アカヤシオの下見を兼ねて川苔山の辺りをうろうろ
(ウスバ尾根下部・植林下の露岩の急登が続く)
・・・ということで今週(04/25)も結局アカヤシオの下見になってしまいました。(^^ゞ
今回は川乗橋からウスバ尾根の末端が延びる逆川の出合に出て、ウスバ尾根に取り付き、尾根をウスバ乗越まで登ったら、足毛岩に寄って川苔山へ上がり、日向沢ノ峰へ。そのあとは有間山への稜線上にある51号鉄塔(新秩父線)へ降り、そこから巡視路を東へ都県界尾根上の50号鉄塔に出て、そこから適当に西の日向沢林道へトラバース。林道を歩いて踊平に戻ったら獅子口経由で清東橋へ下るという、周辺のアカの様子見目的な少々ややこしいルートで歩いてきました。
(ウスバ尾根末端より逆川出合を見下ろす)
さすがに4月下旬にもなると奥多摩もハイカーが増えますね。7時台のバスも続行便が出る盛況ぶり。でもこの人出でかの川苔谷の道を歩くのはかなりキツいものがあるので、今回は逆川の出合に出たらさっさとウスバ尾根に取り付いてしまいました。
ウスバ尾根はほぼ植林オンリーの尾根で、個人的には川苔山への冬期ルート(要はドカ雪が降った時用)としてとっておくつもりだったんですけど、今回ばかりはもうしょうがない。実際に歩いてみても、末端部分を除けばほぼ全編植林で、趣に欠けると言わざるを得ないですね。
(足毛岩のアカヤシオは咲き始めたが・・・)
それでも川下側からダイレクトに上がれるので効率はたいへん良く、逆川の出合から足毛岩・川苔山まで二時間かからず歩けるのが唯一の魅力かも知れません。
そして足毛岩に着いたらさっそくアカヤシオの調査ですけど、さすがに咲き始めてはいたものの、花付きはあまり芳しくないです。それでもここでようやく今年マトモに咲いている花に出逢えたので、ここで休憩をかねつつカメラに収めたら、次は川苔山へ向かいます。
(川苔山山頂)
着いた時間が少し早かったせいか、川苔の山頂は先客さんが二人のみだったのはラッキーでした。そうそう山頂のベンチも新しくなったんですね。コレは広くてなかなか快適でした。
それでもさすがに川苔。10分もしないうちにハイカーが続々と上がってきたので、早くもおいとまの時間です(笑)。防火帯の尾根を辿って日向沢ノ峰を目指しますが、こういう晴れた日の防火帯歩きはやっぱり楽しいですね。これで道中のアカヤシオの花付きも良ければいいのですが、こちらの方はまだ蕾の上に、花付きは足毛岩よりも宜しくない感じです。(-"-;)
(防火帯は楽しいですね・日向沢ノ峰北峰付近)
キリも頃合いも良かったので日向沢ノ峰の南峰でランチにしたのですが、ここでなんとカセージンさんが通りがかって、アカはやっぱり良くないねぇ などなど、しばしお話。天気も良いし、もうあとの行程にも余裕があるので久しぶりにかなり長居していました。
休憩を終えたら、今度は北峰に出てからこれもかなり久しぶりに有間山方面へ下り、51号鉄塔へ。去年、都県界尾根上の50号鉄塔から51号側にアカヤシオのピンクがポツポツ見えたので、アカの生え具合が気になっていたのでした。
(51号鉄塔より都県界尾根を望む)
実際にこちら側に来てみるとアカはぼちぼちいましたけど、やっぱり花付きは良くなかったです。鉄塔からの展望を楽しんだら、東へ延びる送電塔の巡視路を辿って都県界尾根上の50号鉄塔を目指します。
この巡視路は初めてでしたが、有間山への尾根もそうだけどスズタケが枯れたりなくなったりして、この辺りもずいぶんスッキリしましたね。エアリアからも破線が消えた白岩沢の径路は、スズタケが枯れたせいでもう道形がわからなくなっていました。
(日向沢林道の崩落地点)
都県界尾根の方も当然ながらアカの花付きは良くなかったので(マンサクがまだ咲いていました)、調査は50号鉄塔まででお終い。そしてここから南側に見える日向沢林道へ斜面を適当にトラバースしながら行ったら、コレが上手い事ピタリと林道終点に着いてちょっといい気分でした。
しかし、そんな気分もじきに着いた↑↑の崩落地で吹っ飛びます。当然そのままトラバースはできないので下捲きましたが、これとて常時落石のある斜面の間隙を突いてのトラバースを強いられる大変宜しくないというか、要は甚だ危険な作業でした。まぁここを歩く人なんてほとんどいないでしょうけど。。。
(コガネネコノメ)
崩落地を何とか捲き終えたら、ほどなく踊平トンネルに到着。見るばかりだった踊平トンネルもようやく歩けましたが、このトンネルって本当に短いんですね。
あとは踊平に上がって東の獅子口方面へ下り始めます。この道は何年ぶりに歩くのだろう・・・というぐらいに久しぶりだったんですけど、この時期はお花が多いんですねぇ。ヨゴレネコノメや咲き終わりのハナネコノメから始まって
(道ばたにはニリンソウが咲き始めていた)
獅子口辺りではコガネネコノメ、ツルネコノメ、ニリンソウ、コチャルメルソウ、エイザンスミレ、ヤマエンゴサクなどなど、そして道の両側を咲き始めのニリンソウが彩るところなんかもあって、なんとも楽しい道のり。
そして久し振りなフタバアオイにより機嫌を良くして、下るにつれ芽吹きが始まる周囲の木々にも心躍らせつつ下っていると、なんと最後の最後で
(なんと大丹波川でアカヤシオとは!)
これには↑↑びっくりしました。ここにもいるんですねぇ!咲いている箇所こそ一部分(曲ヶ谷出合附近の岩場)のようですけど、しかも雪をうまく逃れたのか、花付きも充分に綺麗に咲いている様子は、足下のニリンソウもそっちのけでしばし眺めてしまう始末。
踊平までは折角の好天なのに少々ガッカリ気味な気分だったのが、この道だけで大逆転。まだまだ神サマに見捨てられてはいなかったようです。(^^) とはいえアカヤシオに限って言うと900m以下と1100m以上では花付きに明確な差があるのは確かなようで、これはかの2006年の状況を思い出してしまうんですよねぇ。。。
・・・・・☆
◆ 2010.04.25 (Sun) 晴 時々 曇
奥多摩駅 07:25→ 川乗橋 07:35- 逆川 川苔谷出合 08:05/08:10- ウスバ乗越 09:20- 足毛岩 09:30/09:45- 川苔山 10:10/10:20- 日向沢ノ峰 11:15/12:20- 新秩父線51号鉄塔 13:35- 50号鉄塔 13:00- 日向沢林道終点 13:15- 踊平 13:45/14:05- 獅子口小屋跡 14:15/14:40- 曲ヶ谷出合 15:25- 登山口 15:50- 清東橋 16:35
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