マンサクを探しに棒ノ折山へ
(棒ノ折山北東尾根上部のひとコマ・Part1)
しっかし今シーズンは雪が降って欲しいときに降らないで、いらん時に今シーズン一のまとまった雪が降るんですから本当に困りもの。と言う訳で週末は気温がかなり上がったものの、これでは世附(世附川流域の山々)の廃道探訪は当然無理な話。
なので今回(03/14)は早春の花の様子を見に棒ノ折山(棒ノ嶺)でした。去年アカヤシオの時期に下った白谷沢のその意外な花の多さに驚いたので、少し早い今の時期の白谷沢の様子を見ておきたかったのです。
(白谷沢のひとコマ)
ということで今回はさわらびの湯からのスタート。湯ノ沢行きのバスは大パーティが乗っていたものの、こちらから歩き出す人は意外に少なく、まずはダムに上がって白谷沢の登山口を目指します。
ダムに上がると有間山が目に入るのですが山はさすがに白くて、この様子だと棒ノ折山の山頂は人が多いからグチャグチャかなぁ・・・などと思いつつ登山口に着いたらさっそく山道に入ります。
(ハナネコノメ、コチャルメルソウは咲き始め)
白谷沢の道は沢に沿いつつ、何度も渡り返し、そして廊下を行き、時には滝を横目にそのすぐ脇を登る、というように沢の水量が豊富なこともあって、なかなか侮れない風光明媚な道のりです。
ただ狙っていたハナネコノメやコチャルメルソウ、ツルネコノメソウはまだまだ咲き始め。それでも咲いているのが見つかったので良し、と言う所で、お花はもう一週間遅い方が良かったようです。
(棒ノ折山北東尾根上部のひとコマ・Part2)
沢の流れが穏やかになるともう林道は間近。ただこの辺りから周囲は雪に覆われるようになって、これでは野の花はもう望めません。となるとあとは狙ってもなかなか逢えない「あの花」だけか。
林道に上がり、すぐ先にある東屋で少し休んだら、次は左手の岩茸石を目指すのではなく、右手の北東尾根の枝尾根に取り付いて山頂を目指しました。
(マンサクは丸三年ぶり。でも沢山咲いていました)
緩くなった雪面を分けつつ植林の中をせっせと登り、登って登って、植林が切れると、そこは北東尾根上部の緩斜面。初訪の折りは落ち葉の絨毯だったこの緩斜面も今は真っ白な雪に覆われ、青い空との対比がとにかく見事で、おもわず周囲を彷徨うようにウロウロ。
そんなこんなでのんびりしてしまい、結局頃合いも良くなってしまったので、ランチもここになってしまいました。
(ここまで来れば山頂は近い)
ランチ中、ボーッと周囲を眺めていたら、ふと枝の周りが妙に黄色くなっている所が目に入ったので、マンサクだと良いけどこれはおそらくダンコウバイだろうなぁ、と思って確認してみると、なんとそれはマンサク!!
放し飼いのマンサクなんて丸三年ぶりの事なので思わず狂喜していると、一回見つかれば次々と見つかるもので(笑)ここはこんなにマンサクのある所だったのか、と思ってしまうほど。おかげで近年、探しても探しても悉く見つからなかった今までの鬱憤を一気に晴らしてくれました。(^^)(^^)
(棒ノ折山山頂・意外に雪が残っていた)
さすがに13時過ぎだと棒ノ折山の山頂も人は少なめ。ただ山頂にも雪が意外に残っていて泥濘になっている箇所は一部。状態が悪くなかったのはこれまた意外でした。
ここで周囲の展望を楽しんだら、あとは滝ノ平尾根を下ってさわらびの湯へ。この尾根も西側の雑木林にマンサクがけっこう見られる楽しい道のり。今回もなかなか収穫のある道のりだったなぁ、と時折くしゃみを交えつつ(笑)ほくほく気分で下って行ったのでした。
・・・・・☆
◆ 2010.03.14 (Sun) 快晴
さわらびの湯 08:10- 白谷沢登山口 08:35- 林道の東屋 10:10/10:25-(途中休憩70分)- 棒ノ折山 13:10/13:20- 岩茸石 14:00- さわらびの湯 15:30
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コメント
Hgさん、
ホント、棒ノ折山の周辺はマンサクが多いんですね。実は山頂に着くまでにマンサクが見られなかったときは、Hgさんが良く紹介されている黒山の方まで足を伸ばそうかと思っていたんですけど、その必要は全くありませんでした。(^^)
でも今年が当たりだとすると確かにこの先が楽しみかも。2005年は木の花の咲きっぷりが本当に凄かったですからね。
投稿: komado | 2010.03.20 23:40
拝見しました。
棒ノ嶺でも山にはまだ雪が残っていますね。
でも低山はここ数日で一気に融けた感じです。
棒ノ嶺周辺(お隣の黒山周辺は特に)はもともとマンサクの多い所、不作の年はあるのもわからないですが^^;
今年は2005年以来(この年には遠く及ばないですが。この年はマンサク以外、ツツジ等の凄かったですね)の当たり年のような気がします。ツツジ等も当たりなら嬉しいのですが。
投稿: Hg | 2010.03.19 20:55
SAKURAさん、
今回はホント、マンサクにつきました。
遠目から見て枝の辺りが黄色くても大抵ダンコウバイで、それを見てはいつもガッカリしていたのですが、おかげで本当に鬱憤が晴れましたよ。(^^)
これで木は覚えたかも。そおいや吉野梅郷の方はウイルスのせいで、お花は今年で終わりかもしれないと言う話をラジオで聞きました。今後が心配ですね。
投稿: komado | 2010.03.18 20:14
3月の大雪で沢沿いのお花は特に遅れそうですね。
でも、ちゃんと咲いているお花に出会え、青空に映える自生のマンサクも鑑賞できて良い山行だったご様子ですね。
今年は雪の山歩いてないなぁ…って思って拝見している所です。
吉野梅郷の開花情報を見ているのですが、雪が数日あって遅れ気味…ぼつぼつ見頃に入ったようです。
今年は行きたいけど、行けるかなぁ…?
投稿: SAKURA | 2010.03.16 23:30