切通峠~大栂~二本杉峠・世附の山山を今度は逆から
(大栂山頂)
いやいや今年の冬はやたらに暖かいなぁと思っていたらここのところの寒さはいったい何なんでしょう。おかげで風邪をひいてしまい、山行きが1週間空いてしまいましたが今週は無事に歩けましたヨ。(^^)
ということで週末の山行きは日曜(12/20)でもちろん世附!です。今回は平野から切通峠を越えて馬印(水ノ木)に降り、そこから菰釣橋~菰釣山林道と歩いて大栂ノ沢右岸尾根たる大栂南西尾根を登り、大栂から忍橋へ延びるイデン沢(コモツリ沢・菰釣沢)780m圏二俣中間尾根たる大栂東尾根を下降。地蔵平に出たら二本杉峠をを越えて細川橋に出る、という今回は世附の山を西から東へ横断するコースを歩いてきました。
(切通峠への道すがらより)
しっかし朝の吉田はマジで寒い!でも富士は本当に美しい!富士がなければただでさえ寒い真冬にこんな所来ないよなーと思いつつ、もっと寒い山中湖の平野はいったいどうなっているんだろう・・・とちょっと不安だったけど実際には8時ぐらいのせいか思いの外暖かく、意外にスムーズなスタートを切れました。
今回は6年ぶりに山靴を新調したので林道歩きの多いコースを組んだんですけど、切通峠を越えて馬印に降り、登り返して大栂ノ沢までとなるとさすがに長いです。水ノ木の造林小屋は猟??のせいか小屋から煙が出ていてどうやら主がいる様子。
(菰釣橋にて・奥は大栂)
個人的には七年半ぶりとなる菰釣橋の再訪が一番楽しみだったんですけど、着いてみれば以前と変わらず何の変哲もない橋。それがガッカリしたというよりホッとしたというのが正直な感想で、晴れていると水ノ木沢側の奥には大栂が見えるんですね。
そして当時は末端部からスズタケに埋もれていた金山沢と水ノ木沢の中間尾根もご多分に漏れずスズタケが後退して難なく尾根に取り付けるようになっていました。
(大栂ノ沢・菰釣山林道は荒れていた)
次の大洞橋で富士見林道と別れて左の菰釣山林道に入るとすぐに「ドコモ丹沢清流の森」と称した小屋が建っていて、そのすぐ先でゲート。林道はなおも続きますがここから道は荒れだして、あの時点でゲートがかかっていたのも納得という状態です。
やがて見たところ水ノ木沢と等分と思しき流れの大栂ノ沢をを渡ると目的の大栂南西尾根なのですが、今回は水ノ木沢というか水ノ木歩道の降り口を確認したかったので、なおも林道を辿って降り口を確認。ここから林道はスイッチバックするように登り、再び南東尾根に戻ってきたところで適当に尾根に取り付きました。
(大栂南西尾根<大栂ノ沢右岸尾根>のひとコマ)
まぁ当初から予想がついていた事ではあるんですけど、のっけから植林。間伐後の放置された倒木を乗り越えつつ尾根上に上がるとその先もずっと植林が続きますが、間伐はしてあるし時折雑木も交えるので尾根自体はそれなりに明るいです。
862m峰からふた登りくらいすると痩尾根が続くようになりますがだからといって岩や白ザレが続く訳でもなく、植林のおかげでスズタケもほとんど被らずにスイスイ登れるのが取り柄、というのはちょっと言い過ぎでしょうかね。
(南西尾根・大栂直下まで来てようやく自然林が出てきた)
そんな道のりも左手から明瞭な尾根が合わさる1060m圏に上がると左手の水ノ木沢側がやっとこ自然林に変わってここからが本番。そのすぐ先で大栂の周りを東から南~西へぐるりと捲いて大ダルミへ出る捲道(昔は登山道だったらしい)もようやく確認できました。
ここから尾根左側の立派なブナ林を愛でつつゆるゆる上がり、やがて地面に小笹が広がるようになるとポンと大栂の山頂に飛び出しました。
(大栂直下のブナ自然林・Part1)
これはもう何度か言ってますけど、大栂の山頂は素敵な自然林にほぼ覆われてなかなかいい雰囲気なんですけど、それだけに西側の植林が却って目につくというか目障りというか、要はそれが本当に惜しい。
そのおかげで日差しが少し遮られるのも寒いこの時期にはちょっと難のある所で、この日は風もあったのでランチ場探しに山頂から南東尾根へ下りつつうろうろ。この辺りは二週前にも歩いたけど、その時は曇っていたので晴れているとやっぱり雰囲気が違いますネ。
(大栂直下のブナ自然林・Part2)
そんな木々の一本一本が映えている様子を見ると、この大栂といい向かいの菰釣山といい、この辺りはなんとブナの美しい山なのだろうと改めて驚嘆してしまいました。
そんな美しいブナ林の中の風の来ない平坦地を見つけてランチ。カップ麺の貧しい食事でも静かで幸せなひとときを過ごせることうけあいです。(^^)
(大栂東尾根<イデン沢780m圏二俣中間尾根>上部辺り)
真冬並みの気温では落ち着いてしまうとさすがに寒くなってきたので、しょうがなし腰を上げて先を行きます。ここで南東尾根と別れて忍橋へ直接下れる東尾根に分け入り下降開始。
東尾根を下るのは丸一年ぶりで、今回再訪したのは第一に尾根を横切る城ヶ尾歩道を探しだすこと。でもこれは注意深く降りていたらあっさりと見つかってしまいました(笑)。
(大栂東尾根・下部はモミ・アカガシも目立つ)
なおも続く美しい林を愛でつつ下って行くとスズタケが徐々に濃くなり行く手を阻みますが、それもさほど長くは続かず、やがてモミにアカガシが混ざってきて徐々に雰囲気が変わってきます。
第二の目的は初訪の折りには見落としていたそのアカガシを確認すること。二週前のような大木こそなかったけど、やはりこの標高になるとモミとセットで生えているようですね。
(この日の地蔵平はこんな感じ)
40分ちょいで忍橋に降り立ったら、あとはもう通い慣れた道。地蔵平へ下り、道志歩道経由で二本杉峠を越えて細川橋へ向かったのでした。
道志歩道を歩くのは今年の春先以来でしたけど上部の一本橋??がそろそろヤバかったりと、春と比べても若干荒れているので通過の際は注意が必要だと思います。
(道志歩道のひとコマ)
無事に下山を終え、上ノ原の神社でいそいそ着替えをしてから「バスの時間の寸前のつもり」で細川橋に出たら、ボクの勘違いでバス停に着いたのは実際の時間の二分後でした(笑)。でも普通は間に合いますよねぇ。。。
神社からバス停へ下っている間にもバスは見かけなかったので、どうやらバスは定時運行していた模様です。でもさぁローカルバスってのは5分ぐらい遅れるのがデフォルトでしょ~?とにかくローカルバスのくせに定時運行なんてしてんじゃねー、こら-!と暴言を吐きたくなるような悔しさでした。あ~あ。おかげでM-1にも間に合わなかったし。(-"-;)
・・・・・☆
◆ 2009.12.20 (Sun) 快晴
富士吉田駅 07:15→ 平野 08:02/08:10- 切通峠 08:45- 切通沢橋 09:20- 馬印 09:50- 菰釣橋 10:05/10:10- 862m峰 10:50- 大栂 11:40/12:40- 忍橋 13:25/13:35- 地蔵平 14:10- 二本杉峠 15:15- 細川橋 15:45
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