兜山から岩堂峠~大蔵経寺山をぐるりと
(深草観音)
ふふふ。今回も世附と思ったでしょうか?
まぁあちらはこれからガンガン通いますのでね~。(^^)
そんな訳で先週末(12/27)は毛色を変えて??奥秩父の南端側は甲府北部の山。春日居町駅から兜山に上がり岩堂峠へ。そして深草観音に寄ってから南へ尾根伝いに鹿穴、大蔵経寺山と歩いて石和温泉駅へ下るコースを歩いてきました。
(登山口への行きしなより兜山)
兜山にしろ大蔵経寺山にしろ、その山の存在を知ったのはかの「中央線の山を歩く」だったんですけど、それから今までの10年ちょいは主に中央線の行き帰りに眺めるだけの山。それをようやく歩く機会に恵まれ、感慨と言う程ではないけど今回はちょっと独特の感情をもっての歩き出しでした。
まずは舗装路をてくてく歩いて夕狩沢沿いの登山口を目指します。しかし歩きながらにして富士や南アルプスを眺められるのが甲府盆地の良い所なんですけど、お花が減少してから近年御坂行きがかなり減ってきていたこともあって、こういう歩きもかなり久しぶり。
(道中は意外に雑木林が多い)
いろいろ寄り道しながら歩いていたこともあって1時間ちょいでようやく兜山の登山口に到着しました。エアリアで赤線の割に周囲の藪っぽさがちょっと意外でしたが、いざ山道に入ってみれば道は明瞭。しかも歩き出しから植林ではなく雑木林なのも個人的にはポイントが高いです。
そして時折巨岩があるもの良いアクセントですね。確かに読んだ記事でも岩場があるという記述があったのでこれは納得でした。
(山頂直下は露岩帯を行く所も)
ひと登りすると廃林道のような所をトラバースして行き、尾根上に上がると本格的な登りが始まりますが、標高差から言ってそれもしれたもの。でもこの辺りもなかなかの雑木林で歩いていても楽しくなってきます。
そして春日居町駅からも見えた露岩帯にさしかかりますが、道はその露岩を左に捲く感じでついていて、その上にしっかりした鎖もあり慎重に行けば問題ないようになっていました。岩場の中間辺りで程よい展望台もあってなかなかの景色が広がっているんですけど、この日は霞みまくって展望の方は今ひとつ。
(兜山の展望台より)
その露岩帯を登り切るとじきに兜山の山頂で、そこはベンチの置かれたごくありふれた山頂。でも先行者の方に展望台があることを聞いてそちらへ向かうと、そこにはベンチと周囲の山がわかる山名板??がありましたがこの日の↑↑霞みまくった状況では必要ないですね(笑)。
兜山からなおも尾根を北へ行くとアカマツを主とした植林が徐々に出てきますが、それでもまだ行く先に棚山なんかを確認できるぐらいでまだまだ明るい感じ。しかしその先の鞍部から道標に従い尾根と離れて西へ下るとここからしばらくは植林の中です。
(岩堂峠)
10分ほどで沢(西平等川??)沿いの林道に降り立ったらしばらくはその道を上っていき(マツダランプの標識が複数あって驚いた)、造林小屋に着いたらここでまた西の尾根へ登り返すとじきに岩堂峠に到着。
峠に意外に早く着いたので休憩の後、すぐ近くの深草観音へ。峠からそのまま道を乗り越して西へ下るとまもなく左手に立派な石垣があってのでこれは何!と思って、調べてみると養蚕が盛んだった頃の卵を保存する為の蚕種石室の跡だったようです。
(この梯子はさすがに・・・深草観音にて)
その石垣からひと下りすると右手の岩壁の穴に石像をちらほら見るようになって、下りきったところが深草観音でした。ここは周囲を岩壁と杉林に覆われているため少々暗いですが、それが却ってここの独特な雰囲気を醸し出しているのかもしれません。
荷物を置いて参道を行くと、周囲には数多の石像が鎮座しておりそのどれもがいい顔をしているし、日本的でないオリエンタルな感じのする石像もあってそれも印象的。その先にかなり高い梯子があって、これが本尊のある岩堂へ行ける梯子でしたが、実はその梯子を使わなくても右に大回りして捲けば岩堂へは行けたのでした。
(951m峰を過ぎた辺り)
岩堂でお参りをしたら思いの外楽しめた事にほくほく気分で来た道を戻り、岩堂峠の少し上でランチ。本当はここから棚山へ向かう予定だったのですが、深草観音でのんびりし過ぎてしまったので、ここで逆の大蔵経寺山へ行く事に変更してランチを終えたら先を行きます。
岩堂峠から南も道標が完備されていて至って歩きやすい道。遠目には植林ばかりかな、と思われた尾根筋も実際には植林はアカマツだし、その上程よく雑木林を交える明るい歩きの楽しい道でした。
(813m峰附近だと思う)
すでに傾きかけた西日を浴びながら落ち葉を踏みつつゆるゆる歩くひとときは、この時期の山行きの楽しみの一つですね。実際にはただただ歩くだけなのかもしれないけど、でもこの気持ち良さは何物にも代え難い。
山火事の跡は思いの外大したことがなかったとはいえ、その爪痕が出てくるとまもなく大蔵経寺山に到着。あとは南か東か迷った末、マーキングに従って東のコンクリ擁壁の上の展望台経由で下ったのでした。
(大蔵経寺山山頂)
そして最後は物部神社にその名の大蔵経寺を見学してから石和温泉駅へ。駅に着いて時刻表を見ると15分後ぐらいの電車の次は一時間後になってしまうので、慌てて着替えをしてその直近のに間に合わせたんですけど、それが大月・四方津・相模湖と特急待ち合わせをするトリプル役満なひどいスジ(笑)。まぁそれもたまにはいいものだなぁ、と思えたのはこの日の山行きを心底楽しめたからなのでしょうね。(^^)
・・・・・☆
◆ 2009.12.27 (Sun) 晴
春日居町駅 07:40- 登山口 08:45- 兜山 10:00/10:20- 岩堂峠 11:15- 深草観音 11:30/11:50- 岩堂峠 12:00/12:55- 鹿穴 13:25- 951m峰 14:10- 813m峰 14:35- 大蔵経寺山 15:05/15:15- 物部神社 16:15- 石和温泉駅 16:40
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