オッ立~お坊山・美しき雑木林の山山
(オッ立南尾根<スミ沢 大鹿川中間尾根>のひとコマ)
しかしこの秋はけっこう天気に恵まれているような気がしてますが、先週末も良い天気に恵まれましたね。そんな訳でさきの土曜日(11/07)は錦繍の日原から離れて錦繍の南大菩薩?? スミ沢と大鹿川の中間尾根たるオッ立南尾根を登路にとり、オッ立からは稜線を大鹿峠~お坊山と辿ってお坊山南尾根を降りるコースを組んで歩いてみました。
よくよく考えてみると笹子駅から歩き出すのってかなり久しぶりのような気がします。この日は少し遅めのスタートという事もあって駅は臨時の駅員さんも入ってなかなかの人出。たまにはこういう雰囲気も悪くないですね。
(スミ沢に降りたところ)
行きしなの車窓では紅葉の色の冴えが今ひとつだったので少々心配していたんですけど、こちらはそこそこ綺麗に色づいていて一安心。まずはスミ沢コースの登山口でもある道証地蔵を目指します。
見頃になった紅葉を愛でつつ林道を一時間ほど歩くと道証地蔵に到着。最初はオッ立南尾根の末端が見えるところまで林道を行こうとして少し様子見したんですけど、パッと見どうも大鹿川へ降りる所がなさそうなのでとりあえず登山道から様子を見つつ入ってみることにしました。
(オッ立南尾根のひとコマ・Part2)
通い慣れたスミ沢コースもそのほとんど全てが下りの記憶しかないせいか、登りだとずいぶん印象が違うものですネ。一がんばりでスミ沢手前の送電塔に着くと、ここから登山道と別れて適当にスミ沢へ下ろうとしたんですけど、こちらにも巡視路が通っていて難なくスミ沢に降り立ちました。
巡視路はここで対岸へ移って植林の急な斜面をジグザグに登っていくとじきに緩斜面に変わり、945m峰の北鞍部で南尾根上に上がります。まずは送電塔の建つ945mに寄ると、梢越しながら大鹿川側の山肌はいい感じで色づいているし、行く先にはすでに落葉を終えたオッ立の山頂。そしてこれまた綺麗に色づいている尾根中間のピークが見えるんですけど、なんとそこには植林が見あたらない!(^^)
(紅いのもなかなか見事だった・イロハモミジ)
そんな様子に心躍らせつつまずは雑木と植林に分けられた尾根を辿り始めます。こちらも紅葉の中をのろのろ愛でながら行く感じ。しかし植林はすぐに途切れて一旦尾根が緩むと1020m圏のピークに上がり、コナラ・ミズナラのすっきりした疎林に変わって紅葉はここからが本番でした。
カエデの類は少ないので紅は少ないけど、緑にオレンジ黄色に色づいた木々が日差しに照らされて輝く光景はなかなか見事。個人的な予想ではこのまま登っていくにつれ落葉してきてオッ立かなぁ、と思っていたんですけど・・・
(オッ立山頂)
徐々に登ってコナラ・ミズナラが落葉し始めると、ここで今が盛りの真っ赤に色づいたイロハモミジが次々現れてビックリするやら嬉しいやら。急な尾根にもかかわらずカエデ求めて左に右にウロウロしてしまいます。
そんなカエデもなくなると尾根上には灌木が徐々にはびこりだし、じきにこれまたスッキリとした木々に囲まれたオッ立の山頂に着きました。
(大鹿峠への下りしな)
ふかふかの落ち葉に座って梢越しに滝子山や大谷ヶ丸をみつつ少し休憩。オッ立は縦走路が北を捲いているので静かで落ち着けます。そんな心地よさに長居しそうになってしまいますが、お昼はお坊山と決めていたので休憩もほどほどに次はお坊山を目指します。
歩き出してまず驚いたのが稜線の雑木林のその美しさ。この辺りは昔はともかく、近年は初夏や盛夏のお花見の時しか歩いていないことをこの時ハッと思い出したんですけど、やっぱり落葉して裸木になると周囲の雰囲気は一変しますね。
(大鹿峠への下りしな・バックはお坊山)
そんな木々を愛でつつ、新鮮な落ち葉を踏みしめつつ、そして復活してきた紅葉を愛でつつ歩く大鹿峠までの道のりは、ボクは今までここで何を見ていたんだろう、と思わず自問自答してしまうような素晴らしい道のりでもありました。
思いの外早く大鹿峠に着いたら一息ついてお坊山へ登り返します。
(大谷ヶ丸と滝子山・お坊山のジャンクションピークより)
こちらは北斜面のせいかすでに落葉を終えていて、日陰の中淡々と登っていくのみ。それでも40分ほどで西峰と東峰のジャンクションピークに上がったら、お腹が減っていることもあって西峰は割愛してただちに東峰へ向かいました。
東峰に着いた時点ですでに13時。でも笹子へ直滑降できる南尾根があるのでまだまだ時間に余裕があります。それにここは広々としていつ訪れても気持ちの良いところ。そんな雰囲気にランチの後は昼寝までしてしまいました。
(お坊山南尾根のひとコマ)
とはいえこの日はこの後に準メインも残しているので14時を過ぎたところで下山開始。そのまま南尾根を下り始めます。
下りだしは灌木がちょっと煩く、じきにそんな灌木がなくなるとスッキリしたミズナラ疎林に変わって急降下が始まります。スイスイ降りられるせいかじきに木々が色づいてきますが、ここでも紅が見たいな~、などとタワケた願望が。。。(笑)
(お坊山南尾根のひとコマ・Part2)
すると1109m峰の手前辺りで↑↑が願望通りに現れてくれて本当にビックリ! ありがとう、もう贅沢はいいません!
・・・などと心の中でつぶやきながら下っていくとまもなく送電塔の建つ819.9m峰に到着。今まで登りにとって悉く途中で頓挫していたここからの送電線巡視路もようやく完全にトレースでき、下で見かけた山ノ神に道中の無事を感謝したらあとは笹子へ向かったのでした。
(今年も行ってきますた~ ^^)
さてさてこの時期と笹子と言えばもうおわかりの方も多いでしょう、な 笹一酒造の新酒フェアはやっぱりハズせません。去年からコップ代100円が別途かかるようになってますが、そこはやはりお酒が飲み放題!?ですからねぇ。(^^) おつまみはふろふきやでんがくがんまかったけど、今回初めて食べてみた牛すじの煮込みがマジでうまー!あれ食べるとあとはお好み焼きで〆たくなっちゃうんだけど、もうお酒をけっこう飲んでたんで我慢しました(笑)。
おかげで帰りは久しぶりに電車を乗り越してしまいましたが、被害はさほどでなく助かりました。ちなみにフェアの方は今週末(11/14・15)までやってますので、寄られた方におかれましてはボクのように帰途遭難なきようくれぐれもお気をつけください(笑)。
・・・・・☆
◆ 2009.11.07 (Sat) (快晴に近い)晴
笹子駅 08:10- 道証地蔵 09:25- 945m峰 10:00/10:10- オッ立 11:35/11:50- 大鹿峠 12:20- お坊山(東峰)13:00/14:05- 819.9m峰 14:50- 笹子駅 15:30
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