがに天候の不順が日が続いたせいでしょうか、蕾はまだ堅く、この辺りの見頃は今後の気温次第ではあるけど10日から二週間後ぐらい。花付きも予想よりは悪くなかったけど、思いっきり良いという感じではなさそうです。ただこの辺りは個体数が少ないので確定的なことは言えないんですけど・・・。

そんな様子に少々ホッとしたら、大持山~南の肩に戻り、妻坂峠へ急降下。こちらのカタクリ地帯も当然のごとく雪に覆われて花は見当たりません。足下の草花と言えば雪から顔を出したバイケイソウの葉っぱが少々のみといった具合。

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(武川岳山頂・周囲は泥濘)

妻坂峠に降り立っても花のある北斜面はやはり真っ白で、しかも今シーズンの積雪のせいか峠付近の倒木が多かったようで、その枝葉が斜面に散らばってそれも花が出るのを邪魔しているのではないかと思いました。

ここでお目当てのコガネネコノメやニリンソウが見られなかったのは正直痛いけど、コレばかりはもうしょうがないですネ。気を取り直して武川岳へ登り返します。この辺りから気温が上がってきたこともあって、雪は腐り、所々泥濘の箇所も出てきます。

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(焼山山頂・右に二子山)

30分ほどで武川岳に着くと山頂にはまだまだハイカーが沢山いましたが、それもランチをとっている間に綺麗にはけて、再び歩き出す頃には私一人だけになっていました。

今回武川岳からはかなり久しぶりに二子山方面へ入りましたが、改めて歩いてみるとこちらも雑木林の多い好ましい道のりですね。ただ所々現れる急降下の箇所が泥濘になっていて、その下降に少々気を遣います。

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(二子山直下のアカヤシオ・残った蕾も多い)

焼山付近はアカヤシオのいそうな雰囲気なんですけど、なぜか見つからず少々ガッカリでしたが、二子山直下の岩場にはやはりいました。

遠目で見た時は雪のせいで落下した花が目立っていた感じでしたけど、いざ近づいてみるとこの辺りでもまだ見頃に入った程度のようで、難を逃れた蕾も沢山残っていました。とはいえ、これでは綺麗な花は見つかりませんね。

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(二子山直下の岩場より・歩いてきた尾根と大持山を望む)

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(浅間神社・芽吹きはこの辺りから)

二子山からは沢ルートと尾根ルートの二手に分かれるんですけど、どちらも過去に二回歩いたことがあったので、ここで10円玉をまわして尾根ルートに決定(笑)。こちらの下りもなかなか急ですねぇ。ただこちらも意外に雑木林があって雰囲気は決して悪くないです。

そして30分ほどで岩コブの上に建つ浅間神社に降り立つと、なんとここにもアカヤシオがいてビックリ。確かにここはいそうな雰囲気だけど、ここは標高が低すぎると思い込んでいたのでした。

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(この日一番状態の良かったアカヤシオでした)

標高から見ても浅間神社はアカヤシオが奥武蔵で一番早く咲き出す所かも知れませんね。花の盛りは当然過ぎていてほとんど落花していたものの、この日一番状態の良い花を見られたのは実はここでした。

浅間神社を過ぎると徐々に木々が芽吹き始め、最後の兵ノ沢の辺りは新緑に、スミレの類やマルバコンロンソウなどが現れてなかなか楽しい道のり。そして最後の最後になってようやくトウゴクサバノオにも逢えて、山の中ではダメだった花も、終わりよければ全て良し。あとはほくほく気分で芦ヶ久保駅へ向かったのでした。(^^)

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(兵ノ沢登山口もこんな感じになった)

ということでこの日が本チャンだった方には申し訳ないのですが、下見でほんとうに良かったと思いました。先週の坪山のヒカゲツツジだってこうなってみると、神の御業か天の配剤か本当にラッキーでした。今後の気温次第ではもちろんありますが、このぶんで行くとアカの見頃はGWに入ってからになりそうですね。

・・・・・☆
 
◆ 2010.04.18 (Sun)   晴 時々 曇
飯能駅 07:10→ 名郷 08:10- 鳥首峠 09:30/09:40- ウノタワ 10:20- 大持山 11:05/11:40- 妻坂峠 12:15/12:25- 武川岳 12:50/13:30- 焼山 14:25/14:40- 二子山 15:15/15:35- 浅間神社 16:05/16:20- 芦ヶ久保駅 16:50
 

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2010.04.18

日曜日の・・・

 
 
宮根誠司はABCの後輩でもある山本モナのケツを拭けるのか?
http://wwwz.fujitv.co.jp/mrsunday/index.html
 
 
とうとうはじまりますね。なんでもMCのお二人は今日が初対面になるとか。なので他の出演者や番組の流れなども放送まで極秘のようですけど、この新番組でのボクの興味はホント↑↑これだけなんです。

今から二年前の、かの五反田騒動のおりにはミヤネ屋で「ここまで騒がれるようになるとは、モナも大きなったなー♪」等々、当時大・大バッシングの渦中にいたABC(朝日放送)のかわいい後輩でもある山本モナの味方をする発言を繰り返していた宮根誠司も、まさか二年後に自身の東京初進出として、その大騒動の発端となった枠の番組を担当することになるとは夢にも思ってなかったでしょう。

それにしてもこの辺りの件をフジテレビが知らない訳はありませんから、なんとも底意地の悪い・・・いやいや、粋なことをしてくれますねぇ(笑)。まぁフジ&関テレですのでヒドい番組にはならないとは思いますけど、とにかくご健闘をお祈りしています。個人的にはフジで日曜だし、プロ野球も始まりましたし、スポーツコーナーで梅淳さんがひょっこり出てくるような意地悪すぎる演出をしてくれるとかなり嬉しいんだけどなぁ(笑)・・・けど、さすがにこれはあり得ないか。

フリーになって、そしてミヤネ屋が東京でもネットしてから(特にここ一年ほど)の宮根の急上昇ぶりは、さすがやしきたかじんが見込んだ人間だけのことはあります。そして宮根が売れると同時に最近のたかじんの発言も妙に東京に軟化している節が見受けられるけど(スマスマもVTRで出たしね・なんやかんや言って宮根がかわいいんでしょう)、妙な色気出す前にせめてたかじん胸いっぱいのMXでのネットを認めて欲しいです。胸いっぱいは現在テレビ埼玉のアナログで見てるんだけど、アナログが停波するとこちらで見られなくなっちゃうんですよ~。

胸いっぱいに以前の勢いがなくなって久しいけど、あの番組があるからこそキー局制作の番組を冷静に見ることができているのに変わりはない訳で、今は準レギュになっちゃったアシスタントの藤本景子や、今でも相変わらずな(笑)遙洋子の活躍ぶりをこちらで見られるのも楽しみの一つ。(^^) 最近は見たい番組がほとんどないので、個人的にはある意味死活問題なんです。
 

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2010.04.15

なぜか今年も坪山へ (^^;;;

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(ひかげつつじ・見頃に入った)

先週末は所用が重なりお山はお休みで、その代わりは火曜日(04/13)。せっかく平日に歩くのだから、週刊「世附の廃道」も今週はお休み(世附フリークのみなさん、ごめんなさい)にして、坪山へ行っちゃえ~ということでした。(^^ゞ

ということで今回も西尾根から坪山に上がり、捲き道経由で西原峠に出たら、あとは稜線伝いに大寺山、三ッ森へ抜けて麻生沢を降りる、という去年とほぼ同じコースを歩いてきました。

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(いわうちわも見頃)

さてさて人気の坪山ですから、上野原からの飯尾行きバスからして少々心配していたんですけど、そちらの方は席がほぼ埋まるぐらいで一安心。お花や新緑を眺めつつの車窓は楽しいですね。八ツ田までの長い時間もあっという間だったような気がします。

こちらも桜が見頃になっていた八ツ田でバスを降りたら、軽くストレッチをして、集団から逃げるようにさっそく歩き始めます。西尾根に上がるとまもなく40名弱と思しき団体さんに出くわして、さすが坪山!と思ってしまいましたが、その団体さんを抜いたらさすがに平日のせいか、あとはけっこう静かな道のりが待っていました。

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(天候不順のせいか蕾のまま枯れたのも目についた)

すでに満開になっていたミツバツツジを愛でつつ芽吹きの始まった尾根をひと登りすると、ここでヒカゲツツジのお出まし。寒い日が続いたので咲き始めから見頃前ぐらいかなぁと思っていたら、実際にはすでに見頃。今年お初のイワウチワも見頃で綺麗な姿を見せてくれます。(^^)

ただ、ヒカゲツツジの方は最近の天候不順で低温が続いたせいで咲き出すタイミングを逸してしまったのか、尾根の下部から中部にかけては枯れている蕾もぼちぼち見受けられました。

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(坪山山頂・西尾根上部はまだ蕾が多い)

それでもこれだけヒカゲツツジが多ければ見事なことに変わりはなく、団体さんを抜いたあとはあっけないぐらいに静かになったこともあって、自分のペースで歩いたり写真を撮ったりできるのはやっぱり平日ならでは。尾根中部までは見事に咲いていたツツジも、山頂が近くなるとまだまだ蕾の方が多いので、24・25日の週末までは問題なく楽しめることと思います。

なので山頂も数名の先客さんがいるだけで至って落ち着いたもの。休憩がてらパンを食べつつお話をしつつのんびり過ごしたら、団体さんがやってくる前に退散退散、ということで西原峠へ向かいました

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(西原峠・西側に伐採が入り、周囲の様子が一変)

去年は尾根通しに歩いたので、今回は道ができて以来久しぶりとなる捲き道経由で行きましたが、1170m圏峰の北東尾根へ上がる所までは、元々細い道が崩れたり灌木が被ったりと結構歩きづらくなっていて、コレでエアリア赤線はちょっとしんどいんじゃないのん??って状態。

ただ北東尾根を乗り越せばそこから先は以前から登山道が通っていたので道も明瞭になり、美しい雑木林を抜けると(この雑木林があるから捲き道を歩く気にもなるのです!)林道に出てまもなく西原峠なのですが、峠に着いた途端、峠の西側は↑↑のようになっていたことが信じられなくて、しばしボーゼンとしてしまいました。

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(かたくり)

伐採されたのはすぐ南のピークまででしたけど、結構広大です。このあと何を植えるのかが個人的には大変気になる所です。

その伐採の切れるピークに上がれば、その先はまた美しい雑木林が続いて、途中の平坦な一角でランチにしました。ダニを気にする必要もなく、ふかふかの落ち葉の上で過ごせるのはやっぱり気持ちが良いですネ。木の花は盛りの過ぎたアブラチャンぐらいでしょうか。

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(大寺山附近・雑木林が美しい)

ランチを終えて先を行くと、尾根上に林道上がってきますが、まだ広い山道と云えなくもない風情なのでこれは我慢できます。こちらの林道は去年から延びている様子がないようにも見えます。

個人的に大寺山付近から三ッ森にかけてはこの辺りの中でも雑木林がひときわ美しい所だと思っているので、自分勝手な思いとしてはそのままでいて欲しいのですけど、将来的にはやっぱり延びちゃうのかなぁ。。。

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(三ッ森より・富士は念じてください)

大寺山から鞍部に降り、偽ピークに騙されつつ登り切ると三ッ森(北峰)で、元々マイナーな山域の上に平日ですから、展望の良くなった山頂でもやはり誰もいません。気温の割に展望は比較的良好でしたが、富士は中腹から上が隠れていたのがちょっとだけ残念でした。

三ッ森で最後の展望を楽しんだら、麻生沢二俣の中間尾根を下降して麻生沢へ降ります。三ッ森周辺のヒカゲツツジはさすがにまだつぼみでしたが、来週には咲き出すのも出てきそうですね。

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(みつばつつじ)

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(麻生沢の二俣)

のっけは灌木が煩いものの、後半は雑木の広尾根が楽しい中間尾根をさっくり下って、大木の立つ(何の木か不明なのです)720m圏の二俣に降り立てば、あとは麻生沢の沢歩きを残すのみですけど、個人的にはここからがメインだったりします(笑)。

麻生沢の奥に植林の一角がある事からもわかるように、以前は明瞭な仕事道が通っていた感じで、基本的には沢に沿いつつ、灌木を漕ぎつつ歩けますけど、山靴だと捲かなければいけない箇所ももちろんあって、それも歩きの良いアクセントといった所。

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(よごれねこのめ)

お花もぼちぼち見られて、ユリワサビにミツバコンロンソウ、ヨゴレネコノメ、ツルネコノメ、エイザンスミレ、おそらくタチツボスミレ、カタクリ、ミヤマキケマン、そして下流の方ではニリンソウが満開でなかなか楽しめました。やっぱりボクには静かな所でお花を愛でる方が性に合っているようです。

そして林道に出たら、ヤマルリソウは間に合いましたけど、アズマイチゲは終わりかけ。でもその代わりにアマナに出くわしたりとなかなか楽しい道のり。今回も林道から春爛漫な駒宮の集落をトラバースして、葛野川左岸の径路を辿ってもうひと遊び。

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(あまな と やまるりそう)

ただ、このひと遊びが余計だったか、結果として沢山あるはずの16時台のバスを逃してしまいましたけど、平日だったお陰で17時台のバスがあったのは幸い。結局酒屋のある葛野までてくてく歩いてフィナーレを迎えたのでした。(^^)

しかし、寒い日が続いた割にはお花の方はボクの想像以上に進んでいて、今はやっぱり春なんですね。今回はうまくいきましたけど、明日から雪だとか言ってるし(笑)今年の春は花のタイミングをはかるのがやっぱり難しそうですわ。。。

・・・・・☆
 
◆ 2010.04.13 (Teu)   晴 時々 曇
上野原駅 08:28→ 八ツ田 09:20- 坪山 10:35/10:50- 西原峠 11:45-(途中休憩45分)- 大寺山 13:05- 三ッ森(北峰)13:35/13:50- 麻生沢・二俣 14:35/14:45- 林道終点 15:45- 浅川入口BS 16:30
 

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2010.04.05

奥世附歩道から水ノ木歩道へ。その前に城ヶ尾歩道の完歩も。

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(奥世附歩道のひとコマ)

先週は城ヶ尾歩道でダニにかなりつかれたというのに、今週も懲りずに世附(世附川流域の山山)の廃道探訪は続いたのでした。(^^)

ということで今回はその城ヶ尾歩道で最後に残っていた忍橋から延びる大栂東尾根(イデン沢780m圏二俣中間尾根)と大栂南東尾根の間を歩き、これで城ヶ尾歩道を一通り完歩。そしてその後に大ダルミ(大樽)から西へ奥世附歩道を梅ノ木沢まで辿り、梅ノ木沢からは水ノ木歩道を完全にトレースして菰釣山林道~菰釣橋へ出るコースを歩いてきました。

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(菰釣山からの下りしな)

今週も三週連続で相模湖駅から道志の下善の木に出ましたが、晴れの予報も実際には雨上がりの曇りというなーんか先週と同じような感じ。ダニのことを考えるとちょっと気が重いなぁと思いつつ、これまた三週連続でサガセ西沢経由で菰釣山へ向かいます。

ただこれまでと違うのは山に雪が全く見当たらなかったことで、それはこの先のことを考えると良いんですけど、やっぱりスズタケは濡れています。それでも予報の回復傾向を信じてまずは南の大栂へ。

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(大栂より・バックは菰釣山)

菰釣山から一旦下り出すとスズタケが被るようになるのでもちろん服は濡れるんですけど、前日にしっかりした雨が降ったせいかのかどうなのか、意外やダニはつきません。おかげでスズを分けつつ尾根周辺のブナ美林を楽しみながら歩けます。

大ダルミでこの後歩く予定の奥世附歩道の薄い道形を確認したら大栂へ登り返し、山頂では一息ついただけで南東尾根を下りますが、この辺りもブナの美しい自然林が広がっているので、どうしてものんびり歩くようになってしまいますね。

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(大栂東尾根・下りだしかも)

1120m圏のピークで南東尾根と別れて直進するように東尾根に入り、しばらく降りると薄い道形の城ヶ尾歩道が横切る地点に出てここでようやく一休み。心身共に落ち着いたら今回は城ヶ尾歩道の南側へ延びる道形を追います。

道形は比較的明瞭で、すぐ先の沢筋で上がり気味にトラバースする道形と、そのままトラバースする道形とに分かれたのですが、とりあえず明瞭な上がり気味の道形を選んだら、それは途中で薄くなりながらも自然林の中を行き、少々の藪のみで難なく南東尾根に到着。

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(城ヶ尾歩道・東尾根からの歩き始めはごく薄い道形あり)

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(この辺りは道形が判断できる)

ただ、辿り着いた南東尾根の位置が施業図と違って少し上の方に出た感じなので、とりあえず南東尾根を下ってみると、まもなく「平97」の石標がある尾根の肩に出て、そこからは施業図(第3次国有林野施業実施計画図)の記載通りに城ヶ尾歩道が北へ延びていたのでした(笑)。

なので今度は城ヶ尾歩道を逆にを南東尾根から北へ辿ります。道中スズタケが被ったり、道形が薄い箇所もありましたけど、途中で立派なブナを見てなおも西へ行くと、先ほど間違えた明瞭な道形と合流。これでようやく城ヶ尾歩道を一通り完歩できました。(^^)(^^)

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(城ヶ尾歩道の終点?である大栂南東尾根の直前)

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(大栂南東尾根・この日のランチ場)

城ヶ尾歩道の完歩という一つ目の目的が達成されたら、次は奥世附歩道です。とはいえもうお昼時なので一度南東尾根に這い上がり、ダニチェックをして(少しついていた)からブナの美しい平地でランチ。

でもこの辺りも一昔前まではスズタケの密叢地だったのでしょうね。こうやってのんびりできるようになっているのが、日原と同様に果たしていい事なのだろうかと言う疑問は少なからずありますけど、大栂周辺も本当に素晴らしい所だと思います。

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(奥世附歩道・歩き出しこそ薄い道形を確認できたが・・・)

ランチを終えたら大栂へ登り返し、北へ下って大ダルミに戻ります。ここから西へ薄い道形が延びているのが奥世附歩道で、施業図によると大ダルミから甲相国境稜線の上部をただひたすらにトラバースして要所小屋ノ頭直下の山伏歩道まで延びている歩道です。

ただボク自身、過去にビリ沢歩道など樅ノ木沢周辺の尾根を上り下りしているときに、その横切っているはずの奥世附歩道の道形を確認できなかった事からもわかるように、こちらは廃道どころかすでに道形自体が自然に還っている箇所もかなり多そうな感じではありました。

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(徐々にスズタケが濃くなり・・・)

なので大ダルミ側の薄いながらも道形らしきものを確認できたことが、実は少々意外ではあったんですけど、いざ辿り始めるとスムーズに道形を追えたのは枝尾根を越え、ザレ場を越えてしばらく行った所まで。

そこから先は徐々にスズタケが濃くなって道形が不明になった、と言うよりスズタケの中にそれらしきトラバースしやすい筋というか、獣道というか一部仕事道の跡なんかも通ってそれが交錯して、正直どれが本当の奥世附歩道なのかわからない状態になっていました。

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(この辺りでは獣道と交錯して判断が難しい)

こうなったらあとはスズの中進みやすい箇所を選びつつ、小刻みな上下を繰り返しながら施業図に近い感じでトラバースするしかありません。

この辺りではさすがにダニがぼちぼちひっつきましたが、先週のようなこともなく、スズタケの中をのろのろ突き進み、ザレた沢筋を慎重に越えていくと、ようやく梅ノ木沢とその右岸尾根が間近に目に入るようになり、そしてこれまたようやく梅ノ木沢に飛び出しました。

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(ようやく梅ノ木沢に飛び出しました)

飛び出したのは1150m圏辺りでしょうか。ここより上流側は大変急峻で歩道の横切る余地はなさそうな感じ。なのですぐ下の少々小広いテラスに降りてみると、そこから先の梅ノ木沢右岸尾根側へ道形らしきものが延びていました。

ということは実際よりちょっとだけ上をトラバースしていたのか、歩道の通りにトラバースできていて、沢に出た所で歩道もひと下りするのか、それは今となってはもうわからないんでしょうけど、ほぼ外さずに歩けたことがわかったのがちょっと嬉しかったです。

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(水ノ木歩道??梅ノ木沢980m圏あたり)

とはいえ奥世附歩道がそんな感じでしたから、時間もかなりかかってこの時点ですでに14時半。菰釣橋に車を置けるような特別なヒトとか(笑)、車で道志側にからでも入ってない限り、帰路のことを考えると先週以上によろしくない時間です。

とはいえ今回はこの先も予定通りで、ここから梅ノ木沢というか水ノ木歩道をそのまま下ります。施業図によると水ノ木歩道は菰釣山林道から水ノ木沢沿いを北へ梅ノ木沢出合までで道が途切れているのですが、それが西丹沢頂稜河川土地名称図だとその出合からなおも梅ノ木沢沿いを遡り、奥世附歩道に接合する破線が記されているので、おそらくここからが水ノ木歩道の「始まり」なのでしょう。

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(梅ノ木沢910m圏二俣・大ダルミへ繋がる右俣の滝)

なのでまずは梅ノ木沢を下りましたが、短いながらもナメ滝の多い、明るく、快い沢ですね。実際に下っていると高い滝もありましたけど、それも難なく捲けて山靴でもさほど問題なく下れました。そしてこちらも道中はハナネコノメがいっぱい。ただこちらでもコチャルメルソウが全く見られず、で世附にはコチャルメルソウが単に自生していないのか、いても稀品なのでしょうかねぇ。。。

なのでルンルン気分で軽快に下っていき、やがて左岸側に見覚えのある↑↑の滝をみると梅ノ木沢の出合はすぐ先。出合で水ノ木沢の本谷(ゼン棚沢)と合わさりましたが、雨後のせいか川幅一杯の水量がなかなか見事です。

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(水ノ木歩道・梅ノ木谷出合からは道形あり)

梅ノ木沢出合からは左岸側に植林帯が絡むこともあって、水ノ木歩道の道形もスズタケが被るものの明瞭になります。ただ沢と離れて左岸植林帯の脇を行くのは少し趣に欠けるかも知れませんね。

そして左岸側から次の枝沢が合わさると、ここで水ノ木歩道は右岸へ移ることになっているんですけど、それらしきのが見つからなかったのでなおも沢に沿って下ると、次の滝を前にようやく右岸へ渡る道形を見つけ、そこから高捲き気味にひと登りした所で意外や明瞭な道と合流しました。

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(水ノ木沢の枝沢を越えると登山道のように明瞭になった)

道は明瞭ながらも細く、当然のごとくスズタケも被りますが、植林の中、水ノ木沢の右岸をやや高捲き気味にトラバースする感じで延びています。その明瞭さに驚きつつ道を辿っていくと、まもなく1192m峰南東尾根を乗り越し、ここで一旦右岸側からの枝沢に少し入ってその枝沢を渡ると、再び水ノ木沢の右岸側を行くようになりますが、今度はきちんと高捲いてトラバースするようになりました。この辺りは施業図の方は正確だけど、地形図の破線路とはかなり違うので要注意です。

その右岸側の枝沢を渡ってからは「ほぼ登山道」とも言えるたいへん歩きやすい道に変わって、あとはすいすい。もうこのまま菰釣山林道まで行けるのだろうと思っていたら、突然という感じで間伐後の倒木帯に行く先を阻まれてしまいました。

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(菰釣山林道に上がりましたが・・・)

これは困ったなと思いつつ、ここで梢越しに対岸の山肌を見るとそろそろ菰釣山林道も近いはずなので、下へ下る薄い踏み跡を見つけてそれを追うと、まもなく明瞭なつづら折れの道に変わって目論見通り水ノ木沢に着地。マーキングを追って水量の多い沢をなんとか飛び石で渡ると、そこは見覚えのある菰釣山林道でした。

この時点で16時前。これでは平野の最終高速バスを捉えるのも当然無理な話なので、このまま林道を下って浅瀬入口BSか、切通峠を越えて山中湖なら旭日丘まで、の二者しか選択肢はありません。しばらく悩んだ末、三週連続で新松田に出るものなんだし、山では見えなかった富士も見たいし、平野から旭日丘までの歩行時間も計っておきたかったので、今回は山中湖側へ出ることにして、長い長い帰路につきました。

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(富士山が見たかったから平野へ降りたのです)

それでもお彼岸を過ぎて日が延びましたね。帰りは日没との戦いと思っていたら、実際は切通峠を越えて平野へ向かう所でようやく日没。平野で帰りの最終バスを予約して(実は平野発の吉田行き最終バスに乗れば、旭日丘発最終の高速バスに乗り継げる)、山中湖の夜景を楽しみつつなおも歩いて旭日丘に着いたのは19時過ぎ。

でも思ったよりというか普段よりも疲労感が少なく感じたのは幸いで、これは「山での登り」が行程上かなり少なかったからでしょうか。今回歩きそびれた世附川沿いの林道も一度は通しで浅瀬まで歩いておかなければいけないなぁ、と思いつつ、ようやくありついたビールを一気に飲み干したのでした。(^^)


奥世附歩道・城ヶ尾歩道・・・当然の事ながらすでに廃道状態で、これまた当然の事ながら全く万人向けではありません。歩くのはもちろん個人の自由ですけど、歩くにあたっては「地形図とコンパスのみ」で確実な地形判断をできることが必須のスキルです。そして廃道歩きは後々のフォローのことを考えると尾根・沢・藪などの総合的なスキルも求められる、と心得てください。相変わらずしつこいぐらいに余計な世話を焼いているだけなのかもしれませんが、念のため。

・・・・・☆
 
◆ 2010.04.03 (Sat)   曇 後 晴 
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:45/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 下善の木 08:30-サガセ西沢ゲート 09:10- 菰釣山 10:05/10:15- 大栂 10:45- 東尾根・城ヶ尾歩道分岐 11:00- 南東尾根(平97)11:40-(途中休憩50分)- 大栂 12:55- 大ダルミ(大樽)13:00- 梅ノ木沢 14:25/14:35- 梅ノ木沢出合 15:10- 菰釣山林道 15:45/15:55- 菰釣橋 16:10- 馬印 16:25- 切通沢橋 17:05- 切通峠 17:50- 平野 18:25- 旭日丘(山中湖BS)19:05
 

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